パワーストーンの中でも比較的馴染み深い石の一つ、水晶。国によって呼び名は異なり、クォーツやクリスタルなどと呼んでいる地域もあります。
ブラジルや中国、スリランカ、オーストラリアをはじめとする世界各国で採掘され、特にヒマラヤ産の水晶はパワーが強く、お土産としても人気です。

本記事では、海外旅行土産にもぴったりの水晶の効果や意味、種類などをご紹介します。

水晶の持つ効果やパワーを解説

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提供:日本パワーストーン協会

水晶は透明な水を彷彿とさせる美しい石。「万能の石」ともいわれています。神社のお守りや、占い師が占う際の石、アクセサリーなどさまざまな用途で用いられることが多く、比較的馴染み深いパワーストーンでしょう。

ここでは、代表的な以下4つの効果やパワーを見ていきましょう。

〈水晶の効果〉

  • 浄化作用
  • 人の能力を引き出す
  • 他の石の力を強める
  • 祈願達成

水晶は精神面とのつながりが強いパワーストーンです。人の潜在能力を引き出し、幸運に導いてくれる力があると考えられています。そのため精神の安定や直感力アップ、ヒーリングなど、さまざまな効果があるとされています。

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浄化作用

水晶には浄化作用があり、身につけることで邪気を払い、災難を防いでくれる効果があるといわれています。さらには、メンタルが揺らぎがちなときでも、気持ちをクリアにし、リセットしてくれるという効果も。

そして水晶はこの浄化作用から、他の宝石やパワーストーンの浄化方法としても使用されます。石を水晶クラスター(水晶の原石)の上に乗せておくことで浄化できるとして、よく知られている浄化方法です。

また、空間の浄化作用があるとも考えられているので、部屋の浄化にも用いられることがあります。部屋の空気を変えたいときに、トイレや玄関などに置くインテリアとしても人気です。

人の能力を引き出す

水晶は能力を引き出すことで自己の成長を促してくれる効果もあるとされています。そのため、受験や仕事など、一生懸命取り組んでいることがある人におすすめです。

また、恋愛や友達との関係でなかなか1歩を踏み出せない状況にいるなら、潜在能力を引き出してくれる水晶がぴったりです。自分に自信を持てるようになり、積極的にアプローチができるようになるでしょう。

自分が思っていた以上の力を発揮するのを助けてくれるので、身につけることで心強さを手に入れられるはずです。

他の石の力を強める

水晶は、他のパワーストーンと組み合わせやすい石でもあります。というのも、他のパワーストーンの効果を活性化させ、引き出してくれる効果があるから。

パワーストーンは組み合わせによってマイナスな効果をもたらすこともありますが、水晶ならそのような心配はありません。「万能の石」といわれる通り、どんな石とも組み合わせられるのです。

組み合わせるパワーストーンの効果を増強してくれるほか、無色透明で他の色とも合わせやすいのもポイントです。

ブレスレットやチャームなどで身につけるために、他のパワーストーンと組み合わせる石を探している人は、水晶がおすすめです。

祈願達成

水晶は、古くから人間の精霊を高められるアイテムと考えられていました。呪術用の道具やお守り、時には薬として、世界各地で使われてきたのです。

もちろん日本でも、水晶は神道や仏教などの宗教において欠かせないアイテムでした。神社のご神体やお祈りの道具、お守りや護符の数珠、建物の礎などに用いられることもありました。現代の日本でも、水晶をお守りに採用している神社が多くあります。

お守りで用いられる際は、以下のような効果が期待できます。

  • 魔除け
  • 願望の成就
  • 浄化
  • 第六感の発揮
  • 集中力や判断力アップ
  • リフレッシュ

このように、さまざまな面においてお守りとしての効果が期待できる水晶。自分の願いに合わせて身につけるといいでしょう。

水晶の意味・石言葉とは

提供:日本パワーストーン協会

水晶はその美しさから、「聖なる石」として世界中で崇められてきた歴史があるパワーストーンです。ここでは、水晶が持つ意味や石言葉などを見ていきましょう。

水晶の意味は「神聖な石」

水晶は古代文明において、「神が作った溶けない氷」として、特殊なパワーが宿っていると考えられていた神聖な石です。

例えば古代エジプトでは、ファラオ(王)の王冠に、装飾として水晶が使われていたことが分かっています。また、古代マヤ文明の遺跡から水晶のドクロが発見されました。

さらにはアメリカ先住民の中では、「水晶のドクロは13個あり、すべてが集まったら宇宙の謎が暴かれる」という伝説もあります。

海中に沈んでしまったとされているアトランティス文明の伝説では、巨大な水晶のエネルギーによって栄えていたといわれるなど、水晶は古代文明でさまざまな伝説を残してきました。人々に長く崇められてきたことが影響して、現代でも神聖な石と考えられています。

水晶の石言葉

水晶には、以下のような石言葉があります。

  • 純粋
  • 無垢
  • 神秘的
  • 冷静沈着
  • 完全
  • 万物との調和
  • 繁栄

「純粋」「無垢」という石言葉は、水晶の透明な色合いから連想されたと考えられています。また、「水の結晶」や「月のパワーが宿る石」と考えられていたことから、「神秘的」「冷静沈着」という石言葉も。

ちなみに「繁栄」という石言葉は、球体である水晶が無限の広がりを表すことから付けられました。

このように、水晶はパワーストーンとしての効果を象徴するような、さまざまな石言葉を持っているのです。

水晶とクォーツは同じ石? 代表的な種類を解説

画像: iStock/SageElyse
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クォーツ(quartz)とは、水晶と同じ二酸化ケイ素の鉱物である石英全般のことを指します。その中で無色透明のものが水晶です。

