
日本航空〔山陰支店〕 吉川
「王道観光も楽しいけど、穴場巡りもしてみたい...」という方へ...超朗報です!!
皆さまこんにちは、山陰支店の吉川です。
出雲と言えばもちろん出雲大社...だけではありません!
いつもよりもう一歩踏み込んだ、あなたの知らない出雲の魅力を五感で堪能してみませんか?
次の出雲旅がさらに充実する!?オススメスポットをご紹介します。

はじめに:新コース誕生!?出雲周遊観光タクシー「うさぎ号」
「うさぎ号」とは出雲観光協会が展開する完全貸し切りの観光タクシープランです。
出雲大社や日御碕(ひのみさき)、木綿街道(もめんかいどう)など出雲市内の人気スポットをはじめ、さまざまな場所を訪れることが出来ます。また、専属ガイドによる分かりやすい説明で各所の歴史や見どころなどをより深く感じていただけます。

コース詳細・ご予約はこちらから
izumo-kankou.gr.jpどのコースも特別感が溢れるものばかりですが、出雲の魅力はこれが全てではありません!
そんな想いを形にすべく、出雲観光協会とJALがタッグを組み、2025年2月より新たなコース「趣の出雲~現役客室乗務員が推すもうひとつの出雲~」が誕生しました。
フライトで出雲に降り立つJAL客室乗務員や、市内各所で活躍中のJALふるさと応援隊*1 メンバーに聞いた「私のオススメ」情報をもとに企画され、当日はなんとJALふるさと応援隊がツアーガイドとしてお供いたします!!
他では訪問したり体験できない、唯一無二のコースとなっています。
今回は現役客室乗務員や島根県在住者である私もオススメする「趣(おもむき)の出雲」へ、ひと足先に皆さまをお連れいたします。
*1 JALふるさと応援隊とは全国47都道府県にゆかりのある客室乗務員で、各地域のイベントへの参加や地域特産品の企画・PRを通じて地域の魅力を発信しています。
※当日の天候をはじめ不測の事態が発生した際は、安全運行のため訪問場所の変更や中止、順序が異なる可能性がございます。あらかじめご了承ください。
〔お問い合わせ先〕出雲観光協会
住所 | : | 島根県出雲市駅南町1-5 |
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電話 | : | 0853-31-9466 |
web | : | 一般社団法人 出雲観光協会 公式サイト 出雲観光ガイド〔出雲観光協会公式ホームページ〕(出雲観光協会) |
1.「用の美」とは?陶器に込められた想い「出西窯 shussaigama」
まず始めに訪れるのは、のどかな田園風景の中に窯元を構える「出西窯 shussaigama」です。
出西窯は戦後まもない1947(昭和22)年、幼馴染みであった5人の若者が創業した陶器の窯元です。柳宗悦、河井寬次郞、濱田庄司、バーナード・リーチら民藝運動(みんげいうんどう)の牽引者たちの指導を受けて以来、日用の陶器を作り続けています。

原料の粘土は島根県内産のものを使用し、釉薬(ゆうやく)は自家調合をしています。
現在16名の陶工(とうこう)と呼ばれる職人が工房内で陶器作りに専心しており、その様子を自由に見学することができます。若年の陶工も多く、声を掛けても気軽に応えてくださるので、親しみを感じます。
陶器を焼く窯は、全部で3種類あり、薪を使って焚く「登り窯」も健在です。
年々、薪の入手が困難になりつつある中、出西窯では、年に4回程度は登り窯で焚いているそうです。タイミングが良ければ、窯焚きの様子が見られるかもしれませんね!

工房のすぐ隣には、風情のある展示販売場「くらしの陶・無自性館(むじしょうかん)」が佇んでいます。窯元で作られた数多の器を実際に手に取り、お土産として購入することもできます。
特に、バーナード・リーチ直伝のウエットハンドル技法(把手(はしゅ)付け)を用いたモ
ーニングカップは持ちやすく、温かさを感じられるお気に入りの器です。
また、日本海の海の色を想起させる呉須釉(ごすゆう)の器は「出西ブルー」と呼ばれ見る者の
目を惹きます。

