人気の海外旅行先といえば、韓国、台湾、ハワイにスペイン……。定番の目的地もいいですが、時にはちょっと穴場のエリアを選んでみませんか? 名前は聞いたことがあるけれど、どんな国かはよく知らない。そんな「日本人にはあまり馴染みのない国」にも、魅力はたくさん。訪れればきっと、思い出に残る刺激的な体験になるはずです。

この記事では、海外旅行初心者にも行きやすい「穴場の海外旅行先」を6つご紹介します。どの目的地も比較的治安がよく、物価も手頃。観光目的の短期間の滞在であればビザも不要、もしくは簡単な手続きで発行できるところだけをピックアップしました。学生時代を締めくくる卒業旅行の行き先としても、ぜひ参考にしてください。

エストニア・タリン|中世の香りを残す海辺の街は、おとぎ話の舞台のよう

画像1: iStock/Xantana

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北ヨーロッパに位置するバルト三国のひとつ、エストニア。首都・タリンはバルト海に臨む港町で、中世の香りを今に残す街並みが魅力です。

一方でIT先進国でもあり、町中でWi-Fiがつながるのはうれしいところ。周辺各国と比較して物価も安く、英語もよく通じるので海外旅行初心者も安心できるでしょう。早朝から深夜まで公共交通機関が利用でき、観光のための移動も便利。また、バルト海をはさんで反対側にあるフィンランド・ヘルシンキ港へはフェリーを使って2時間ほどで訪れることもでき、北欧への周遊旅も人気のコースです。

画像2: iStock/Xantana

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見どころは約2.5kmの城壁に囲まれた旧市街。15世紀ごろの建物がそのまま残る景観は、世界遺産にも指定されています。丘の上の展望台からは、海を背景に旧市街の街並みを一望することができ、その美しさは必見です。

画像: iStock/bloodua

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豊かな自然に育まれた美食の数々もお楽しみのひとつ。豚肉やじゃがいも、乳製品をふんだんに使ったメニューは、日本人の舌にもよく合います。

エストニア・タリンへの渡航情報

アクセスタリン・レナルトメリ空港から市街地までバスまたはトラムで20分
飛行時間の目処約14時間
日本との時差−7時間
webhttps://www.ee.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html (在エストニア日本国大使館)

チェコ・チェスキークルムロフ|どこを切り取っても絵になる「世界一美しい街」

画像3: iStock/Xantana

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ヴルタヴァ(モルダウ)川に抱かれた高台の街・チェスキークルムロフ。中央ヨーロッパ・チェコの首都、プラハからバスで3時間ほどのオーストリア国境そばにこの街はあります。直通バスの便数も充実しているので、プラハから足をのばして日帰りの旅程も可能です。

画像: iStock/tomch

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チェスキークルムロフは全域が世界遺産に登録されており、「世界一美しい街」とも称される場所。13世紀に築城されたチェスキークルムロフ城を中心に、ロマンティックな中世の風景が広がります。清らかな川と緑に囲まれた街並みは、どこを切り取っても絵になる麗しさ。主要スポットがコンパクトにまとまっており、ほぼ徒歩で観光できるのもポイントです。気ままに散策するだけでも、街の魅力を存分に味わえるでしょう。

画像: iStock/RomanBabakin

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また、チェコといえばかわいらしい雑貨やスイーツも見どころ。メインストリート「ラトラーン通り」やヴルタヴァ川周辺のショップやカフェ巡りもおすすめです。さらにチェコは、ビール大国でもあります。ビール党なら、街の地ビールを生産するエッゲンベルグ醸造所にも立ち寄りたいところです。

チェコ・チェスキークルムロフへの渡航情報

アクセスプラハのヴァーツラフ・ハヴェル空港から市街地まで車で約3時間
飛行時間の目処(乗り継ぎ時間は含まず)約15時間
日本との時差−8時間
webhttps://www.cz.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html (在チェコ共和国日本国大使館)

アゼルバイジャン・バクー|過去と未来・ヨーロッパとアジアが交錯する街

画像4: iStock/Xantana

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アゼルバイジャンの首都バクーは、コーカサス諸国でもっとも大きな街です。世界最大の湖であるカスピ海に面し、シルクロードの中継地点として栄えた場所。そのため、東ヨーロッパと西アジア双方の文化が絡み合うエキゾチックな雰囲気が魅力です。有数の原油産出国でもあり、モダンな高層ビルが彩る都会的な一面も見逃せません。

入国には観光ビザが必要ですが、現地空港で簡単に発行できるので心配は無用。事前の準備はとくに不要で、飛行機を降りてすぐのところにある機械でパスポートを読み込めば、5分程度で完了。料金も無料です。

画像: iStock/jackmalipan

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12世紀の城壁に囲まれた旧市街エリアは世界遺産にも指定されています。イスラムの香り漂う石造の街を歩きながら、キャラバンが往来したかつての賑わいに思いを馳せましょう。

画像: iStock/geneward2

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威風堂々とした「シルヴァン・シャー宮殿」や「乙女の塔」を観光しながら歩みを進めると、旧市街のそこかしこには猫が悠々と歩きます。実は、猫好きにもおすすめのスポットなのです。

またアゼルバイジャンは知る人ぞ知る紅茶天国でもあります。地元の人々は夏でも食後にあたたかい紅茶を飲むほどだそう。お土産にはぜひ、現地で採れた良質な茶葉をどうぞ。

アゼルバイジャン・バクーへの渡航情報

アクセスヘイダル・アリエフ国際空港から市街地までエアポートエクスプレスバスで約30分
飛行時間の目処(乗り継ぎ時間は含まず)約9時間
日本との時差−5時間
webhttps://www.az.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html (在アゼルバイジャン日本国大使館)

