
西村 愛
2004年からスタートしたブログ「じぶん日記」管理者。47都道府県を踏破し、地域の文化や歴史が大好きなライター。
島根「地理・地名・地図」の謎 (実業之日本社)、わたしのまちが「日本一」事典 (PHP研究所)、ねこねこ日本史でわかる都道府県(実業之日本社)を執筆。 サントリーグルメガイド公式ブロガー、Retty公式トップユーザー、エキサイト公式プラチナブロガー。
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最終日は旭川市内をまわります。OMO7旭川で朝食ビュッフェを楽しんだ後はJRに乗って「上野ファーム」のNAYA cafeへ。その後駅周辺をぐるりと散策しつつ、旭橋と常盤公園に遊びに行きます。
まるで童話の世界。ガーデンカフェ「NAYA cafe」in上野ファーム。
およそ10年前から始まったといわれる「北海道ガーデン街道」。それ以前より北海道には庭園やガーデンがありましたが、ひとつの観光資源としてエリアで提携したのがそれくらいの時期になるそうです。英国風のデザインに北海道らしさを加えた庭園がいくつも生まれましたが、その中でも日本中のガーデナーが最も訪れたいのがこの上野ファームなのではないでしょうか。
秋になると庭園は閉園し、冬支度に入ります。とはいえ美しい庭は一部見ることができ、さらには納屋を改築したカフェは、夏にも増してメニューが豊富になります。
お庭はまるで絵本の世界。ご家族経営とは信じがたいほどに手入れをされたガーデンは、来年の春に向けて準備期間に入ります。カフェは通年営業です。
朝。OMO7 旭川でホテルビュッフェを楽しみます。
早起きしたらこんな景色が見られました。朝日に染まる山々と、街に広がる雲海。
お洒落な朝食会場、OMO CAFE&BAR。広すぎるくらい広いのでは?と思ったのですが、この数分後あっという間にお客様で埋まり、席が足りないほどでした。
和洋食が揃うビュッフェです。
北海道特産「山わさび」を使ったどんぶりをアレンジできるコーナー。バターやおかか、梅干しやしらすなどを乗せて、好みのどんぶりを作れます。
ジャム、コンフィチュール各種。食べるだけ取る方式で無駄もなくエコです。
花びらを重ねたようなサラダの盛り付け。いろんなアイデアが詰まったモーニングビュッフェです。
とはいえ、結局そんなには食べられないんだなぁ…。見るだけでもパワーもらえるくらいパフォーマンスがよい朝食ってすごく良いですね!
朝ごはんを食べた後は「上野ファーム」へお出かけです。石北線桜岡駅からガーデンに向かいます。
上野ファームは個人所有のガーデンです。ガーデン公開期間は春から秋にかけて。これからの季節は来年に向けて手入れの時期になります。それでもまだたくさんの花が咲いていましたよ。
上野ファームでよくアイコンになっている景色。まだお花咲いていて良かった。
今回はNAYA cafeでのんびりしていきます。築65年の納屋を改造したカフェ。
食事ができるカフェとお花の雑貨などが購入できるショップ、奥にはギャラリーもあります。
そば粉のガレット「ツナとアボカド トマトのガレット」。北海道江丹別産そば粉を使った本格的な味。
ブレンドハーブティー「ハーバルブーケ」で食後のお茶タイム。食事系だけでなくスイーツやパンケーキ、ドリンクも揃います。
駅前から石狩川にかかる旭橋に向かってぶらり旭川。
上野ファームから旭川駅まで、帰りはJR宗谷本線を利用しました。これで今回は道東エリアの根室線、釧網線、道北エリアの石北線、宗谷線に乗車したことになります。小さい駅ながら鮮やかなグリーンの陸橋がある永山駅。
旭川駅から北におよそ2.5キロ行くと旭橋を目指し、旭川散策しました。
旭川駅に戻るためJR宗谷本線・永山駅へ。今回はたくさんの電車に乗りました。
やってきたのは一両編成。宗谷本線も乗ってみたかった路線。
旭川駅から目指すのは旭橋。北海道でも指折りの寒冷地域である旭川。気象条件がそろうとダイヤモンドダストも見ることができる街。街灯にも雪のマーク。
旭川平和通りは紅葉真っ盛り。街中にたくさんの街路樹が植えてあり自然の多い街です。
目を引く建物は旭川市役所。めちゃくちゃカッコいい。
旭橋まで行く途中、カワイイお店を見つけました。革小物やレザーパーツで作るアクセサリーのお店tocotoco.
撮影も許可いただいてお話も伺いました。素敵な場所が見つかったのでここでお店を開いたとのこと。工房にもなっていて、直接アクセサリーの相談もできます。
レザーパーツはほとんどが自分で染色から行っているそうです。細部まで丁寧に作ってありますね。
実は私が宿泊したOMO7 旭川にも飾られていたとのお話。気づかなかったなぁ。旭川はクラフトの街。職人さんやデザイナーさんが育ちやすい環境なのかもしれませんね。
ときわ焼きと旭橋。紅葉の常盤公園を歩く。
石狩川と牛朱別川にかかる旭橋は、長い歴史を持つ旭川のシンボル的な橋です。旭川の人は口をそろえて「戦車の隊列が渡れる頑丈な橋」と言いますが、そんな強さを感じさせない優美な曲線と自然になじむグリーンカラーの配色で、柔らかな印象です。いくつかの改変はあったものの1932年に架けられてから現在まで80年以上現役であり続けるこの橋は、当時の技術の高さを物語っているのです。
この橋のたもとにある「福吉カフェ」では旭橋の形を模したおやきが売られています。また近くの常盤公園は池と花壇、ベンチなどもあり、ゆっくりお散歩できます。
いよいよ近づく旭橋。そのたもとで1軒のお店へ立ち寄り。古い建物をリノベーションしてオープンした「福吉カフェ」。
購入するのはトキワ焼き。パイ生地を使ったおやきです。季節のクリームや定番など数種類の中でも最も定番のつぶあんを選びました。
トキワ焼きテイクアウトで橋へと向かいます。
なんとも美しい橋。これが旭橋です。旭橋は自衛隊(旭川大七師団)が戦車でも渡れるように頑丈な橋を建てたため、当時の技術の粋を集めて架けた橋。
トキワ焼きはこの橋の姿をモチーフにしているんです。カーブが上手く表現されてる!
そんな頑丈だと思えないほどの柔らかなカーブを描いています。土木学会が認定する土木遺産でもあります。
旭橋からすぐ近くの常盤公園。ニレやポプラが植えられ、千鳥ヶ池に野鳥が集う癒しスポット、かつ撮影スポットです。
紅葉と赤い太鼓橋が美しかったです。池沿いに散策路が整備されていてのんびりするのにちょうど良いです。エゾリスも棲息しているようですよ。
雨模様の時間帯もありましたが、雄大な景色と個性的なグルメ、初冬の北海道のおいしい空気に癒される旅でした。空港に向かうその前に、旭川のロータリー交差点からまたまた大きな虹が見えました。
この旅を終える頃、東の空にうっすらと、締めくくりにふさわしい虹が見られました。2泊3日、総計558.3キロの電車の旅。旅情をかきたてられた思い出に残る時間でした。
秋の北海道は初めてでしたがこれからは冬本番、雪の北海道も実はとても良いのです。
雪道の運転は…という方にも、車には乗らないわ…という方にも、今年の冬はぜひとも北海道電車旅をオススメしたいです。
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