2020年は思うように旅ができず、悶々とした日々を過ごした方も多かったはず。年末年始のあわただしい時期が過ぎたら、この1年を頑張って過ごしてきた自分へのご褒美として、ちょっとリッチな旅へ出かけてみてはいかがでしょうか。

この記事でご紹介するのは「博多の奥座敷」とも呼ばれる福岡市の南に隣接する、筑紫地区の旅。安くて美味しいグルメや繁華街の街歩きといったイメージのあるこの場所で、いつもの旅とは趣向を変えて少し贅沢を楽しんでみましょう。古くから九州の玄関口として発展してきた福岡の、歴史ある温泉や洗練された美食、優美な伝統工芸などの魅力に触れる1泊2日の旅をご紹介します。

画像1: 「博多の奥座敷」で楽しむ、1泊2日のちょっとリッチな旅

住宅街のミシュラン1つ星、国内外から注目される鮨屋「菊鮨」でランチ

1日目は、福岡空港に着いたら早速ランチを食べに行きましょう。この旅で味わう一つ目の福岡グルメは、九州の新鮮な魚の味を楽しめる贅沢なお寿司です。福岡市の南に隣接する春日市にある、国内外から注目を集める若き職人の店へ向かいます。

道を間違えたのかと思うようなのどかな住宅街に佇むのが、「菊鮨」です。2代目の瀬口祐介さんは博多で10年ほど修業した後、モナコ公国の5つ星ホテルで副料理長と寿司の指導者を務めた経歴の持ち主。2011年のアルベール大公とシャルレーヌ公妃の挙式では、ジョエル・ロブション、アラン・デュカスの両氏が晩餐を取り仕切る中、寿司を振る舞ったそう。

画像1: 住宅街のミシュラン1つ星、国内外から注目される鮨屋「菊鮨」でランチ

帰国後、地元春日市で先代の跡を継いで2代目として活躍されています。店の存続のために覚悟を決めて改装し、おまかせのみを提供する江戸前鮨の形へと舵を切ったのだそう。旬の魚に繊細な仕事を加え、1年寝かせたお米を目の前でシャリへと仕上げて握ってもらえます。味はもちろん、その日いちばんおいしい寿司をと思いを込めて握る姿勢に魅了されて、その場で次の予約を入れて帰る人が多いのだとか。

画像: 車海老

車海老

画像: ハマグリ

ハマグリ

お昼は12時から、おまかせ・8800円(前菜2品、鮨12貫、赤だし、手巻き、玉子)のみ。予約は2ヵ月先まで埋まっていますが、ふらりと入れる日もあるそうです。まずは電話で問い合わせを。

画像2: 住宅街のミシュラン1つ星、国内外から注目される鮨屋「菊鮨」でランチ

菊鮨

住所福岡県春日市春日公園3-51-3
電話092-575-0718
営業時間12:00~、18:00~、20:30~(要予約)
定休日月曜日
webhttp://kikuzushi.org

800年の時を刻む博多織のお土産探し

画像1: 800年の時を刻む博多織のお土産探し

おなかを満たしたら、伝統工芸「博多織」のギャラリーへ。訪ねるのは、江戸時代に創業した西村織物のギャラリー「博多織献上館」です。同じ敷地内に本社と工場もあり、図案作成から織りまですべての工程をここで行っているのだそう。工場の見学※や製品の購入もできるので、自分へのお土産にここでしか手に入らない特別な一品を手に入れてはいかがでしょうか。

※2020年12月現在、新型コロナウイルス感染対策として工場見学は原則休止中です。状況による対応となりますので、希望の方は直接お問い合わせください。

画像2: 800年の時を刻む博多織のお土産探し

博多織は、鎌倉時代に博多津から宋(当時の中国)へ渡った聖一国師の随行者、満田彌三右衛門が持ち帰った唐織が起源だといわれています。

織地の硬い博多織は戦国時代には帯に用いられるようになり、黒田長政は幕府への献上品として用いたそう。仏具の独鈷(どっこ、とっこ)や華皿を表した博多織独自の柄は、献上柄と呼ばれています。博多織の帯は丈夫でキュッと締めやすく、江戸時代には‟男帯といえば博多“といわれていたといいます。

ギャラリーには、美しい織地や絹糸、帯(時期による)、西村家の歴史などのほか、化粧品会社など異業種との美しいコラボ作品も展示されています。

画像: 同じ敷地内にある工場

同じ敷地内にある工場

博多織の帯は落語家、花柳界に愛用者が多く、博多での公演の合間に来られることが多いのだそう。お土産には、献上柄のコロンとした形が可愛いがま口財布や、贅沢に絹が使われたマスクがおすすめです。

博多織 伊達がま口2860円

西村織物 博多織献上館

住所福岡県筑紫野市紫7-3-5
電話092-922-7128
営業時間10:00~17:00(予約制)
定休日日曜日、祝日、第2、4土曜日
webhttps://nishimura-orimono.jp/

