動物園や美術館、アメ横など、観光スポットの多い東京・上野エリア。定番の見どころやグルメから穴場スポットまでを、歩いて回りやすいエリアごとに分けてご紹介します。下町情緒を感じる散歩、美術館巡り、食べ歩きといった上野ならではの楽しみ方がおすすめです。
画像: 2023年最新!上野のおすすめ観光スポット21選。アメ横、谷中などエリア別楽しみ方

※価格は税込み表記です

東京北部のターミナル駅であるJR上野駅が、街の起点。その西側が広大な上野恩賜公園になっており、園内には日本屈指の美術館や博物館、多目的ホールなどの文化施設が集まっています。

公園エリアのほか、JR上野駅の南にある賑やかな商店街・アメ横を中心としたエリアと、公園の北西に広がる下町・谷中エリアも散策するのにおすすめです。公園や美術館をはじめとした定番の観光施設や人気の名物グルメを網羅した、街歩きに外せないスポットを紹介します。

※営業時間や提供内容などが変更となっている場合がございます

【上野恩賜公園エリア1】歴史と自然のおすすめスポット

画像: 【上野恩賜公園エリア1】歴史と自然のおすすめスポット

文化や歴史に触れたい方にはこのエリア。広大な上野恩賜公園は豊かな緑が気持ちいいだけではなく、彫像などのパブリックアートもポイント。ランチは公園と同じくらい長い歴史を持つ洋食屋さんで。公園内の不忍池(しのばずのいけ)の脇を抜けて、洋館や神社を訪れましょう。

「上野恩賜公園」の不忍池でのんびり憩う

画像: 「上野恩賜公園」の不忍池でのんびり憩う

日本を代表する美術館や博物館、動物園が点在する上野恩賜公園。ミュージアムを巡ったあとは園内の四季折々の花々や不忍池(しのばずのいけ)に癒やされましょう。

不忍池は天然の池で、堤によって3つのエリアに分かれています。一面が蓮で覆われている「蓮池」は7月下旬から8月にかけての早朝に蓮が咲き、青々とした葉とピンクの花が見事なコントラストを描くのが見どころです。

「ボート池」ではスワンボートや手漕ぎのボートに乗って優雅なひとときを楽しむことができます。上野動物園の西園内には、カワウなどの鳥が生息する「鵜の池」も。また、不忍池周辺は桜の木も多く、お花見のシーズンには多くの人で賑わいます。

上野恩賜公園(うえのおんしこうえん)

住所東京都台東区上野公園・池之端3
電話03-3828-5644
営業時間5:00〜23:00、ボートは9:00~日没(季節により異なる)
定休日なし、ボートは12~2月の水曜
料金入園無料、ボートは有料
Webhttp://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/jimusho/toubuk/ueno/index_top.html

「上野動物園」で世界三大珍獣に出会う

画像: 提供:東京動物園協会

提供:東京動物園協会

ジャイアントパンダがいることで有名な上野動物園は、1882年(明治15年)開園の日本で最初にできた動物園です。

現在は約350種2,500点の動物を飼育しており、アイアイやフォッサなど、国内では上野動物園だけでしか飼育されていない動物も多く見ることができます。世界三大珍獣と呼ばれるジャイアントパンダ、オカピ、コビトカバが一度に見られるのも国内ではここだけです。

グッズ売り場には、一番人気のパンダを筆頭に、動物園にいるさまざまな動物たちのグッズがあり、いつも賑わっています。

恩賜上野動物園(おんしうえのどうぶつえん)

住所東京都台東区上野公園9-83
電話03-3828-5171
開園時間9:30~17:00(入園は16:00まで)
※開園時間の変更あり
定休日月曜(祝日・振替休日の場合は翌日休み)、
年末年始(12月29日から翌1月1日)
※臨時開園あり
料金600円
webhttps://www.tokyo-zoo.net/zoo/ueno/
※動物の体調や、天候、施設改善などの理由により見られなくなる動物もいます

「上野精養軒」で四季折々の景観と伝統の味を楽しむ

画像: 「上野精養軒」で四季折々の景観と伝統の味を楽しむ

不忍池のほとりでは、日本における西洋料理のパイオニア・上野精養軒が伝統の味を提供し続けています。上野恩賜公園開園に伴い、1876年(明治9年)に公園内の社交の場としてオープンしました。その上野精養軒の伝統の味を気軽に味わえるのが「上野精養軒 カフェラン ランドーレ」です。