「用の美」=実用性の中の美しさを体現した、厳かな雰囲気に包まれた伝統の空間で、
ご自身のお気に入りの逸品を見つけてみませんか?
〔お問い合わせ先〕出西窯
住所 | : | 島根県出雲市斐川町出西3368 |
---|---|---|
電話 | : | 0853-72-0239 |
web | : | 出西窯 公式サイト |
2.香りとのどごしを両立させた蕎麦の極みここに!!「そば処 神門」
出西窯を満喫したあとはもうすぐお昼、なんだかお腹が空いてきましたね!
「趣の出雲」では「挽きたて」「打ちたて」「茹でたて」の“3たて”にこだわった、名店「そば処 神門」にてご当地グルメである出雲そばを堪能することができます。
石臼を用い自家製粉した上質なそば粉は、風味豊かで素材の良さを一層引き立てます。
化学調味料など添加物を一切使用せず、生醤油をベースに枯本節(かれほんぶし)でとったこだわりのそばつゆと薬味を散らし、いざ実食!!
次の瞬間、幸福が駆け巡ることは言うまでもありません。
1段目を食べ終えたら、残ったそばつゆを次の段へ...これが「出雲STYLE」!!
サクサクの揚げたて天ぷらとそば湯も合わせて、ぜひご賞味あれ。

〔お問い合わせ先〕そば処 神門(ごうど)
住所 | : | 島根県出雲市常松町378 |
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電話 | : | 0853-24-6200 |
web | : | そば処 神門 公式サイト |
3.和菓子作りでご縁結び!?出雲の老舗和菓子店「坂根屋」
おいしい出雲そばを食べた後に、甘味が欲しくなるのは私だけでしょうか...?
そんなちょっぴり欲張りな願いを、特別な思い出とともに叶えてくれるのが、銘菓「宿禰餅(すくねもち)」や出雲ぜんざいなど多数を手掛ける老舗和菓子店「坂根屋」です。
地産地消にこだわった厳選素材で季節限定の和菓子作りが体験できます。
一つ一つの作業は非常に繊細で決して簡単とは言えませんが、試行錯誤を重ね、遂に完成した時の喜びや達成感はきっと素晴らしい思い出となります。
この瞬間すら何かのご縁。そう思わずにはいられない貴重な時間になることでしょう!

体験後にはお待ちかね、ご自身作のお菓子とともにカフェタイムを満喫し、優雅でリラックスしたひと時をお楽しみいただけます。
併設の販売コーナーには多種多様なお菓子が並べられておりますのでお土産としてぜひ。
〔お問い合わせ先〕坂根屋
住所 | : | 島根県出雲市大社町入南622-2 |
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電話 | : | 0853-31-4884 |
web | : | 宿禰餅本舗 坂根屋 公式サイト |
4.日本酒発祥の地で洗練された一献を...「富士酒造合資会社」
充実のコースもいよいよ終盤となりました。
最後に訪れるのは日本酒「出雲富士」を醸造する出雲の老舗酒蔵=富士酒造合資会社です。
ここでは普段、一般公開されていない蔵内見学*2 が一番の魅力ポイントです。
杜氏(とうじ)と呼ばれる酒造りの専門家による興味深い解説はその者を日本酒の世界へと誘(いざな)います。
*2 時期により(特に夏季期間)蔵内での製造作業を中断している場合がございます。

出雲地域は海、山、川、湖などの大自然に恵まれた豊かな風土を持ち、栽培されるお米や野菜の清らかさは、密かに日本トップレベルでは!?と言われています。
「食は人を良くし、酒は人を結ぶ」
出雲大社の御膝元、古代ロマンとご縁の土地で酒に与えられた役割を念頭に、職人たちの洗練された技と伝統を重んじ、美味しさの先にある喜びと感動が詰まった手づくりの日本酒を今日も丁寧に醸造しています。
〔出雲富士〕は「出雲の地で富士山のように愛される日本一の酒が造りたい」という初代蔵元の熱い想いから、1939年頃に命名されました。
現在は初代の想いを未来へ繋げると同時に、「出雲を醸し富士を志す」という新たな想いをのせ、その名を継承しています。

こだわりの工程で醸された出雲富士は、調和の先にある唯一無二の清らかで素直な味わいのお酒に仕上がります。
一日の終わりを、至高の一杯で彩りましょう。
〔お問い合わせ先〕富士酒造合資会社
住所 | : | 島根県出雲市今市町1403 |
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電話 | : | 0853-21-1510 |
web | : | 富士酒造 公式サイト |
皆さま、おかえりなさい!
日頃、頭に思い浮かべる印象とはひと味も二味も違う、歴史や伝統が詰まったもう一つの出雲はいかがでしたでしょうか?
先人が積み上げた趣のある文化と特別な体験を、次回の出雲旅でぜひお試しください。
皆さまの来雲を心よりお待ちしております!!

出雲地方の方言で「だんだん」は「ありがとう」という意味です。ほのぼのとした温かさが感じられる言葉で、出雲弁を代表する言葉のひとつです。
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