
JALふるさとアンバサダー〔高知支店〕 岡田
皆さま、こんにちは。JALふるさとアンバサダー高知県担当の岡田です。
高知県の真ん中に位置する物部川エリア、ここはアンパンマンの作者・やなせたかしさんゆかりの地でもあります。2025年3月29日からは、高知ものべがわエリア観光博「ものべすと」が開催されており、今ホットなエリアです!今回はそんな高知県物部川エリアの南国市(なんこく)・香美市(かみ)・香南市(こうなん)をご紹介いたします。
INDEX
1. 恐ろしくて美しい 絵金蔵
2. 海洋堂SpaceFactoryなんこく
3. 井上ワイナリー のいち醸造所
4. 香美市立やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム
5. JR四国アンパンマン列車
1.恐ろしくて美しい 絵金蔵
絵金とは・・・江戸時代末期から明治時代にかけて活躍された絵師・金蔵=略して絵金(文化9年生まれ~明治9年)土佐藩家老(桐間家)の御用絵師となるが贋作を描いた疑いをもたれ城下追放となる。(諸説あり)
その後おばを頼って現在の香南市赤岡町に滞在した絵金は、町の旦那衆の求めに応じて、芝居絵屏風を数多く残した。この芝居絵屏風は全て夏の祭礼の夜に飾るために描かれたもので、土佐の各地で流行した。弟子も数多く輩出し高知では、「エキンさん」は絵師を意味する一般名詞になるほどだったとか。
絵金さんの魅力はなんと言っても、
・絵金の血赤(ちあか)と呼ばれる赤!
当時は魔よけの赤としての役割で使用されており、芝居絵屏風を商家の軒先に置き疫病や邪気が入ってこないようにという意味合いで飾られていました。赤色の鮮やかさはありますが流血絵は少なく、着物の配色に緑や黒を入れることで赤色の強烈な印象が際立っておりこれが恐ろしくて美しいという記憶に残ります。
また展示室一では、提灯を持って鑑賞すると一層血赤が際立って見えます。

・異時同図法(いじどうずほう)って何?
遠近法を使って1つの屏風に複数の場面を描く手法です。例えば、有名な播州皿屋敷の一部始終を芝居絵屏風の中一隻におさめて描かれています。
当時の歌舞伎の内容を知っている人からすると、くすっと笑ってしまうような屏風になっています。また細かく見てみると描かれている着物の紋付にも絵金ならではの細かな遊び心があり、絵金さんってユニークな人柄だったのではないかと思いをはせることができます。
・絵金さんは作品の中にサインをしていない?!
絵金は芝居絵屏風には、サインをせず「隠し落款」という方法で当時の画号「友竹・ゆうちく」などの文字をこっそりと残しており遊び心のある絵師であることが伺えます。
※絵金の芝居絵屏風は長年商家の軒先に晒されており、高知の高温多湿な風土や経年劣化から作品保護の目的のため収蔵庫に収められています。
展示品は複製品ですが、壁ののぞき穴を覗くと常時二点、本物の芝居絵屏風を見ることができます。また年に1度開催されている絵金祭り(7月3週目の土日)で、香南市赤岡町商店街の軒先に「本物の芝居絵屏風」がろうそくの灯りと共に展示されます。


今回このミュージアムでは絵金の魅力とともに、やなせたかしさんが土佐くろしお鉄道 ごめん・なはり線一駅ごとのキャラクターを作っており、由来を紹介しています。
こちらも、ぜひご覧ください。
〔お問い合わせ先〕絵金蔵
住所 | : | 高知県香南市赤岡町538 |
---|---|---|
電話 | : | 0887-57-7117 |
営業時間 | : | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
定休日 | : | 月曜(祝日の場合は翌平日)、12月29日~1月3日 |
web | : | 絵金蔵 公式ホームページ(公式サイト) |
2.海洋堂SpaceFactoryなんこく
皆さんも一度はフィギュアを手に取ったことがあるのではないでしょうか?
この宇宙船をイメージした建物は世界的フィギュアメーカー・海洋堂製品の工場兼展示施設です。
やなせたかしさんが少年時代を過ごした「南国市ごめん町」に建てられています。
館内に入って目を引くのが造形作家・松村しのぶさん作の生命の塔。
古代の生物から始まり、南国土佐ならではの「かつお」や「ヤイロチョウ」もよく目を凝らしてみると見つけられる精密で大型な作品がお出迎えしてくれます。


1階では国内初となるソフトビニールフィギュアの工場見学や巨大ジオラマ、オブジェの見学をしつつ(宇宙船の)2階に上がるとフィギュアの色付けワークショップ体験ができます。
子どもはもちろんのこと、大人も童心にかえり時間を忘れて楽しめる施設です。



こちらでは、2025年4月26日〜2026年2月8日まで、やなせたかしさんに関連する企画展が催される予定です。
〔お問い合わせ先〕海洋堂SpaceFactoryなんこく
住所 | : | 高知県南国市大そね甲1623-3 |
---|---|---|
電話 | : | 088-864-6777 |
営業時間 | : | 10:00~18:00(最終入館は17:30) |
定休日 | : | 火曜、12月28日~1月1日(年末年始) |
web | : | 海洋堂スペースファクトリーなんこく(公式サイト) |
3.井上ワイナリー のいち醸造所
皆さま、高知にワイナリーがあることをご存じでしょうか?
高知龍馬空港から車で15分程の三宝山(金剛山)の中腹、太平洋を見渡せる場所に井上ワイナリーは位置しています。

