きらめく水面にうららかな日差し。瀬戸内海沿岸に面した愛媛県は、グルメやビュースポットに加え、歴史も見どころです。空港を拠点にした観光には、JAL MaaSを。デジタル技術を駆使し、愛媛県内の電車やバスの経路情報がスマホから確認できるほか、空港を結ぶいずみ観光、伊予鉄バス、肱南トラベルの路線については、JAL MaaSを活用し事前に購入した乗車券を運転士に見せるだけで乗り降りができます。MaaSを活用した新たな移動を駆使し、冬の愛媛旅に出かけてみましょう。

【Route 2】肱南トラベルで行く、“味わい”あふれる大洲・八幡浜旅

画像: 【Route 2】肱南トラベルで行く、“味わい”あふれる大洲・八幡浜旅

愛媛県南部に位置する大洲盆地。冬の寒さ厳しい時期には、早朝の瀬戸内海に霧のような雲海が流れ落ちる「肱川あらし」という美しい自然現象で知られています。清流、肱川を挟んで広がる大洲城と城下町は、“伊予の小京都”と呼ばれることにも納得。肱南トラベルのバスで松山空港から1時間強。風情と食をたっぷり“味わう”旅路へ。

木造で復元された天守「大洲城」

鎌倉時代末期に伊予国守護、宇都宮豊房が築いた地蔵ヶ岳城にルーツを持つとされる大洲城は、小早川隆景や藤堂高虎といった名だたる武将や大名の普請を経て、城郭が築かれていきました。

画像1: 木造で復元された天守「大洲城」

現在の天守は、日本でも数少ない木造で完全復元されたものです。江戸時代の古絵図や天守雛形、明治時代の写真といった史料から、往年の姿を再現したのは平成16年のこと。そのふもとには、ともに同じ時を歩んできた城下町が広がります。

画像2: 木造で復元された天守「大洲城」

大洲城

住所愛媛県大洲市大洲903
電話0893-24-1146
営業時間9:00~17:00(札止め16:30)
休館⽇年中無休
入館料大人550円、小人220円

城下町の風情を間近に感じる「NIPPONIA HOTEL 大洲城下町」

画像1: 城下町の風情を間近に感じる「NIPPONIA HOTEL 大洲城下町」

城下町などに点在する古民家、歴史的な邸宅をリノベーションし、分散型ホテルに仕立てた珍しい宿泊施設です。10棟28室の客室のほか、フロントやレストランも有し、街そのものがホテルといった趣です。

画像2: 城下町の風情を間近に感じる「NIPPONIA HOTEL 大洲城下町」

歴史の風情と快適さが両立した客室。贅沢ななまこ壁の蔵は2階建ての居室に仕立てられ、重厚な引戸の先にはガラス張りの檜風呂。大胆な作意に驚かされるままにロフトを登れば、整然と配置されたリビング&ベッドルーム。

画像3: 城下町の風情を間近に感じる「NIPPONIA HOTEL 大洲城下町」

ソリッドなアートフレームも絶妙なセンスです。ここでは、まるで城下町の住人になったかのようにリラックスしたステイが楽しめることでしょう。コンシェルジュに問い合わせて、街歩きやアクティビティもどうぞ。

画像4: 城下町の風情を間近に感じる「NIPPONIA HOTEL 大洲城下町」

大洲城本丸のふもとにあるダイニングは、天守閣を眼前に望む贅沢なロケーション。高級レストラン「ルアン」が監修し、スイスのグランメゾンで腕を磨いた石井之悠氏が手掛けるイノベイティブフュージョンをお楽しみいただけます。瀬戸内の海産と山々のおいしさを、フレンチの技術で仕上げます。地酒とのペアリングも楽しみです。

NIPPONIA HOTEL 大洲城下町

住所愛媛県大洲市大洲378(ホテルフロント)
電話0120-210-289

苔むした風情と息を吞む眺望。「臥龍山荘」

画像1: 苔むした風情と息を吞む眺望。「臥龍山荘」

蓬莱山を龍が臥す姿に似ているところから大洲藩加藤家第3代・加藤泰恒が、“臥龍”と命名したとされます。この景勝地は、歴代藩主の遊賞地として保護されていましたが、明治維新後は補修されることなく自然荒廃していました。明治後期に、河内寅次郎が終の棲家として築いた数寄屋建築の傑作が普請されて今に至ります。

