※1バーツ≒4.5円
タイのプーケット周辺には、島がたくさん!

写真提供:タイ国政府観光庁(TAT)
東京からプーケットまでは飛行機で13~14時間ほど。美しい海が人気の観光名所です。プーケット島周辺には、有名映画の舞台となったピピ諸島の他、プーケット島からたった15分ほどで行けるコーラル島、奇岩と鍾乳石の洞窟が見物のカオタプー島、世界的に人気のダイビングスポットのシミラン諸島、イルカに出会えるチャンスがあるマイトン島など、魅力的な島々がたくさんあります。
「アイランドホッピング」で巡りたい王道の島4選
「複数の島を一つ一つまわるのは難しそう…」と思われるかもしれませんが、ご安心ください。プーケット発のツアーが多数あり、行き先やボートの種類(スピードボート、中型船、ロングテールボートと呼ばれる木造船など)、アクティビティの内容に合わせて、自分にぴったりのアイランドホッピングを楽しめます。条件によって料金が異なりますが、約1,200~6,000バーツ(日本円で約5,500~27,600円)が相場です。ここからはおすすめの4つの島をご紹介します。
奇跡のような美しいビーチは絶対に見逃せない!|ピピ諸島

写真提供:タイ国政府観光庁(TAT)
プーケット島でのアイランドホッピングの一番人気は何といっても「ピピ諸島」。プーケット島から東南東へ約40kmのところに位置しています。6つの島から構成されていますが、アイランドホッピングでメジャーなのは、「ピピ・ドン島」と「ピピ・レ島」です。「ピピ・ドン島」は宿泊施設やレストラン、ショップが集まる中心地。一方、「ピピ・レ島」は無人島で、手つかずの自然が織りなす絶景が魅力です。

写真提供:タイ国政府観光庁(TAT)
ピピ・レ島は環境保護のため一時的に閉鎖されていましたが、1日の訪問者数を制限して再開。ただし遊泳は全面禁止になっています。
映画『ザ・ビーチ』の舞台として知られる「ピピ・レ島」の「マヤベイ」は、切り立った石灰岩の崖に囲まれ、白砂のビーチと透き通ったエメラルドグリーンの海が特徴。

iStock/Anna_Jedynak
また、「ピピ・ドン島」の西側・トンサイ湾の近くにはモンキービーチがあります。ビーチ自体も美しく、シュノーケリングスポットとしても人気がありますが、その名の通り、野生のサルが多く生息している島として有名です。サルは人を怖がることなく近くまで寄ってきますが、サルとの接触には注意しましょう。特に食べ物を持っている場合は警戒が必要なので、できれば遠くから姿を眺めるのがおすすめです。
ピピ諸島
アクセス | : | ① プーケット島からスピードボートツアー(約1,500バーツ 日本円で約6,750円)で約1時間。 ② プーケット島から大型フェリーツアー(約1,200バーツ 日本円で約5,400円)で約2時間。 ③ プーケット島から定期便のフェリー(約650バーツ 日本円で約2,925円)で約2時間。 |
---|---|---|
web | : | ピピ島(タイ国政府観光庁(TAT) 公式サイト内) |
SNS映えする大岩の前で記念撮影を|パンガー湾・タプー島

写真提供:タイ国政府観光庁(TAT)

写真提供:タイ国政府観光庁(TAT)
プーケット島と本土に挟まれた広大な湾で、プーケット島から北東へ約30kmのところに位置し、約160の島々が点在しているパンガー湾。その中でも最も有名なのが「タプー島」です。映画『007 黄金銃を持つ男』の撮影が行われ、「ジェームズ・ボンド島」というニックネームで知られています。こん棒を海に突っ込んだような奇岩はSNS映え間違いなし! これまた奇妙な形の鍾乳石でできた洞窟を巡ることもできます。

