「函館公園」から見た函館山は雰囲気ありました。
![画像: レンタカーを使わない!函館フォトジェニックスポット旅(後編)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783489/rc/2019/12/25/c8e4d00ebaa8cbdaf21853065531b17ec1a8cfc6.jpg)
西村 愛
2004年からスタートしたブログ「じぶん日記」管理者。47都道府県を踏破し、地域の文化や歴史が大好きなライター。
島根「地理・地名・地図」の謎 (実業之日本社)、わたしのまちが「日本一」事典 (PHP研究所)、ねこねこ日本史でわかる都道府県(実業之日本社)を執筆。 サントリーグルメガイド公式ブロガー、Retty公式トップユーザー、エキサイト公式プラチナブロガー。
前編はこちら
ソウルフードにかぶりつく!「ラッキーピエロ」のチャイニーズチキンバーガー
函館に行くならば、何はなくともとにかく立ち寄って!と言われていたラッキーピエロ。
ラッキーピエロは函館市内にあるお店それぞれにテーマやコンセプトがあり、それがとても奇抜で一度見たら忘れられません。私が訪問した十字街銀座店のテーマは、なんと一年中クリスマス!たまたま私も赤いセーター着ていたのでなんとなくそれっぽいですがこれは春の話です(笑)
バーガーはというと、とっても美味しい。柔らかく、甘じょっぱく味付けられたチキンとマヨネーズはチキン南蛮風、そしてレタスもたっぷりボリューミー。いわば観光名所にもなっている「ラッキーピエロ」。函館市内あちこちにあるので、立ち寄りやすいお店でもありますよ。
函館のハンバーガーショップ「ラッキーピエロ」を訪問です。
なんともド派手な階段を上ると…、
お店はクリスマスモード。十字街銀座店は一年中、みんなが大好きで楽しいクリスマスがテーマ。
メリークリスマス!(4月です。笑)
香ばしいゴマバンズ、クリーミーなマヨネーズ、レタスもたっぷり、はみ出すチキン。「チャイニーズチキンバーガー」
カラッと強めに揚げたチキンを甘じょっぱいタレに漬け、大きいままに挟んであります。通常はペーパーに包まれていますが今回は撮影用にお皿盛り。
主役のから揚げチキンは柔らかくジューシー。味のバランスが絶妙で。
「ラッピのチャイチキ」と呼ばれて親しまれている人気ナンバー1メニュー。納得です!!!
目を引く外観。店舗ごとに色んなコンセプトがありますよー。
北海道の工芸品のセレクトショップ「はこだて工芸舎」
市電・十字街の電停近くにある古い建物。気になって入ってみるとさまざまな陶芸や地域を感じさせる手作り雑貨のお店「はこだて工芸舎」でした。
もともとは酒問屋の梅津商店。梅津福次郎はここでさまざまな食料品や雑貨を販売し成功した実業家でした。現在、1階は店舗、今後カフェもオープン予定。2階は洋室と座敷があり、お茶席や演奏会などを開催するアートや文化の発信地として使われています。
市電・十字街電停前にあるレトロな建物。こちらは大火の後昭和初期に建てられた旧梅津商店、現在は「はこだて工芸舎」として工芸・木工などを展示するセレクトショップです。
外観はコンクリートのように見えたのですが、中に入ると完全に木造!80年以上経ってもびくともしない頑丈な造り。
工芸品からアクセサリー、雑貨まで、北海道の作家ものを中心に各地からセレクトされた商品がセンス良く置かれていました。
イカ墨で染められた函館らしいファブリック小物。いいお土産が見つかります。
中庭に面したサンルームは今後カフェ営業が始まるのだとか。日差しが差し込んで気持ちのいい空間になりそう。
2階へ上がると旧梅津商店の成り立ちや功績などがまとめられた資料館と貸しスペース。
茶会なども行われるという和室。「しけ絹」を使った表情豊かなふすま。一見ナチュラルでさりげないようにも見えますが、絹張をした高級ふすま。ちなみに現在伝統的織物としてのしけ絹は富山県で1軒の企業が作るのみとなっており、大変貴重なんですよ。
書院欄間の彫り。富士山でしょうか。
入り口は雪国ならではの二重玄関。一代で財を成した梅津家の繁栄を表すような立派な造りでした。
外観から見ても分かるようにカーブに丸みを持たせた凝った建築。隅々まで見せてもらい、大満足の建物探訪になりました。
コスパ最強!すき焼き店「阿さ利本店」でひとりすき焼きディナー
函館へ来たら鮮度の良い魚介を夕食に選ぶという方もいるでしょう。しかし私は「肉」。
精肉店が営む「阿さ利本店」を訪れ、佐賀牛A5ランク雌牛最高級のお肉で、すき焼きとまいります~。お肉屋直営とあってそのリーズナブルさには目を見張るものがあります。すべて個室のお部屋で仲居さんが丁寧に作ってくれるすき焼き。すべて込みでも4,300円。また作り方も独特で、鶏出汁をたっぷり注いでお鍋風に煮て食べるすき焼きです。凝縮した旨みを吸った野菜やしらたきまですべてにおいて感動の、ここでしかいただけないすき焼きです。
宝来町電停近く、「阿さ利本店」。
函館を代表する精肉屋さん。お客さん、ひっきりなしです。
夜、お隣にあるすき焼きの阿さ利でゼイタクに“個室ひとりすき焼き”堪能しちゃいます!
