旅のさらなる魅力を届けるアクションのひとつとして、2020年末にスタートした「JALトラベルレポーター」。十数名の旅インスタグラマーの方々に航空券をご提供し、さまざまな土地を旅する様子をインスタグラムなどで自由に発信していただくプログラムです。SNSで「#JALトラベルレポーター」と検索すると、その土地の魅力が詰まった写真や動画をご覧いただけます。

この記事では、JALトラベルレポーターとして情報を発信してくれているMURAYUさん(@murayu_12)、takumatravel(@takumatravel)さんに、旅の楽しみ方や魅力的な写真の撮影術など、投稿の裏側について伺いました。

画像: ※撮影時のみマスクを外しております

※撮影時のみマスクを外しております

旅で出会った景色や人、食べ物が“生きている実感”や“興奮”を与えてくれる

“心がときめく瞬間”を切り取ったやわらかな色合いの写真に、日記のような親しみやすいテキストを添える投稿スタイルのMURAYUさん。一方、「絶景とマニアック旅を語る人」というタイトルを冠し、旅行ではなかなか踏み込まないようなエリアやスポットを紹介しているtakumatravelさん。日常的に旅に出ている2人に、まずは旅の魅力についてお聞きしました。

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MURAYU「旅行に行くと、生きている実感が湧くんです。広大な自然やあたたかい人、土地によって異なる時間の流れと出会い、心が動かされる瞬間に『生きててよかった!』って思うんですよね。そこが旅の魅力だと思います」

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takumatravel「旅行って非日常の体験ですが、現地の方々にとっては日常なんですよね。そのギャップを体感できるから、旅が好きです。海外でも国内でも、関東在住の僕では考えられない地形に住んでいたり食事をしていたり、異なるライフスタイルに五感で触れると興奮するんです」

2人が話してくれたように、日常生活では出会えないような発見や感動が待っているところが、旅の面白さ。その場所を訪ねるまでの過程には、個性が出るようです。

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MURAYUさんは、穏やかな人柄とは裏腹に直感派。「野生の動物が見たいからアフリカに行こう」というように、思い立って旅に出ることが多いそう。「予定を綿密に決めるタイプではないですね。行き先の候補は頭に入れておくけど、その日の気分で決めようかなって(笑)」。

takumatravelさんも思い立ったら旅に出るところは共通するものの、旅に出る前に行うことがあるといいます。「事前に地図を見ながら旅程や交通手段を考えて、ここではこの景色が見られそうだなとか考えるのが好きなんです。旅に出て、答え合わせをするような感覚ですね」。

その旅のなかで出会った景色は、それぞれのインスタグラムに掲載されていますが、写真撮影で心がけていることはあるのでしょうか。

MURAYU「五感を刺激できるような写真にしたいなと思っています。例えば、夕暮れの空がキレイだったら空も街も含めた空間全体を切り取りたいですし、東南アジアに行ったときはスパイシーな匂いやクラクションで騒がしい空気感も入れたいなと思って、背景や構図を考えます」

takumatravel「目線の高さを変えることは、普段からやっているかもしれません。あえて地面ぎりぎりまで目線を下げて建物の荘厳さを強調したり、ドローンで上空から俯瞰して海の青さを見せたり。高さを変えると大胆な撮影ができて、迫力のある写真に仕上がると思います」

「#三沢旅」の思い出は、“街とアートの融合”と“シュールな街並み”

JALトラベルレポーターとしての最初の目的地は、青森県三沢市でした。「過去に、家族旅行で3~4回三沢を訪れたことがある」と話すtakumatravelさんに対し、MURAYUさんは青森県に行くこと自体が初めてだったそう。実際に訪れた三沢市の印象は?

