![画像: 2泊3日500キロ!JRで行く北海道周遊の旅(後編)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783489/rc/2019/12/25/d23f8da1ebc8d88ebab602bba7d0b2b5ac2005a9.jpg)
西村 愛
2004年からスタートしたブログ「じぶん日記」管理者。47都道府県を踏破し、地域の文化や歴史が大好きなライター。
島根「地理・地名・地図」の謎 (実業之日本社)、わたしのまちが「日本一」事典 (PHP研究所)、ねこねこ日本史でわかる都道府県(実業之日本社)を執筆。 サントリーグルメガイド公式ブロガー、Retty公式トップユーザー、エキサイト公式プラチナブロガー。
前編はこちら
特急オホーツク乗車、そして旭川へ。美しく変貌を遂げた旭川駅舎。
網走駅を夕方に出る特急オホーツク。この電車を逃すと次の日まで電車がない…、ということで若干の緊張感を抱えながらの乗車。無事乗れてホッと一息。
初めて旭川に来たのはまだライターになってもいない14~15年前。極寒の12月、寒くてびっくりしたことを思い出します。その後来たのが6年くらい前。懐かしい思い出がたくさんある街です。
ナチュラルでぬくもりが感じられる駅舎へと建て替えられた旭川駅。さすが、札幌に続いて北海道第二の都市。また木工製品やクラフトが盛んな地らしい芸術性の高い駅へと生まれ変わりました。
楽しかった初・網走。レインボーでフィニッシュした後は旭川までの列車へ。特急オホーツクに乗車です。
車両が清潔。照明がすごく明るい。
暗くて何も見えない車窓。でも途中、車掌さんが座席を反対向きにするため車両にやってきました。何をしているのかな?と思ったら、スイッチバック。気づいたらずいぶんな峠を走っていたってことですね。みんなでガチャガチャと座席方向を直して、旭川に向かいます。
旭川駅到着。知っている旭川駅と様子が違う…。
わわっ。旭川駅が大変なことになっていました。めちゃめちゃきれいになってる~~。さすが家具の街、旭川。木工はお手のものですね。高架になって近代的な駅舎に生まれ変わっていました。
星野リゾートOMO7旭川。ガーデンデザイナー監修、草花溢れるゲストルーム
この日の宿泊は今年の春に開業したばかりのOMO7旭川。北海道らしい白樺のオブジェに迎えられ、広々としたロビーには旅を楽しむさまざまな仕掛けが用意されています。
部屋はリニューアル前の「旭川グランドホテル」を継承し、旭川市内「上野ファーム」のガーデンデザイナー監修のガーデンルーム。
花園にいるかのようなロマンチックさもあり、またダスティーカラーで落ち着きのある色合いにまとまっていました。
この日の宿泊先「星野リゾート OMO7(おもせぶん)旭川」。
遅い時間になってロビーは静けさに包まれていました。250弱の部屋数を持つホテルで今年の春にリニューアルオープンしました。
白樺モチーフで北海道らしさの演出。
ロビーのペンダントライト。よーく見ると…。旭川の有名ラーメン店のどんぶりでした。
周辺の地図とおススメスポットが手作り感いっぱいに展示されています。OMO7 旭川では「GO-KINJO」サービスを展開しています。ホテルを中心とした徒歩園内をOMOレンジャーと呼ばれるガイドと共に街歩きしたり、お店を紹介してもらえたりする地域密着型のサービスです。
フロント近くにある蛇口。
よーく見ると熊が鮭をくわえていて…。蛇口をひねると「ハスカップジュース」が出てきます。
この日の部屋はガーデンルーム。グリーンと花々のイラストに囲まれた柔らかなデザインの部屋。
旭川市内「上野ファーム」監修。
壁紙や額縁、ファブリックや家具に至るまで、ボタニカルな空間にまとまっています。
アメニティはロクシタンのヴァーべナシリーズ。
ヘアケア商品も別にありました。アメニティの潤沢さを見ても、こちらのお部屋は女性向けですね。
旭川ふらりーとで食べる「新子焼き」、「知床鶏炭火焼き」。
旭川では2軒のお店に立ち寄りました。どちらも「ふらりーと」と呼ばれる小路にあるお店です。
「ぎんねこ」では「新子焼き」をいただきます。鳥の半身を炭火焼きしたもので、たれと塩を選べ、ハーフ&ハーフも可能。明るい時間から多くの人で賑わっています。旭川のご当地グルメ新子焼きはオススメです。
もう1軒「ふくろう亭」では知床鶏やカスベを。カスベはエイのことで、北海道でよく食べられる食材です。
なつっこい旭川の方たちと楽しくおしゃべりしながらあっという間に時間が過ぎます。
次の日最終日も丸一日、旭川を旅します。
旭川の夜の街。小さな飲食店街がぎゅっと詰まったストリート「ふらりーと」入口にある老舗の「ぎんねこ」。旭川名物である新子焼きが食べられます。
ぎんねこ、だけどたぬきさん。素通りは…、はい、いたしません。入店します!
まずはお通しのおしんこ。
このお店はお箸ではなくフォーク。昔はモダンだったのだろうか。お箸も用意されているので必要な場合はもらいましょう。
次々と入る焼き鳥の注文。あっという間に満席です。
はと燗。日本酒を直火で熱燗。
こちらが新子焼き。鶏の半身を炭火で素焼き。そこに塩かたれを選んで味付けしてもらいます。
塩とたれのハーフ&ハーフも可能。 半身なのでモモとむね肉両方を楽しめます。しっかりとした肉質で香ばしく焼き上がりボリュームもあり。甘辛いたれではありますが甘さが立つほどではなくしっかりと醤油の味を感じるのは、醤油文化が根強い旭川の特徴でしょうか。
臭みのない透き通った味のアツアツの鶏スープでシメ。旭川名物新子焼き。昭和レトロなお店でぜひ味わってみてほしいです。
こんな路地、なかなか見なくなったな~と感慨深い旭川の夜。この並びのもう1軒へ向かいます。
北海道や地元の食材がメニューに並ぶ、「ふくろう亭」へ。
店内、ふくろうが沢山います。ふくろうは幸せを運ぶ鳥として縁起がいいですよね。
小料理や居酒屋の小皿料理もあります。もろきゅう。
知床鶏。シンプルだけどおいしい。パリッとした皮目も楽しめる一品。
かすべの一夜干し。関東ではなかなか出会えない「かすべ」。エイのことで、軟骨の食感、凝縮した旨味でお酒の進むメニュー。
掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。