ハワイといえば常夏のイメージがありますが、夜間や山間部などでは寒いと感じることもあります。ハワイ旅行で失敗したくない服装や持ち物について、ハワイ通の雑誌編集者におすすめのアイテムを紹介していただきました。

「ハワイ観光の服装&持ち物チェックリスト。ファッション誌編集者のおすすめアイテムも紹介【女性編】」の記事はこちら

まずは男性編。今回のアドバイザーは、ファッション&ライフスタイル誌『OCEANS』のWEB編集長を務める原亮太さん。誌面でもたびたびハワイを取材し、プライベートでも家族でハワイ旅行を楽しむという原さんに、おすすめのグッズを教えていただきました。

画像: ハワイ観光の服装&持ち物チェックリスト。雑誌編集者おすすめの便利なグッズも紹介【男性編】

原 亮太(はら・りょうた)

全国書籍出版入社後、「流行通信」(INFASパブリケーションズ)などのファッション誌の編集部に所属。08年から「オーシャンズ」に携わり、16年に副編集長に就任、19年からはOCEANS Web
の編集長を務める。

1.雑誌編集者からみたハワイの魅力

「弊誌でもたびたび特集していますが、ハワイは本当にネタの宝庫です。グルメや買い物も魅力ですが、やはりハワイには無数のアクティビティがある。海や山での遊びだけでなく、動物園や水族館の施設やイベントも充実しています。さらに、『海外に来てる』という非日常感が楽しめるとあって、毎回、企画の切り口に困ることはありませんね」(原さん・以下同)

画像1: 1.雑誌編集者からみたハワイの魅力

アクティブな30-40代男性のライフスタイルを提案する同誌だけあって、アクティビティへの注目も高いようです。『OCEANS』といえばサーフィンやゴルフをイメージしやすいですが、原さんの提案するアクティビティはもっと身近なものでした。

「車の免許をお持ちの方なら、国際免許を取得してレンタカーで島を巡ることをおすすめしたいですね。ハワイには多様なビーチがあって、それぞれ特徴的です。オアフ島ならワイキキビーチだけでなく、ノースショアあたりまで車で行ってプライベート感のある小さなビーチを楽しんだり、マリンブーツを履いて敢えてごつごつする岩場のあるビーチを子どもと一緒に探検するように楽しんだり、なんて過ごし方もアリですね」

画像2: 1.雑誌編集者からみたハワイの魅力

右:ノースのププケア ビーチ パーク
「外洋との間に溶岩があって、潮溜まりになってます。ここに魚がいっぱいいて、シュノーケルで覗くだけで熱帯魚がいっぱい見れます」

左:カイルアビーチ
「オアフの東側は砂浜が多いので、子連れには向いているかもしれません。ワイキキなどに比べて圧倒的に人が少ないのでのんびりできます」

2.ハワイ観光で男性ならではの服装のポイント

ハワイで滞在中、ずっとビーチとホテルの往復なら、Tシャツと短パンで十分ですが、やはりハワイでは遠出してアクティビティを楽しんで欲しいところ。そこで気をつけなければいけないのが服装です。夜遅くまで外出したり、山間部までトレッキングしたりとなれば、寒暖の差を踏まえた服装を意識したいですね。原さんに持って行くべき服装のポイントを聞きました。

「まず、ハワイ現地ではなるべく軽装で過ごしたいですね。外出時はできるだけ最小限の装備で済ませることを重視します。海パンは、デザインも街仕様なものがいいと思います。海に入った後も、そのまま街歩きできるようなスタイルのもの。そして、寒さ対策は、Tシャツの上から羽織れる薄手のカーディガンやナイロン系のジャケットを携行したいところです。さらに、ストレッチ系のパンツも軽くていいです。夜になると足下が冷える場合があるので、海パンからさらっと履き替えてすぐ温かくなれます。ただ、山間部でのトレッキングをする人は、もうちょっと重めの服装が必要です。本格的に楽しむなら、靴も歩き慣れたトレッキングシューズを持参した方がいいでしょう」

画像: SIDE SLOPE「スーピマコットンカーディガン」(原編集長私物)

SIDE SLOPE「スーピマコットンカーディガン」(原編集長私物)

カーディガン

「薄手のコットンウールがおすすめ。季節感・場所柄もあるので、あまり重い色味よりも明るいほうがいいかもしれません。僕のはサイドスロープという日本のニットブランドのものです」

画像: New Balance「WAIST TO TOE」(原編集長私物)

New Balance「WAIST TO TOE」(原編集長私物)

スラックス

「とにかくシワがつきにくいものを選ぶべき。あとは、気をつかうのは嫌なので、汚れても気にならない素材のもの。写真は今年リリースされてすぐに完売した、ニューバランス初のパンツです(現在は第二弾が販売中)。接触冷感があるので暑い場所でも気持ちいい。プリーツ入りで多少かしこまった場所でも、シャツを合わせれば大丈夫そうです」

画像: Eyevol「RYS」(原編集長私物)

Eyevol「RYS」(原編集長私物)

サングラス

「アクティブに過ごすならサングラスは偏光レンズのものがいいです。海面や地面などの光の乱反射が落ち着いて目が疲れにくい」

ドレスコードも注意。目的に合わせて事前の準備を

ハワイ観光では常にリラックスして過ごしたいので、ゆるめ、軽めの服装で十分ですが、ワイキキ周辺の高級レストランにはドレスコードのあるお店も多いので、注意しましょう。お目当てのレストランがある場合は、事前に最低限のマナーを押さえておきたいところです。