画像2: 苔むした風情と息を吞む眺望。「臥龍山荘」

侘びた石積みに、大小の庵が軒を連ね、苔むした萱葺き屋根が風情ある趣を演出しています。2016(平成28)年には、国指定重要文化財に、2021(令和3)年には、国の名勝に指定されました。

臥龍山荘

住所愛媛県大洲市大洲411-2
電話0893-24-3759
営業時間9:00~17:00(札止め16:30)
休館⽇年中無休
観覧料大人550円、小人220円

真新しい「八幡浜フェリーターミナル」でしばしのひとときを

画像1: 真新しい「八幡浜フェリーターミナル」でしばしのひとときを

翌朝、少し足を延ばして八幡浜市へ。佐田岬半島の付け根に位置する八幡浜港には、2022年4月に移転リニューアルしたばかりのフェリーターミナルがあります。ここは四国と九州をつなぐ海の玄関口。大分県の別府や臼杵へ、2時間半から3時間ほどで結びます。天気が良ければ遠く九州を望むことができます。

画像2: 真新しい「八幡浜フェリーターミナル」でしばしのひとときを

フェリーターミナル2階には、カフェもあります。九州への小さな掛け橋を意味し、甲板を意味する「CAFÉ LE PETIT PONT」では、フードメニューが充実。海を望む絶好のロケーションでいただけます。

画像3: 真新しい「八幡浜フェリーターミナル」でしばしのひとときを

「黒毛和牛のフォー」(1,180円)は牛テールと鶏ガラで取ったスープですっきりと爽やかな味わい。野菜もたっぷり入っているほか、やわらかく煮込まれた和牛は絶品。食べ応え抜群のひと品です。

画像4: 真新しい「八幡浜フェリーターミナル」でしばしのひとときを

人気のティラミスのパンケーキ(1,150円)は、注文を受けてからメレンゲを立てる、手間の掛かったひと品。滑らかでふんわりとした生地は優しい甘さで、そのボリュームとは裏腹にみるみるうちに胃袋に収まります。

CAFÉ LE PETIT PONT

住所愛媛県八幡浜市出島1581-26 八幡浜港旅客ターミナルビル2F
電話0894-35-6366
営業時間11:00~15:00、17:00~20:30
定休⽇木曜

地元が誇るソウルフード、じゃこ天にこだわる「くずし鳥津」

画像1: 地元が誇るソウルフード、じゃこ天にこだわる「くずし鳥津」

創業60年以上。愛媛ではお馴染みの味である「じゃこ天」(1枚108円)をはじめ、かまぼこやちくわなどの練り物に真摯に取り組んできた老舗です。原料の魚と塩加減のバランス、温度管理に徹底的にこだわり、「世界の味へ」と意気込み熱く作る味わいは、全国にファンを持つほどに成長しました。

画像2: 地元が誇るソウルフード、じゃこ天にこだわる「くずし鳥津」

スタッフ総出で魚を捌きます。これはヒメチという魚で、小ささからほとんど流通しないものの味が良く、じゃこ天のおいしさの決め手のひとつ。

画像3: 地元が誇るソウルフード、じゃこ天にこだわる「くずし鳥津」

二代目ご夫婦、三代目のご長男と親子二代でテンポよく野菜のじゃこ天を揚げていきます。木型で生地を抜き、竹ヘラですくい取り、185度の高温に熱した油に投入。2~3分できつね色になったところを見計らってすくい上げ、トレーに載せて扇風機の風を当てます。

画像4: 地元が誇るソウルフード、じゃこ天にこだわる「くずし鳥津」

肝心のお味は、まさに白眉。サックリとした歯触りの後、濃厚な魚のうまみが口いっぱいに広がります。噛めば噛むほどあふれ出すのはブイヤベースにも似た濃密なスープ。細かく砕かれた魚の小骨がコリコリとした小気味いい食感のアクセントに。野菜揚げには、これに根菜などのしゃきっとした歯ごたえと、コンソメさながらのうまみが加わります。

くずし鳥津

住所愛媛県八幡浜市駅前1029-2
電話0894-22-2009
営業時間平日 8:00~18:00、土日 8:00~14:00
定休⽇不定休
webhttps://store.jyako.com

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