ラオス・ルアンパバーン|古き良き暮らしが残る「東南アジア最後の秘境」

画像: iStock/Preto_perola

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ニューヨーク・タイムズで「世界で一番行きたい国第1位」にも選ばれたラオス。東南アジア最後の秘境ともいわれ、日本の本州とほぼ同じ面積のなかに、豊かな自然と文化が息づいています。

なかでもとくに注目のエリア・ルアンパバーンはラオス北部に位置し、昔ながらの風景が残る美しい古都。街全体が世界遺産に登録されており、至る所に鮮やかな寺院の姿を見ることができます。

画像: iStock/Khonesavanh KHEMMAVONG

iStock/Khonesavanh KHEMMAVONG

古き良き東南アジアの生活を感じつつも、フランス植民地時代の面影も随所に。その影響もあってルアンパバーンにはカフェ文化が根付いており、おしゃれでおいしいカフェが充実しているのも特徴です。ぜひ、カフェ巡りも楽しんでみてください。

画像: iStock/urf

iStock/urf

毎晩17~22時ごろまで開催されるナイトマーケットも欠かせないところ。メイン通りである「シーサワンウォン通り」が歩行者天国となり、ところ狭しと露店がひしめきます。カラフルな伝統工芸品は、お土産にぴったり。地元食材を使ったおいしい屋台飯もお手頃価格で楽しめます。

ラオス・ルアンパバーンへの渡航情報

アクセスルアンパバーン国際空港から市街地まで車で約15分
飛行時間の目処(乗り継ぎ時間は含まず)約8時間
日本との時差−2時間
webhttp://www.laoembassytokyo.com/ (駐日ラオス大使館)

ウズベキスタン・サマルカンド|東西の文化が出合う「青の都」は息を飲む美しさ

画像: iStock/monticelllo

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中央アジア内陸の国、ウズベキスタン。サマルカンドはシルクロードの要所であり、オアシスの街として古くから栄えた歴史ある都市です。

その魅力はなんといっても、美しい青色に息を飲むイスラム建築の数々。内陸の気候が織りなすカラッとした空の色も相まって、「青の都」とも称される所以です。

画像: iStock/Ozbalci

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「サマルカンド・ブルー」とも呼ばれる青いタイルは、中国の陶磁器とペルシャの顔料が出合うことで生み出されたもの。東西の文化が交差するこの街は、世界遺産にも指定されています。

各地の商人が行き交った街の中心部には、2000年の歴史があるという市場「シヨブバザール」が。荘厳なイスラム建築を見学したあとは、地元の人々に混ざって買い物はいかがでしょうか。

画像: iStock/Tarzan9280

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活気あふれるバザールには、野菜や果物から衣服、雑貨まで、ありとあらゆるものが並びます。なおウズベキスタンの主食であるナンは、サマルカンドのものがいちばんおいしいと言われているそう。日本でよく見るインド風のナンと違い、厚みのある円形をしています。バザールでも数多く売られているので、ぜひお試しを。

ウズベキスタン・サマルカンドへの渡航情報

アクセスサマルカンド国際空港から市街地までバスで20分
飛行時間の目処(乗り継ぎ時間は含まず)約10時間
日本との時差−4時間
webhttps://www.uz.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html (在ウズベキスタン日本国大使館)

モロッコ・シャウエン|見渡す限り青。フォトジェニックな隠れ里

画像: iStock/AnetteAndersen

iStock/AnetteAndersen

北アフリカ・モロッコ北部には「青い街」と呼ばれる場所があります。人口4万人程度、山あいのちいさな街であるシャウエン。旧市街(メディナ)ではあらゆる建物がブルーに塗られ、非日常的な光景がどこまでも続きます。迷路のように入り組んだ道を歩けば、絵本の世界に入り込んだような、ファンタスティックな気分を味わえるはず。

淡い水色から深い青までさまざまなブルーが織りなす光景は、とてもフォトジェニック。写真をたくさん撮りたい人は、比較的観光客の少ない朝の時間帯を狙うのがおすすめです。

画像: iStock/Olena_Z

iStock/Olena_Z

街の名前は正式にはシェフシャウエンといい、もともとは移民の隠れ里として発展した歴史をもつのだそう。そのミステリアスな背景も魅力となり、多くの旅好きの憧れの場所です。モロッコの玄関口であるカサブランカから電車とバスを乗り継いで約8時間と、少し移動に時間はかかりますが、足をのばすだけの価値があるといえるでしょう。

画像: iStock/AscentXmedia

iStock/AscentXmedia

モロッコといえば、野菜やスパイスをふんだんに使ったモロッコ料理も人気。さっぱりと食べられるクスクスや、地中海の新鮮なシーフードを使ったタジン鍋に注目です。

モロッコ・シャウエンへの渡航情報

アクセスカサブランカ国際空港から車で約6時間。または鉄道とバスを乗り継いで約8時間
飛行時間の目処(乗り継ぎ時間は含まず)約16時間
日本との時差−8時間
webhttps://www.ma.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html (在モロッコ日本国大使館)

「定番」じゃないからこそ、旅がもっと新鮮に

世界には、魅力的な国やエリアがたくさん。まだまだみんなに知られていない「穴場の海外」を、ぜひ旅の目的地にしてはいかがでしょうか。知らない世界を全身で体感することが、旅の最大の醍醐味です。「定番」をあえてはずすことで、いっそう新鮮な体験があなたを待っていることでしょう。

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