写真提供:タイ国政府観光庁(TAT)
国立公園に指定されている湾内には、浅瀬の海域や干潟の森林湿地、マングローブ、海草が密集している藻場、サンゴ礁など多様な生態系が広がっていて、クロエリシロチドリやシベリアオオハシシギなど準絶滅危惧種の鳥や、ジュゴンを含めたさまざまな生物が生息しています。カヤックで巡るのが最適です。
パンガー湾・タプー島
アクセス | : | ① プーケット島からスピードボートを使って、ボンド島、洞窟巡り、マングローブ探索をするツアー(約2,000バーツ 日本円で約9,000円)で約1時間。 ② プーケット島からロングテールボートを使って、近距離をゆっくり巡るツアー(約1,500バーツ 日本円で約6,750円)で約2時間。 ※クルーズ船を使った豪華ツアーもあります。 |
---|---|---|
web | : | パンガー湾・タプー島(タイ国政府観光庁(TAT) 公式サイト内) |
ダイビングの聖地で海中の美しさを満喫する|シミラン諸島

iStock/invictus999
プーケット島から北西へ約80kmのところに位置する「シミラン諸島」。運が良いと水深30mまで見通せる高い透明度の青い海が特徴的な島です。そこに住むサンゴやさまざまな生き物を見ることができ、ダイバーたちにとってはまさにパラダイス! 「シミラン諸島」を目指して世界中からダイバーたちがやって来るのもうなずけます。140平方キロメートルにも及ぶ広大な海域は、海洋国立公園に指定されています。

iStock/kenzaza

iStock/Magnus Larsson
当初は9つの島々から構成されていましたが、1998年に「ボン島」と「タチャイ島」が追加され、現在は11の島々から成り立っています。これらの島々は花崗岩で構成され、恐竜が絶滅しかけている約6,500年前の白亜紀に形成されました。島々の東側には緩やかな傾斜のビーチが広がり、西側は険しい岩場が海に直接落ち込む地形となっています。この独特な地形がダイビングにうってつけ。ウミガメやマンタなど珍しい海洋生物に出会えるチャンスも高いといわれています。
注意したいのは訪問時期。環境への影響を考慮し、10月中旬~5月上旬頃のみ立ち入りが可能になっています。同じ理由で、「シミラン諸島」には宿泊施設がないため、宿泊が必要な人は別エリアで探しましょう。
シミラン諸島
アクセス | : | プーケット島からスピードボートで約1.5時間、普通ボートで約4時間。 ※アイランドホッピングのツアーに参加するのが一般的。料金は運行会社により異なるが日帰りのシュノーケリングツアーで約3,000バーツ(日本円で約13,500円)、同じく日帰りダイビングツアーで約6,000バーツ(日本円で約27,000円)ほど。 |
---|---|---|
web | : | シミラン諸島(タイ国政府観光庁(TAT) 公式サイト内) |
手軽に楽しみたいならここ|コーラル島

写真提供:タイ国政府観光庁(TAT)
プーケット島から南東へ約3km、スピードボートなら約15分で到着する近場の島といえば「コーラル島」。サンゴ礁がビーチの近くまで広がっていて、多くの魚たちが生息する絶好のシュノーケリングスポットです。地理的にモンスーンの影響を受けにくいため、年間を通して海が穏やかなのもポイントです。

写真提供:タイ国政府観光庁(TAT)
この島は「ロングビーチ」と「バナナビーチ」の2つの主要なビーチがあります。
「ロングビーチ」は、その名の通り長い砂浜が特徴。白い砂と青い海のコントラストが美しい場所です。ビーチ沿いにはレストランやバーが点在し、バナナボートやパラセーリング、シュノーケリング、スキューバダイビングなどいろいろなウォーターアクティビティを楽しむことができます。
リゾートホテルを含めた宿泊施設があるので、こちらで一泊、プーケット島の喧騒から離れて静かな時間を過ごすのもおすすめです。

写真提供:タイ国政府観光庁(TAT)
その「ロングビーチ」からジャングルの中の小道を15分ほど歩いた場所にあるのが「バナナビーチ」。かつては静かな隠れ家的なビーチでしたが、現在では多くの観光客が訪れる人気スポットとなっています。こちらでもシュノーケリングのほか、専用ヘルメットをかぶって海中散歩をするシーウォーカーなどが楽しめます。
コーラル島
アクセス | : | プーケット島からスピードボートで約15分、普通ボートで約30分。 ※料金は運行会社やツアー内容により異なり、「ラチャ諸島」や「マイトン島」なども含めるツアーが主流。日帰りのシュノーケリングツアーで約2,500バーツ(日本円で約11,250円)。 |
---|---|---|
web | : | コーラル島(タイ国政府観光庁(TAT) 公式サイト内) |
他にも特徴ある見逃せない島々が!
前述した4つの島以外にも、プーケット周辺にはまだまだ魅力的な島がたくさんあります。
野生のイルカに出会えるかも!?|マイトン島

