
JALふるさとアンバサダー〔九州支社〕 信末
皆さま、こんにちは!JALふるさとアンバサダー九州地区担当の信末です。
いつもOn Trip JALをご覧いただきありがとうございます。
今回は「水もしたたるいいところ」、福岡県朝倉市の魅力をご紹介いたします。福岡県のほぼ中央部に位置し、九州一の大河・筑後川が豊かに流れる朝倉市は、古くから「水のふるさと」と呼ばれ、豊かな水に恵まれています。福岡市内から車で1時間圏内にありながら、豊かな自然に恵まれ、フルーツの里として農業や果樹栽培が盛んな地域です。そんな朝倉の魅力をご紹介いたします。
今年も朝倉のシンボル「三連水車」が回り始めました!
朝倉市のシンボルでもある三連水車は、1789年に造られた自動回転式の重連水車です。日本最古の実働する水車で、「朝倉の楊水車群」として国の史跡に指定されています。毎年6月中旬から10月中旬にかけて、1日におよそ8千トンの水を汲み上げ、周囲の田畑を潤します。
実際に今年の開門通水の日に現地へ足を運び、山田堰から流れてくる水で水車が回り始める瞬間に立ち会いました。地元の園児も応援に駆けつけ、「がんばれ!まわれ!」と水車に声援を送る姿がとても印象に残っています。

水が育むおいしい朝倉の「お酒」
「THE QUEST FOR THE ORIGINAL(独創性の追求)」を理念に掲げ、200年以上にわたって酒造りを行ってきた篠崎。清らかでおいしい、ここ朝倉の水こそが、篠崎の酒造りの原点になっているそうです。もともとは日本酒の製造から始まった篠崎ですが、現在は醸造酒、蒸留酒、ノンアルコールの甘酒など幅広い製品を手がけています。そして、先月(2025年6月14日)には福岡県初となるシングルモルトジャパニーズウイスキー「SHINDO EXPERIMENTAL 01」の販売を開始いたしました。

ウイスキーやワインなどを製造する「SHINDO LAB」では、こだわりを五感で体験できる蒸溜所ツアーと、日本初の装置を搭載したウイスキーのハンドフィル体験を行うことができます。ハンドフィルを体験できる日本のウイスキー蒸溜所はごくわずかしか存在しませんので、皆さまもぜひ朝倉に足を運んで「世界でひとつだけの1本」を作ってみませんか?

筑後の小京都・秋月の水にまつわる「食」と「体験もの」をご紹介!
鎌倉時代から江戸時代に栄えた城下町の景観が守られてきた筑前の小京都と言われる「秋月」。清流と山に囲まれており、春は桜、秋には紅葉の名所として訪れる人々の心を魅了しています。そんな秋月では歴史の水、文化の水、おいしい水の味比べと題して「秋月水自慢」を実施しています。現在、秋月では特設の水汲み場を無料11カ所、有料1カ所で案内しています。家ごとに井戸を掘って水を使っているため、井戸の深さや水系が異なり、場所によって味が違うといった特徴があります。その恩恵を受け、食だけでなく本葛や手すき和紙、藍染、草木染といった特産品にも水がいかされています。今回は実際に秋月で触れた、水にまつわる「食」と「体験もの」をご紹介いたします。
#黒門茶屋
1972年、秋月の桜並木にできた「黒門茶屋」。秋月の名物を風情あふれる店内で味わうことができるので、観光客にもおすすめしたいお店です。私は蒸し雑煮・葛餅・水わらび餅の3種類をいただきました。人気郷土料理の「蒸し雑煮」は一般的なお雑煮とは違い、茶わん蒸しの中にお餅が入っている、全国的にも珍しい料理です。また朝倉には蒸し雑煮を食べられるお店が何店舗かありますが、こちらの蒸し雑煮には「川茸」がのっていました。
デザートにはほどよい弾力があり、秋月名産の国産本葛を使用した葛餅と見た目も愛らしく、口の中で溶けてなくなるような食感の水わらび餅をいただきました。どちらも暑い夏に食べたくなるようなおいしい一品でした。

