高知県を訪れたら、ぜひ足を運んでもらいたい場所があります。それが「ひろめ市場」。屋台村のような賑やかさと、フードコートのような気軽さ。そして、どこか海外のマーケットを思わせる南国の空気感。ここに来たら、乾杯せずにはいられないひろめ市場の魅力をご紹介します。
画像: 高知の食の魅力が詰まった「ひろめ市場」の楽しみ方。ここへ集えば、みんなで乾杯!

「ひろめ市場」とは?

画像1: 「ひろめ市場」とは?

高知市の中心商店街にあり、高知城といった観光地にも程近い場所に「ひろめ市場」はあります。高知龍馬空港からは車で約30分。公共交通機関を利用する場合は、空港のリムジンバスから路面電車(とさでん)へ乗り継いで約40分でアクセスできます。

開業は1998年。商店街活性化の核となる施設となることを願って建設されました。ひろめ市場の由来は、この一帯に屋敷のあった土佐藩家老「深尾弘人蕃顕(ふかおひろめしげあき)」からきています。深尾氏は、幕末の時代に4代藩主に仕えた名家老として市民から親しまれており、江戸から明治に時代が移り変わり、屋敷がなくなった後でも、このエリアは「弘人(ひろめ)屋敷」と呼ばれていました。

そんな歴史ある場所に建設されたひろめ市場は、飲食やお土産、雑貨などさまざまなジャンルのお店、約60店舗が軒を連ねる商業施設です。

画像2: 「ひろめ市場」とは?

ひろめ市場を利用する際のポイント

画像1: ひろめ市場を利用する際のポイント

ひろめ市場の入館料は無料。施設外からの飲食物の持ち込みは禁止です。

ひろめ市場内のいろいろな店舗で食べたいものを買って、館内に設置された共有のテーブルで自由に飲食できます。

画像2: ひろめ市場を利用する際のポイント

共有のテーブル席では相席となることも。地元の利用客と観光客とが入り混じり、「どこからきたの?」と自然と会話が始まる距離の近さが「ひろめ市場」の魅力です。

画像3: ひろめ市場を利用する際のポイント

店舗によっては店内に席を用意しているところがあり、飲み物をその店舗で注文すれば他店舗の食べ物の持ち込み可というお店もあります。

週末には共有テーブルの多くが埋まってしまうこともあるので、各店舗内にある席は意外と穴場なのです。

※店舗によって席利用や注文のルールは異なるので、確認の上利用してください。

飲食後の食器は、館内を巡回している清掃スタッフが片付けてくれます。

画像4: ひろめ市場を利用する際のポイント
画像5: ひろめ市場を利用する際のポイント

そのほか、館内にはゴミ箱や食器返却棚も複数設置されているので、自分で片付けることもできます。

きれいに片付けて、次に利用する人にも気持ちよく使ってもらいましょう。

画像6: ひろめ市場を利用する際のポイント

また館内はバリアフリー対応となっているほか、授乳スペースやベビーベッドといった設備があるので、お子様を連れての利用も可能です。

マストで食べたい! 地元の人がおすすめするグルメ

ひろめ市場にはたくさんのお店があり、それぞれに個性あふれるグルメを提供しています。その中から、ひろめ市場を幾度となく利用している地元の方に聞いたおすすめ4軒をピックアップ! 高知を訪れたら、必ず食べてほしいグルメをご紹介します。

豪快! 分厚い鰹のタタキを食べるなら「やいろ亭」

高知を訪れた方に、必ず食べてほしい高知グルメといえば、やっぱり「鰹のタタキ」!

「やいろ亭」はこだわりの鰹を提供するお店として、ひろめ市場の開業以来この場所で営業しています。

画像1: 豪快! 分厚い鰹のタタキを食べるなら「やいろ亭」

「おいしい鰹を食べさせてあげたい」という店主の思いから、3月~11月は土佐沖近海で獲れた生の鰹を藁焼や刺身で提供しています。

※12月~2月はオフシーズンのため、仕入れがない場合は冷凍の鰹を使用

春にはあっさりとした「初鰹」、秋には脂ののった「戻り鰹」と、鰹の味わいは季節によって変化するので、何度訪れても新鮮な出合いがあります。

画像2: 豪快! 分厚い鰹のタタキを食べるなら「やいろ亭」

やいろ亭の鰹のタタキは、豪快な厚切りがスタンダード。

味付けはシンプルに塩のみで、お好みで薄切りニンニクやワサビを添えていただきます。大きな一切れを口いっぱい頬張ると、藁焼の香ばしさの後から鰹の旨みがじんわりと広がります。

