※価格は税込み表記です。
高知はモーニングが当たり前!?
人口1,000人当たりの喫茶店数日本一の高知県
モーニングといえば名古屋を思い浮かべる方も多いと思いますが、実は人口1,000人当たりの喫茶店数が最も多いのは高知県(2016年総務省調べ)。各地に喫茶店が多いこともあり、高知に住む方々には、朝から近所の喫茶店などへお出かけして朝食を楽しむ文化が根付いているそう。
「働き者が多い高知の女性のため外食産業が発展した」「漁師が多い高知だから、漁のあとにモーニングをする文化が定着した」など、高知でモーニングが親しまれてきた理由は諸説ありますが、兎にも角にも高知モーニングの特徴として知っていただきたいのが、そのボリューム感!コーヒーに味噌汁は当たり前で、「パンもご飯も楽しみたい」などお客さんの要望がぎゅっと詰めこまれた夢のプレートを提供してもらえるのが、高知のモーニングです。
ボリューム満点!
「全部食べたい」が詰まった高知の定番モーニング
お腹いっぱい間違いなし!
常連さんたちに愛され続ける「ぶぶ屋」のぶっといトースト
SNSで「#高知モーニング」と検索をすると、必ずヒットすると言っても過言ではない、「cafe食Doぶぶ屋」。街中から少し離れた住宅街にあるお店ですが、県外の方でもわざわざ足を運ぶ方が多く、早々に売り切れてしまうことも多いのだとか。
ぶぶ屋で一際存在感を放つメニューの名は、「ぶっといトースト」。通常のトーストの2.5倍ほどのサイズで、その大きさに思わず目をみはってしまいます。
Instagramの影響から徐々に火がついてきたというぶぶ屋ですが、「ぶっといトースト」は創業した2009年(平成21年)からのメニュー。「お腹いっぱい食べてもらいたい」との思いから作られたメニューが、常連さんたちの間で愛され、今では多くの人に愛されるように。
常連さん同士の仲も良く、おいしいだけでなく、高知のアットホームさも味わえる喫茶店です。
cafe食Doぶぶ屋
住所 | : | 高知県高知市朝倉西町2-13-36-1 |
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電話 | : | 088-843-2898 |
営業時間 | : | 7:30~13:00(L.O.12:00) |
定休日 | : | 日曜、第3月曜 |
10種類超え!
生パスタ店「八乃森」の愛されモーニング
とさでん交通後免(ごめん)線の宝永町駅から徒歩約3分の場所にある、1997年(平成9年)創業の「パスタカフェ八乃森」。朝の8:00から夜の21:00まで営業しており、高知県民の胃袋を朝から晩までがっちりと掴んで離さない、愛され店です。
取材時は土曜日でしたが、開店30分前にもかかわらず、既に10人以上のお客さんが並んでいました。
大人気店のモーニングメニューは、常連客にも嬉しい10種類超え! 選ぶ喜びに思わず「どれにしようかなと」唸ってしまいそうですが、卵を2個も使ったボリューム満点「トースト&ベーコンエッグセット」を注文。
店内には老若男女の姿が。新聞を読んだり、楽しい会話を楽しんだり、各々の時間をおいしいモーニングとともに楽しんでいました。
パスタカフェ 八乃森
住所 | : | 高知県高知市宝永町3-6 |
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電話 | : | 088-885-3183 |
営業時間 | : | 8:00~21:00(L.O.20:30) |
いつでも出来たて!
「ZUMZUM」のWモーニングでパンとご飯を両方楽しむ
1971年(昭和46年)創業。とさでん交通県庁前駅から徒歩2分の場所で、半世紀以上にわたり、時代にあわせたおいしい食事を提供している「COFFEE SHOP ZUMZUM(ズムズム)」。安心安全をモットーに、手作り・出来たてにこだわっています。
今回注文したのは「Wモーニング」。「朝はパン派? それともご飯派?」論争に終止符を打つ、両方楽しめるよくばりプレートになっています。
モーニングについてくるブレンドコーヒーは、開業当時から変わらない5種類の豆を、飲みやすくブレンドしたもの。
日によっておにぎりや味噌汁の内容が変わるとのことで、実家に帰ってきたような安心感がある味を楽しめます。高知城からも近く、朝散歩の休憩にもおすすめです。
COFFEE SHOP ZUMZUM
住所 | : | 高知県高知市本町4-2-20 |
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電話 | : | 088-825-2332 |
営業時間 | : | 9:00~14:00(L.O.13:30) |
定休日 | : | 土・日曜、祝日 |
web | : | https://zumzum.co.jp/ |
親子3世代で通う方も。
高知の暮らしに寄り添った「喫茶デポー」
よさこい節のフレーズにも出てくる観光スポット「はりまや橋」から徒歩2分の場所にお店を構える「喫茶デポー京町店」。1980年(昭和55年)の創業以来、高知の中心地で働く方々を支えてきた名店です。朝8:00オープンですが、15分ほど前から並び、新聞を読みながら開店を待つお客さんもいるとのことで、出勤前の朝のルーティンとしている方も多いのだとか。
注文したのは「高知のモーニングPart4」。元々は「和洋モーニング」という名前だったそうですが、「高知のモーニングPart1」が生まれ、その後、数年周期で2、3、4と進化してきました。
店主にデポーのこだわりを聞いてみると「できるだけすぐ料理を提供できるようにしていること」。周辺で働く方々が仕事の合間に来られる場合も多く、「あの人だったらこのメニューかなと想像して準備をする」と言います。これは、対面サービスを極めてきたからこそ。
デポーを通じて常連さん同士がお友達になったり、親子3代で来店する方がいたり、高知の人々の生活に密接したお店です。
喫茶デポー 京町店
住所 | : | 高知県高知市はりまや町1-3-1 |
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電話 | : | 088-823-7706 |
営業時間 | : | 8:00~21:00(食事L.O.20:20/ドリンクL.O.20:30) |
定休日 | : | 1月1日 |
web | : | http://depot-kochi.com/index.html |
おいしくて2杯飲む方も!