クォーツには水晶のほかにさまざまなカラーバリエーションがあり、色によって異なる名前で呼ばれています。代表的なクォーツは、下記のタイプです。

  • ローズクォーツ(紅水晶)
  • アメジスト(紫水晶)
  • シトリン(黄水晶)
  • モリオン(黒水晶)

他にもミルキークォーツ(乳石英)やスモーキークォーツ(煙水晶)などがありますが、ここでは上記の代表的な4種類について見ていきましょう。

ローズクォーツ(紅水晶)

ローズクォーツとは、石英の中でも優しいピンク色が特徴です。火山岩の一種・ペグマタイト中に二酸化ケイ素が結晶化してできています。透明度の高いものが「紅水晶」、紅水晶を含めたすべてのローズクォーツの名称が「紅石英」です。

ローズクォーツは世界中で採掘されていますが、主な採掘国は、アメリカやブラジル、ロシアやスペインなど。特にマダガスカル産は最高品質といわれています。

ジュエリー用として使われる透明度の高いローズクォーツは、とても希少。一方、半透明から不透明のローズクォーツは比較的リーズナブルな価格で手に入れられます。

ローズクォーツの石言葉は、「愛情」「美と健康」「優しさ」など。愛や美しさなどに関わりが深いことから、恋愛運アップを求める方によく選ばれます。持ち主の美意識を高めてくれるでしょう。

アメジスト(紫水晶)

アメジストとは水晶の一種で、鉄分によって発色したものを指します。和名は「紫水晶」で、微量の鉄イオンが紫色に発色するため、このように名付けられました。

アメジストの最大の特徴は、見る角度により色が異なること。角度を変えると、青紫や赤紫など美しい表情を見せてくれます。また、先端ほど濃い色になり、底部になるほど乳白色と、色合いが変わることも特徴です。

主な採掘国はブラジルやウルグアイ、メキシコなど。採掘地によってもその色合いが変わるので、それぞれの違いを楽しむべくパワーストーン探しをする方もいます。

アメジストは紫色であることから、精神的な不調の緩和や不眠・体調不良解消など、ヒーリング効果があると考えられています。加えて、恋愛成就や隠れた能力や魅力を引き出す効果、財運・家庭運アップを期待できるでしょう。

シトリン(黄水晶)

シトリンとはクォーツの中で、黄色からオレンジのカラーのものを指します。ごく少量の鉄分がクォーツに含まれていることで、黄色やオレンジ色に見えるのです。

天然シトリンは希少価値が高く、ジュエリーなどに使われてきました。例えばビクトリア朝時代、ペンダントやブローチなどの装飾品には、シトリンがあしらわれているものも多いことが分かっています。現代でもシトリンは愛されており、有名宝飾ブランドで使われることもあります。

シトリンの主な採掘地は、ウルグアイやブラジルなどの南米地方、マダガスカルなどのアフリカ地方など。

太陽の色に近いことから、身につけた人を前向きな気持ちにし、人間関係をサポートしてくれます。さらには、金運上昇や貯金のサポート、商売繁盛などにも効果があると考えられています。

モリオン(黒水晶)

モリオンは、和名の「黒水晶」から分かるように、透明感のない真っ黒な石です。クォーツに微量のアルミニウムを含むこと、鉱床内にある放射能鉱物から干渉を受けることで、黒く発色すると考えられています。

黒い石は、古くから魔術や呪術でよく用いられてきました。その中でもモリオンは霊的パワーが強く、現代でも占いや儀式、悪霊払いなどに使用されることが多いといわれています。

採掘国は、中国やチベット、ロシアなど、ユーラシア大陸が中心です。

モリオンの石言葉は、「魔除け」「厄除け」「邪気払い」など。身につけることで、邪気を払って負の悪縁を遠ざける「縁切り石」としての効果もあると伝えられています。

水晶の浄化、お手入れ方法

画像: iStock/gyro
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一般的なパワーストーンのお手入れでは、頻繁に浄化作業を行いパワーチャージする必要があります。しかし水晶の場合は水晶自体のパワーが強いので、浄化はパワーが落ちてきたタイミングで行えばよく、毎日行う必要はありません。

水晶の浄化方法として特におすすめなのは、流水を使って清める方法と、塩を使って清める方法。

流水を使って清める方法は、水晶を流水にかざし、マイナスエネルギーを取り除くという方法です。できれば湧き水を使うのが望ましいですが、なければ水道水や浄水で差し支えありません。流水を使って、水晶を1〜2分程度洗い流してください。

塩を使って清める方法では、自然塩を使います。できれば、海の塩よりは岩塩の方が望ましいです。木やガラスでできたケースに塩を入れたら、その中に水晶を埋め込んで、一昼夜置きましょう。取り出したら流水で軽く流して、柔らかい布で拭いてください。

水晶の基本情報

その他、水晶の基本情報については以下をご覧ください。

名称クォーツ、クリスタル
鉱物名石英
和名水晶
化学式SiO2
無色、白色、乳白色、緑色、青色、灰色 、紫色、黄色、ピンク色、黒色
硬度7
原産地ブラジル、中国、スリランカ、オーストラリア

まとめ:水晶はあらゆる宝石を浄化し力を高める神聖な石

無色透明の水晶は、古代文明でも人々に崇められてきた歴史があり、現代でも神聖な石として知られています。

たくさんの効果が宿っているので、さまざまな人をサポートしてくれるパワーストーンです。特にヒマラヤ産が有名で、産地付近の街では水晶を販売しているお店もあるので、パワーみなぎる水晶をお土産としてみてはいかがでしょう。

※パワーストーンが持つ効果の感じ方には、人によって個人差がありますことをご了承ください。

監修・写真提供:日本パワーストーン協会

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