旅先で牛肉を楽しみませんか？ 北から南まで、全国の絶品銘柄牛10選

※価格は税込み表記です。

農林水産省によると、令和3年時点で銘柄牛は全国で320種類以上あるといいます。地域の名前が付いたものも数多くあり、羨望のまなざしを集める銘柄も少なくありません。

これらはすべて和牛ですが、そもそも和牛にも品種があり、黒毛和種、褐毛（あかげ）和種、日本短角種、無角和種の4種が存在します。同じ牛肉でも品種によって肉質が変わり、同じ品種でも交配や育て方で脂の乗りや味が変わるのです。すなわち、ところ変わればおいしさが変わるということ。銘柄牛を巡る旅へと出かけてみましょう。

銘柄牛その1
脂と赤身。二律背反の魅力を併せ持つ、北海道「星空の黒牛」

酪農の盛んな北海道標茶町（しべちゃちょう）で、牧草と厳選された配合飼料によって大切に育てられた銘柄牛です。黒毛和牛ならではの上品な脂の甘さと、ワイルドな肉汁したたる赤身肉の“いいとこどり”のおいしさが特徴です。広大な自然のなか、美しい星空のもとで育まれた新進気鋭の銘柄といえます。

食べるのなら…「カマロ・ステーキダイナー」のサーロインステーキ

北海道産にこだわった食材を、窯を使って豪快に焼き上げるステーキダイニング。銘柄牛に加え、エゾシカや海鮮、旬の野菜を使った一品料理も魅力です。「星空の黒牛」を使ったサーロインステーキ（300g）は11,000～12,000円（シーズンにより価格変更あり）。豊富な北海道産ワインと合わせるのも楽しみです。

カマロ・ステーキダイナー

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銘柄牛その2
赤身のうまみを堪能できる、北海道「えりも短角牛」

古くから東北地方で飼われていた南部牛と、外来種であるショートホーン種などをかけ合わせて生まれたのが、短角牛です。赤身のおいしさが際立つ肉質で、仔牛の時から放牧で飼育される「えりも短角牛」は、海風によって運ばれるミネラルを多く含む牧草を食べ、広い牧野を動き回ることで健康に育ちます。肥育期には自家製の牧草とサイレージ、穀物飼料を併用することで脂肪も蓄えられ、噛みしめるたびにおいしさが広がる赤身肉となるのが特徴です。

食べるのなら…「守人」の短角よくばり牛丼

短角牛を育てる高橋牧場に併設されたレストラン。肉の魅力をシンプルに味わえる料理が魅力です。なかでも「短角よくばり牛丼」（968円）は、甘辛ダレで味付けた玉ねぎをご飯にかけ、塩胡椒で味付けたタン・サガリ・カルビの3種の焼肉を載せた逸品。短角牛の部位ごとの魅力が、この一杯で楽しめます。

守人

銘柄牛その3
寒暖差の大きな気候が生む絶品の肉質が特徴の、山形県「山形牛」

深い味わいとまろやかな脂質が特徴の山形県が誇る黒毛和種。山形は四季のコントラストがはっきりしています。夏は暑く冬は寒いことと、昼夜の寒暖の差が大きい特徴を持つ自然環境のなか、長期間丁寧に肥育されることで、唯一無二のおいしさが育まれるのです。

食べるのなら…「佐五郎」のすきやきやしゃぶしゃぶ

明治43年に創業した歴史ある山形牛専門店。椿コース（11,275円）では、とろけるような味わいのロースをすきやきかしゃぶしゃぶで楽しむことができます。コースで提供される山形牛を粕漬焼にした「佐五郎漬」も、また一風変わっていて、ご賞味いただきたいひと品です。

佐五郎

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銘柄牛その4
地域一丸となって育て上げる、岩手県「前沢牛」

岩手県奥州市前沢地域で育てられた、東北を代表する銘柄牛のひとつです。鮮やかな霜降りととろけるような舌触りを持ち、しつこさがなく、豊かな風味が特徴。前沢地域では農家の結束が強く、生産者の間で連日のように「お茶のみ会」が開かれていました。それは情報交換と交流の場となり、地域一丸となった肥育体制が築かれました。研究と努力のかいあって、全国レベルで知られるおいしいお肉が生まれたのです。

