そこで、その魅力をより深く知るために設定した旅のテーマは「体験重視」。体験してこそわかる土地の魅力を味わえる、2泊3日の旅行プランを提案します。
〈1日目〉
西洋りんご発祥の地、七飯町を体感できる「道の駅」
函館空港から車で約20分。駒ヶ岳や大沼湖、横津岳などを有する自然豊かな町、七飯町にある「道の駅なないろ・ななえ」に到着しました。ここ七飯町は、西洋りんご発祥の地。道の駅のロゴである7色カラーのりんごが目印です。
店内へ入ると、七飯町の農家さんが直接納めた新鮮野菜がずらり。どの野菜もみずみずしさや力強さが感じられます。いろいろな種類が並びますが、陳列されている野菜の中で気になったのが、「王様しいたけ」という大きなしいたけ。
一般的なしいたけの2~3倍はあり肉厚。七飯町の気候がしいたけ栽培に適しているため、旨みがぎゅっと凝縮されているのが特徴です。炭火で焼いたりバター焼きにしたりしてもおいしそう。
また、道の駅の中にあるイートイン・コーナーの「峠下テラス」では、七飯町産の食材を使ったメニューが楽しめます。
写真左から「あいかの香り」「ふじ」「サンつがる」という品種で、同じりんごでも色や透明度、甘み、酸味が全く異なります。
天気が良いので、テラス席へ。心地よい風が吹くなかで、おいしい3種類のりんごジュースをじっくり味わいます。飲み比べをして初めて、同じりんごでも自分の好みの品種があることに気づきました。
七飯町で栽培されているりんごの品種は約20種類。販売時期は10~12月で、季節によって旬の品種が変わるため、訪れるたびにいろいろなりんごが楽しめるのも魅力です。
道の駅なないろ・ななえ
住所 | : | 北海道亀田郡七飯町字峠下380-2 |
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電話 | : | 0138-86-5195 |
営業時間 | : | 平日9:00~18:00、土日祝日9:00~18:00 ※詳しくはお問い合わせください |
定休⽇ | : | 年末年始 12月31日~1月3日(予定) |
空中散歩と絶景カフェで、七飯町を俯瞰で味わう
「道の駅なないろ・ななえ」から車を走らせること約20分、「函館七飯スノーパーク」に到着しました。こちらでは、スキーシーズン以外でもゴンドラ(往復1,800円・税込)で山頂まで行くことができます。
函館七飯ゴンドラは全長3,319mと北海道最長。山頂までは所要時間約15分で到着します。ちなみにドッグランも併設されており、ペットと一緒に山頂へ行けるのも特徴(往復1匹500円・税込)。
山頂に近づくにつれ見晴らしが良くなり、これぞ空中散歩の魅力。移り変わる美しい七飯町の景色が楽しめます。
函館七飯ゴンドラの山頂には、3つの展望デッキと展望の丘、カフェがあり、約30分あれば各スポットを歩いて巡ることができます。遊歩道はふわっとした柔らかい地面で歩きやすく、足腰にかかる負担が軽減されそうです。
展望デッキ「山の広場」からは、天気が良ければ大沼国定公園・駒ヶ岳・羊蹄山・噴火湾・ニセコ連峰・白鳥大橋・地球岬・太平洋という絶景が見渡せます。自然の匂いや景色、空気、音、土を踏む感覚……五感が研ぎ澄まされ、体いっぱいに自然を取り込んでリフレッシュ。
函館七飯ゴンドラ
住所 | : | 北海道亀田郡七飯町東大沼666 |
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電話 | : | 0138-67-3355 |
営業時間 | : | 9:00~16:00(運行期間:2022年4月29日~2022年11月6日) |
定休⽇ | : | 運行期間中はなし |
展望デッキを歩いて巡ったあとは、山頂カフェ「PEAK CAFE」で小休憩。
店内は木の温かみが感じられ、大きな窓からは雄大な景色が広がります。テラス席で「コーヒー」(450円・税込)を味わいながら、絶景をひとりじめ。
デッキでは、天空の地に降り立ったような写真を撮ることができました。
山頂カフェ「PEAK CAFE」
住所 | : | 北海道亀田郡七飯町東大沼666 |