不忍池を望むテラス席もあり、開放的な気分で食事が楽しめます。おすすめなのはこだわりのドミグラスソースを堪能できるオムライスハヤシソース(1780円)。じっくりと煮込んだ牛肉は柔らかく、コクのあるソースが絶品です。

上野精養軒 本店(旧店名上野精養軒 カフェラン ランドーレ)

住所東京都台東区上野公園4-58
電話03-3821-2181
営業時間平日11:00~17:00(L.O.16:00)
土日祝日10:30~18:00(L.O.17:00)
定休日月曜(詳細は公式webサイトでご確認ください)
Webhttps://www.seiyoken.co.jp/restaurant/landaulet/

「下町風俗資料館」で“大正の下町”を体感する

画像: 「下町風俗資料館」で“大正の下町”を体感する

手回しの電話機、手押しポンプの井戸、煙草盆などなど、見たことはあっても触ったことはないという方が多いのではないでしょうか。失われつつある大正・昭和の下町文化の世界を体感できる場所として設立されたのが下町風俗資料館です。

1階は商家と長屋を再現。長屋は駄菓子屋を営む母娘と銅壷(どうこ・燗酒を作るための金属製の湯沸かし器)の職人一家の2家族が住んでいるという設定で、当時使われていた生活用品や調度品が置かれています。

2階は下町地域や生活に関する資料が展示されており、玩具コーナーにあるおもちゃでは遊ぶこともできます。大正・昭和生まれならずとも、レトロな世界観にノスタルジックな気分になること間違いなしです。

下町風俗資料館(したまちふうぞくしりょうかん)

住所東京都台東区上野公園2-1
電話03-3823-7451
開館時間9:30〜16:30(最終入館は30分前まで)
休館日月曜(祝日の場合は開館、翌日休み) ※年末年始(12/29〜1/1)、特別整理期間
料金300円
Webhttp://www.taitocity.net/zaidan/shitamachi/

「旧岩崎邸庭園」は美しい洋館が印象的

画像: 「旧岩崎邸庭園」は美しい洋館が印象的

三菱財閥の創設者・岩崎彌太郎の長男で、三菱第3代社長の久彌の本邸だった場所を庭園として整備したものが旧岩崎邸庭園です。当時は約1万5000坪の敷地に50棟もの建物がありましたが、現在敷地は1/3の広さになり、建物は洋館・撞球室(どうきゅうしつ)・和館大広間の3棟のみです。

ひと際目を引く洋館は鹿鳴館などを設計したジョサイア・コンドルによるもので、随所にジャコビアン様式の装飾が施されています。撞球室(=ビリヤード場)は日本では珍しいスイスの山小屋風の造り。通常非公開ですが、毎月第2木曜(8月を除く)には入室できるガイドツアーを実施しています。

なお、館内の写真撮影は平日のみOK。フラッシュ撮影や人物メインの撮影などは禁止されているので注意しましょう。

旧岩崎邸庭園(きゅういわさきていていえん)

住所東京都台東区池之端1-3-45
電話03-3823-8340
開園時間9:00〜17:00(最終入園は30分前まで)
定休日年末年始
料金400円
Webhttps://www.tokyo-park.or.jp/park/format/index035.html

「旧岩崎邸庭園 御茶席」にて重要文化財の中で一服

画像1: 「旧岩崎邸庭園 御茶席」にて重要文化財の中で一服

財閥の勢いを今に伝える旧岩崎邸庭園は、建物を含む敷地すべてが国の重要文化財に指定されています。豪奢な洋館の南側にある書院造りの和館も重要文化財なのですが、なんとその建物内でお茶をいただくことができるのです。

画像2: 「旧岩崎邸庭園 御茶席」にて重要文化財の中で一服

旧岩崎邸庭園の御茶席では、季節の上生菓子が付いた抹茶セット(740円)やアフォガード(680円)などを提供しています。アイスクリームやチーズケーキは岩崎家と縁深い小岩井農場製なので味も確かです。来館の記念になるオリジナルグッズも販売しています。

旧岩崎邸庭園 御茶席(きゅういわさきていていえん おちゃせき)

住所東京都台東区池之端1-3-45 旧岩崎邸庭園内
電話03-3823-8340
営業時間9:00〜16:50(L.O.16:30)
定休日年末年始
Webhttps://www.tokyo-park.or.jp/park/format/facilities035.html

