広島県尾道市と愛媛県今治市にかけて、瀬戸内海に浮かぶ島々を7つの橋でつなぐ全長約60kmの「しまなみ海道」。美しい景色を楽しみながらサイクリングができる「サイクリストの聖地」として世界中に知られています。
画像1: 尾道スタートのよりみちサイクリング。しまなみ海道1泊2日よくばり旅(後編)

歴史情緒溢れる尾道でじっくり街散策を楽しんだ 1日目とは打って変わって、2日目は潮風に吹かれながらの爽快サイクリングの旅へ。途中で立ち寄る場所は、個性的なスポットを中心にピックアップしました。長距離の移動でも決して飽きない、充実のコースを案内します。

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尾道スタートのよりみちサイクリング。しまなみ海道1泊2日よくばり旅

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ビギナーでも安心、サポート万全のレンタサイクル

画像1: ビギナーでも安心、サポート万全のレンタサイクル

しまなみ海道サイクリングに欠かせない自転車は、「ONOMICHI U2」内のサイクルショップ「GIANT STORE Onomichi(ジャイアント ストア オノミチ)」でレンタルするのが便利。バイクからギア、メンテナンスまで、必要な要素がすべて揃います。

画像2: ビギナーでも安心、サポート万全のレンタサイクル

レンタサイクルはクロスバイク、キッズバイク、アルミロード、カーボンロードなど、さまざまな本格スポーツバイクが用意されています。自転車だけでなく、ウェアのレンタルサービスもあるので、手ぶらで訪れても充実のバックアップ体制です。しっかりとメンテナンスされた最新モデルの自転車を前に、気持ちも高まります。

画像3: ビギナーでも安心、サポート万全のレンタサイクル

出発前には、スタッフの方が丁寧に一通りのレクチャーをしてくれるので、スポーツバイク初心者でも安心です。今回は、旅の終着点である愛媛県今治市の同ショップで自転車を返却できる、ワンウェイプラン(3,000円・税込)をプラス。

画像4: ビギナーでも安心、サポート万全のレンタサイクル

GIANT STORE Onomichi(ジャイアント ストア オノミチ)

住所広島県尾道市西御所町5-11
電話0848-21-0068
営業時間9:00~19:00
定休⽇火曜
webhttps://giant-store.jp/onomichi/
画像5: ビギナーでも安心、サポート万全のレンタサイクル
画像6: ビギナーでも安心、サポート万全のレンタサイクル

GIANT STORE Onomichiから向島に向かう途中、尾道駅近くで美しい桜並木を見つけました。この日、広島では全国に先立って「桜の開花宣言」が発表されたばかり。桜の木の真下を、舞い降りる花びらを受けながら走り抜けました。四季折々の景色が楽しめるのも、サイクリング旅ならではの醍醐味です。

ここでしか飲めない、昭和レトロなご当地サイダーを

しまなみ海道1つ目の島である向島(むかいしま)に到着したら、渇いた喉を潤したいところ。

画像1: ここでしか飲めない、昭和レトロなご当地サイダーを

訪れたのは、昔ながらの瓶入りサイダーやジュースを製造する「後藤鉱泉所(ごとうこうせんしょ)」です。昭和5年創業、90年余りの歴史を持つ老舗の店構えからノスタルジーを感じます。

画像2: ここでしか飲めない、昭和レトロなご当地サイダーを

昔懐かしい味にこだわって1本1本手作りされるジュースは、サイダー、ラムネ、ミルクセーキ、コーヒー、オレンジジュース、クリームソーダーの全6種類。

使用している瓶は、昔と変わらない再利用できるリターナル瓶。今や製造が中止された貴重なものなので、持ち帰りや通信販売はできません。お店の中で飲み、そのまま返すのがこちらのスタイルです。

画像3: ここでしか飲めない、昭和レトロなご当地サイダーを

「炭酸が抜けにくい瓶入りのサイダーが一番」と話してくれたのは、3代目の後藤忠昭さん。シュワッと爽快、清涼感抜群の冷たいサイダーは、疲れた体にスッと染み込んでいきます。

後藤鉱泉所(ごとうこうせんしょ)

住所広島県尾道市向島町755-2
電話0848-44-1768
営業時間8:30~17:00
定休⽇不定休
webなし

産地ごとの個性を味わえる、島の小さなチョコレート工場

向島の山道をぐるぐると走って辿り着いた場所は、チョコレート工場とカフェを併設した「USHIO CHOCOLATL(ウシオ チョコラトル)」。

画像1: 産地ごとの個性を味わえる、島の小さなチョコレート工場
画像2: 産地ごとの個性を味わえる、島の小さなチョコレート工場

カカオ豆の焙煎から、チョコレートになる全工程を一貫して担う「ビーントゥバー」の手法を、全国でもいち早く取り入れた工房です。
副社長の栗本雄司さんが、チョコレートのこだわりについて教えてくれました。