高知に来たなら、まずは食べてほしい一押しグルメです。

やいろ亭

電話088-871-3434
営業時間月~土曜 10:00~21:30
日曜 9:00~21:00
定休日無休(ひろめ市場休館日に準ずる)
webhttps://hirome.co.jp/shop-details.php?id=36

高知のローカルグルメが楽しめる「珍味堂」

ひろめ市場で最も広い店舗が「珍味堂」。うどんやそばといった麺類に各種惣菜、寿司、そしてお土産と幅広い商品が揃っています。

画像1: 高知のローカルグルメが楽しめる「珍味堂」

小分けにされた惣菜が種類豊富に揃っていて、「少しずついろいろ食べたい!」という要求に応えてくれるのが嬉しいお店。

画像2: 高知のローカルグルメが楽しめる「珍味堂」

こちらでぜひ食べてほしいのが、高知のローカルグルメ。

鰹のタタキの巻き寿司「土佐巻き」(写真左奥)や海のギャングと言われる「ウツボの唐揚げ」(写真右奥)、他県ではあまり食べられることのない山菜「イタドリ」(写真手前左)、そしてアナゴの稚魚「のれそれ」(写真手前右)など。

このほかにも王道から変わり種まで、ローカルな食材を楽しむにはもってこいのお店です。

珍味堂

電話088-872-0266
営業時間月~土曜 10:00~22:30
日曜 9:00~22:30
定休日無休(ひろめ市場休館日に準ずる)
webhttps://hirome.co.jp/shop-details.php?id=21

パリッと軽い屋台餃子「ひろめで安兵衛」

高知でお酒を飲んだ後の〆といえば、屋台餃子。創業50年以上の「安兵衛」は、その元祖として屋台餃子を提供するお店です。

画像1: パリッと軽い屋台餃子「ひろめで安兵衛」

創業当時から餡の作り方は変わらず、ニラ、ショウガ、キャベツを手作業で刻み、豚肉と一緒に手捏ねしています。そして注文が入ってから一つ一つ皮に包む、こだわりの職人技。最後は油をたっぷりと使って焼き揚げることで、屋台餃子の特徴ともいえる独特の食感が生まれます。

画像2: パリッと軽い屋台餃子「ひろめで安兵衛」

パリッと軽い食感で、何個でも食べられてしまう魅惑の餃子。複数人でシェアするなら、2人前以上の注文がおすすめ。

言うまでもなく、ビールとの相性は抜群です。

ひろめで安兵衛

電話088-822-0222
営業時間月~土曜 12:00~21:00
日曜・祝日 11:00~20:00
定休日不定休
webhttps://hirome.co.jp/shop-details.php?id=39

こだわりのスイーツに癒される「ほてい茶屋」

お酒や食事だけでなく、スイーツも楽しめるのがひろめ市場。次にご紹介する「ほてい茶屋」は、本格的な甘味がいただけるお店です。

画像1: こだわりのスイーツに癒される「ほてい茶屋」

高知市内で日本茶の専門店を営んでいた店主が出店しており、京都の老舗「小山園」の抹茶をソフトクリームやパフェに贅沢にブレンドしています。

看板商品である抹茶スイーツが人気で、そのほかにもぜんざいやパフェ、ノンアルコールのスカッシュなどが老若男女の心を掴んでいます。

画像2: こだわりのスイーツに癒される「ほてい茶屋」

写真は、自家製餡子と白玉が乗った「抹茶パフェ」と「季節のスカッシュ(左から高知県産の柑橘「直七」、「ぶしゅかん」)」。スカッシュには手作りのシロップを使用していて、ラインナップは季節によって異なります。

午後のおやつタイムに、または食後のスイーツに。本格的な甘味をいつでも味わうことができるのも、ひろめ市場の魅力の一つです。

ほてい茶屋

電話088-822-5581
営業時間10:00~22:00
定休日木曜
webhttps://hirome.co.jp/shop-details.php?id=20

