旅行に来たからにはおいしいグルメを存分に楽しみたい。そこで青森県を舞台に、お腹を満たすグルメ旅コースをご提案。ご紹介するのは、県内屈指の海産の宝庫である八戸、異国情緒が漂う三沢、温泉とアートが光る十和田。冬は比較的降雪の少ないこの3つのエリアを、レンタカーでドライブしながらめぐります。そして食を楽しみつつ、周辺の注目スポットもしっかりチェックして欲ばりな旅にしましょう。
画像1: 冬の八戸・三沢・十和田をレンタカーでめぐる、欲ばりグルメ旅コース

スタートは、東京や大阪、北海道からもアクセスが良い三沢空港から。さっそくレンタカーを借りて旅に出かけましょう。

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冬の八戸・三沢・十和田をレンタカーでめぐる、欲ばりグルメ旅コース

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〈1日目〉
八戸エリアをめぐるコース

青森県の東南部、太平洋に面した八戸エリア。三沢空港から車で40分ほどで中心街にたどり着けます。藩政時代から港町として知られ、水産業が盛んな街です。豊かな漁場で獲れる海の幸と今も息づく伝統、そして最新の八戸カルチャーに触れてみましょう。

ヒラメの漬丼を求めて行列ができる店「みなと食堂」

画像1: ヒラメの漬丼を求めて行列ができる店「みなと食堂」

まず初めにやってきたのは、港町で知られる青森県八戸市の「みなと食堂」。朝市でにぎわうJR八戸線陸奥湊駅近くにある食堂で、営業時間は6時から15時まで。早朝からの営業にもかかわらず、この日も10名ほどの行列ができていました。人気のほどがうかがえ、入店前からテンションが上がります。

画像2: ヒラメの漬丼を求めて行列ができる店「みなと食堂」

この日のお目当ては一番人気の「ヒラメの漬丼」。八戸の郷土料理「せんべい汁」とのセット(1,400円・税込)でいただきました。2日間寝かせて旨みが引き出されたヒラメの切り身は、醤油や酒、みりんなどで仕立てた甘辛いタレにさっと漬けて美しい橙色に。これを卵の黄身と混ぜて食べると、口いっぱいにヒラメのおいしさが広がります。

画像3: ヒラメの漬丼を求めて行列ができる店「みなと食堂」

2014年にネット上で行われた「全国丼グランプリ」で海鮮丼部門の部で金賞を獲得し、知名度は全国区へ。今では県内外から多くのファンが駆けつけるほどの人気店になっています。

画像4: ヒラメの漬丼を求めて行列ができる店「みなと食堂」

「ヒラメの漬丼」以外にも、ヒラメやホタテなど10種類の海の幸をふんだんに盛り付けた「漁師の漬丼」や数量限定の「平目えんがわ半々漬丼」など、豊富なメニューも魅力。夏であれば地元産のウニを使った「生うに丼」もおすすめです。

みなと食堂

住所青森県八戸市大字湊町字久保45-1
電話0178-35-2295
営業時間6:00~14:00
定休⽇月曜・日曜・年末年始
駐車場あり(3台)

「蕪嶋神社」で株を上げる参拝と絶景鑑賞

画像1: 「蕪嶋神社」で株を上げる参拝と絶景鑑賞

「みなと食堂」から海岸線伝いに車で10分ほど走ると「蕪島(かぶしま)」が見えてきます。ウミネコの繁殖地として国の天然記念物に指定されていて、毎年3月から8月頃はたくさんのウミネコたちが島を取り囲むように暮らしています。この「蕪島」の上に漁業安全の守り神として古くから地元の人々の信仰を集める「蕪嶋神社」があります。

画像2: 「蕪嶋神社」で株を上げる参拝と絶景鑑賞

鳥居を抜け、神社にいたる階段を上っていきます。浜風を感じながら後ろを振り向くと八戸港を一望できるパノラマビューが広がります。ウミネコの時期にはフンが落ちてくるので傘を差して階段を上るのが蕪島スタンダード。ちなみにウミネコがフンを落としてくることを地元では「ウミネコ爆弾」と呼び「運が付く」と親しまれているそうです。

