画像: 出雲大社だけではない 「奥出雲・雲南の魅力発見」

日本航空〔山陰支店〕 安川

皆さま、こんにちは。日本航空 山陰支店の安川です。
いつもJAL STAFF VOICEをご覧いただきありがとうございます!

皆さま「島根県」と言えば、真っ先に頭に浮かぶのは「出雲大社」「神様」「城下町松江」ではないでしょうか。
東西に細長い島根県(端から端まで約230キロ、車で約4時間!)には19市町村があり、それぞれの地域には魅力溢れるおすすめスポットが数多くございます。
今回は、出雲縁結び空港・松江城から車でおよそ1時間、広島からも2時間ほどのところに位置するドラマ「VIVANT」のロケ地になった神話伝説、文化、美しい景観、地域の土壌がもたらす恩恵を受けた食の宝庫、奥出雲・雲南エリアご紹介します。

まずは奥出雲エリアのご紹介

1000年前から続く現代の持続可能な(SDGs)社会へのしくみづくりの町

森林資源が豊かな奥出雲町では1000年以上の長きにわたる日本古来の手法で、山から削り出した砂鉄と焼いた木炭で上質な鉄を作り出す「たたら製鉄」が営まれてきました。この独自の製鉄法は日本遺産に認定されています。

約400年の歴史を持つ絲原家は、もともと武士でしたが、奥出雲に移りたたら製鉄をはじめました。絲原記念館には江戸期のたたら製鉄について細かく、古代からの製鉄方法や最盛期を迎えた重要産業としてのエッセンスが数多く展示しています。

たたら製鉄はさまざまな文化をこの奥出雲に残したと同時に絲原家は地域貢献にも携わりました。時代の流れとともにたたら製鉄が衰退していく中で、新たな地域経済活動を林業に求め、木材や焼いた炭などを運ぶ交通機関が必要になることに着目し、鉄道施設(現在のJR木次線)開通に尽力しました。自然と共存し奥出雲の地で育み生まれた工業で、生きてきた先人たちへと思いを巡らせました。

画像: 絲原記念館

絲原記念館

古代より山を削って砂鉄を切り出した跡地は田んぼとして利用され、たたら製鉄が生み出した奥出雲の独特の景観となっています。
大原新田の一面に広がる棚田の風景はとても美しく日本の棚田百選にも選ばれています。
たたら製鉄を通じて鉄生産工業と農業とが一体になり、現代で言う持続可能な(SDGs)産業として仕組みづくりの大きなストーリーがここにはあります。

たたら製鉄の一番重要なことは燃料の安定的な供給です。鉄工員達は山を崩して砂鉄を採掘し、農民は砂鉄採掘後の農地を耕し、棚田として再生させる。そして稲作の傍ら、木炭を焼き運搬する。そうした仕事のサイクルが農工一体型の地域開発の仕組みとなり生活が営まれました。奥出雲に暮らす人達と土地が資本として産業を興し続けた、持続可能な社会モデルが「たたら製鉄」にありました。

画像: 大原新田

大原新田

良質米から作るのは日本酒

江戸時代中期から300年以上伝統のある、変わらない価値観と、新しい味わいや感性を取りいれた酒造りが続けられています。
日本の棚田百選にも選ばれた奥出雲町「大原新田の棚田」で獲れるのは、西日本の横綱ブランド米と呼ばれる「仁多米」。この奥出雲仁多米から作られるお酒は、どんなお料理にも合う、飽きのこないバランスがとれた純米酒で、個人的に特別な日に呑む日本酒です。

画像: 七冠馬特別純米酒

七冠馬特別純米酒

〔お問い合わせ先〕絲原記念館

住所島根県仁多郡奥出雲町大谷856-18
電話0854-52-0151
営業時間9:00~17:00(入館は16:00まで)
定休日展示替え日(3月・6月・9月に各5日間)
年末年始(12月30日~1月5日)
毎週水曜(12月1日~3月31日)
web絲原記念館(公益財団法人)公式サイト

〔お問い合わせ先〕大原新田(奥出雲町観光協会)

住所島根県仁多郡奥出雲町大馬木
住所0854-54-2260
web奥出雲町公式観光ガイド(公式サイト)

