夜遅くなってから到着した旭川。まず、ぬくもりのある木造りのデザインに変身した旭川駅にびっくり。すっかりきれいになっていました。ホテルは星野リゾート「OMO7旭川」。チェックインを済ませたら旭川の街へお出かけしました。
画像: 2泊3日500キロ!JRで行く北海道周遊の旅(後編)

西村 愛

2004年からスタートしたブログ「じぶん日記」管理者。47都道府県を踏破し、地域の文化や歴史が大好きなライター。
島根「地理・地名・地図」の謎 (実業之日本社)、わたしのまちが「日本一」事典 (PHP研究所)、ねこねこ日本史でわかる都道府県(実業之日本社)を執筆。 サントリーグルメガイド公式ブロガー、Retty公式トップユーザー、エキサイト公式プラチナブロガー。

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最終日は旭川市内をまわります。OMO7旭川で朝食ビュッフェを楽しんだ後はJRに乗って「上野ファーム」のNAYA cafeへ。その後駅周辺をぐるりと散策しつつ、旭橋と常盤公園に遊びに行きます。

まるで童話の世界。ガーデンカフェ「NAYA cafe」in上野ファーム。

およそ10年前から始まったといわれる「北海道ガーデン街道」。それ以前より北海道には庭園やガーデンがありましたが、ひとつの観光資源としてエリアで提携したのがそれくらいの時期になるそうです。英国風のデザインに北海道らしさを加えた庭園がいくつも生まれましたが、その中でも日本中のガーデナーが最も訪れたいのがこの上野ファームなのではないでしょうか。
秋になると庭園は閉園し、冬支度に入ります。とはいえ美しい庭は一部見ることができ、さらには納屋を改築したカフェは、夏にも増してメニューが豊富になります。
お庭はまるで絵本の世界。ご家族経営とは信じがたいほどに手入れをされたガーデンは、来年の春に向けて準備期間に入ります。カフェは通年営業です。

駅前から石狩川にかかる旭橋に向かってぶらり旭川。

上野ファームから旭川駅まで、帰りはJR宗谷本線を利用しました。これで今回は道東エリアの根室線、釧網線、道北エリアの石北線、宗谷線に乗車したことになります。小さい駅ながら鮮やかなグリーンの陸橋がある永山駅。
旭川駅から北におよそ2.5キロ行くと旭橋を目指し、旭川散策しました。

ときわ焼きと旭橋。紅葉の常盤公園を歩く。

石狩川と牛朱別川にかかる旭橋は、長い歴史を持つ旭川のシンボル的な橋です。旭川の人は口をそろえて「戦車の隊列が渡れる頑丈な橋」と言いますが、そんな強さを感じさせない優美な曲線と自然になじむグリーンカラーの配色で、柔らかな印象です。いくつかの改変はあったものの1932年に架けられてから現在まで80年以上現役であり続けるこの橋は、当時の技術の高さを物語っているのです。

この橋のたもとにある「福吉カフェ」では旭橋の形を模したおやきが売られています。また近くの常盤公園は池と花壇、ベンチなどもあり、ゆっくりお散歩できます。

この旅を終える頃、東の空にうっすらと、締めくくりにふさわしい虹が見られました。2泊3日、総計558.3キロの電車の旅。旅情をかきたてられた思い出に残る時間でした。
秋の北海道は初めてでしたがこれからは冬本番、雪の北海道も実はとても良いのです。

雪道の運転は…という方にも、車には乗らないわ…という方にも、今年の冬はぜひとも北海道電車旅をオススメしたいです。

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