「湯島天神」にお参りして学力アップ

画像: 「湯島天神」にお参りして学力アップ

“湯島天神”の名で親しまれる湯島天満宮では、学問の神様として知られる菅原道真公を祀っています。458年(雄略天皇2年)、力の神様である天之手力雄命(あめのたぢからをのみこと)を祀ったのが起源で、1355年(正平10年)に周辺住民の請願により菅原道真も祀るようになりました。

境内には見どころも多く、表鳥居は都内に現存する鋳造の鳥居としては最も古いもの。宝物殿では企画展も随時行っています。また、境内には約300本の梅が植えられており、梅の名所として有名です。毎年2月中旬から3月上旬には「梅まつり」が開催され、多くの参拝者が訪れます。

湯島天満宮(ゆしまてんまんぐう)

住所東京都文京区湯島3-30-1
電話03-3836-0753
営業時間6:00〜20:00、授与所は8:30〜19:30
定休日無休
料金無料
Webhttp://www.yushimatenjin.or.jp/

【上野恩賜公園エリア2】美術館&博物館で名作を鑑賞

画像: 【上野恩賜公園エリア2】美術館&博物館で名作を鑑賞

明治初期に開園した上野恩賜公園は、博物館や美術学校、図書館などが園内に次々と建てられ、明治後期にはすでに文化の集積地として知られるほどになっていました。

現在も多くの施設が点在しますが、そのなかでも世界文化遺産に登録されている国立西洋美術館や、日本有数のコレクションが魅力の東京国立博物館など、それぞれ個性が異なる美術館を5つご案内します。

「東京国立博物館」は膨大なコレクションが見もの

画像1: 「東京国立博物館」は膨大なコレクションが見もの

日本で最も歴史の長い博物館である、東京国立博物館。東京ドーム約2.2個分にも及ぶ広大な敷地には、6つの展示館と資料館が建ち、収蔵作品はなんと11万7000件以上。一日いても見尽くすことができない圧倒的なコレクションを誇ります。

画像2: 「東京国立博物館」は膨大なコレクションが見もの

そんな広さを誇る東京国立博物館を楽しむには、事前に気になる場所をチェックしておくのがおすすめです。

画像3: 「東京国立博物館」は膨大なコレクションが見もの

考古学や古代史が好きな方に訪れてほしいのが平成館。土偶や埴輪(はにわ)など教科書にも載っている考古遺物を鑑賞しながら、石器時代から近代までの日本の歴史をたどれます。近頃注目を集めている刀剣関連は本館へ。2階の日本ギャラリーでは縄文時代から江戸時代までの流れを追って、美術作品が展示されています。

画像: 撮影:佐藤 暉

撮影:佐藤 暉

日本以外の東洋美術・工芸作品が鑑賞できる東洋館、近代洋画家の父とうたわれる黒田清輝の作品を所蔵する黒田記念館、法隆寺から皇室に献納された古代美術コレクションを持つ法隆寺宝物館も興味深いです。

東京国立博物館(とうきょうこくりつはくぶつかん)

住所東京都台東区上野公園13-9
電話03-5777-8600(ハローダイヤル)
開館時間9:30〜17:00
※入館は閉館の30分前まで
※変動あり、一部施設は異なる
休館日月曜(祝日の場合は開館、翌平日休み)、年末年始
※臨時休館あり
料金総合文化展 1,000円、特別展は別途
Webhttps://www.tnm.jp/
※作品や展示期間は公式webサイトにてご確認ください

「国立西洋美術館」で名作と建築に見惚れる

画像: (c)国立西洋美術館

(c)国立西洋美術館

ル・コルビュジエが設計した建物も注目される国立西洋美術館は、375点に及ぶ松方コレクションを軸に西洋美術作品の素晴らしさを伝えるため1959年(昭和34年)に設立されました。松方コレクションとは神戸の実業家・松方幸次郎氏が収集した美術コレクションで、戦後フランス政府から寄贈返還され、日本で見ることができるようになっています。