画像3: 「蕪嶋神社」で株を上げる参拝と絶景鑑賞

頂上にたどり着くと荘厳な社殿が現れます。実は2015年に火災により旧社殿が全焼してしまいましたが、全国各地から寄付金が集まり2020年に新たな社殿となりました。

画像4: 「蕪嶋神社」で株を上げる参拝と絶景鑑賞

蕪嶋神社には社殿の周りを3周する「運開きめぐり」という参拝の仕方があり、三方を太平洋に囲まれた蕪島ならではのダイナミックな眺望を楽しむことができます。

「蕪」にちなんで「株が上がる」と評判で、全国から参拝客が絶えない蕪嶋神社。絶景に癒されるパワースポットで運気も上げてみてはいかがでしょう。

蕪嶋神社(かぶしまじんじゃ)

住所青森県八戸市大字鮫町字鮫56-2
電話0178-34-2730
参拝時間10〜3月 9:00~16:50
4~9月 9:00~17:20
駐車場蕪島駐車場を利用

6つの建造物をめぐる「八戸酒造」の酒蔵見学

画像1: 6つの建造物をめぐる「八戸酒造」の酒蔵見学

蕪嶋神社から車で15分、川沿いに真っ白な土蔵が佇む光景がエモーショナルな「八戸酒造」に到着しました。創業から247年続く老舗ながら、「青森のテロワールを表現した酒造りに特化して、世界へ八戸の地酒を届けたい」という思いから、「陸奥八仙」「陸奥男山」という従来のラインナップに加え、ワイン酵母仕込みの「陸奥八仙V1116」など新たなチャレンジにも精力的な酒蔵です。

酒蔵のシンボル「杉玉」を掲げた入り口をくぐって母屋へ。この日は酒造りの工程や歴史ある建物を紹介してくれる蔵見学に参加させていただきました。煉瓦蔵、土蔵、木造の店舗兼主屋など、敷地内にある6つの建物は国の登録有形文化財に指定されています。

画像2: 6つの建造物をめぐる「八戸酒造」の酒蔵見学

かつて貯蔵用の蔵として使われてきた北蔵の2階には、当時の帳簿や樽などが展示されています。この場所は芸術文化振興のため展覧会や各種イベントなどに活用されることもあり、交流の場としての役割も担っているそう。

見学後は併設のショップでお酒の購入も可能。スタッフの方におすすめのお酒はと伺うと「ボンサーブというお酒がおすすめです」と教えてくれました。ボンサーブはヨーグルトのお酒でとても飲みやすいとのこと。また、酒粕を主原料にした入浴剤「酒粕バスボム・八仙美人の湯」も人気。パッケージが可愛いのでお土産にもピッタリです。

八戸酒造株式会社

住所青森県八戸市大字湊町字本町9
電話0178-33-1171
営業時間10:00~16:00(所要時間60分程度)
休館⽇土曜・日曜・祝日(冬期は土曜も営業)
見学料金無料(試飲はお一人さま500円)
駐車場あり
webhttps://mutsu8000.com/

八戸の最新お土産が揃う「カネイリミュージアムショップ」

画像1: 八戸の最新お土産が揃う「カネイリミュージアムショップ」

「八戸酒造」を見学した後は「カネイリミュージアムショップ」へ。車で15分、八戸市街地にある「八戸ポータルミュージアム はっち」の中に併設されています。南部裂織やこぎん刺し、八幡馬などの伝統工芸品、地酒やサバ缶など、「青森ならでは」を集めたセレクトショップとして注目を集めています。

画像2: 八戸の最新お土産が揃う「カネイリミュージアムショップ」

伝統工芸品というと馴染みのない方もいらっしゃるかもしれませんが、「カネイリミュージアムショップ」では生活に取り入れやすいように、県内の作家とコラボレーションしたオリジナル商品も多数販売中。とてもカラフルで可愛らしいアイテムがたくさんあります。

画像3: 八戸の最新お土産が揃う「カネイリミュージアムショップ」
画像4: 八戸の最新お土産が揃う「カネイリミュージアムショップ」

キャンドルの中に乾燥させたサクラやミモザなどの植物を詰め込んだ、県内在住のキャンドル作家によるボタニカルキャンドル「YOAKE no AKARI」や、「りんご」「まつり」「うみ」「さくら」をイメージした津軽びいどろを用いたオリジナルキャンドル「びいどろっぷ」などが人気とのこと。