ここ井上ワイナリーは、創業140年を超える井上石灰工業さんが「ブルゴーニュにも負けない石灰土壌がある」ことに起因して2012年地元高知で新たな挑戦をしたことが始まりです。
2021年2月に「井上ワイナリーのいち醸造所」が完成し、現在5市町村6カ所のブドウ畑から収穫し醸造しています。
・ユニークなブドウ銘柄!
中でも井上ワイナリーでしか栽培していないオリジナル品種、エイトゴールド=直訳すると「はちきん」土佐弁で芯の強い女性が名前の由来だそうです。
現在、ブドウの種類は8種類から20銘柄近いワインが醸造されており銘柄の多さにも驚きます。
また今回おすすめするワインは、やなせたかしさんのふるさと香美市香北町のブドウを使用したワイン「美良布 マスカット・ベリーA」(びらふマスカット・ベリーA)ROSE・2023です。こちらは中辛口で口に含むと、すっきりとしていながらもベリーを感じられる味わいです。

・井上ワイナリーの中でもひときわ異彩を放つ逸品が「山北みかんワイン」
ワインなのにブドウが原料じゃないのと思われた方!
そうなんです、ここでみかんワインをご紹介します。
高知の山北みかん(温州みかん)は酸味と甘味が絶妙で有名な産地の一つでもあります。
ブドウワインの醸造時期が終了し、樽の空白期間を利用した醸造で製造されています。
ここ高知の温暖な気候で育ったみかんを
一味も二味も違った高知ならではのワインで味わうのはいかがでしょうか?
今ゆっくりと熟成されており、今夏にまたお目見えする予定です。

こちらではワインだけではなく醸造タンクを見ながらアイスクリームやケーキなどのデザート、チーズやパスタなどのお食事を楽しむこともできます。晴れた日には外のテラスで太平洋を一望しながら楽しむこともできますよ。



〔お問い合わせ先〕井上ワイナリー のいち醸造所
住所 | : | 高知県香南市野市町大谷1424-31 |
---|---|---|
電話 | : | 0887-50-6694 |
営業時間 | : | 10:00~18:00 |
定休日 | : | 月曜(祝日の場合は営業)、年末年始 |
web | : | 井上ワイナリー ONLINE SHOP(公式サイト) |
4.香美市立やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム
2025年3月29日にリニューアルオープンしたアンパンマンミュージアムに行ってきました。
高知龍馬空港から車で約40分、香美市香北町美良布の自然豊かな中に位置しています。
館内に入ると、まず目を引くのが階段の側面に描かれたアンパンマンと仲間たちのイラストです。また、アンパンマンの作者・やなせたかしさんの分身「やなせうさぎ」がパレットと絵筆を持ってお出迎えしており、思わず写真を撮りたくなるスポットです。
ミュージアムは、地下1階から4階まで順路は決められていないので、好きなところからぐるぐると自由に歩き回って過ごすことができるのが特徴です。
館内では、アンパンマンの貴重な原画や、キャンバスに描かれたタブロー作品なども展示されており、大人から子どもまで、やなせたかしさんの世界を楽しむことができます。
ミュージアムでは隠れたスポットにアンパンマンや仲間たちの「エンボススタンプ」があり、それを探して回るのも楽しい思い出になります。

〔お問い合わせ先〕香美市立やなせたかし記念館 アンパンマンミュージアム
住所 | : | 高知県香美市香北町美良布1224-2 |
---|---|---|
電話 | : | 0887-59-2300 |
営業時間 | : | 9:30 〜 17:00(最終入館16:30)※入館は公式サイトより事前予約が必要です。 |
定休日 | : | 火曜 (火曜日が祝日の場合は、その翌日) |
web | : | 香美市立やなせたかし記念館(公式サイト) |
5.JR四国アンパンマン列車
最後に番外編としてアンパンマン列車をご紹介します。
四国にはいろいろなアンパンマン列車が走っています。アンパンマンとその仲間たちがデザインされており、運転区間によって違ったデザインが施されています。
また今年はアンパンマン列車が25周年を迎える記念の年ということもあり、土讃線の高知~中村・宿毛間を結ぶ特急「あしずり」号が、初代アンパンマン列車のデザインを復刻して期間限定で運行されています。
高知に来たらぜひ一度ご乗車ください。

©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV

©やなせたかし/フレーベル館・TMS・NTV
〔お問い合わせ先〕JR四国 アンパンマン列車
現在開催中の高知ものべがわエリア観光博「ものべすと」もぜひチェックしてみてくださいね。
皆さまのお越しをお待ちしております!
〔お問い合わせ先〕高知ものべがわエリア観光博「ものべすと」
web | : | 高知ものべがわエリア観光博 ものべすと(公式サイト) |
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開催期間 | : | 2025年3月29日(土)~2026年2月8日(日) |
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