画像: 徳之島・天城町の魅力と二地域居住のすすめ

日本航空〔客室業務部〕 市川

徳之島への二地域居住のきっかけ

私は元々シュノーケリングが趣味で、これまで特に奄美群島の海を訪れてきました。なかでも徳之島の海に魅了され、何度も足を運んでいます。天城町の「千間海岸」や隣接する徳之島町の「金見海岸」、「畔プリンスビーチ」などで思う存分シュノーケリングを楽しみ、美しく澄んだ海と豊かな海の生き物たちに毎回深い感動を覚えています。

徳之島に滞在している間は、このゆったりと静かで穏やかな自然の中で、「晴耕雨読」のような心安らぐ生活ができたらどれほど豊かな時間を過ごせるだろうと、心の奥底でずっと思い続けていました。しかし一方で、現在の仕事は続けたいという思いがあり、加えて横浜に家族と共に生活の基盤を築いているため、思い切って移住するのは現実的に難しいと感じていました。

そんな中、コロナ禍を経てリモートワーク環境が整備されるにつれ、「二地域居住」という新しい働き方・ライフスタイルが注目されるようになりました。私はこれこそ自分の求めていたものだと直感し、職場や家族の理解を得て、昨年度初めて二地域居住を実践しました。今後も職場や家族にその魅力を伝えながら、今年は家族と一緒に徳之島を訪れる予定です。

徳之島・天城町の魅力とは

徳之島は奄美群島のほぼ中央に位置し、奄美大島に次ぐ大きな島です。島内は天城町、徳之島町、伊仙町の3つの自治体で構成されています。

天城町は島の北西部に位置し、徳之島子宝空港もこの町内にあります。羽田空港から鹿児島空港を経由して最短約3時間半でアクセスでき、思った以上に便利です。

画像: ※天城町役場ホームページより

※天城町役場ホームページより

天城町からは、奄美大島南部の秘境・加計呂麻島(かけろまじま)、請島(うけじま)、与路島(よろじま)、さらには沖永良部島(おきのえらぶじま)など、多彩な奄美群島の島々を一望できます。飛行機やフェリーを利用したアイランドホッピングも楽しめるのが魅力の一つです。

徳之島は古くから「闘牛の島」として知られ、熱気あふれる闘牛イベントは島民の誇りとなっています。近年では天城町に屋根付きの新しい闘牛場の完成も間近です。

地元の人はしばしば「徳之島は何もないところ」と口にします。確かに南国リゾートの華やかさを求めて訪れると驚くかもしれません。リゾートホテルや大型観光施設は少なく、昔ながらの街並みや広がるさとうきび畑、牛舎などの穏やかな風景が続いています。

画像: 散歩道の風景

散歩道の風景

非常に静かで落ち着いた環境であり、都会の喧騒とは無縁です。ここでは徳之島の人々の落ち着いた暮らしを間近に感じることができます。

私は当初、自転車で島巡りをしようと考えていましたが、平坦に見える道でも思った以上に坂が多いと気づき、スクーターをレンタルしました。結果的に自由に回ることができて大満足です。天城町内は道路がよく整備されており、地図がなくても見晴らしが良いため、海や山を目印に名もない道を気ままに行き来できます。

観光客は比較的少なく、人混みを気にせず人気スポットや絶景をほぼ独占できるのも大きな魅力の一つです。自分だけの特別な場所を見つける楽しみも味わえます。

画像: おすすめポイントのひとつ「犬(いん)の門(じょう)蓋(ふた)」 ここからクジラの親子が泳いでいるのが見えました!

おすすめポイントのひとつ「犬(いん)の門(じょう)蓋(ふた)」
ここからクジラの親子が泳いでいるのが見えました!

特に天城町は夕日の絶景スポットが多数あり、町内のどこからでも広大な海へと沈む美しい夕焼けを楽しめます。

画像1: 徳之島・天城町の魅力とは
画像: 時とともに移ろう、夕焼けの色彩(ヨナマビーチ)

時とともに移ろう、夕焼けの色彩(ヨナマビーチ)

また、地元の方に教えていただいた「前野展望台」は天城町全体を一望できる絶好のスポットです。晴れた日には青い空と海、広大なさとうきび畑、遠くのなだらかな山々に囲まれ、静寂の中でゆっくりと飛行機が着陸する様子が見られます。まるで絵画のような風景が広がります。

画像2: 徳之島・天城町の魅力とは
画像: 前野展望台からのどかな天城町を望む

前野展望台からのどかな天城町を望む

2月から3月に滞在した際には、海沿いを散歩していると何度か悠然と泳ぐザトウクジラの親子に出会うことができました。陸からホエールウォッチングが楽しめる贅沢さに感動しました。

温暖な気候の徳之島では、冬でもウェットスーツを着て海に入れば、珊瑚礁や色とりどりの熱帯魚、さらには海亀も海辺に近い浅瀬で観察できます。

観光地化されていない素朴な魅力こそが、徳之島の真骨頂です。役場の方も「徳之島は通の人だけが訪れる知る人ぞ知る島」と誇りを持って語っていました。

天城町での二地域居住の魅力

徳之島では、都会で当たり前のインフラはあまり期待しないほうがよいでしょう。コンビニは極めて限られており、夜は星空が広がるほど真っ暗で静かです。私が初めて夜に島に到着した際、その深い静けさに驚きました。昼夜の差が非常に大きいのも特徴です。

画像: 天城町役場のある平戸野(へとの)集落の朝

天城町役場のある平戸野(へとの)集落の朝

一方でWi-Fi環境は整備されており、多くの場所で快適にオンライン作業が可能です。私自身もパソコンとスマホを活用し、スムーズに仕事を進められました。仕事の合間にすぐ自然に身を置ける環境は、心身のリフレッシュにもつながります。

ただし、すべての仕事がオンラインで完結するわけではなく、対面での打ち合わせやコミュニケーションも依然として重要です。

私は二地域居住スタイルを実践し、東京と徳之島を1〜2週間に1回のペースで往復しました。東京では対面での時間を多く確保し、徳之島では集中してリモートワークに取り組むという役割分担がうまく機能しました。

画像: コテージタイプの宿泊施設「サンセットリゾート徳之島」でワーケーション!

コテージタイプの宿泊施設「サンセットリゾート徳之島」でワーケーション!

この二地域居住のメリットは、環境を使い分けることで仕事の効率や質が向上し、都会の刺激と自然豊かな地方の時間を行き来することで新たな発見やワクワク感を得られることです。

この新しいライフスタイルを通じて視野が広がり、心身ともに豊かになる実感があります。

私はすっかり徳之島が好きになりました。将来的には仕事を退いた後に、天城町と横浜の自宅をゆるやかに行き来しながら、地元の方との交流を深めて生活することを楽しみにしています。

都会に暮らす皆さまに、ぜひ早い段階での二地域居住をおすすめします。

画像: 天城町での二地域居住の魅力

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二地域居住特集
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