最も有名な奥出雲神話スポット〔稲田神社〕で希少な奥出雲そばを味わう

日本酒とくればお蕎麦。
奥出雲神話「ヤマタノオロチ伝説」ゆかりの神社にある、超人気そば処「姫のそば ゆかり庵」です。まずは神話をご紹介いたします。

出雲國はかつてヤマタノオロチという怪物が支配していました。
そこに住む夫婦が毎年オロチの生贄に娘たちを捧げていました。その末娘がクシナダヒメ(稲田姫)でした。かわいい末娘を亡くしてしまう悲しみに泣いていた夫婦の下に救世主スサノオノミコトが現れます。
ヤマタノオロチを退治するのでクシナダヒメと結婚をさせてほしいと夫婦に伝えます。その後、スサノオノミコトはヤマタノオロチに見つからないようにクシナダヒメの姿を櫛(くし)に変えて自分の髪に挿して戦い見事ヤマタノオロチを退治しました。その後二人は夫婦となり新居を探し幸せに暮らしました。

スサノオノミコトから命がけで守られたクシナダヒメ(稲田姫)が祀られた神社が「稲田神社」です。「稲田神社」は夫婦円満・縁結び、またその名のとおり農業・衣食住守護神としてご利益があります。

その稲田神社の境内の中にあり、地元でも愛され大人気のそば処「姫のそば ゆかり庵」です。店内は純和風の広いお座敷で、開放的な大きな窓から外のお庭が見渡せます。新緑の季節は野鳥のさえずりとそよ風が涼やかで心地よく、秋が深まる頃には木々が紅葉し、とても美しい眺めに心がほっと和らぎます。四季折々の奥出雲の景観をお庭から楽しめます。

ゆかり庵さん大人気の秘密は、とにかく奥出雲町産にこだわった地元で採れた蕎麦、米、野菜を使用、全て自家栽培されています。蕎麦はこだわりの希少な在来種「横田小そば」を畑で作り、石臼引きしたつなぎなしの手打ち十割そばで、口に含むと力強いコシと風味が感じられ、鼻から抜ける横田小そばの豊かな香りと濃厚な味わいに感動!噛むほどに深い甘みを感じられ、蕎麦本来の味を楽しめるので、つゆはつけずにそのままいただくのがおススメです!
数量限定の贅沢な御膳で提供される季節の総菜や山菜料理なども絶品。特に自家栽培している天日干し仁多米コシヒカリ(姫ゆかり)で作ったおにぎりはふっくら甘くて何個でも食べられそうです。奥出雲に来たらぜひ味わっていただきたい極上の味、一押しのお蕎麦屋さんです。

画像: 稲田神社

稲田神社

画像: ゆかり庵

ゆかり庵

画像: 最も有名な奥出雲神話スポット〔稲田神社〕で希少な奥出雲そばを味わう

〔お問い合わせ先〕姫のそば ゆかり庵

住所島根県仁多郡奥出雲町稲原2128-1 稲田神社 稲田神社社務所内
電話0854-52-2560
営業時間11:00〜14:30(L.O.)
※蕎麦が売り切れることがございます。
※前日までのご連絡でお取り置きが可能。
定休日火曜・第三水曜(祝日の場合は営業)
Instagram@yukarian.h

ここからは雲南エリアのご紹介

秋の紅葉シーズンにおすすめ!
神話伝説にまつわる秘境の渓谷美を堪能
「鬼の舌震(おにのしたぶるい)」

皆さま、「鬼の舌震」という名前だけを聞くとなんだか怖いイメージがしませんか?
どんな場所を想像しますか?
実はこれからの紅葉シーズンにとっておきの秘境の渓谷美を楽しめるスポットです。
長い年月をかけて川の急流が作り出した不思議な形をした大きな岩が川の中をゴロゴロと転がっている、他では見られない珍しい景観は国の天然記念物に指定されています。
さまざまな形をした奇岩を楽しむことができます。

「鬼の舌震」という名前の由来としては諸説ありますが、奥出雲らしい神話伝説によるものです。昔から奥出雲地方ではサメのことをワニと呼んでいました。
山奥に住む姫神に恋をしたサメ(ワニ)は姫神に会いたくて海から山を目指して登って来ました。しかし、姫神はサメの想いを受け取ることは無く、巨大な岩で川を堰き止めてしまい、サメは泣く泣く海へ帰っていきました。
このサメ(ワニ)が姫神のいる山を恋慕ったことから「ワニの慕ぶる」がなまって「鬼の舌震(おにのしたぶるい)」と呼ばれるようになったと伝えられています。サメ(ワニ)の悲しき恋のものがたりが由来となった神話伝説の景勝地なのです。

画像: 鬼の舌震

鬼の舌震

画像: 秋の紅葉シーズンにおすすめ! 神話伝説にまつわる秘境の渓谷美を堪能 「鬼の舌震(おにのしたぶるい)」

〔お問い合わせ先〕鬼の舌震(奥出雲町観光協会)