画像: クロード・モネ『睡蓮』1916年 油彩、カンヴァス 国立西洋美術館 松方コレクション

クロード・モネ『睡蓮』1916年 油彩、カンヴァス 国立西洋美術館 松方コレクション

画像: ペーテル・パウル・ルーベンス『眠る二人の子ども』1612-13年頃 油彩、板 国立西洋美術館

ペーテル・パウル・ルーベンス『眠る二人の子ども』1612-13年頃 油彩、板 国立西洋美術館

国立西洋美術館は6000点以上の作品を所蔵。常設展では中世末期から20世紀初頭にかけての西洋美術を時代の流れに沿って展示しており、美術の歴史を目で追っていくことができます。見るべき作品は数多く、モネの『睡蓮』、うねるような筆使いが特徴のゴッホの『ばら』、あどけない寝姿に心打たれるルーベンスの『眠る二人の子ども』など魅力的なものばかりです。

画像: オーギュスト・ロダン『考える人(拡大作)』1881-82年(原型)、1902-03年(拡大)、1926年(鋳造) ブロンズ 国立西洋美術館 松方コレクション

オーギュスト・ロダン『考える人(拡大作)』1881-82年(原型)、1902-03年(拡大)、1926年(鋳造) ブロンズ 国立西洋美術館 松方コレクション

絵画だけではなく、ロダンを中心としたフランス近代彫刻も必見。かの有名な『考える人』の拡大作は前庭に展示されています。

国立西洋美術館(こくりつせいようびじゅつかん)

住所東京都台東区上野公園7-7
電話03-5777-8600(ハローダイヤル)
開館時間9:30〜17:30(金土は20:00まで)
※入館は各閉館30分前まで 
※時間延長期間あり
休館日月曜(祝日の場合は開館、翌日休み)、年末年始(12月28日~1月1日)
※臨時休館日あり
料金常設展500円ほか、企画展は別途
Webhttps://www.nmwa.go.jp/

「東京都美術館」で魅力ある展覧会に心をつかまれる

画像1: (c)東京都美術館

(c)東京都美術館

東京都美術館は1926年(大正15年)に開館した日本で最初の公立美術館です。現在の建物は日本近代建築の巨匠・前川國男によるもので、赤いレンガ調のタイルに覆われた建物は周りの緑と溶け込み、落ち着いた佇まいを見せています。

画像: (c)東京都美術館 井上武吉 『my sky hole 85-2 光と影』1985年

(c)東京都美術館 井上武吉 『my sky hole 85-2 光と影』1985年

正門付近にある球体の作品を含め、館内外には12の彫刻・レリーフ作品があるので、周囲を散策するだけでもアートに触れることができます。

画像2: (c)東京都美術館

(c)東京都美術館

2016年に開催された「生誕300年記念 若冲展」では全国に若冲ブームを引き起こすなど、優れた特別展・企画展を行うことでも知られる東京都美術館ですが、美術館の魅力をより深く知ることができるツアーも随時開催しています。

“とびラー”と呼ばれるアート・コミュニケーターがそれぞれの視点で建築の見どころを参加者と一緒に見て回る「建築ツアー」や、ライトアップされた夜の美術館を楽しむ「トビカン・ヤカン・カイカン・ツアー」は当日の先着順で参加できるので、要チェックです。

東京都美術館(とうきょうとびじゅつかん)

住所東京都台東区上野公園8-36
電話03-3823-6921
開館時間9:30〜17:30(特別展開催中の金曜は20:00まで)
※最終入館は各30分前まで
〈建築ツアー〉原則、奇数月の第3土曜開催(当日先着30名)
〈トビカン・ヤカン・カイカン・ツアー〉不定期開催(当日先着15名)
休館日第1・3月曜(祝休日の場合は開館、翌日休み)、
特別展・企画展は月曜(祝休日の場合は開室、翌日休み)
※年末年始、整備休館あり
料金入館は無料、観覧料は展覧会により異なる
Webhttps://www.tobikan.jp/

「国立科学博物館」で地球の神秘を感じる

画像1: 提供:国立科学博物館

提供:国立科学博物館

知的好奇心を満たすには国立科学博物館がうってつけ。日本館と地球館の2つの展示館があり、そのどちらも見逃せないものばかりです。

画像2: 提供:国立科学博物館

提供:国立科学博物館

ネオルネサンス様式の建物も見事な日本館は、日本列島の成り立ちやそこに生息した生き物の生い立ちついて解説。2階の「日本人と自然」のコーナーには、縄文人、弥生人など日本人の祖先たちの模型が並んでいます。現代人のコーナーには空っぽのケースがあるので、ケースに入り、自ら展示の一部になって記念撮影ができます。忠犬ハチ公の剥製もあるので探してみてください。