写真提供:タイ国政府観光庁(TAT)

写真提供:タイ国政府観光庁(TAT)
プーケット島から南東へ約9kmのところに位置する「マイトン島」の沖合いは、イルカに出会える絶好のスポット。ボートの近くにイルカたちがやって来てくれます。ただ、野生の生き物のため遭遇は運次第。

iStock/jaturunp
また「マイトン島」は別名ハネムーン・アイランドといい、プライベートビーチに広がる白い砂浜と青い海がロマンチックと話題になっています。
実はホテルの宿泊客とアイランド・ホッピング参加者だけに滞在が許されているため、その環境が守られているのだとか。綺麗な海の浅瀬で泳ぐのも良し、シュノーケリングも良し、また釣りも楽しめます。
マイトン島
アクセス | : | プーケット島からスピードボートで約20分。 ※ドルフィンウォッチングをはじめ、「ピピ島」や他の島を巡るなどさまざまなツアーが用意されている。料金は運行会社により異なり、日帰りのツアーで約3,000バーツ(日本円で約13,500円)。 |
---|---|---|
web | : | マイトン島(タイ国政府観光庁(TAT) 公式サイト内) |
幅広い楽しみ方ができる|ラチャ諸島

写真提供:タイ国政府観光庁(TAT)
プーケット島から南へ約30kmのところに位置する「ラチャ諸島」。「ラチャ・ヤイ島(大ラチャ島)」と「ラチャ・ノイ島(小ラチャ島)」の2つがあり、観光客で賑わっています。
その理由は“何でも揃った平均点の高さ”。「ラチャ・ヤイ島」の玄関口である「アオ・タワン・トク」は透明度が高くシュノーケリングが気軽に楽しめること、高級リゾートホテルからバンガロー、レストランやバーもあり宿泊や食事に困らないこと、一方で「ラチャ・ノイ島」は無人島で自然が美しくダイビングも楽しめることなど、自分に合った楽しみ方を見つけることができます。

写真提供:タイ国政府観光庁(TAT)

写真提供:タイ国政府観光庁(TAT)
ラチャ諸島
アクセス | : | プーケット島からスピードボートで30分強。 ※料金は運行会社により異なり、日帰りのツアーで約1,500バーツ(日本円で約6,750円)ほど。「コーラル島」や「マイトン島」とセットになったコースもある。 |
---|---|---|
web | : | ラチャ諸島(タイ国政府観光庁(TAT) 公式サイト内) |
まるでニワトリのような奇岩が目印|ガイ島

写真提供:タイ国政府観光庁(TAT)

写真提供:タイ国政府観光庁(TAT)
ガイとはタイ語でニワトリのこと。その名前の通り、島の南端に位置する岩がニワトリの頭のように見えるのが「ガイ島」です。プーケット島から東へ約46kmのところに位置しており、比較的ツアー客が少ないため、島のビーチは静かで穏やか。リラックスした時間を過ごしたい人におすすめです。海も透明度が高く、シュノーケリングや水泳を存分に楽しめます。

写真提供:タイ国政府観光庁(TAT)
そして干潮時には隣のタップ島との間に白砂の道が出現するという自然現象を見られることも。ぜひタイミングを合わせて訪れてください。
ガイ島
アクセス | : | プーケット島からスピードボートで約1時間。 ※「ピピ島」や他の島を巡るツアーに参加するのが一般的。料金は運行会社により異なり、日帰りのツアーで約3,000バーツ(日本円で約13,500円)。 |
---|---|---|
web | : | ガイ島(タイ国政府観光庁(TAT) 公式サイト内) |
新しいタイの魅力を堪能する旅へ
タイ旅行というとバンコクでの観光、グルメ、ショッピング、スパやプーケットをはじめとしたビーチリゾート滞在が有名ですが、宝石のような島々を訪れるアイランドホッピングもぜひおすすめしたいアクティビティ。個性の異なる島々を1日でいくつもまわる、贅沢な時間をぜひ楽しんでみてください!
※上記の料金は編集部が各旅行会社の情報を調べたおおよその相場となります。
記事協力:タイ国政府観光庁(TAT)
取材:梅本昌男
関連記事
掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。