各界著名人に愛された、大正の面影を残す老舗旅館「大丸別荘」に宿泊

画像1: 各界著名人に愛された、大正の面影を残す老舗旅館「大丸別荘」に宿泊

この日の宿は、万葉集にも詠われた二日市温泉にある「大丸別荘」。3500坪の日本庭園を有する、創業160年の老舗旅館です。

画像2: 各界著名人に愛された、大正の面影を残す老舗旅館「大丸別荘」に宿泊
画像3: 各界著名人に愛された、大正の面影を残す老舗旅館「大丸別荘」に宿泊

大丸別荘には3つの宿泊棟と離れがありますが、ひときわ贅沢な気分が味わえるのが「大正亭」です。2階の「雲井」は、昭和天皇がお泊まりになったこともある部屋。日本庭園の眺めが素晴らしく、昔のままを残した佇まいにタイムスリップしたかのような気持ちになります。

画像: 大浴場「次田の湯」

大浴場「次田の湯」

部屋に荷物を置いたら、まだ外が明るいうちに大浴場「次田の湯」で温泉を楽しみましょう。お湯は、肌をすべすべにしてくれるアルカリ単純泉の源泉掛け流し。窓ガラス越しの木漏れ日とほんのり灯った明かりに包まれて一息つけば、旅の疲れがとれていきます。大浴場は、チェックインから深夜1:30までと、翌朝は5時から10時まで入浴できます。

画像: 大正亭専用の家族湯

大正亭専用の家族湯

大正亭に宿泊すると、24時間入浴可能な家族湯も利用できます。こちらもレトロな雰囲気の大きめのお風呂で、思いきり体を伸ばして浸かれます。

さらに贅沢な気分に浸るなら、隣接するアーユルヴェーダとアロマセラピーのエステサロン「月の庭」でマッサージの施術を受けてはいかがでしょうか。

画像4: 各界著名人に愛された、大正の面影を残す老舗旅館「大丸別荘」に宿泊

夕食は、部屋食でゆっくりと味わいましょう。四季折々の旬がちりばめられた創作料理は、社長でもある総料理長をはじめとしたスタッフが総出で考案しているのだとか。美食を心ゆくまで味わった後は、そのまま布団に包まれるもよし、もう一度お湯に浸かるもよし。昭和天皇をはじめ、各界著名人が宿泊した老舗旅館でのひと時を愉しみましょう。

画像5: 各界著名人に愛された、大正の面影を残す老舗旅館「大丸別荘」に宿泊

朝食はだし巻き玉子、湯豆腐のついた和定食。半精進風に仕上げているというのも、ご馳走の続いた体へのやさしさです。

大丸別荘

住所福岡県筑紫野市湯町1-20-1
電話0120-44-4126(受付時間9:00~21:00)
webhttp://www.daimarubesso.com/

貸切タクシーの観光プランで歴史名所をゆったり巡る

2日目は、電車やバスでは行きにくい歴史的な名所を、ちょっとリッチに貸切タクシーでまわります。筑紫地区の名所といえば、太宰府天満宮。「福岡昭和タクシー」の水城跡・大宰府政庁跡・観世音寺・太宰府天満宮をまわるコースをベースに、話題のスポット竈門神社と空港までのルートを加えたプランです。

まずは国の特別史跡「水城跡」と、「大宰府政庁跡」、「観世音寺」を巡ります。

水城跡は、663年に百済での白村江の戦いに敗れた後、唐と新羅の攻撃を防ぐため築かれた人工の土塁。「大宰府政庁跡」は7世紀後半から12世紀前半にかけて置かれた、西の防衛の要であり外交の窓口であった地方最大の役所跡。「観世音寺」は、746年に完成した、日本最古の梵鐘があるお寺です。どれも1000年以上前の暮らしや信仰を感じられる、歴史ロマンにあふれたスポットです。

福岡昭和タクシー

住所福岡県福岡市中央区渡辺通2-4-35
電話0120-408-860
webhttps://www.fukuokashowataxi.com/taxi/charter.html

学問の神様・菅原道真公を祀る太宰府天満宮と、人気アニメの聖地といわれる竈門神社を参拝

画像1: 学問の神様・菅原道真公を祀る太宰府天満宮と、人気アニメの聖地といわれる竈門神社を参拝

貸切タクシーでの観光のメインとなるのは、全国に約1万2000社あるとされる天満宮の総本宮「太宰府天満宮」。大宰府政庁の南館(現在の榎社)でなくなった道真公の亡骸を牛車で運んでいると牛が伏して動かなくなったため、その場所を墓所とし、のちに社殿が創建されたという言い伝えがあります。