「ハワイのドレスコードはリゾートガジュアルといって、それほどビシッときめる必要は無いですよ。男性なら襟付きのシャツが基本。日本からシャツを持ってきてもいいですが、しわになって面倒なので現地でアロハシャツを購入するのもいいと思います。また、靴はつま先が見えてなければオーケー。革靴を持参する必要は無いと思います(笑)。パンツは、くるぶしまで隠れるものだと寒さ対策にもなりますし、カジュアルなスラックスを持参すると便利です」

3.あると助かる便利な持ち物

プライベートでは家族と一緒にアクティビティを楽しむという原さん。ハワイ観光で持って行くと便利なものをお聞きしたところ、意外なアイテムを教えてくれました。

画像1: 3.あると助かる便利な持ち物

シガーソケット

「レンタカーでドライブするときの必須アイテムですね。移動中もスマホの地図機能をカーナビ代わりにすることも多いので、充電は欠かせません」

画像2: 3.あると助かる便利な持ち物

保冷バッグ

「これはハワイのホールフーズで買ったのですが、軽くてサイズ感もちょうど良く重宝しています。ビーチに行くときに、子供たちの飲み物とかタオルを冷やしておくといった使い方も出来ますし、現地で料理する人には、スーパーで買った野菜などを入れるのにも使えます。たためるので持ち込んでもかさばらないですしね」

画像: patagonia「ライトウェイト・トラベル・ミニ・ヒップパック」(原編集長私物)

patagonia「ライトウェイト・トラベル・ミニ・ヒップパック」(原編集長私物)

「こういう布も、ビーチで座るときに使ったり、寒くなったらストール代わりにしたり、使えるシーンが結構あります。ハワイなので、少し派手目の色でもいいですね」

ミニバッグ

「日本で持ってきた財布の中身をこれに移し替えて持ち歩いています。ハワイは、まだキャッシュを使う機会も多いので、必要な分のキャッシュやクレジットカードなどをざざっと入れてしまいます。くしゃくしゃにしてしまえるのでスーツケースの場所をとらないのもいいです」

4.現地調達のススメ

常夏のハワイ。服装も持ち物も寒冷地に比べれば、持っていく量が少なくてすみますが、原さんの場合はさらに軽量にすべく現地調達をおすすめしたいとのこと。

「スーツケースの半分は空にしてハワイに行くくらいのほうがいいですね。ハワイの楽しみのひとつはなんといっても買い物。お世話になった方へのおみやげのもありますが、やっぱりこの機会に自分のためのファッションアイテムを取り揃える買い物も楽しんで欲しいです。弊誌でも沢山取り上げていますが、ハワイには現地の限定アイテムも豊富だし、センスのいい服や小物が沢山あります」

原さんが現地で調達したアイテムを紹介していきます。

画像1: 原編集長私物

原編集長私物

ビーチサンダル

「ハワイにビーサンは欠かせませんが、現地で買い足すこともしばしば。これはスコット ハワイのレザービーサンですが、日本では見たことなくて購入しました。フットベットが柔らかくてすごく歩きやすい。ビーサン大国らしいクオリティに満足しています」

画像2: 原編集長私物

原編集長私物

Tシャツ

「こちらはちょっとオモシロめのTシャツ。ハワイだと気分も上がるので、いつもと違うセンスで選んだりするのも楽しいです。自分のファッションスタイルを変えるきっかけになるかも知れないですよ。このTシャツは、日本で、子どもの運動会に着ていったら人気者になりました(笑)」

画像: QUIKSILVER ボードショーツ(こちらは2014年に発売されたアイテムのため、現在は取り扱いがありません)、ほか1点(原編集長私物)

QUIKSILVER ボードショーツ(こちらは2014年に発売されたアイテムのため、現在は取り扱いがありません)、ほか1点(原編集長私物)

海パン

「海パンは、男性の場合、一度買うとあまり買い換えない傾向もあるようですが、せっかくのハワイなので、来シーズンに向けてもう1枚増やしておくのもいいです」

画像: patagonia PROVISIONS「飛騨の森 カトラリーセット」(カッティングボードは別売りです)

patagonia PROVISIONS「飛騨の森 カトラリーセット」(カッティングボードは別売りです)

カトラリーセット

「パタゴニアのカトラリーセットを使ってます。そのままカバンに入れとけばいいし、ハワイだけでなく日本でもキャンプなんかで使い続けられます。プラスチックごみは重要な環境問題なので、自分自身も少しずつ減らさないとという意識を持っています。外でドリンクを飲む時も、プラカップの蓋は使わないとか、そういう風にちょっとずつやっていけたら。ハワイに限らず、旅行先ではみんな持っていた方がいいと思いますよ」

常夏のハワイですが、アクティビティを楽しみたいなら寒暖差に注意。その際は、軽い素材で持ち運びやすいものがおすすめとのことでした。さらに現地調達で買い物を楽しむのも魅力のひとつ。事前に現地での楽しみ方にあわせた服装・持ち物を準備しておきましょう。

次回は女性編。ファッション誌編集者の新城真紀さんにお話をお聞きします。

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