すべて個室で仲居さんが作ってくださいます。サービス料や消費税はすべて価格に含まれていました。コスパ最強です。
やってきました、この日の主役。佐賀牛A5ランク雌牛サーロイン。これ、全くしつこくないですから~!
早速作っていただきます。じっくりじっくりと牛脂の旨みを鍋にしみ込ませ…
そこに野菜を敷いていきます。たけのこが入るのがちょっと珍しい。他に玉ねぎ、シイタケ、三つ葉、焼き豆腐。「函館・土屋」のしらたきはぷつぷつとした食感と細さ、臭みのない透明なおいしさで思わず聞かずにはおれませんでした。
室温だけでじわじわと溶け出す脂。融点の低い上質なお肉の証。
そっと野菜の上にお肉の赤じゅうたんを敷いて…、
上から鶏出汁をたっぷり。
割り下も注ぎ入れぐつぐつと煮立てます。お肉は赤い色が少し残るくらいで引き上げて卵にくぐらせて。
美味しすぎて後半、ごはんが足りなくなりました。
この日のお肉の個体識別番号。その日一番良いお肉をお安く食べられるのもお肉屋さん直営ならでは。
最後のアイスまできちんと美味しかった…!
「函館に来たら阿さ利のおにく!」。これから声を大にして伝えていきたい、そんな気持ちです。
レトロな子供遊園地「こどもの国」と外観が美しい「旧市立函館図書館」のある「函館公園」。
市電・青柳町の電停からほど近い「函館公園」は、子ども用遊具がそろう「こどもの国」や「ミニ動物園」など、市民に親しまれる公園です。
しかし、観光に訪れた人にも見ていただきたいのがここから見る「函館山ロープウェー」。晴れた日にはくっきりと、青空に動くロープウェーを見ることができます。
また、日本における最も古い地方博物館「旧函館博物館一号館、二号館」と、昭和の初めに建てられた「旧市立函館図書館」があります。緑の公園の中に佇む赤屋根の建物はとても雰囲気があり、建物好きだけでなく予定のない旅をする人にとって、癒しスポットになること請け合いです。
旅の途中、休憩に立ち寄った「函館公園」が想像以上でした!
きれいに函館山が見え、のんびりできるスポットです。
ここにはこどもの国という小さな遊園地があって、“日本最古”の観覧車もあります。カワイイ、そして乗るのは別の意味でちょっと怖い。
「旧函館博物館一号」。開拓使が建てたことが一目でわかる星マーク。明治12年建築の日本最古級の博物館です。
三角屋根の玄関が特徴。
こちらは「旧函館博物館二号」。先住民族・アイヌの生活や文化の展示を行っていたということです。建築は一号から5年後の明治17年。北海道が近代化に向かうターニングポイントの時代であったことを感じさせます。
「市立函館図書館」。工事の最中でした。補強などをし、今の図書館の書庫として使われているそうです。
丸みのある柱やアーチを描く入り口。趣があります。
市電・谷地頭電停近くで絶品のプリンを味わう。
函館公園から歩くか、市電で一区間。谷地頭電停から数分でたどり着いた、「カフェ・クラシック」で美しく、そして濃厚な焼きプリンをいただきます。
入った途端にこのお店の空気感に包まれ、のんびりとした時間を感じられます。
昔ながらのクラシカルなプリン。苦みと香りのあるカラメルたっぷりで、しっかりとした硬めのプリンでした。
心休まる上質な時間、「カフェ・クラシック」。
谷地頭電停から函館八幡宮方面へ歩くとすぐです。見落としそうになるくらいにさりげないです。
クラシカルなプリンにスプーンを入れる。硬め濃厚、キャラメル苦め。
アイスチャイも丁寧に作られていました。
白と青のすっきりとした建物を目指してください。
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