他にも、イカ墨やサバなど地元食材を使用して作られた話題の「八戸バター(√64HACHINOHE BUTTER)」なども取り扱っています。いつもと違ったお土産を、家族や友人に贈りたいと思ったらぜひ足を運んでみてください。きっと素敵なアイテムに出合えるはずです。

カネイリミュージアムショップ

住所青森県八戸市三日町11-1
電話0178-20-9661
営業時間10:00~19:00
休館⽇第2火曜、12月31日、1月1日
駐車場周辺に有料駐車場あり
webhttps://kaneiri.co.jp/business/shoplist/

「時空」で新時代の和スイーツを味わう

画像1: 「時空」で新時代の和スイーツを味わう

「カネイリミュージアムショップ」から車で10分の所にあるのが「時空」。八戸の老舗割烹「萬鱗」がプロデュースした和をコンセプトにしたスイーツ店です。

画像2: 「時空」で新時代の和スイーツを味わう

鹿威し(ししおどし)のある石畳のスロープを抜けて店内へ。和とモダンが融合したハイセンスな空間は安土桃山時代の菓子処をイメージしているそうです。2022年6月にオープンしてからすぐにSNSなどで口コミが広がり、お昼過ぎにはショーケースが空っぽになっている日もあるんだとか。

画像3: 「時空」で新時代の和スイーツを味わう

この日はイートインスペースで一番人気の「苔玉」(1,030円・税込)と抹茶のセットをいただきました。苔玉をイメージしたまん丸でふわふわの抹茶ムースの中には、ほうじ茶の葛餅が隠れているんです。

画像4: 「時空」で新時代の和スイーツを味わう

ほんのりとした甘さが口いっぱいに広がったら、一服の抹茶を。まるで時間を忘れるようなひと時です。ちなみにオーガニックにこだわったコーヒーもあり、どちらも注文を受けてから淹れてくれるので、しっかりした香りも楽しめます。

画像5: 「時空」で新時代の和スイーツを味わう

南部町のたまり醤油を使ったチーズケーキ「醍醐」や、宇治抹茶のティラミス「意匠」など、趣向を凝らしたメニューも豊富。旅の途中に一息つきたくなったらぜひ立ち寄ってください。

時空

住所青森県八戸市柏崎1-1-41(割烹 萬鱗内)
電話0178-24-1025
営業時間10:30~16:30
休館⽇日曜・月曜
駐車場あり
webhttps://www.banrin.co.jp/shop/jiku/

県産食材フレンチを味わえる「奥入瀬 森のホテル」に宿泊

画像1: 県産食材フレンチを味わえる「奥入瀬 森のホテル」に宿泊

1日目の宿は、奥入瀬渓流の玄関口、焼山にある「奥入瀬 森のホテル」。「食旅」という新たな旅のスタイルを通して、大切な人との想い出づくりを演出することをコンセプトにしているホテルです。

画像2: 県産食材フレンチを味わえる「奥入瀬 森のホテル」に宿泊
画像3: 県産食材フレンチを味わえる「奥入瀬 森のホテル」に宿泊

客室は、スタンダードとジャパニーズモダンルームのほか特別な日などに喜ばれるスイートルームなどから選べます。女子旅はもちろん、ご夫婦や子ども連れなどシーンを問わずに利用可能。「母娘での旅でご利用されるお客さまもいらっしゃいます」と支配人の豊口さん。いずれもゆったりとした広さのベッドが採用され、寝心地の良さも喜ばれています。

レストラン「La Brise」では厳選された地元食材を使ったフレンチ料理が楽しめます。この日は青い森紅サーモン、青森西海岸の真フグ、県産牛フィレ肉など、前菜からデザートにいたるまで県産食材が詰め込まれた「奥入瀬キュイジーヌ」を堪能。

画像4: 県産食材フレンチを味わえる「奥入瀬 森のホテル」に宿泊

おいしいのはもちろん、思わず写真撮影したくなる彩りの美しさ。至福のフレンチコースに満足したあとは、猿倉温泉の源泉を引いた温泉に浸かって1日の疲れを癒しましょう。

奥入瀬 森のホテル

住所青森県十和田市法量字焼山36-20
電話0176-70-5000
休館日予約時に確認ください
駐車場あり
webhttp://www.morino-hotel.com/

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