ラーメンや水炊きなど、さまざまな名物料理が楽しめるグルメな街・福岡。なかでも、不動の人気を誇るのが「もつ鍋」です。いろいろなお店がありますが、おすすめは地元の人に聞くのが一番。そこで、この記事では地元住民が選んだおすすめのもつ鍋店を5店舗紹介します。それぞれ味付けや具材が異なるので、ぜひお気に入りを見つけてください。

※価格は税込み表記です。

なぜ「もつ鍋」が福岡の名物に?

「もつ鍋」をより楽しめるように、その発祥についても触れておきましょう。

牛や豚のモツ、キャベツやニラなどの野菜がたっぷり味わえる「もつ鍋」。そのルーツは、第二次世界大戦後までさかのぼります。モツとニラをアルミ鍋で炊く醤油味の料理として福岡に広まっていったものが、「もつ鍋」の始まりではないかと言われているのです。※諸説あります

画像: iStock/Yuto photographer

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もともとは地元住民のソウルフードだった「もつ鍋」が、一躍全国区になったのは2000年頃。「モツはコラーゲンが豊富だし、野菜もしっかり食べられて美容に良い」と、若い女性の間で注目を集めました。その後、どんどん人気が広がり、今では地元住民はもちろん、国内外の観光客から親しまれる郷土料理の一つになっています。

醤油味から始まった「もつ鍋」ですが、最近では味噌や塩、トマトなど、バラエティに富んだ味を出すお店も続々と登場。そんな、お店ごとのこだわりポイントに注目して、5店舗を紹介していきます。

ラグジュアリーな空間で舌鼓を打つ「博多もつ鍋 おおやま 都ホテル 博多」

2019年に博多の新たなランドマークとして誕生した「都ホテル 博多」。博多駅直結・徒歩1分という好立地のホテル内にオープンしたのが、福岡に9店舗を展開する人気店「博多もつ鍋 おおやま」です。木を基調としたラグジュアリーかつ和モダンな店内は、個室、オープン席、ボックス席などがあり、さまざまなシーンで利用できます。

画像1: ラグジュアリーな空間で舌鼓を打つ「博多もつ鍋 おおやま 都ホテル 博多」

おおやま自慢のモツは、国産牛のみを使用。脂がたっぷり乗った若い牛のプリプリとした小腸のみを厳選しているため、トロリと口の中でとろけます。「もつ鍋」はオリジナルのポン酢をつける「水炊き風」、優しい味わいの「しょうゆ味」、定番の「みそ味」(各1人前1,793円)を用意。おすすめは、九州味噌や西京味噌など数種をブレンドし、おおやま特製のタレを加えた「みそ味」です。モツのコラーゲンが味噌とほどよく溶け合い、奥深い“濃厚美味(こゆうま)”な味に仕上がっています。

画像2: ラグジュアリーな空間で舌鼓を打つ「博多もつ鍋 おおやま 都ホテル 博多」

一品メニューも豊富で、思わず目移りしてしまいそうなほど! なかでもイチオシは、都ホテル限定の「博多和牛冷製ロースト」(2,508円)です。和牛の旨みがギュッと詰まったローストビーフを、特製ダレとワサビで堪能してください。

画像3: ラグジュアリーな空間で舌鼓を打つ「博多もつ鍋 おおやま 都ホテル 博多」

さらに、全8品の「おおやまコース」(5,200円※2名から注文可)なら「もつ鍋」や「博多和牛冷製ロースト」はもちろん、酢もつや明太子、熊本直送馬刺し盛り合わせなど、おおやまの魅力を隅々まで満喫できます。

博多もつ鍋 おおやま 都ホテル 博多

住所福岡県福岡市博多区博多駅東2-1-1 都ホテル2F
電話092-411-5071
営業時間12:00~23:00(フードL.O.22:00、ドリンクL.O.22:30)
※ランチは~15:00
定休日なし
アクセスJR博多駅直結
webhttps://www.motu-ooyama.com/

手間暇かけた独自のブレンド味噌が決め手「もつ鍋 一藤 博多店」

福岡市内に3店舗をかまえる「もつ鍋 一藤」。なかでも、博多店は博多駅博多口から徒歩3分とアクセス抜群です。

画像1: 手間暇かけた独自のブレンド味噌が決め手「もつ鍋 一藤 博多店」

昆布とカツオの出汁に、オーダーを受けてから野菜とモツを煮込んで旨みを抽出。ひと鍋ずつ時間をかけ、繊細な味わいに仕上げるのが“一藤流”です。これをベースにしたスープは、昔ながらの「醤油」、ニンニク不使用で水炊き風にあっさり食べられる「ポン酢」、独自のブレンドで作る「味噌」の全3種がそろいます(各1人前1,694円)。

