帯広から釧路、網走と立ち寄りながら最終目的地・旭川へ。JR北海道のパスを利用しての移動距離合計約558キロを電車で旅する2泊3日。紅葉真っ盛り、冬の気配も感じはじめた北海道道東・道北をまわります。
それでは、JR北海道ひがし&きた北海道キャンペーンパスを使って、おトクに快適に感動”新”発見するルートをご紹介しましょう!
画像: 2泊3日500キロ!JRで行く北海道周遊の旅(前編)

西村 愛

2004年からスタートしたブログ「じぶん日記」管理者。47都道府県を踏破し、地域の文化や歴史が大好きなライター。
島根「地理・地名・地図」の謎 (実業之日本社)、わたしのまちが「日本一」事典 (PHP研究所)、ねこねこ日本史でわかる都道府県(実業之日本社)を執筆。 サントリーグルメガイド公式ブロガー、Retty公式トップユーザー、エキサイト公式プラチナブロガー。

北海道3つめの都市は網走。明治時代の建物で国の重要文化財が目白押しの「博物館 網走監獄」やカフェに立ち寄り。一年中みられる流氷スポットや道の駅で網走の風景を楽しみます。かけ足で網走を見た後は旭川へ移動です。

網走監獄は重要文化財と近代建築目白押しの博物館。

網走駅から、網走の観光スポットを網羅するバス「市内観光施設めぐり」に乗り換えます。最初に向かうは博物館網走監獄。明治時代に作られた網走にあった刑務所の建物が建て直しされる際、古い建築物を移築保存、また一部を復原し広大な敷地の中に展示した施設です。
ヨーロッパの建物様式を取り入れた価値を有するものであることと同時に、この施設が自治体のものではなく当時の網走市民が集まって設立した財団によって守られていることにも驚かされました。
北海道の各地はどこも開拓の歴史があり、この網走監獄の当時の囚人たちも終わりが見えない開拓を延々と担った労働者でした。囚人の日常生活から、北海道の今に至る発展の歴史を見ることができ非常に見ごたえのある施設でした。

網走監獄から立ち寄れる北海道らしい佇まい。ログハウス風カフェ「グラスルーツ」。

博物館網走監獄を後にして両側を森に囲まれた道を下っていきます。時々「カサカサ…」と音がして振り向くとエゾリスが走り回る、そんな豊かな自然の中を進みます。
しばらく歩くと見えてくるのが白樺の木立の中に建つ1軒のログハウス。ここが今回行ってみたかったカフェ「グラスルーツ」です。
靴を脱いでスリッパに履き替えて入るスタイル。暖かい時期はテラス席、寒い冬は暖炉に火が入ります。網走の国立公園内にあるカフェでもあり、四季折々の自然を窓から眺めることもできます。
パスタやオムライスなどのお食事からケーキまで、地域のものを使った自家製の料理が食べられます。

冬の旅の定番オホーツク海の流氷の見頃は2月中旬から。

網走の冬の旅というと「流氷」。年によってばらつきがありますがだいたい1月下旬頃から押し寄せ2月中旬あたりからが見頃となります。
オホーツクの流氷は世界のツーリストにも大人気で、私が訪問した10月中旬でもすでに流氷ツアーの予約が入り始めているということでした。

まずは年間を通して流氷を見ることができる「オホーツク流氷館」へ。ここでは流氷を映像で紹介、流氷の仕組みや成り立ちなどを学ぶことができます。また本物の流氷を見ることもできます。
その後は「道の駅流氷街道網走」へ。ここはオホーツク海に面した道の駅で、流氷見学のための乗船場ともなっています。
さて夕方近くになり、この日宿泊する予定の旭川まで移動です。網走から旭川まで237キロ!またまたのんびり電車旅。私にとっては6年ぶりの旭川です。

後編はこちら

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