建築分野で最も権威のある賞のひとつ、プリツカー賞を受賞したことでも知られる建築家・坂 茂(ばん しげる)氏。坂氏の建築の特徴といえば、自然との調和です。紙や木を使った坂氏の建築には、包み込むような優しさがあり、その空間に身を置くことで満たされた時間を過ごすことができます。本記事では淡路島に新しくオープンしたスポットをはじめ、坂茂建築を肌で感じることのできる日本各地の宿泊施設を紹介します。

【山形】SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE

画像1: 【山形】SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE

庄内平野の田園風景と調和した「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE(ショウナイホテル スイデンテラス)」は、この地の水田から着想を得て誕生した、ひときわ目を引く水田のなかに浮かぶように建てられたホテル。季節によって表情を変える水田風景に、周囲の景観を壊すことなく、坂茂建築が優しく寄り添います。

画像2: 【山形】SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE

コンセプトは、「晴耕雨読の時を過ごす、田んぼに浮かぶホテル」。季節や天気を問わず、ありのままの自然を受け入れ、自分自身も自然の一要素だと感じることのできる施設です。

画像3: 【山形】SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE
画像4: 【山形】SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE

館内の至るところに、坂氏の代表的なアイコンである紙管が使われ、坂茂建築をダイレクトに肌で感じることができます。月白の湯のサウナにも紙管を模したベンチを設置し、その世界観を体感できます。
※サウナは湿度の関係で紙管を使用しておらず、紙管を模した木のベンチを設置しています

画像5: 【山形】SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE

また、隣接する「キッズドーム ソライ」も、同氏の設計で、県産のスギやカラマツを使った大屋根が特徴。ぜひこちらも体験してみてください。

SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE(ショウナイホテル スイデンテラス)

住所山形県鶴岡市北京田字下鳥ノ巣23-1
電話0235-25-7424
webhttps://www.suiden-terrasse.yamagata-design.com/

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【栃木】アートビオトープ・スイートヴィラ

画像1: 【栃木】アートビオトープ・スイートヴィラ

石上純也氏設計の「水庭(みずにわ)」で知られる、「アートビオトープ那須」。既存のレジデンスに加え2020年に誕生したのが、坂茂氏が設計した木造平屋の「スイートヴィラ」です。

14棟15室(1棟はコネクティングルーム)の完全独立型ヴィラは、もともとあった雑木林の緩やかな斜面をいかして配置され、上のフロアがベッドルーム、5段下がったフロアがリビングというスキップフロアになっています。(※コネクティングルームを除く)

敷地に沿って流れる2本の小川もそのまま保存し、せせらぎに癒される心地よい時間を過ごせます。

画像2: 【栃木】アートビオトープ・スイートヴィラ
画像3: 【栃木】アートビオトープ・スイートヴィラ

建物の内外には、造成中に出土した石や、珪藻土、カラマツ・ベイマツの集成材などの自然素材が使われ、室内にいながら自然の多様性を肌で感じることができる空間。

画像4: 【栃木】アートビオトープ・スイートヴィラ

室内には柱がなく、奥行が3mもあるテラスの扉を開放すると、外の自然と調和するもうひとつのリビングが生まれ、那須連山の麓の自然と一体となったかのような滞在が叶います。

アートビオトープ・スイートヴィラ

住所栃木県那須郡那須町高久乙道上2294-5
電話0287-74-3300(代表)
webhttps://www.artbiotop.jp/

坂茂建築で優しさと自然の調和に包まれる滞在を

自然と調和した優しい空間に身を置くと、自分自身も自然界の一要素ということが感じられ、心満たされる時間が過ごせることでしょう。

坂茂建築を肌で感じるなら、宿泊施設におこもりして、おもてなしと共に体感するのがおすすめ。ぜひ、各地にあるお気に入りの施設を見つけてみてください。

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