その圧倒的な気品と美しさ、希少性から「宝石の王様」と称されるアレキサンドライト。神秘的な輝きを放ち、光によって色が変わる特性を持つ宝石です。産出国はロシアやブラジル、タンザニア、ミャンマー、インド、スリランカ、ジンバブエなどがよく知られています。産出量が非常に少ないため、高い希少性を誇ります。

本記事では、アレキサンドライトの意味や特徴を通して、その魅力をご紹介。宝石の王様と呼ばれるその理由を、紐解いていきましょう。

アレキサンドライトとは? 意味や宝石言葉を解説

画像: 提供:株式会社ベルエトワール
提供:株式会社ベルエトワール

アレキサンドライトは1830年、ロシア帝国のウラル山脈にあるエメラルド鉱山から発見されました。発掘時は美しい緑色でしたが、夜にロウソクの火で照らした際に深い赤色に変化したことから、変色性を持つ珍しい宝石として注目を集めています。

そんなアレキサンドライトの宝石言葉は「秘めた想い」。人間の内側の部分の成長と深く関連し、周囲に流されず、自分の中にある信念を貫いて生きる強さという意味があるといわれています。

「成功やチャンスを掴む贈り物」として、大切な人にプレゼントする人もいるようです。

アレキサンドライトの「変色効果」とは?

画像: iStock/ flyingv43
iStock/ flyingv43

アレキサンドライトの最も大きな特徴は、鉱物に当たる光で色が変わる変色効果にあります。

変色効果とは、太陽光や蛍光灯と白熱光で見た際に発色の色が違って見える性質です。アレキサンドライトには「太陽光が持つ色要素」と「白熱光が持つ色要素」の両方に反応する特殊な性質が備わっており、二面性があるのです。

アレキサンドライトには、この変色効果の様子を表現した特徴的な呼称があります。以下でそれぞれご紹介していきましょう。

昼のエメラルド

アレキサンドライトは、昼の太陽や蛍光灯などの寒色系の光に照らされることで青緑色に光るため、その状態を「昼のエメラルド」と呼びます。

エメラルドのような深みのある色合いで、澄んだ美しさと煌びやかさ、品のある表情が特徴です。エメラルドは深い色味ほど価値が高くなりますが、アレキサンドライトも同様で、変色効果が高く、緑色を表現するほど価値は高くなります。

夜のルビー

アレキサンドライトは、ロウソクや白熱灯などの暖色系の光の下では赤や紫に輝くため「夜のルビー」とも呼ばれます。

レッドカラーは強い力を秘め、行動力や情熱、愛情、生命を高める色です。古代より成功や勝利を願い、贈り物としても喜ばれたルビーに似ているため、赤く輝くアレキサンドライトからは色気や気品を感じられるでしょう。

アレキサンドライトの名前の由来

画像: iStock/Ski_Baby
iStock/Ski_Baby

アレキサンドライトの鉱物名は「クリソベリル」で、和名は「金緑石(きんりょくせき)」です。ロシアで初めて採掘された際、緑に光っていたことからこの和名が付けられました。

その後、光の条件下によって変色するということが判明。独特で他にはない変色特性で、すぐに人々から珍しい鉱物として扱われるようになり、当時のロシア皇帝ニコライ1世に献上されます。献上された日が皇太子アレクサンドル2世の生まれた日であったことから「alexandrite(アレキサンドライト)」と名付けられました。

ロシアでは「皇帝の宝石」とも呼ばれ、日本では結婚45周年記念の贈り物としても人気を集めています。

天然石のアレキサンドライトの特徴

アレキサンドライトは鉱物的に分類するとクリソベリルですが、実はこれは一般的にキャッツアイと呼ばれる石と同じです。クリソベリルの中で光の種類によって赤から緑へと変色するものをアレキサンドライト、中心に一条の線が現れるものをキャッツアイと呼びます。

変色性があまりない場合、アレキサンドライトではなくただのクリソベリルと呼ばれる可能性もあるので、購入の際は必ず二種類の光源でチェックして変色性を確認するのがおすすめです。

良質なアレキサンドライトはブラジルで産出され、その色合いは美しい赤茶色から青緑色へと変色するのが特徴。スリランカでは比較的大粒の石を産出することもありますが、薄い茶色から薄い緑色へと変色する性質とされ、品質的にはブラジル産ほど高くないものが多いです。

アレキサンドライトの産出量は年々減っており、特に良質なものは少なくなっています。今後も稀少価値は高まり、価格も高騰することは必須といわれています。

近年ではマダガスカルやタンザニアなど、アフリカ地域でも産出されており、色味はブラジル産とスリランカ産の中間のようなものが多くなっていますが、変色性が豊かで、中にはブラジル産に近い良質なものもあります。

アレキサンドライトは6月の誕生石

画像: iStock/byryo
iStock/byryo

アレキサンドライトは2021年12月に6月の誕生石として新しく追加されました。

アレキサンドライトは変色効果という特徴から二面性があるとされ、「双子座の守護石」とも呼ばれています。双子座は5〜6月の星座なので、アレキサンドライトが6月の誕生石に選ばれた理由もうなずけることでしょう。

6月の誕生石としては、他にもパール(真珠)やムーンストーンが挙げられます。これらの石については、以下をご覧ください。

6月の誕生石の記事はこちら

まとめ:アレキサンドライトは2つの顔をもつ魅惑的な宝石

アレキサンドライトは、1つの宝石で2つのカラーを楽しめる魅惑的な宝石です。また、持ち主が内に秘めているパワーを解放してくれる宝石でもあるので、以下のような願いを持つ人におすすめです。

  • 人間関係を良好にしたい
  • 恋愛運をよくしたい
  • ビジネスを成功させたい
  • リーダーシップを発揮したい
  • 富や栄光をもたらしたい
  • 内面を磨きたい

また、アレキサンドライトは、世界十大宝石のひとつにも数えられています。この十大宝石を求めて、産出国をめぐってみるのも楽しいことでしょう。神秘的な輝きを放つその様子を、ぜひ現地で確かめてください。

※宝石が持つ効果の感じ方には、人によって個人差がありますことをご了承ください。

監修・写真提供:株式会社ベルエトワール

JALショッピングでは、宝石を使ったアクセサリーを販売中

アレキサンドライトが産出されるブラジルの記事はこちら

宝石に興味がある人はこちらもチェック

画像1: 宝石の王様を探す旅を。2つの顔を持つ石・アレキサンドライト

鏡リュウジの旅占い

西洋占星術の第一人者、鏡リュウジ先生による OnTrip JAL オリジナルの旅占いです。
毎月、あなたの運勢を占います。

そのほかの宝石・パワーストーン記事はこちら

世界の宝石・パワーストーン

世界にはさまざまな宝石・パワーストーンがあります。
旅先で見つけたい、美しい石の数々をご覧ください。

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。
よろしければ、アンケートにご協力ください。

This article is a sponsored article by
''.