紹介した店舗の他にも、魅力的なお店はたくさん! お気に入りのお店やメニューを見つけるヒントは、テーブルや館内に設置されたマップ。

画像3: こだわりのスイーツに癒される「ほてい茶屋」

あちこちのお店からおいしいものをテーブルいっぱいに集め、味わうのも、ひろめ市場の醍醐味です。

おいしかった思い出を、高知からご自宅へ

高知で出合ったおいしいものを、大切な人へ送ったり、旅行後に自宅で楽しんだりしたい。そんなときは、ひろめ市場でお土産を購入して、送ってしまいましょう。

おいしかった「あの味」を、高知の思い出とともに。ひろめ市場で購入・発送までできるお店を2軒ご紹介します。

鮮度抜群! 生にこだわる鰹のタタキ「土佐黒潮水産」

画像1: 鮮度抜群! 生にこだわる鰹のタタキ「土佐黒潮水産」

「土佐黒潮水産」は、鰹のタタキが発送できるお店です。しかも、発送する鰹のタタキは注文が入ってから生の鰹を藁焼に! そのため鮮度は申し分なし。

画像2: 鮮度抜群! 生にこだわる鰹のタタキ「土佐黒潮水産」
画像3: 鮮度抜群! 生にこだわる鰹のタタキ「土佐黒潮水産」

高知で食べた鰹のタタキがご自宅で食べられます。

画像4: 鮮度抜群! 生にこだわる鰹のタタキ「土佐黒潮水産」

鰹のタタキのほか、店頭に並ぶ干物や野菜、果物、お菓子まですべてが発送可能。

あれもこれもといろいろまとめて送りたくなる、高知の食が幅広く揃うお店です。

土佐黒潮水産

電話088-872-9640
営業時間月~土曜 10:00~22:00
日曜 9:00~22:00
定休日無休(ひろめ市場休館日に準ずる)
webhttps://hirome.co.jp/shop-details.php?id=1

ほろ苦くて、香り芳醇なほうじ茶スイーツ「スイーツ食堂マンテンノホシ」

画像1: ほろ苦くて、香り芳醇なほうじ茶スイーツ「スイーツ食堂マンテンノホシ」

「スイーツ食堂マンテンノホシ」は、高知の茶所である津野町で生まれたお店です。

津野町の四万十川源流域で育った茶葉を、焙煎職人が丁寧に窯で炒り上げた「ほうじ茶」がお店の自慢。苦みが少なく、香ばしい芳醇な香りが魅力です。

画像2: ほろ苦くて、香り芳醇なほうじ茶スイーツ「スイーツ食堂マンテンノホシ」

そんなほうじ茶の魅力を味わえるお土産が、ほうじ茶大福「満天の星大福」。クリームと餡子を包むほうじ茶餅、そこに香ばしいほうじ茶粉をたっぷりとまとった大福です。

画像3: ほろ苦くて、香り芳醇なほうじ茶スイーツ「スイーツ食堂マンテンノホシ」

口に含むとフワッとほうじ茶の香りが広がり、ほろ苦さの後にクリームのまろやかさや甘さを感じる、少し大人な味わい。

「満天の星大福」は、持ち帰りはもちろん冷凍での発送も可能です。

THE高知という定番をあえて外して、こだわったものを送りたいという方にぴったりのお土産です。

スイーツ食堂マンテンノホシ

電話088-821-6621
営業時間11:30~23:00(L.O.22:30)
定休日無休(ひろめ市場休館日に準ずる)
webhttps://hirome.co.jp/shop-details.php?id=41

ひろめ市場で高知の食をとことん楽しんで

これまで紹介してきたように、ひろめ市場には高知の食の魅力がぎゅっと詰まっています。いえ、食だけではない高知の文化や県民性といった魅力が詰まっている場所となっているのかもしれません。少々雑多で、なんだか自由。独特のごちゃ混ぜ感が心地よい空間を生み出しています。

このローカルな空気を体感しに、ひろめ市場を訪れてみませんか?

画像1: ひろめ市場で高知の食をとことん楽しんで
画像2: ひろめ市場で高知の食をとことん楽しんで

ひろめ市場

住所高知県高知市帯屋町2-3-1
電話088-822-5287
営業時間月〜土曜・祝日 10:00~23:00
日曜 9:00〜23:00
休館日年6日程度(1月、6月、11月)
※館内メンテナンスのため、臨時休館日があります。詳しくはWebサイトにてご確認ください
webhttps://hirome.co.jp/

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