住所島根県仁多郡奥出雲町三成
電話0854-54-2260
定休日なし(除雪を行ないませんので、積雪期は入場をお控えください)
web鬼の舌震(奥出雲町観光協会)

神話のふるさとに息づく、自然との調和を大切に育てられたワインを味わう

自然豊かな森に囲まれた「奥出雲葡萄園」です。
緑豊かなロケーションに佇むワイナリーでは、心を込めて育てた葡萄で四季折々個性が光るワインを醸造しています。3ヘクタールの広いぶどう畑で作られたワイナリーの代表作は欧州系のシャルドネ。酸味が穏やかなタイプでクリーム系のお料理とバランスよく調和します。ホタテや甲殻類の旨味ともよく合います。赤ワインは山ぶどう系の小公子という品種で糖度が高く色づきが良いのが特徴です。

画像: 奥出雲葡萄園

奥出雲葡萄園

画像1: 神話のふるさとに息づく、自然との調和を大切に育てられたワインを味わう

同じ敷地に併設されているカフェも大人気です!
奥出雲の地産地消の旬の素材と愛情たっぷりのお料理が味わえ、解放感溢れるオープンエア。芝生の上の「ガーデンカフェ」でのおすすめのメニューは、地元の木次乳業で作られたチーズを使用したピッツア。トマトベースのマルゲリータ、4種類のコクのある濃厚チーズたっぷりのクワトロフォルマッジをおいしい大自然の空気とともに味わうのは最高です!もちろんワインとの相性も抜群です!
季節に合わせた味付けや旬の野菜をたっぷり使ったメニューも盛りだくさんです!
私は、風景とのマリアージュも楽しんでいます。

画像: 奥出雲葡萄園庭カフェ

奥出雲葡萄園庭カフェ

画像2: 神話のふるさとに息づく、自然との調和を大切に育てられたワインを味わう

〔お問い合わせ先〕奥出雲葡萄園

住所島根県雲南市木次町寺領2273-1
電話0854-42-3480
0854-42-2911(庭カフェ専用)
営業時間10:00〜17:00(庭カフェは16:30)
(天候により終了時間が早くなる場合があります)
定休日火曜(祝日の場合は翌日)
web奥出雲葡萄園(公式サイト)

二度お花見が楽しめる?!
神話街道沿いに咲き誇る中国地方随一の桜並木

「三刀屋城址公園の圧巻の桜色と御衣黄(ぎょいこう)の黄緑色」

奥出雲・雲南エリアの冬は雪深く厳しいですが、春の訪れとともに種類の違う桜が順に咲き誇る、とっておきの桜並木をご紹介します!

雲南市三刀屋町の三刀屋川河川敷には4月上旬にソメイヨシノ、4月中旬から下旬にかけてはとても珍しい上品な黄緑色の桜「御衣黄(ぎょいこう)」と八重桜が訪れた人を楽しませてくれます。
この桜色と黄緑色の美しくとても贅沢な桜並木は約3kmの三刀屋川の両岸を柔らかく彩ります。春の陽光と川のせせらぎを聞きながらのんびりと散策がおすすめです!

画像: 三刀屋川の御衣黄

三刀屋川の御衣黄

〔お問い合わせ先〕三刀屋城址公園/三刀屋川河川敷公園(一社)雲南市観光協会

住所雲南市三刀屋町三刀屋、古城、給下、下熊谷
電話0854-47-7878
web三刀屋川河川敷公園周辺(雲南市観光協会)

最後にもう一つ、交通アクセスをご紹介します。

JR西日本が運行している観光列車「あめつち」。
山陰の海と空をイメージした紺碧色の車体。力強さを感じさせるエンブレムが飾られた神秘的な車両、車内は明るく外の光を柔らかく取り込み、モダンで落ち着きのある内装。
神話のエッセンスが散りばめられ、島根県産の石州瓦や地元の職人たちが制作した工芸品が車内を彩ります。
松江駅~出雲横田駅まで宍道湖、斐伊川など見どころスポットでは速度を緩めて列車は進みます。停車駅では地元の方々による神楽の紹介やイベントなど企画されています。
鉄道の旅もいかがでしょうか?

画像: 観光列車あめつち

観光列車あめつち

観光列車「あめつち」利用したJAL・JR・日本旅行3社合同企画ツアー第2弾
(※PDFファイルへ遷移します(約509KB))

さて皆さま、「出雲大社だけではない奥出雲・雲南の魅力発見」いかがでしたでしょうか?
神々がお集まりになる神話の國出雲へしあわせなご縁をいただきにぜひお越しください。
心よりお待ちしております。

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

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