画像3: 産地ごとの個性を味わえる、島の小さなチョコレート工場

「当店のチョコレートは、カカオ豆とオーガニックシュガーのみで作っています。使用するカカオ豆は、グアマテラ、タンザニア、ベトナムなど実際に足を運んだ農園のものがメイン。コーヒーと同じで、チョコレートもカカオ産地によって、味も香りも全く違います。ぜひその違いを感じていただきたいですね」

画像4: 産地ごとの個性を味わえる、島の小さなチョコレート工場
画像5: 産地ごとの個性を味わえる、島の小さなチョコレート工場

「現在店内で販売しているのは、約15種類。パッケージは、全国のゆかりのあるアーティストにデザインしてもらいました。広げると1枚の絵になるので、商品を通じてアートや人のつながりを感じてもらいたいです。2014年にスタートして早7年。美味しいのはもちろん、面白いチョコレート屋であり続けたいと思います」

画像: 「柑橘ブレンド」(1,296円・税込)、「カシューミルク」(1,080円・税込)

「柑橘ブレンド」(1,296円・税込)、「カシューミルク」(1,080円・税込)

お店のおすすめ商品は、瀬戸内の乾燥温州みかんが入った「柑橘ブレンド」(1,296円・税込)と、牛乳の代わりにカシューナッツのペーストを練り込んだ「カシューミルク」(1,080円・税込)。

カカオが持つ風味をダイレクトに味わうチョコレートの世界は、とても奥深いもの。デザインもファッショナブルな六角形のチョコレートをお土産に買って、次の目的地であるランチスポットへと向かいます。

画像6: 産地ごとの個性を味わえる、島の小さなチョコレート工場

USHIO CHOCOLATL(ウシオ チョコラトル)

住所広島県尾道市向島町立花2200
電話0848-36-6408
営業時間9:00〜17:00(ドリンクL.O.16:30)
定休⽇火曜、水曜
webhttps://ushio-choco.com/

瀬戸内ビューに癒されていただくナチュラルなランチ

画像1: 瀬戸内ビューに癒されていただくナチュラルなランチ

因島大橋のたもと、海沿いに立つ優雅なロケーションが心地いい「立花食堂(たちばなしょくどう)」。

画像2: 瀬戸内ビューに癒されていただくナチュラルなランチ

全面ガラス張りの店内の向こうには、穏やかな瀬戸内海を眺めることができ、絵のような美しさに思わずため息がでます。

画像3: 瀬戸内ビューに癒されていただくナチュラルなランチ

メニューには、「健康的な食生活を提案したい」と、地元食材をメインに使った野菜たっぷりのランチ(1,350円・税込)や、手作りのケーキ(400円・税込)がスタンバイ。プレートに盛り付けられた数種類の小さなおかず、サラダ、スープ、ご飯、どれも塩分が控えられた優しい味付けです。

画像4: 瀬戸内ビューに癒されていただくナチュラルなランチ

尾道市御調町(みつぎちょう)産のお米は、減農薬の源五郎米あきさかり。食感を生かすため七分炊きにされたご飯は、しっかりと噛みしめることができ満足感が得られます。

内容は季節の旬を反映した月替わり。向島のパン屋「かぎしっぽ」のパンが付くランチ(1,100円・税込)も人気です。

画像5: 瀬戸内ビューに癒されていただくナチュラルなランチ
画像6: 瀬戸内ビューに癒されていただくナチュラルなランチ

お天気のいい日は、テラス席の利用がおすすめ。海風に吹かれながら、まるで南国リゾートのような島時間を満喫できます。

立花食堂(たちばなしょくどう)

住所広島県尾道市向島町立花287-1
電話0848-36-5662
営業時間11:00〜14:30(L.O.14:00)
定休⽇火曜~木曜
webhttp://tachibanastore.com/

神秘的な白亜の世界が広がる、話題の大理石庭園へ

画像1: 神秘的な白亜の世界が広がる、話題の大理石庭園へ

尾道から数えて、しまなみ海道3つ目の生口島(いくちじま)へ到着。
ここで外せない観光スポットと言えば、耕三寺博物館内にある未来心の丘(みらいしんのおか)。

画像2: 神秘的な白亜の世界が広がる、話題の大理石庭園へ

広さ5,000平方メートルの敷地の中には、ギリシャから運ばれた大理石の彫刻庭園が広がります。見渡す限り、大理石で埋め尽くされた空間は、ここが日本であることを忘れてしまうほどの美しさです。

画像3: 神秘的な白亜の世界が広がる、話題の大理石庭園へ

彫刻は、世界を舞台に活躍する杭谷一東(くえたに いっとう)氏が制作したもの。大小さまざまな形をしたモニュメントやオブジェは、どこを切り取っても絵になります。

中でも、丘の一番高い位置にそびえる「光明の塔」は、絶好の撮影スポットです。

画像4: 神秘的な白亜の世界が広がる、話題の大理石庭園へ

耕三寺は、大阪の元実業家、耕三寺耕三氏が母親の菩提寺として建立したお寺で「母の寺」とも呼ばれています。境内には、有名な寺院建築を模した建物が多数点在。

画像5: 神秘的な白亜の世界が広がる、話題の大理石庭園へ
画像6: 神秘的な白亜の世界が広がる、話題の大理石庭園へ

豪華な極彩色の建造物や、仏像などの貴重な彫像物など、あらゆる美とアートが詰まった場所です。

未来心の丘 -瀬戸田 耕三寺博物館(みらいしんのおか せとだ こうさんじはくぶつかん)