MURAYU「東北は魚のイメージが強かったのですが、お肉もおいしかったです。自然も広くて、人もあったかい。言葉では表せられないくらい感動した旅でした。十和田市現代美術館をはじめ、街とアートが融合しているところも素敵で、生活してみたくなる場所だなって感じました」

takumatravel「僕は行ったことのなかった場所をメインに巡ったのですが、かなり気になったのは街中に多くのモニュメントが立っているところ。2~3メートル大のガンダムの頭や胴体が置いてある美容室、自由の女神像が立っている公園などがあって、そのシュールさが楽しかったです。まさに僕にとっての非日常であり、現地の人にとっての日常の部分でしたね」

羽田空港から三沢空港までは、約1時間20分で到着します。飛行機で青森に行くのはtakumatravelさんも初めてで、「なぜ今まで飛行機で行かなかったのか不思議なくらいです」と、その近さに驚いたそう。MURAYUさんも「東北は遠いイメージがあったので、距離が縮まった感じがしてうれしい」と、話してくれました。

インスタグラムに「#三沢旅」のハッシュタグをつけて投稿した写真には、多くの反響があったようです。

takumatravel「木造駅の土偶の写真は特にフォロワーさんの反応が良くて、『どこから見つけてきたの?』『絶対行きます』というコメントをいただきました。そのリアクションがうれしくて、僕もコメントやDMで『目から7色のレーザーが出るんだよ』『駅前に長く続く商店も含めて撮影すると迫力のある写真になるよ』と追加の情報をお返ししています」

MURAYU「三沢旅の写真は普段の投稿よりも保存数が多くて、後で見返したい、行ってみたいと思ってもらえている印象があります。『こんなところがあったんだ』という声も多くて、東北を遠いと感じている方々に魅力をお伝えできたと実感しています。青森県を訪れたことのない方も、私たちの投稿をきっかけに足を運んでみたいと思ってもらえたならうれしいですね」

JALトラベルレポーターとして届けたいものは「有益な情報」「リアルな興奮」

JALトラベルレポーターが始まり、約1年が経とうとしていますが、どのような部分にこのプログラムの面白さを感じているのでしょうか。

画像1: JALトラベルレポーターとして届けたいものは「有益な情報」「リアルな興奮」

MURAYU「飛行機という移動手段を含めて、旅の魅力をお伝えするという形がとても新鮮です。私は旅行先に行く過程、移動時間や移動方法も旅の一部として重要だと捉えていて、そこについても発信していきたいと考えているので、JALトラベルレポーターとしての活動はとても親和性が高いと感じています」

画像2: JALトラベルレポーターとして届けたいものは「有益な情報」「リアルな興奮」

takumatravel「あまり縁のなかった場所に行ける楽しさはもちろんですが、ほかのトラベルレポーターの方の投稿が見られるところも面白いです。三沢市周辺に絞って回られていたたびきぶんさん(@tabi_kibun)や、空を大きく切り取っていたゆーき@Tokyoさん(@youkixxx)など、それぞれに着眼点が違って、同じ場所に行ったはずなのに発見がたくさんありましたね」

最後に、JALトラベルレポーターとして、今後やっていきたいこともお聞きしました。

画像3: JALトラベルレポーターとして届けたいものは「有益な情報」「リアルな興奮」

MURAYU「飛行機で空を飛んでいる時間が好きなので、その瞬間にスポットを当てて紹介していけたらと考えています。もし可能であれば、JALの運航に携わっている方のお話を聞き、その方たちの想いも汲みながら、私の目線でフォロワーさんに有益な情報をお伝えできたらうれしいですね」

takumatravel「写真での投稿は引き続きやっていきたいのですが、僕は自分の言葉で話したい欲もあるので、動画ももっと活用していきたいです。例えば、新しい機体に乗せていただく際に、ライブ配信で自分の生の声、リアルな興奮を届けるといったことができると面白いだろうなと思っています」

それぞれの視点で、旅の楽しさやフォロワーのためになる情報を発信してくれているJALトラベルレポーター。一つひとつの投稿に、旅に対する熱い想いが込められています。そして今後、さらに幅広い表現や活動への意欲も見せてくれました。これからも彼らの投稿や活動を楽しみにしていただきながら、次の旅の参考にもしてみてください。

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