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電話 | : | 0138-67-3355 |
営業時間 | : | 9:15~15:45 |
定休⽇ | : | 期間中はなし |
大沼湖上で地元食材を使ったおいしいワンプレートランチ
函館七飯スノーパークから車で大沼国定公園に向かい、約15分。大沼湖畔・湖月橋のすぐそばにある「ターブル・ドゥ・リバージュ」でランチタイムです。
開放感あふれる広い空間のカフェレストラン。窓からは四季折々の景色が楽しめ、地元食材を使った料理が味わえると人気を集めています。こちらでおすすめしたいのが、「ランチクルーズ(プレートランチ・ドリンク付き)」(3,390円・税込・約30分間)。大沼湖の上で優雅にランチが楽しめるのは、ターブル・ドゥ・リバージュならではです。
この日のランチプレートはスープカレー。さらりとしていながら、ピリッとしたスパイシーさをしっかり感じます。ルッコラやクレソン、サラダ菜など水耕栽培で作られた野菜のサラダには、生食用の春菊やホワイトセロリといっためずらしい素材も。もちもちのじゃがいもニョッキ、程よい酸味のピクルスが添えられています。
駒ヶ岳や大小ある大沼の小島をぼんやり眺めていたら、野鳥が水浴びをしている姿や睡蓮の花が咲いているのを発見。そんな動物や植物にも癒されながら、視覚と味覚で十分に七飯の自然を楽しみました。
ターブル・ドゥ・リバージュ
住所 | : | 北海道亀田郡七飯町字大沼町141 |
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電話 | : | 0138-67-3003 |
営業時間 | : | 11:00~16:00(湖上クルーズは5月から10月末日までの期間運行) |
定休⽇ | : | 不定休 |
手作り体験・グルメ・アクティビティで七飯の魅力を凝縮
大沼国定公園内にある「ポロト館 大沼展望閣店」は、レストランや体験工房、貸し自転車などいろいろなサービスを提供しています。
まずは、ランチ後のデザートにと、あまり聞いたことのない「トリプルソフト」(500円・税込)を注文しました。
一番上にのっている黒色のソフトは……なんとイカスミ! そしてミルク、夕張メロンという贅沢な3層でボリューム満点。もちろんイカスミは生臭さなど全くなく、程よい甘さでさっぱりとした後味。インパクトのある見た目で、ついつい写真に収めたくなります。
ソフトクリームを食べ終わったあとは、電動貸し自転車を利用して大沼湖周辺をサイクリング。見どころを聞いて、いざ出発です。
静かな森の中をのんびりと自分のペースで自転車を走らせますが、電動なので軽い力でもぐんぐん進みます。心地よい風を浴びながらの森林浴サイクリングは、とても気持ちが良く気分も爽快に。途中、自転車を駐輪場に停めて、徒歩で散策に出るのがおすすめです。
ポロト館 大沼展望閣店は、地元食材を使った生キャラメルやアイス、バターなど手づくり体験メニューが豊富なのも魅力。観光途中にトライしやすい生キャラメルづくりを体験することにしました。七飯町産の乳脂肪が多い牛乳や生クリームを使うことで、濃厚な生キャラメルができあがるそう。
材料を混ぜて煮詰めていくと、誰もが知っているキャラメルの見た目に近づいていきます。
七飯町産の牛乳や生クリームで作られた生キャラメルは、ほろ苦さも甘みもしっかり感じる濃厚な味わい。とろみのつき具合を調整して、ソフトクリームにかけて食べるといったアレンジもできるそうです。
ポロト館 大沼展望閣店
住所 | : | 北海道亀田郡七飯町字大沼町185-5 |
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電話 | : | 0138-67-2536 |
営業時間 | : | 9:00~16:00 |
定休⽇ | : | 不定休 |
七飯町をたっぷり楽しんだこの日は、そのまま七飯町に宿泊。大沼ビール(クラフトビール)や郷宝(ごっほう・日本酒)といった七飯町ならではのお酒を味わい、気持ちよく眠りにつきました。
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