手頃な価格で宿泊できるゲストハウスは、長期滞在や一人旅、学生旅行など、コスパ重視の旅での強い味方。ほかの宿泊者と交流できたり、その地域をより深く知る体験ができたりと、ホテルや旅館ではできない経験ができるのもゲストハウスの大きな魅力です。これからゲストハウスに泊まってみたい人のために、ゲストハウスの特徴や魅力、ゲストハウスに泊まるときのポイントについて解説します。

ゲストハウスとは? ホテルとどう違う?

画像: iStock/Javier Ballester

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一般的に簡易的な宿泊施設のことを指すゲストハウス。ホテルや旅館とは違い、水回りが共用だったり、客室が相部屋だったりする一方、ほかの旅行者と交流する機会があり、安価で泊まれるなどゲストハウスならではの利点もあります。また、サービスや設備は最低限のため、滞在中の身の回りのことは自分で行うのが基本です。

ゲストハウスは個人経営も多いため、コンセプトが多種多様。オーナーの趣味・嗜好によって、さまざまなサービスを提供しているのも特徴です。

ゲストハウスの種類

ゲストハウスの部屋タイプは、主にドミトリーと個室の2つに分類されます。それぞれにメリット・デメリットがあるため、旅のスタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。

ドミトリー

画像: iStock/Morsa Images

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ドミトリーとは、1つの部屋に複数のベッドが配置された相部屋のことを指します。多くの場合は2段ベッドが数台配置されています。各ベッドの間はカーテンやパーティションで仕切られており、ベッドの上のみがプライベート空間です。

トイレやお風呂、リビング、キッチンなどは、ほかの宿泊者と共用します。

ほかの旅行者と積極的に交流したい場合や、できるだけ旅費を抑えたい場合はドミトリーを選ぶとよいでしょう。

個室

画像: iStock/12963734

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ドミトリーはベッドから一歩出るとすべてが共用スペースですが、個室の場合は部屋に入るとすべてが自分の空間です。ドミトリーに比べると、宿泊料金は少々割高ですが、ほかの人に気を遣うことなく、リラックスして過ごしたい人にはおすすめ。ただし、トイレやお風呂、キッチンは共用のことが多いのでご注意を。

女性専用ドミトリー

画像: iStock/PIKSEL

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そのほかにも、女性のみが宿泊できるドミトリーもあります。カーテンやパーティションで仕切られているのみの男女共用のドミトリーは、プライバシーの問題から避けたい人もいるかもしれません。女性専用ドミトリーは、男女共用のドミトリーに比べると、多少料金が高くなりますが、安心して宿泊できるというメリットがあります。男女混合の空間に抵抗がある方におすすめの部屋タイプです。

ゲストハウスの魅力

せっかくゲストハウスに泊まるのなら、ホテルや旅館ではできない特別な体験をしたいもの。ゲストハウスならではの魅力を4つご紹介します。

宿泊費が安い

一番の魅力はなんといっても宿泊費を抑えられるということ。ホテルや旅館のような食事やアメニティ類の用意はなく、最低限のサービスのみのため、ビジネスホテルが1泊あたり6,000~10,000円程度なのに対し、ゲストハウスは2,000~5,000円程度で宿泊できます。

人との交流を楽しめる

画像: iStock/maroke

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ラウンジやキッチン、リビングなどの共用スペースがあるゲストハウスは、多様な宿泊者との交流を楽しめます。国籍や年齢、職業もさまざまな人との出会いは忘れられない旅の思い出となるでしょう。

ゲストハウスによっては宿泊者向けのイベントやワークショップなどを開催しているところも。こういったイベントに積極的に参加することも、新たな出会いにつながります。

地域と深く関われる

画像: iStock/BartCo

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都心部だけでなく、地方の観光地や田舎の農村部など、地域に密着したゲストハウスも。地元の人が運営している場合も多く、地元の人との交流ができたり、その土地の文化に触れたりできるのが大きな魅力です。

