日本航空 広島支店
今回は、広島県福山市の魅力をお伝えします。
広島空港から東に車で約1時間ほどの距離にあり、広島市や宮島を抱える県西とはまた違った魅力のある街です。今回は、たくさんある魅力の中でもぜひ、おすすめの福山城とその周辺、そして、鞆の浦(とものうら)をご紹介します。
★福山城とその周辺
江戸時代、徳川家康の従弟で猛将として知られた水野勝成が初代藩主として入封し、3年をかけて築城。以後、西国鎮護、藩政に尽力し、現在の福山の礎を築きました。天守閣は1945年の空襲により焼失したものの、1966年に復元され、現在に至ります。当初は新幹線の福山駅のあたりに三の丸があったとのことで、現在、駅の目の前に天守閣を拝むことができます。2019年が入封400年、そして2022年が築城400年ということで、「城のあるまち 福のまち」記念事業も展開されます。この機会にぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。
城内へのおすすめのアクセスとしては、福山駅のある南側からではなく、城内の北側(鬼門)にあり、備後の国の守護神としてお祀りしたことが起源といわれる三蔵稲荷神社から入られるのはいかがでしょうか。本殿へ上る参道は緑に囲まれ、気持ちをリフレッシュさせてくれます。
そして、もうひとつ、城内でおすすめの場所が福寿会館です。昭和初期に海産物商として財を成した安部和助が建築した建物で、和館・洋館と庭園があります。館内を見学し、洋館に併設された喫茶店「茶処ばら」で紅茶を飲みながら、窓から見える天守閣を仰ぎ、昭和ロマンに思いをはせてみるのはいかがでしょうか。
さて、お腹も減ったので、福山のソウルフードと言われている肉どんぶりとかんとう煮
(甘辛く煮た牛肉とホルモン)を提供されている「大衆食堂 稲田屋」へ。ここも昭和初期の雰囲気がぷんぷんする食堂で、タイムスリップしたような気分になり、ついついのんびりしてしまいます。
★鞆の浦
古くから「潮待ちの港」として栄えた町で、人々の往来も多かったことから布教の拠点ともなり、各宗派の古刹が集まっていることも鞆の浦ならではの特徴です。2018年5月には、港町文化をテーマとしたストーリーが日本遺産に認定されました。テレビドラマや映画の撮影が行われるなど、注目のスポットとなっています。
その最大の魅力は、海と島、シンボルとなっている常夜燈や雁木などの歴史・文化遺産を含めた景観です。中でも朝鮮通信使が称賛したという福禅寺・対潮楼からの景観は波の穏やかな瀬戸内の海と島々を眺めるには最高の場所と言われております。
私がおすすめするビュースポットは、仙水島への渡船乗り場となっている市営渡船場の2階にある「SHION」という展望カフェ&ギャラリーです。晴れて暖かい日は展望デッキで、寒い日にはカフェ内の窓側の席でコーヒーを飲みながら、この景観を独り占めしてはいかがでしょうか。
のんびり歩いて散策していると、ところどころに坂の小道があり、私の到着を待っていたかのように猫が現れます。圓福寺へ向かう坂道で写真をパチリ。
途中でちょっとおやつに、と立ち寄った「村上製パン」というパン屋さんで、また昭和の世界へタイムスリップしてしまいました。「アブラパン」という、あんドーナツに似た揚げパンをいただいたのですが、パッケージから懐かしい気分にさせられ、食べるとまた懐かしい味!と悶絶してしまいました。
港町として栄えたその街並みや建造物は文化財になっているものが多く、史跡や街並みを散策していると、いつの間にか陽が沈み始めました。夕凪に常夜燈がともった海辺の景色は、まるで映画のセットの中に入ってしまったかのような錯覚に陥ります。
空港への帰路、レンタカーの中で「あ、名物の鯛めしを食べるのを忘れた!」と気づいてもご安心。福山東インターチェンジから少し走ったところにある福山サービスエリア(下り)に「瀬戸内和食処 鞆絵」というレストランがあります。そこのメニューに「鞆の浦御膳」という、鯛の炊き込みご飯に天ぷらがついた御膳があり、鯛めしをいただくことができます。福山観光の締めに瀬戸内の味を思い存分堪能して、広島空港に到着。
今回は福山の魅力のほんの一部しかご案内できませんでしたが、
詳しく知りたい方は、こちら↓のサイトをご覧ください。
http://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/site/miryoku/
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※旅コラムは、2018年12月20日現在の情報です。
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