年間約1000万人が参拝する太宰府天満宮は、学問・文化芸術の神様として知られています。本殿に向かって右手にあるのは、道真公の和歌「東風吹かば にほひおこせよ梅の花 あるじなしとて春な忘れそ」に詠まれた飛梅。和歌に疎くともこの歌だけ暗誦できるのは‟福岡県人あるある”なのだとか。

画像2: 学問の神様・菅原道真公を祀る太宰府天満宮と、人気アニメの聖地といわれる竈門神社を参拝

境内は広いので、ゆっくりと散策しましょう。本殿に続く太鼓橋や心字池、菖蒲池の眺めに心が安らぎます。現代アートの展示にも取り組んでいるそうで、道真公ゆかりの牛の像に並んでアート作品がぽつんと置かれているなど、驚くような光景も楽しめます。

画像: Really shiny stuff that doesn’t mean anything©Ryan Gander, 2011 Courtesy of TARO NASUPhoto by Yasushi Ichikawa

Really shiny stuff that doesn’t mean anything©Ryan Gander, 2011
Courtesy of TARO NASUPhoto by Yasushi Ichikawa

太宰府天満宮で味わいたいのが、焼きたてアツアツの梅ヶ枝餅。菅原道真ゆかりのスイーツで、餅の中にはぎっしりと小豆あんが入っています。境内や参道で売られています。

画像3: 学問の神様・菅原道真公を祀る太宰府天満宮と、人気アニメの聖地といわれる竈門神社を参拝

太宰府天満宮

住所福岡県太宰府市宰府4-7-1
電話092-922-8225(9:00~17:00)
webhttps://www.dazaifutenmangu.or.jp

太宰府天満宮をお参りしたら、少しだけ足を延ばして「宝満宮竈門神社」も参拝しましょう。人気アニメの主人公が同じ名前で、修験道の山・宝満山の登山口にあって山に入る修験者の衣装がこれまた主人公と同じ市松模様であることからファンの目に留まり、今では“聖地”といわれているのだとか。

画像4: 学問の神様・菅原道真公を祀る太宰府天満宮と、人気アニメの聖地といわれる竈門神社を参拝

そもそもは玉依姫をお祀りする1350年の歴史がある神社。大宰府政庁にゆかりがあり、最澄や空海など大陸へ渡る人々が航海や事業の無事を祈って参拝したといわれています。「100年後のスタンダード」をコンセプトにデザインされたお守り授与所では、カラフルなお守りやお札の中から、願いを込めて一つを選びましょう。

画像5: 学問の神様・菅原道真公を祀る太宰府天満宮と、人気アニメの聖地といわれる竈門神社を参拝
画像6: 学問の神様・菅原道真公を祀る太宰府天満宮と、人気アニメの聖地といわれる竈門神社を参拝

宝満宮竈門神社

住所福岡県太宰府市内山883
電話092-922-4106(9~17時)
webhttps://kamadojinja.or.jp

参道の古民家を改築した手打ち蕎麦屋「なみ満」で旅の最後の福岡グルメを味わう

画像1: 参道の古民家を改築した手打ち蕎麦屋「なみ満」で旅の最後の福岡グルメを味わう

太宰府天満宮の参道から入った細い路地の先に、築100年の古民家を改築した手打ち蕎麦屋「なみ満」があります。およそ1年をかけて参道の裏手にある古民家を、宮大工さんの手を借りながら再生させた建物なのだそう。居心地の良い空間で蕎麦を楽しむ時間は贅沢そのものです。

画像: 天ざる蕎麦1760円

天ざる蕎麦1760円

画像: 親子丼990円

親子丼990円

人気メニューは、手打ちの蕎麦と朝引き地鶏の親子丼。蕎麦には塩が添えられていて、そばつゆではなく塩で食べるのが通好みの食べ方です。

店の前にある「円満の井戸」には宝満山系の地下水が引かれていて、一期一会の良縁を結ぶ場所となるよう願いが込められているのだそう。

画像2: 参道の古民家を改築した手打ち蕎麦屋「なみ満」で旅の最後の福岡グルメを味わう

縁結び食堂 蕎麦 なみ満

住所福岡県太宰府市宰府3-2-55
電話092-919-6733
営業時間11:00~17:00(土日祝日、繁忙期は予約不可)
定休日水曜日
webhttps://www.dazaifu-namiman.com

お腹を満たしたら、貸切タクシーで帰路につきましょう。太宰府天満宮の参道から福岡空港までは車で約35分。車中で旅のシーンを語らい、時にドライバーさんの地元話に耳を傾けながら、ゆったりと過ごします。福岡空港は各地からの空の便の数も多く、アクセスの良さも魅力です。次のご旅行に、週末2日間でも楽しめるちょっとリッチな旅はいかがでしょうか。

現在、国際線・国内線の各運航にあたっては新型コロナウイルス肺炎の影響で一部運休・減便・時間変更を行っております。最新の情報は以下をご確認ください。
https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2020/other/200228/

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