〔お問い合わせ先〕黒門茶屋
| 住所 | : | 福岡県朝倉市秋月野鳥684-2 |
|---|---|---|
| 電話 | : | 0946-25-0492 |
| 営業時間 | : | 10:00~16:00 |
| 定休日 | : | 木曜+不定休あり |
#川茸元祖 遠藤金川堂
黒門茶屋でいただいた蒸し雑煮の上に添えられていた「川茸(かわたけ)」は日本で唯一、遠藤金川堂で生産されています。昔はお殿さまに献上していた高級品として知られており、朝倉市の清流・黄金川でしか収穫されない天然淡水ノリ「川茸」は、昔から高級珍味とされている幻の逸品です。この貴重で繊細なノリを後世に残すために、川茸を大切に育てていることはもちろん、地元の方たちと協力しながら川を大切にしているというお話を伺い、多くの人に川茸をもっと知ってほしいと感じました。

良質の炭水化物、たんぱく質、ミネラルを含む貴重な自然食品で、口に入れるとプルプルする食感が特徴的です。
〔お問い合わせ先〕合資会社 川茸元祖 遠藤金川堂
| 住所 | : | 福岡県朝倉市屋永2949 |
|---|---|---|
| 電話 | : | 0946-22-2715 |
| 休業日 | : | 日曜・祝祭日(工場は月曜もお休みしています) |
#桜染め体験
天然染料のみを使った本物の草木染めを行っている「工房夢細工」。今回は花咲く前のつぼみのついた桜の小枝を染料とする、「桜染め」を体験しました。私はTシャツを作成したのですが、真っ白なTシャツが液につけるとスーッと鮮やかなピンク色に染まる瞬間に感動しました。丁寧にご指導いただきながら、グラデーション染めにも挑戦したのですが、初めてでもきれいに仕上げることができました。絞り柄を作ったり、Tシャツ以外にスカーフやハンカチなども染められるのも魅力です。自分らしい一品を作れるので、ぜひ一度体験してみてください。

〔お問い合わせ先〕工房夢細工 秋月工房
| 住所 | : | 福岡県朝倉市秋月野鳥469-1 |
|---|---|---|
| 電話 | : | 0946-25-0273 |
| 営業時間 | : | 10:00~17:00(体験に関しては要予約) ※体験については平日の4~5日前までにお申し込みください |
#紙すき体験
現在秋月に唯一残る紙屋である「筑前秋月和紙処」。秋月の古処山から流れ出る冷たい水で1枚ずつすき上げているので、手すき和紙は水と密接な関係にあります。また江戸時代には和紙づくりに欠かせない楮(こうぞ)という原料が地元で作られていたこともあり、秋月には20軒ほどの紙屋があったそうです。一時はこちらの工房も閉めたそうですが、秋月和紙を絶やすことはできないという想いから、お父さまと一緒に復活させたとお話を伺いました。実際に私も手すき和紙体験を行いましたが、力の入れ加減がとても難しく、繊細な作業であることを体感しました。手作業で作る和紙にしか出せない優しく、温かみのある味は、伝統工芸としてずっと次の世代に紡いでいってほしいと思うような素晴らしい技術であると感じました。

〔お問い合わせ先〕筑前秋月和紙処
| 住所 | : | 朝倉市秋月424-2 |
|---|---|---|
| 電話 | : | 0946-25-0517 |
| 営業時間 | : | 11:00~17:00(体験に関しては要予約) |
| 定休日 | : | 不定休 |
| 料金 | : | 1名 1,300円 |
皆さま、朝倉の「水」の魅力は伝わりましたでしょうか?水とともに発展してきたこのまちは、人々の暮らしに潤いを与える、水の恵みあふれるところです。今回さまざまな場所をご紹介しましたが、まだまだ朝倉には魅力あふれる観光スポットやおいしい特産品がたくさんあります。ぜひ皆さまも現地に足を運び、「水もしたたるいいところ朝倉」を体験してみてください!
〔番外編1〕朝倉とJAL
「空飛ぶ野菜」の先駆けとして、JALは1978年から「博多万能ねぎ」の貨物輸送に携わっております。そのため関東圏のスーパーでもJALロゴのついた博多万能ねぎを見たことある方がいらっしゃるかと思います。また、2017年の九州北部豪雨からの復興支援、祭りを通じた交流とにぎわいの創出を目的に、2018年から「あさくら祭り」で「JAL空飛ぶネギ大会」を開催しています。毎年11月に開催される大会は、「博多万能ねぎ」のレプリカを投げて距離を競う、ユニークなイベントです。今年度も開催される予定ですので、皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

〔番外編2〕~信末おすすめ!お土産紹介2選~
朝倉といえばフルーツで有名ですが、実は天野商店のブランド鶏・古処鶏を使用した「水炊きセット」、朝倉産レモングラスを使った「レモングラスティー」もおすすめです!朝倉へ足を運んだ際にはぜひお土産として、購入してみてはいかがでしょうか。

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