西村 愛
2004年からスタートしたブログ「じぶん日記」管理者。47都道府県を踏破し、地域の文化や歴史が大好きなライター。
島根「地理・地名・地図」の謎(実業之日本社)、わたしのまちが「日本一」事典(PHP研究所)、ねこねこ日本史でわかる都道府県(実業之日本社)を執筆。サントリーグルメガイド公式ブロガー、Retty公式トップユーザー、エキサイト公式プラチナブロガー。
ウェルネス旅のはじまりは、森と絶景を堪能できる「乙羽岳」で
沖縄県の今帰仁村は、地域に生きる観光資源や雄大な自然を背景に、観光地としての魅力だけでなく、心身の健康と癒しを追求する独自のアプローチが展開されています。
それが「ウェルネスツーリズム」。
ウェルネスツーリズムとは、心と体の健康を促進するため、旅先でのリラクゼーションやアクティビティを通じて、自己発見や生活の質向上を目指す旅のカタチ。ツアーの中では自然の中でのアクティビティや、地域の歴史文化を取り入れた体験・学び、地域の人とのふれあいや地域食との出会いなど、観光を越えた価値ある時間の過ごし方が提供されます。
今回は心と体がリフレッシュする今帰仁のスポットを、今帰仁村観光協会の案内の下、体験してきました。
ウェルネスツーリズムを行うにあたって、ぜひ最初に訪れたいのが標高約275メートルの小高い山「乙羽岳」。今帰仁村と本部町の境界近くにあるアクセスの良いスポットで、遊具なども用意されている「乙羽岳森林公園」、また、キャンプ場やバンガローがあることでも有名です。
頂上には展望台があり、素晴らしい眺望に迎えられます。ここからの景色は今帰仁村の全貌が見渡すことができ、その雄大なパノラマに思わず声を挙げてしまいました。今帰仁村にある家々、美しい海や緑豊かな森、さらにこの日は晴天で、遠く伊江島やサンゴ礁に囲まれた透明度高い沖合、さらには辺戸岬がある沖縄北部やんばるの森まで見ることができました。
整備された遊歩道もあり、トレッキングなどの体験を通して自然の奥深さを十分に感じることができます。中でも複数種類の蝶々が優雅に舞う姿は、厳冬期以外1年じゅう見られる景色です。シロオビアゲハ、ツマムラサキマダラ、イシガケチョウなど、美しい翅を広げ軽やかに舞う姿は、見る人に癒しの効果をもたらしてくれます。
乙羽岳からスタートしたウェルネスツーリズム。
開放感ある風景は安らぎとリラックスを与えてくれ、心とからだを整えるウェルネスな旅のスタートを気持ちよく切ることができました。
普段とは違った心とからだの健康を養う、沖縄ならではの自然環境を活かした旅のスタイル。
この旅で巡り合った自然の豊かさは、ただの思い出に留まらず、私たちの日々に深い癒しと気づきをもたらしてくれるかもしれません。忙しい毎日から少し離れ、体も心もゆるやかにリセットされた自分が、新しい自分へのステップを踏み出す。そのきっかけが、ここには確かにあります。
乙羽岳森林公園
住所 | : | 沖縄県国頭郡今帰仁村謝名1332 |
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電話 | : | 0980-56-1250 |
URL | : | https://www.nakijinson.jp/spot.php?id=86&ct=5 |
一般社団法人今帰仁村観光協会
「村民の浜」で自然と共生のひとときを
ウェルネスツーリズム、次に訪れたのは「乙羽岳」」からも見えた「村民の浜」。
観光地の喧騒からも離れた落ち着いたビーチで、まるで絵画のように美しく透明度も抜群でリゾート感たっぷりです。
ここでは今帰仁村観光協会が加盟している「プロジェクト マナティ」を体験しました。
このプログラムは、遊びながら海をきれいにしていく参加型クリーンアップ活動のこと。海に入ったり浜辺でゆっくりと景色を眺めたり、裸足で砂浜を歩くことで、大地とのつながりを感じるアーシングをしながら、黄色いマナティバッグを持って海岸清掃を行います。観光協会に申し込めばワンコインで参加でき、手ぶらで参加できる地球にやさしい環境保護活動です。
浜辺にはモンパノキなどの植生が見られ、自然の豊かさを感じることができます。日陰となる場所もあり、暑い日でも快適に過ごすことができます。読書やおしゃべりを楽しむのにも良さそうです。
静かに響く波の音が、澄みわたるような清涼感や心に栄養を与えてくれるでしょう。
忙しい日常の喧騒から離れ、穏やかな浜辺で過ごす時間は、心身を解放し、エネルギーを満たしてくれる大切なリセットの時間。ゆったりとした時の流れの中で、自分自身を見つめ直していきたいですね。
村民の浜
住所 | : | 沖縄県今帰仁村仲宗根 |
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プロジェクトマナティ
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