住所広島県尾道市瀬戸田町瀬戸田553-2(耕三寺博物館内)
電話0845-27-0800
営業時間9:00~17:00
定休⽇大人1,400円、大学生1,000円、高校生800円、シニア1,200円、中・小学生以下無料(いずれも税込)
webhttp://www.kousanji.or.jp/

時間を忘れて寛げる、心和む自家焙煎珈琲と本の店

画像1: 時間を忘れて寛げる、心和む自家焙煎珈琲と本の店

広島県を越えて、愛媛県今治市の大島へ到着。2020年にオープンし、しまなみ立ち寄りスポットのニューフェイスとして話題の「こりおり舎」は、珈琲屋と書店が一体となった新店です。

店主である千々木さん夫妻は書店に勤めた経験を持ち、気候と景色の良い大島に惚れこんで栃木県から移住されました。

画像2: 時間を忘れて寛げる、心和む自家焙煎珈琲と本の店

店の看板は「こりおり珈琲」と「こりおり文庫」の2つ。珈琲屋では、焙煎士である夫の大介さんが手廻しで自家焙煎した、フレッシュな珈琲(500円~・税込)が味わえます。

画像3: 時間を忘れて寛げる、心和む自家焙煎珈琲と本の店

注文ごとに丁寧にハンドドリップした一杯は、隣の本屋さんへ持ち込み可能。

地域、暮らし、料理、絵本など、一般の書店ではなかなか見かけないこだわりの選書は、新刊と古書を合わせ約4,000冊が揃います。

画像4: 時間を忘れて寛げる、心和む自家焙煎珈琲と本の店
画像5: 時間を忘れて寛げる、心和む自家焙煎珈琲と本の店

気になる本を手に取りながら、畳敷きの空間でいただく一杯の珈琲。一息ついて、贅沢なひとり時間を演出するのに最高の場所です。

こりおり舎

住所愛媛県今治市吉海町仁江2436
電話0897-72-8006
営業時間12:00~17:00
定休⽇水曜~金曜
webhttp://www.corioliscoffee.com/

設備大充実の温泉で、心も体もしっかりリフレッシュ

画像1: 設備大充実の温泉で、心も体もしっかりリフレッシュ

尾道から出発して、愛媛県側のサイクリング終点である今治市本土へ到着。長旅の疲れは、温泉で癒して、さっぱりと汗を流しましょう。

画像2: 設備大充実の温泉で、心も体もしっかりリフレッシュ
画像3: 設備大充実の温泉で、心も体もしっかりリフレッシュ

今治駅のすぐそば「しまなみ温泉 喜助の湯」は、サイクリストに優しい温泉施設。天然温泉のほか、レストラン、カフェ、リラクゼーションなどが揃う大充実のスポットです。地下1,000mから汲み上げた温泉はナトリウムを多く含むため、入浴後は体が芯から温まり、保湿や美肌効果が期待できます。

画像4: 設備大充実の温泉で、心も体もしっかりリフレッシュ

よりリラックスしたいなら、プレミアムラウンジの利用がおすすめ。

画像5: 設備大充実の温泉で、心も体もしっかりリフレッシュ

岩盤浴が楽しめるほか、テレビを完備したリクライニングシート、キュートなハチの巣型のハニーシート、約1万冊の漫画、フリードリンクの珈琲、持ち込み可能な飲食ブースなど、あらゆるアプローチで快適な時間を約束してくれます。館内にはカプセルホテルを併設しており、宿泊も可能です。

画像6: 設備大充実の温泉で、心も体もしっかりリフレッシュ
画像7: 設備大充実の温泉で、心も体もしっかりリフレッシュ

施設から1.6km圏内にある、おすすめ飲食店が記載された1MILE GUIDE BOOKはスタッフさんが作成したもの。気になる紹介カードを手に、サクッと今治さんぽも叶います。

しまなみ温泉 喜助の湯

住所愛媛県今治市中日吉町1-2-30
電話0898-22-0026
営業時間温泉6:00~24:00(最終受付23:15)
岩盤浴11:00~23:00(最終受付22:30)
プレミアムラウンジ11:00~翌10:00(最終受付22:30)
定休⽇なし
webhttps://www.kisuke.com/yu-imabari/

しまなみ海道の注目スポットを巡るサイクリングの旅を、心地よい疲労感と共に締めくくりました。この1泊2日を振り返ると、どの場所も語りつくせないほどのエピソードであふれていて、帰ってからのお土産話に花が咲きそうです。

しまなみ海道には、いいモノとの出合いを楽しむ幸せな時間が待っています。実際に目で見て、話を聞いて得られる感動を求めて、旅に出ませんか。

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