
JALふるさとアンバサダー〔鹿児島支店〕 山本
皆さま、こんにちは!JALふるさとアンバサダー、鹿児島地区担当の山本です。
鹿児島には意外にも日本一のものが多くあります。例えば、「和牛」「お茶」「ウナギ」の生産量、離島の面積と人口、ツルの渡来数、など。
今回皆さまにご紹介したい鹿児島の日本一は、“日本で一番宇宙に近い場所”だということです。鹿児島県には「種子島宇宙センター」と「内之浦宇宙空間観測所」、1つの県に2カ所もロケット打ち上げ施設があります。それぞれの施設を訪問し、宇宙を身近に感じる体験をしてきました。
日本最大のロケット発射場「種子島宇宙センター」
鹿児島県熊毛郡南種子町にある「種子島宇宙センター」は人工衛星などを打ち上げるための施設です。総面積約970万平方メートル、東京ドーム約200個分の日本最大のロケット発射場です。

まず、私が惹かれたのは、ロケーションの素晴らしさです。
鹿児島の南、種子島の東南端に位置し、緑豊かな山々、白い砂と青い海が広がる海岸線が望めます。世界一美しいロケット発射場と言われているのも納得の絶景です。
こちらでぜひ体験していただきたいのが、ガイド付きのバスツアーです。宇宙科学技術館へ電話での事前予約制で、時期によって1日2便または3便が運行されています。ロケットガレージ、大型ロケット発射場、総合指令棟の3つの施設を回ります。
※天候や試験作業などで、見学場所が変更となる場合があります。
予約詳細はこちらからご確認ください。
#ロケットガレージ
H-IIロケット7号機の実物を始めとしたロケットの部品が展示されています。H-IIロケットは、1990年代に開発された国産の主力ロケットです。8号機の失敗を受け、7号機の打ち上げが中止されました。宇宙に行く予定であったものを間近で見ることができ、そのスケールと迫力に圧倒されます。

#大型ロケット発射場
ロケットの組み立て、整備・点検、燃料充填、打ち上げを行うところです。(見学可否は発射場の状況によって当日決まります。撮影は不可。バス車内からの見学のみ。)
ロケットは組立棟内で移動発射台の上に組み立てられ、人工衛星などを搭載します。
打ち上げに向けてドーリーと呼ばれる運搬台車がロケットを移動発射台ごと持ち上げて射点へと移送します。ドーリーの最高速度は時速約2km。組立棟からロケットを打ち上げる射点までの約500mの距離を、約30分かけて運びます。

(種子島宇宙センター公式サイト)
左:組立棟、右:H3ロケット用新型移動発射台運搬台車(ドーリー)
ここで貴重な場面に遭遇しました。
私が訪れたのは、H3ロケット7号機の打ち上げ(2025年10月26日)から3日後。
普段は閉まっているはずの組立棟の扉が、なんと開いているではありませんか!!
私の隣でバスツアー参加5回目の同僚が「珍しい。開いている状態を見るのは初めて!」と目を輝かせています。
さらに、数日前に発射した際に使用した移動発射台を組立棟へ戻す作業も見学できました。多くの作業員が見守る中、運搬台車ドーリー2台を使ってゆっくりと慎重に移動発射台が運ばれています。帰って誰かに自慢したくなるような、ひと時も目が離せない光景でした。皆さまもタイミングと運が良ければ私と同じ体験ができるかもしれません。
#総合指令棟
ロケット打ち上げの頭脳となる施設です。
(見学可否は管制室の状況によって決まります。大型ロケット発射場同様、打ち上げ前などは見学不可となります。撮影は不可。)
打ち上げ時に、テレビなどでよく目にする場所です。ロケット打ち上げの際には、全ての情報がこちらに集められ、発射および追尾、安全監理など、打ち上げに関するあらゆる意思決定を行っているそうです。

(種子島宇宙センター公式サイト)
#宇宙科学技術館や種子島宇宙センターの食堂でさらに宇宙を楽しむ
バスツアーに参加後、宇宙科学技術館を見学しました。宇宙開発におけるさまざまな分野の紹介や展示があり、楽しみながら学ぶことができる施設でした。
また、種子島宇宙センターの食堂は一般のお客さまでも利用できます。
私は一番人気のロケットカレーをいただきました。ロケット型のライス、星形の具材、見た目も楽しめるカレーでした。




日本初の人工衛星「おおすみ」が打ち上げられた
「内之浦宇宙空間観測所」
鹿児島県肝属郡肝付町は「東洋のフロリダ」と称され、大隅半島の東部に位置し、約50km続く美しい海岸が魅力の町です。
この地にロケット発射場の建設を決めたのは、日本の宇宙開発の父である糸川英夫博士です。北は襟裳岬から南は種子島まで全国を回り、最終的に内之浦に決めたと言われています。東京ドーム15個分の敷地に機能的に建物や設備が配置されています。


ここでは、自家用車に乗って施設内を見学できます。
今回は、JAXA職員の方にご案内していただきました。
#衛星ヶ丘展望台
標高344mに位置し、施設を一望することができます。
説明を伺っていると、頭上にあるパラボラアンテナが動いています。
パラボラアンテナは人工衛星からの電波を追跡受信するアンテナです。お椀の部分が上を向いて静止しているときは運用(稼働)していないことを示し、お椀の部分が斜めになっているときは人工衛星と交信中です。JAXAの筑波宇宙センターや相模原キャンパスからリモートでコントロールされているそうです。

#観測ロケット打上げ場KSセンター
観測ロケットは宇宙科学の実験、研究を行うためのデータを取得するためのロケットです。
人工衛星のように分離させるのではなく、実験装置を頭の部分につけたまま、飛行している間に実験やデータの採取を行います。その後実験装置と一緒にロケットごと海に落下します。組み立てから打上げまでは2週間程度。飛行時間は10分ほど。思っていたより短いことに驚きました。

#宇宙科学資料館
5階建ての資料館には貴重な展示物が並びます。
特に私が印象に残ったのは、打ち上げの成功を願って地元の婦人会の方々が折った千羽鶴です。おおすみ打ち上げ当時に贈呈された千羽鶴が飾られていました。今でも人工衛星の打ち上げが行われるたびに千羽鶴が届くそうです。地元の皆さまの温かい応援が後押しとなって、打ち上げ成功につながっていることに胸が熱くなりました。

#宇宙関連グッズを買ってさらに宇宙を好きになる
「内之浦宇宙空間観測所」から500mほどのところにある「宙の家」では、JAXA公式宇宙グッズや宇宙食、きもつき宇宙協議会オリジナルグッズなどさまざまなお土産があります。私はオリジナルステッカーを購入しました。見学後に立ち寄りたいお店です。

宇宙版の御朱印帳「JAL STAR PASSPORT」
皆さまは「JAL STAR PASSPORT」をお持ちでしょうか?
日本各地の宇宙関連施設を巡り、宇宙証印を集めることができます。
ご紹介した「種子島宇宙センター」も対象施設です。
今回2つの施設を訪問し、それぞれの役割や違いも学べて大変興味深かったです。これまで以上にロケット打ち上げを応援する気持ちが湧きました。
皆さまもぜひ、「JAL STAR PASSPORT」を手に、日本で一番宇宙に近い場所「鹿児島」で宇宙の魅力を知る体験をしてみるのはいかがでしょうか?
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