画像3: 提供:国立科学博物館

提供:国立科学博物館

地球館では地球そのものの歴史や生物の進化の過程、科学技術の変遷などについて学べます。人気の恐竜の骨格標本は地下1階。ティラノサウルスやトリケラトプスなど、そのダイナミックな姿に圧倒されること間違いなしです。

3階の「大地を駆ける生命」コーナーではさまざまなほ乳類、鳥類の剥製が展示されていて、生物の多様性を感じられます。

国立科学博物館(こくりつかがくはくぶつかん)

住所東京都台東区上野公園7-20
電話03-5777-8600(ハローダイヤル)
開館時間9:00〜17:00(金土は20:00まで)
※入館は閉館の30分前まで
※時期によって変動あり
休館日月曜(祝日の場合は開館、翌日休み)、年末年始(12月28日〜1月1日)
料金常設展630円、特別展は別途
Webhttps://www.kahaku.go.jp/

「上野の森美術館」で新たな才能に出合う

画像1: 提供:上野の森美術館

提供:上野の森美術館

常設展がない代わりに、ユニークな公募展や企画展で人気を集めているのが上野の森美術館です。名画『レディ・ジェーン・グレイの処刑』など、恐怖をテーマにした「怖い絵展」や、過去最多数のフェルメール作品を展示した「フェルメール展」は大きな話題を呼びました。

画像: 提供:上野の森美術館 VOCA展2014 展示風景

提供:上野の森美術館 VOCA展2014 展示風景

新たな才能に出合いたい方には、毎年春に開催される「VOCA展」がおすすめです。全国の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者などが推薦する40歳以下の若手作家の平面作品の新作が展示されます。ひと口に平面作品といっても、その表現手法は多岐にわたり、現代アートの奥深さ、面白さの一端に触れることができるでしょう。

画像2: 提供:上野の森美術館

提供:上野の森美術館

美術鑑賞のあとのひと休みには、展覧会チケットの購入者のみが利用できる喫茶スペース「Cafe MORI」へ。ガラス張りの大きな窓から射し込む日の光を浴びながら、心落ち着くひとときが味わえます。

上野の森美術館(うえののもりびじゅつかん)

住所東京都台東区上野公園1-2
電話03-3833-4191
開館時間10:00〜17:00(入館は閉館の30分前まで) ※展示により変更あり
休館日不定休
料金展示により異なる
Webhttp://www.ueno-mori.org/

【アメ横エリア】活気を感じるおすすめスポット

画像: 【アメ横エリア】活気を感じるおすすめスポット

JR上野駅から御徒町駅までの賑やかな繁華街エリアを歩くのもおすすめです。威勢の良い声が響く商店街のアメ横を覗いたら、路地に入って上野の名物グルメ、とんかつでランチ。歴史ある寄席で笑い、人気のどら焼きを食べて、下町らしい雑多なエネルギーを感じましょう。

「アメ横」は多国籍な魅力がいっぱい

画像: 「アメ横」は多国籍な魅力がいっぱい

戦後の闇市が発展して、商店街となったアメ横商店街連合会、通称アメ横、アメヤ横丁。JR上野駅と御徒町駅間の高架下に400もの店が密集しており、雑然とした雰囲気が独特の魅力を放っています。近年は多国籍化が進みさまざまな国のエッセンスが感じられます。

その筆頭が「アメ横センタービル・地下食品街」。調味料やスパイス、精肉、鮮魚などアジア各国の食材がリーズナブルなお値段で手に入ります。旬の果物を使ったフルーツ串やタピオカドリンクなどの食べ歩きも人気です。

アメ横商店街連合会(あめよこしょうてんがいれんごうかい)

住所東京都台東区上野4・6丁目
電話03-3832-5053(アメ横商店街連合会)
営業時間店舗により異なる
定休日店舗により異なる
Webhttp://www.ameyoko.net/

「とん八亭」でとびきり肉厚なとんかつランチ

画像1: 「とん八亭」でとびきり肉厚なとんかつランチ

とんかつ激戦区の上野エリアで、極上の肉厚ロースかつが食べられると、とりわけ評判のお店が「とん八亭」です。創業70年以上の名店の味を受け継ぎ進化させてきた三代目は、フランス料理や海外での調理経験も豊富な異色の経歴の持ち主。