食べるのなら…「ささ忠」のすき焼き

前沢牛など厳選の精肉を扱うお店が営むレストラン。少人数のランチから56名までの宴会に対応します。ご賞味いただきたいのは秘伝のタレとスープを別々にした独自のスタイルで提供する、「すき焼きコース」（4,200円～）。しゃぶしゃぶやおトクなランチもオススメです。

ささ忠

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銘柄牛その5
日本のほぼ中央。山あいで育まれた、岐阜県「飛騨牛」

岐阜県飛騨市は日本のほぼ中央に位置し、山林が大半を占める土地です。水もよく、寒暖差のある気候は肉牛の肥育に適しています。誕生して約40年と、「飛騨牛」の歴史はそこまで古くはありませんが、自治体と生産者が一丸となって肉質とブランドの向上を図ったことで、今や世界的な銘柄牛になりました。柔らかく芳純な肉質は“一食”の価値アリといえます。

食べるのなら…「山勇牛一貫」の鉄板焼きステーキ

飛騨市内の数河高原にある山勇畜産が運営する鉄板焼きスタイルのレストラン。“一貫”という名前が示すとおり、繁殖（種付け）から肉牛になるまで、さらに料理として提供されるまでを一貫して提供しています。夜はコースで7,000円から。45日前後のウェットエイジングを経て、うまみ成分をギュッと凝縮させたステーキは、まさに絶品です。

山勇牛一貫

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銘柄牛その6
約400年という長い歴史を持つ、滋賀県「近江牛」

肉食が忌避されていた江戸時代の1687年、彦根藩で牛肉を味噌漬けし、養生薬「反本丸（へんぽんがん）」として考案されたことが「近江牛」の歴史の始まりともいわれています。名だたる銘柄牛のなかでも400年というもっとも長い歴史を持ち、明治期以降に全国に広がりました。風味などに関わるオレイン酸の含有率が高く、口溶けと香りのよさという特徴があります。

食べるのなら…「近江牛料理専門 岡喜本店」の近江牛 牛肉ひつまぶし

近江牛発祥の地である滋賀県竜王町に本店を構える専門店。少人数のランチから大規模な宴会まで、広い店内でニーズに合わせた食事が楽しめます。豊富なメニューのなかでも珍しいのは、「近江牛 牛肉ひつまぶし」（並2,900円）。丼スタイルに加え、薬味をまぶしたりお茶漬けにしたり、近江牛の魅力を多彩に引き出しています。

近江牛料理専門 岡喜本店

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銘柄牛その7
世界に誇る和牛のなかでもひときわ輝く、兵庫県「神戸牛」

神戸ビーフとも呼ばれ、高級和牛の代名詞として世界的な知名度を持ちます。生産量の少ない兵庫県産但馬牛のなかでも高い基準をクリアした肉にだけ与えられる称号で、希少価値の高い牛肉といえます。極上の霜降りによる柔らかさはもちろんのこと、品のいい香りと肉質のよさによる甘みが特徴です。人肌の温度でとろける融点の低さから生まれる感動的な食体験は、世界中のセレブを虜にしています。

食べるのなら…「雪月風花 北野坂」のステーキ

「神戸牛」のなかでも引く手数多の中西牧場から、一頭まるごと仕入れるこだわりのステーキ店。特注の炉釜を使い、紀州備長炭でじっくり丁寧に焼き上げます。サーロインを使った起伏のある8品のフルコースは13,200円。雰囲気のあるオシャレな空間でいただくコース仕立ては、ここぞというデートなどにも活用できるはずです。

雪月風花 北野坂

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銘柄牛その8
極上の銘柄として君臨し、とろけるようなおいしさの、三重県「松阪牛」

神戸牛、近江牛と並ぶ、日本三大和牛の一角を占めるのが、「松阪牛」です。三重県のなかでも、松阪を中心とした旧22市町村で育てられ、条件を満たした未経産のメスの黒毛和種のみが名乗ることができる銘柄。きめ細やかなサシと、深みのある甘く上品な香りが身上です。箸で簡単に切ることができるほど柔らかな肉質は、まさに「とろけるよう」と表現されます。