画像2: 手間暇かけた独自のブレンド味噌が決め手「もつ鍋 一藤 博多店」

人気ナンバーワンは「味噌」。丹念に裏ごしし、独自の配合でブレンドした白味噌仕立てが、他店にはないコクと深みのある味を作り出しています。さらに「もつ鍋」に欠かせないニンニクにもひと工夫。スライスしたニンニクを使う店舗が多いなか、味噌との相性を考え、一藤では国産青森県産のおろしニンニクを使用しています。さらに、モツは黒毛和牛の小腸のみを使うというこだわりっぷり。品質を第一に考え、冷凍ではなく鮮度の高い生の状態で仕入れているのもポイントです。

スープをひと口飲んでみると、上品な味噌の香りがふんわりと広がります。そこにモツの甘い脂やキャベツやゴボウなどの野菜の旨みが合わさり、一度食べたら忘れられません。

画像3: 手間暇かけた独自のブレンド味噌が決め手「もつ鍋 一藤 博多店」

また、希少部位を丁寧に薄くスライスして舌触り良く仕上げた「酢もつ」(759円)や、熊本古閑牧場直送の新鮮な「馬レバ刺し」(1,815円)などの一品メニューにも、一藤の丁寧な仕事ぶりがうかがえます。

もつ鍋 一藤 博多店

住所福岡県福岡市博多区博多駅前2-4-16
電話092-451-7888
営業時間17:00~23:00 ※金、土曜、三連休中日は~23:30
定休日不定(年3~4回、その他、大晦日と元日)
アクセスJR博多駅博多口より徒歩約3分
webhttps://www.ichifuji-f.jp/

研究に2年を費やした極上の旨辛味!「博多もつ鍋 いちたか 博多本店」

「もつ鍋 一藤」の新ブランドとして2020年に姉妹店として誕生した「博多もつ鍋 いちたか 博多本店」。福岡の伝統陶器である小石原焼を使った玄関からは、さっそく「もつ鍋」の良い香りが漂います。店内はゆったりとしたロフトソファ席、少人数におすすめのカウンター席、家族連れに人気の個室の掘りごたつ席が用意されています。

画像1: 研究に2年を費やした極上の旨辛味!「博多もつ鍋 いちたか 博多本店」

「もつ鍋」は3種をラインナップ。一藤で人気の「味噌」と「醤油」(各1人前1,694円)、そして、いちたかオリジナルの「辛味噌」(1人前1,694円)です。「火にかけ続けても煮詰まって味が濃くなりすぎないよう、2年かけて研究した」という自信作の「辛味噌」は、丹念にひいた出汁に辛味を加え、さらに数種類の辛味噌と唐辛子をブレンド。ピリッとした刺激とコクのある味わいで、思わず最後の一滴まで飲み干したくなりますが、シメをお忘れなく! ちゃんぽん麺ではなく、「辛味噌」はちぢれ麺とお餅でシメるのがおすすめです。

画像2: 研究に2年を費やした極上の旨辛味!「博多もつ鍋 いちたか 博多本店」

また、いちたかの「もつ鍋」はオーダー後に手順を追って丁寧に作るため、提供までに15~20分ほどかかります。その間は「もつ鍋」と肩を並べる人気メニューの馬料理を味わいましょう。「赤身上馬刺し」(1,375円)や「桜ユッケ」(1,485円)など、鮮度の良さが感じられる、いちたか自慢の味を堪能できます。このほか「博多辛子明太子」(550円)や「胡麻かんぱち」(1,188円)など、博多ならではの一品メニューも揃っています。

博多もつ鍋 いちたか 博多本店

住所福岡県福岡市博多区博多駅東2-4-14 第2ヤマトビル1F
電話092-409-7399
営業時間17:00~23:00 ※金、土曜、三連休中日は~23:30
定休日不定(年3~4回、その他、大晦日と元日)
アクセスJR博多駅筑紫口より徒歩約5分
webhttps://ichitaka-f.jp/

あっさりスープ×特製とろろが滋味豊か「博多もつ鍋 梟」

他とは一線を画すオリジナリティ溢れる味に出合いたいなら「博多もつ鍋 梟(ふくろう)」へ。住宅街にひっそりと佇む隠れ家のようなお店でありながら、有名人も多数訪れる人気店の看板メニューは「梟雪見鍋」(1人前1,680円)です。