画像2: 「とん八亭」でとびきり肉厚なとんかつランチ

看板メニューのロースかつ定食(1900円)は、隠し包丁を入れた豚ロース肉約170gをラード100%の油でじっくりと揚げていきます。色合いも上品な衣は空気を含んで、サクサクの食感。やわらかなピンク色をまとう肉の旨みに、とろける脂の甘みが合わさって格別のおいしさです。

お味噌汁、ご飯、お漬物が付く定食は売り切れ次第終了なので、早めの来店がおすすめ。

とん八亭(とんぱちてい)

住所東京都台東区上野4-3-4
電話03-3831-4209
営業時間11:30〜14:30 売り切れ次第終了
定休日月曜(祝日の場合は営業、翌日休み)
※臨時休業あり

「鈴本演芸場」で落語を気軽に楽しむ

画像: 「鈴本演芸場」で落語を気軽に楽しむ

鈴本演芸場は1857(安政4)年にできた東京で現存する最も古い寄席で、「軍談席本牧亭」が前身です。寄席というと落語のイメージがありますが、落語以外にも漫才、曲芸、紙切り、奇術、ものまねなど多種多様な演目が上演されています。

大衆娯楽として親しまれてきた寄席は肩肘張らない気軽な楽しみ方をできるのが大きな魅力。チケットは当日売りの自由席なので、好きなタイミングで訪れて、好きな席に座ることができます。劇場内での飲食は自由で、各々の席には小さなテーブルがあるので、お弁当やお菓子を広げてもOK。リラックスムードで笑いの世界に浸れます。

#~/ 鈴本演芸場(すずもとえんげいじょう)

住所東京都台東区上野2-7-12
電話03-3834-5906(受付11:30〜20:00)
営業時間〈昼の部〉12:00開場、12:30開演、16:30終演予定 
〈夜の部〉16:30開場、17:00開演、20:15終演予定
定休日月曜 ※月曜祝日の場合は公演がある場合もございます
料金通常興行3000円
Webhttp://www.rakugo.or.jp/

「うさぎや」の絶品どら焼きに舌鼓

画像: 「うさぎや」の絶品どら焼きに舌鼓

どら焼きの名店として必ずといっていいほど名前が挙がるのが上野のうさぎや。1913年(大正2年)創業の老舗で、どら焼きや最中、季節の和菓子などを販売しています。1日に何度も焼き上げるどら焼き(1個240円)はレンゲのハチミツが入ったしっとりふわふわの皮に、ほどよい甘さの十勝産小豆の餡の組み合わせが絶妙です。

うさぎや

住所東京都台東区上野1-10-10
電話03-3831-6195
営業時間9:00〜18:00
定休日水曜
webhttp://www.ueno-usagiya.jp/

うさぎやCAFÉ(うさぎやかふぇ)

住所東京都台東区上野1-17-5 1F
電話03-6240-1561
営業時間9:00〜18:00
定休日水曜
Webhttp://usagiya-cafe.com/

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【谷中エリア】のんびり下町のおすすめスポット

画像: 【谷中エリア】のんびり下町のおすすめスポット

公園の北西に広がるレトロな谷中エリアを歩くのもおすすめです。お寺と住家が密集するのどかな街の老舗喫茶店でランチ。東京藝術大学のお膝元ということもあり、ギャラリーや邸宅美術館など、こぢんまりとしたアートスポットも魅力的です。日暮里駅近くにある昔懐かしい風情の商店街も散策してみてください。

「カヤバ珈琲」で昭和の空気とコーヒーの香りに浸る

画像1: 「カヤバ珈琲」で昭和の空気とコーヒーの香りに浸る

古きよき時代の面影を残す谷中らしい古民家カフェがカヤバ珈琲です。1938年(昭和13年)創業の老舗喫茶店で、地元の人々から親しまれてきましたが、70年近く営業したあと、店主が亡くなったことから一度閉店してしまいました。

しかし、お店を惜しむ人々の後押しで2009年に復活オープン。カウンターや革張りの椅子などの家具、メニューを受け継ぎ、今も谷中の憩いの場として人々を迎えています。

画像2: 「カヤバ珈琲」で昭和の空気とコーヒーの香りに浸る

お店の一押しメニューは復活前から人気のたまごサンド(550円)。ふわふわのパンに挟まった甘めの厚焼き玉子と辛子マヨネーズは相性ばっちりです。

カヤバ珈琲(かやばこーひー)

住所東京都台東区谷中6-1-29
電話03-3823-3545
営業時間8:00〜18:00、
土・日曜8:00〜18:00or19:00(詳細はお問い合わせください)
定休日月曜(祝日の場合は営業、翌日休み)
Webhttps://www.facebook.com/kayabacoffee/