食べるのなら…「松阪肉元祖 和田金」の寿き焼

明治11年創業の老舗です。東京で修行した初代店主が帰郷し、すきやきを饗する牛肉店を開業したのが始まり。当時から今に続く看板料理が、松阪牛の上質な肉を厚めに平切りにした「寿き焼」（コース14,000円〜）。砂糖とたまり醤油と昆布出汁を少々の味付けで、松阪牛のうまみを引き出していきます。すべて仲居さんが焼いてくれるので、最高の焼き加減でいただけます。

松阪肉元祖 和田金

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銘柄牛その9
和牛のなかでも希少。ヘルシーかつうまみたっぷりな、熊本県「くまもとあか牛」

4種類ある和牛のうち、わずか0.9％しか存在しないのが、褐毛和種です。その多くが熊本で生産される「くまもとあか牛」です。阿蘇の高原で放牧され、牧草などを食べて育ちます。特徴は赤身のおいしさ。牛肉本来のうまみがたっぷり含まれ、適度な脂肪分と柔らかさは筆舌に尽くしがたい美味。赤身肉ならではのヘルシーさも備えています。

食べるのなら…「古民家レストラン 阿蘇 はなびし」のあか牛〈炙り〉牛カツ重

阿蘇神社の門前町にある郷土料理のお店で、くまもとあか牛のヘルシーな赤身をレアに仕立てた「あか牛〈炙り〉牛カツ重」（並盛り2,475円～）が人気です。薄衣をまとわせて約30秒揚げ、さらにバーナーであぶってご飯にのせ ます。赤身ならではのうまみをご堪能ください。昔ながらの阿蘇の郷土料理の数々も、ぜひご一緒に。

古民家レストラン 阿蘇 はなびし

銘柄牛その10
日本屈指の生産県のなかでも一握りのおいしさを持つ、宮崎県「宮崎牛」

宮崎県は、日本屈指の黒毛和牛の産地です。宮崎生まれ・宮崎育ちで、指定された種雄牛を父牛に持ち、肉質等級4等級以上の黒毛和種のみが名乗ることができる「宮崎牛」。2022年に開催された全国和牛能力共進会では「内閣総理大臣賞」を4大会連続受賞。また、米国のアカデミー賞アフターパーティーに通算4度公式メニューに採用されたほか、国内の受賞歴も数多くあり、まさに“華々しい経歴”を持ちます。その背景には、極上の肉質と濃厚なうまみがあることはいうまでもありません。

食べるのなら…「焼肉・鉄板焼ステーキ 橘通りミヤチクAPAS」の鉄板焼ロースステーキランチ

宮崎牛などを全国に卸売りする畜産大手企業・ミヤチクのレストランです。県外に3店舗（沖縄県、大阪府、福岡県）、県内に4店舗（宮崎市内）ある店舗のなかでも、こちらでは少人数から団体まで本格的な焼肉や鉄板焼きが楽しめます。オススメは「鉄板焼ロースステーキランチ」（100g 6,000円〜）流通から販売までを手掛けているだけあって、提供する肉の質はバツグン。選りすぐりの宮崎牛を、心ゆくまで堪能できます。

焼肉・鉄板焼ステーキ 橘通りミヤチクAPAS

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おいしい食の体験と、旅の思い出にしてみてはいかがですか？

旅と食とは、切っても切れない関係にあります。旅先でのおいしい食事との出合いは、旅の記憶を鮮やかに彩り、いつまでも色あせずに記憶にとどまるものです。全国各地の銘柄牛の食の体験を、次の旅のご予定に組み込んでみてはいかがでしょうか。産地を訪れて食べるからこそ得られる感動も大きいに違いありません。

29（肉）の日に全国の絶品和牛を！
29名に3日間限定プレゼントキャンペーン

※こちらのキャンペーンは終了しました

旅先を選ぶ前段として、ご自宅で召し上がっていただくのもいいでしょう。今回ご紹介した銘柄牛のうち、3種を抽選で29名さまにプレゼントします。うるう年の2024年、2月29日の4年に一度（※）となる「肉の日」を記念した、3月2日までの限定企画です。
※ただし、西暦が100で割り切れる年は「平年」とされています。詳しくは各自でご確認ください

▼賞品概要

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