オーナーに地元のおいしいお店や知る人ぞ知る絶景スポットなどを聞いて巡ってみる、なんて体験も楽しいでしょう。

コンセプトが多種多様で、自分に合った場所を選べる

ゲストハウスごとにコンセプトや雰囲気が全く違うのも魅力のひとつ。デザイナーズ、古民家リノベ、アート特化型、コワーキングスペース付き…など、幅広いコンセプトのゲストハウスがあるので、自分のニーズや好みに合わせて選択できるのもゲストハウスならではです。

【Q&A】ゲストハウスに泊まるときのポイント

ホテルや旅館とは違い、ゲストハウスに宿泊する際には、いくつか気をつけておきたいポイントがあります。よくある疑問をQ&Aで解説します。

Q:ゲストハウスの探し方は?

A:旅先を決めたら、まずは大手宿泊予約サイトをチェックしてみましょう。ゲストハウスばかりを集めた専用の予約サイトで探すのもよいかもしれません。
GoogleMAPでも目的地周辺のゲストハウスを簡単に探すことができます。

Q:予約の仕方は?

A:予約サイトを通じて予約するか、ゲストハウスに電話やメールで直接予約します。

Q:共用スペースはどうやって使うの?

A:リビングやキッチン、ラウンジなどの共用スペースは基本的には自由に使ってOK。ゲストハウスによっては利用時間の制限があるため、事前に確認が必要です。

また、朝早い時間帯や夜遅い時間帯はほかの宿泊客の迷惑にならないよう、静かに過ごすようにしましょう。共用スペースは宿泊者全員が使う場所です。事前にルールを確認して正しく使うようにしましょう。

Q:チェックインや消灯時間はある?

A:24時間チェックイン可能なところもあれば、チェックイン時間が決まっているところもあるので、公式サイトなどで確認するようにしましょう。消灯時間も23~24時頃に設定されていることが多いですが、ゲストハウスごとに異なる場合があるので事前に確認が必須です。

Q:アメニティは揃っている?

A:基本的にアメニティの用意はありません。歯ブラシ、タオル、ドライヤーなど、必要なものは一式必ず持参しましょう。

また、シャンプーやコンディショナー、ボディソープの用意がない場合もあるので注意しましょう。

Q:持っていくと便利なものはある?

A:スリッパ、アイマスク、耳栓、南京錠、エコバッグはあると便利です。

〈スリッパ〉
ホテルや旅館だと当たり前に用意されているスリッパもゲストハウスにはありません。リラックスして過ごすためにも、持ち運び用スリッパなどを持っておくとよいでしょう。

〈アイマスク・耳栓〉
いろんな人が自由に出入りするドミトリーは睡眠が遮られることも。アイマスクや耳栓があれば、集中して睡眠を取ることができます。

〈南京錠〉
いろんな人が泊まるゲストハウスでは、貴重品の管理も自己責任です。多くのゲストハウスではロッカーが用意されていますが、中にはないところも。小型の南京錠やセキュリティポーチを持っておくと、貴重品を安全に保管できます。

〈エコバッグ〉
何かと便利なエコバッグ。シャワーを浴びに行くときや、荷物が増えたとき、汚れた衣服をまとめて入れたいときなど、さまざまなシーンで使えるので、いくつか持っておくと便利です。

Q:Wi-Fiは通っている?

A:Wi-Fi設備は導入されているのが一般的です。ワーケーションなどでゲストハウスを利用する場合は、念のため問い合わせておくと安心です。

新たな宿泊体験で旅の選択肢を増やそう

ハードルが高そうに思えるゲストハウスですが、一度その魅力に気づけば、ゲストハウスへの宿泊自体が旅の目的になることも。“思ってもみないような出会い”こそが、旅の醍醐味。ほかの宿泊者や地元の人と積極的に交流して、そこにしかない出会いを存分に堪能してください。

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