「ヒマラヤ杉」は谷中の街のシンボル

画像: 「ヒマラヤ杉」は谷中の街のシンボル

お寺が集まるエリアの三叉路に立つヒマラヤ杉は谷中のシンボル。高さ約20mの堂々たる姿ですが、元は鉢植えだったというから驚きです。隣に寄り添うようにある、みかどパン店が植えた小さな苗木が長い年月を経てこの大きさに育ちました。2019年の台風で幹の一部が倒れて伐採されましたが、今なおランドマークとして愛されています(写真は伐採前)。

ヒマラヤ杉

住所東京都台東区谷中1-6-15

「スカイザバスハウス」、銭湯がギャラリーに大変身

画像: 撮影:上野則宏 協力:SCAI THE BATHHOUSE

撮影:上野則宏
協力:SCAI THE BATHHOUSE

昔ながらの瓦屋根が堂々とした、いかにも銭湯らしい外観ですが、実はギャラリースペースであるスカイザバスハウス。200年の歴史を持つ銭湯「柏湯」をリノベーションし、現代アートに特化したギャラリーとして1993年にオープンしました。

レトロな外観とうって変わり、スペース内はモルタルの床に白い壁のニュートラルな空間。高い天井からは自然光も入り、作品を優しく包みます。ギャラリーでは日本の最先端アートや日本ではまだ知られていない優れた海外作品の紹介に尽力しており、興味深い企画展を数多く開催しています。

SCAI THE BATHHOUSE/スカイザバスハウス

住所東京都台東区谷中6-1-23 柏湯跡
電話03-3821-1144
営業時間12:00〜18:00
定休日日・月曜、祝日 ※展示替え期間は休み
料金無料
Webhttps://www.scaithebathhouse.com/ja/

「朝倉彫塑館」で写実性あふれる作品に息をのむ

画像: 提供:朝倉彫塑館

提供:朝倉彫塑館

谷中のエリア自体が『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で2つ星を獲得していますが、同じく2つ星を獲得しているのが朝倉彫塑館です。

近代日本を代表する彫刻家・朝倉文夫の住居とアトリエだった建物を美術館として公開。代表作「墓守」を筆頭に、氏の作品が展示されています。愛猫家であった朝倉は猫の作品も多く残しており、猫好きは特に必見です。

朝倉自らが設計した建物や回廊式の中庭、オリーブの木が植えられた屋上庭園と作品以外も見どころにあふれており、敷地全体は「旧朝倉文夫氏庭園」として国の名勝に指定されています。

朝倉彫塑館(あさくらちょうそかん)

住所東京都台東区谷中7-18-10
電話03-3821-4549
営業時間9:30〜16:30(最終入館は30分前まで)
定休日月・木曜(祝日の場合は開館、翌平日休み)
※年末年始、展示替えなどで臨時休館あり
料金500円
Webhttp://www.taitocity.net/zaidan/asakura/

「谷中銀座商店街」で猫を愛でながらそぞろ歩き

画像: 「谷中銀座商店街」で猫を愛でながらそぞろ歩き

町の至るところで猫を見かけ、“猫の聖地”として知られる谷中。下町情緒あふれる商店街を歩くと、屋根の上に猫の置物が置かれていたり、猫モチーフのアイテムが売られていたりと、町の猫愛が感じられます。

グルメにも猫モチーフのものがあり、猫のしっぽをかたどったドーナツやたい焼きならぬ「福にゃん焼き」は人気の食べ歩きグルメです。

東西に延びる商店街の東の入口側には「夕やけだんだん」と名付けられた緩やかな坂があります。夕暮れどきに階段の上から商店街側を眺めた風景が素晴らしいことから名付けられました。

谷中銀座商店街(やなかぎんざしょうてんがい)

住所東京都台東区谷中3付近
電話店舗により異なる
営業時間店舗により異なる
定休日店舗により異なる
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文化的なスポットから娯楽スポットまで、多彩な楽しみ方ができる上野は、東京観光はもちろん、近隣に住む人々が休日を過ごすのにもぴったり。ここでご紹介したもの以外にも、まだまだ素敵な観光スポットやグルメスポットがたくさんあります。ぜひ自らの足で探し歩いてみてください。

※2020年5月1日、2023年1月10日に一部内容を更新しました。

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

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