画像1: あっさりスープ×特製とろろが滋味豊か「博多もつ鍋 梟」

スープは、時間をかけてとった魚介の旨みと沖縄の自然海塩が合わさったあっさり風味。そこに、数種類の山芋をブレンドした特製とろろを贅沢にトッピングしています。独自のルートで仕入れる甘みのある大ぶりのモツは、牛の小腸を使用。プリッとした食感のモツにフワトロ食感の山芋が絡みつき、クセになる味わいです。

画像2: あっさりスープ×特製とろろが滋味豊か「博多もつ鍋 梟」

このほか、雪見鍋に博多名物の明太子をのせた「博多明太子とろろ鍋」(1人前1,980円)や、各地から取り寄せた数種の味噌をブレンドした「梟味噌鍋」(1人前1,680円)、魚介メインの出汁で作った「梟汐鍋」(1人前1,580円)や、ピリッとした風味がたまらない「梟火山鍋」(1人前1,680円)、鶏ガラスープをベースに魚介出汁と特製醤油で甘めに仕上げた「梟醤油鍋」(1人前1,680円)と、「もつ鍋」は全6種。軟骨入りつくねや鶏もも肉などの追加具材もあるため、さまざまな楽しみ方ができるのもうれしいポイントです。もつ鍋を含むコースや飲み放題のプランもあります。

画像3: あっさりスープ×特製とろろが滋味豊か「博多もつ鍋 梟」

さらに、ほとんどのお客さまが「もつ鍋」と一緒に注文する「もつ餃子」(650円)もおすすめ。ひと口食べるとモツの肉汁が口いっぱいに広がり、噛めば噛むほど甘みが増します。博多の餃子のおともでおなじみ、柚子胡椒をつけて味の変化を楽しみましょう。

博多もつ鍋 梟

住所福岡県福岡市博多区須崎町3-25
電話092-282-7887
営業時間18:00~23:00(L.O.22:30)
定休日不定(年末年始休暇あり)
アクセス地下鉄中洲川端駅3~6番出口より徒歩約5分
webhttp://www.fukurou1106.com/
※予約時間からの2時間制 ※ワンドリンクオーダー制

長崎産・塩とモツのバランスが絶妙「もつ鍋 ながまさ 博多本店」

画像1: 長崎産・塩とモツのバランスが絶妙「もつ鍋 ながまさ 博多本店」

九州各地の郷土料理を提供する「もつ鍋 ながまさ 博多本店」の「もつ鍋」は、カツオと昆布で丁寧にとった一番出汁を使う味噌と塩の2種類(各1人前1,815円)。京都から取り寄せた西京味噌と九州産の味噌を数種ブレンドし、しっかりとニンニクを効かせた「味噌」は濃厚で食欲をそそります。

画像2: 長崎産・塩とモツのバランスが絶妙「もつ鍋 ながまさ 博多本店」

幅広い世代から人気を集める「塩」は、いくつもの塩の中から長崎産の五島の粗塩を厳選。和の優しい出汁を塩がキリリと引き締め、あっさりした風味に仕上がっています。さらに青唐辛子を少し加えることで、爽やかな辛味を楽しめるのもポイントです。

主役のモツは、黒毛和牛の小腸のみを使用し、異なる食感が味わいに深みをもたらします。また、スープの味とバランスがとれるよう、下処理を丁寧に施して脂をおさえているのも特徴です。

画像3: 長崎産・塩とモツのバランスが絶妙「もつ鍋 ながまさ 博多本店」

モツをはじめ、「鮮度」にも並々ならぬこだわりを持っているながまさ。「もつ鍋」の次に外せないのが、「イカの活き造り」(時価)で楽しむ“ゲソの踊り食い”です。その日にとれたヤリイカを生簀で活かしておき、注文が入ってからさばくのでまさに鮮度抜群。まだ動いているゲソ(イカの足)をそのまま口に運ぶと、コリッとした歯ごたえと甘みが口いっぱいに広がり、たまりません。

ほかにも、熊本の「からしれんこん」や大分の「とり天」など、福岡だけでなく九州各地の名物も取り揃えているので、旅行気分がさらに高まるでしょう。

もつ鍋 ながまさ 博多本店

住所福岡県福岡市博多区博多駅前3-18-8 ブルク博多駅前1F北
電話092-431-0002
営業時間17:00~23:00(L.O.22:30)
定休日なし
アクセスJR博多駅博多口より徒歩約7分
webhttp://nagamasa-hakata.com/

伝統を守り続ける老舗や気鋭のニューカマーなど、福岡にはまだまだ魅力的な「もつ鍋」店がたくさん。好みの味を見つけて、ぜひ“もつ鍋通”になってください。

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