ヨーロッパの“おいしい”クリスマス

ドイツでクリスマスの美景と美食を楽しむ。

例年、11月の最終週からクリスマスにかけてヨーロッパ各地で開催されるクリスマス・マーケット。その魅力を思う存分楽しむら、ドイツはぜひ訪れたい旅先のひとつ。沿岸部の大都市からアルプスの小さな町まで、数多くのクリスマス・マーケットが開催されるドイツは、まさに“クリスマス・マーケット”の本場ともいえる国なのです。

ドイツ各地で開催されるクリスマス・マーケットのなかでも、特に有名なのが、300年以上の歴史を誇るシュトゥットガルトのクリスマス・マーケットです。市内中心部で開催されるマーケットには、伝統的な木製のおもちゃや工芸品、クリスマスグルメなどを販売する屋台が290以上も並び、その規模はヨーロッパでも最大級。ライブコンサートや子供向けのミニ遊園地など、多彩な催しも充実し、まるでおとぎ話の世界に迷い込んだような幻想的なひとときを楽しめます。また、2017年11月29日〜12月23日までの25日間に亘って開催されるクリスマス・マーケットには、ワインに香辛料を加えて作るグリューワイン（ホットワイン）や、ドライフルーツやナッツたっぷりの甘いパンのシュトーレン、ちょっとスパイシーなお菓子・レープクーヘンなど、多彩なクリスマスグルメを味わえます。
ドイツには、シュトゥットガルトのクリスマス・マーケットのほかにも、ニュルンベルクのクリスマス・マーケットやドレスデンのクリスマス・マーケットなど、個性豊かなクリスマス・マーケットが行われています。この冬は “クリスマス・マーケットの本場”ドイツで、美しい風景と“おいしい”グルメを楽しんでみてはいかがでしょうか？

フランスの“クリスマスの都”、ストラスブールへ

フランス北東部に位置し、ラテン文化とゲルマン文化が融合した独特の文化が息づくストラスブール。旧市街が世界文化遺産にも登録されるこの街は、1570年から続くフランス最古のクリスマス・マーケットが行われる“クリスマスの都”としても知られています。2017年11月24日〜12月24日に開催されるストラスブールのクリスマス・マーケットでは、街の中心部に100以上もの屋台が立ち並び、アルザス地方の伝統工芸品や郷土料理、リースやキャンドルなどを販売。ノートルダム大聖堂前の野外スケートリンクやクレベール広場の巨大なクリスマスツリーといったクリスマス名物も登場し、街全体がクリスマスムードに包まれます。

フランスのクリスマスを“おいしく”彩るグルメといえば、切り株の形をしたビュッシュ・ド・ノエルが有名ですが、アルザス地方を訪れたらぜひ伝統的なクリスマス菓子・ブレデルを味わってください。ブレデルは、ちょっとスパイスの利いた小さなサブレで、星型のものや人形型のものなど実にバリエーション豊か。クリスマス・マーケットの屋台や街中のパティスリーなど、さまざまな場所で買うことができるので、ぜひお試しあれ！また、クリスマス・マーケットでは、オレンジやシナモンのフレーバーが美味しいヴァン・ショー（ホットワイン）やホットチョコレートなど、冷えた体を芯から温めてくれるドリンクも充実。タルト・フランベなどのアルザス地方の郷土料理なども味わえます。美食の大国・フランスならではの“おいしい”クリスマス体験を、心ゆくまで楽しんでください！

まだある！ヨーロッパのクリスマス・マーケット＆グルメ

クリスマス・マーケットやクリスマスグルメを楽しめるのは、もちろんドイツやフランスだけではありません。たとえばオーストリアでは、ウィーンやザルツブルク、インスブルックなどの都市をはじめ、各地で華やかなクリスマス・マーケットが開催されています。マーケットでは、ワインにラム酒や香辛料などを加えたお酒・プンシュ（パンチ酒）を楽しめるので、ぜひ一度チャレンジを！　また、ベルンやバーゼル、モントルーなどスイス各地で行われるクリスマス・マーケットでは、グリューワイン（ホットワイン）とともに、チーズフォンデュやラクレットなど、チーズをふんだんに使ったスイスらしい料理が充実。寒い時期に味わう熱々のチーズは格別です。さらに、イタリアのクリスマス・マーケットでは、ミラノのパネットーネやヴェローナのパンドーロのようにクリスマス時期に登場する伝統的な菓子パンを味わえるなど、ヨーロッパ各国に根付いたクリスマス文化は実にさまざま。ヨーロッパ各地をめぐり、地域ごとに異なるクリスマス・マーケットの風景や“おいしさ”を体感する……。そんな贅沢な旅もおすすめです！