「珈琲屋らんぷ」が提供するこだわりモーニング
高知市のコミュニティの中心地である「帯屋町商店街」の入り口にある「珈琲屋らんぷ」。50年以上続く老舗で、約10年前に今のオーナーが継承しました。
店名にもあるとおり、店内には前オーナーが海外から買い付けてきたという風合いのあるランプがたくさん。店員さんとお客さんが気軽に会話を交わす、温かさを感じる空間です。取材中も「先日はモーニングの本場の名古屋の方が来店し、『高知のモーニングってなんておいしいの!』と感動されていて嬉しくなりました」というほっこりエピソードも店員さんが教えてくれました。
今回注文した「サンドウィッチセット」のサンドウィッチには、具材がぎゅっと詰めこまれています。これだけでもお腹がいっぱいになりそうですが、旬のものを取り入れたお味噌汁やデザートなどでボリューム満点です。
元々コーヒー豆屋だったこともあり、「コーヒーがおいしいと喜んでくれて、2杯召し上がる方もいらっしゃいます」と店主さん。ホッと落ち着く空間とメニューを満喫して、至福の朝時間を過ごすのはいかがでしょうか?
珈琲屋らんぷ
住所 | : | 高知県高知市帯屋町1-2-1 |
---|---|---|
電話 | : | 088-823-7770 |
営業時間 | : | 8:00~17:30 |
定休日 | : | なし |
ここでしか食べられない、高知の新しいモーニング
ここまでは“THE 定番”の高知モーニングをお届けしましたが、ここからは新しい高知のモーニングの形を探求し続けるお店をご紹介します。高知のお店が趣向を凝らして考えた、そこでしか食べることのできないモーニングをぜひご堪能ください。
美しくて体に優しい「MuuMuu」のモーニングは野菜ソムリエ考案
高知のおしゃれモーニングの代表格と言えば、高知市本町にお店を構える「MuuMuu(ムームー)」。元々別の店舗名でクッキー専門店を営んでいたMuuMuuですが、2011年(平成23年)に「実際にお客さんが食べているところを感じてみたい」と心機一転。現在の場所でカフェとしてスタートさせました。
高知県の中でも「MuuMuuと言えばおしゃれ!」と認知されている方が多いのですが、注目を集める理由はもちろんそれだけではありません。
取材時に注文したのは「クロックムッシュ」。目にも美しくうっとりしてしまう見た目ですが、MuuMuuでは野菜ソムリエが「体に良くて、高知の旬を味わえる料理」を考えて提供してくれているため、心にも体にもおいしいモーニングを楽しむことができます。
おしゃれな空間に身を置きながら、季節を感じられる野菜のおいしさを堪能したい方におすすめの一店です。
MuuMuu
住所 | : | 高知県高知市本町1-2-21 |
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電話 | : | 088-822-9503 |
営業時間 | : | 9:00~21:00 |
定休日 | : | 火曜 |
「お茶deちっちゃ」で、自慢の紅茶とエッグベネディクトを堪能!
JR四国土讃線の円行寺口(えんぎょうじぐち)駅から徒歩8分の場所にある「お茶deちっちゃ」。会社員だった店主が仕事を辞めて「何をしようか」と考えていたときに、奥さんの夢であったカフェをはじめました。店名の「ちっちゃ」は、小柄な奥さんのことを指しているのだとか。
そんな仲良し夫婦が営む同店のモーニングは、全5種類(季節によっては6種類に!)。取材時には、高知ではここでしか食べられないという「Aセット(エッグベネディクト)」を注文しました。
ちっちゃの特徴は、高知では珍しい、20種類以上の紅茶・フレーバーティーを楽しむことができるということ。この紅茶を楽しみにわざわざ足を運ぶお客さんもいます。
モーニングについている紅茶ゼリーは、ちっちゃ自慢の紅茶から作ったという自家製。ぜひ一度ご賞味ください。
お茶deちっちゃ
住所 | : | 高知県高知市福井東町2-25 |
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電話 | : | 088-871-5561 |
営業時間 | : | 平日 9:00~16:00(L.O.15:15) 土・日・祝 8:00~17:00(L.O.16:15) |
定休日 | : | 金曜、毎月第1・第3木曜 |
web | : | https://stnqanh2262.wixsite.com/ochadeccha |
ゆったりした店内で楽しむ、「西山珈琲館」名物ホットサンドとサイフォン珈琲
とさでん交通後免線の高須駅から徒歩6分の場所に位置する、「西山珈琲館」がオープンしたのは2018年(平成30年)。
1980年代から20年間飲食店を営んでいたオーナーが、「また飲食店をやってみよう」と情熱が再燃。同店をスタートさせました。
西山珈琲館の売りはなんと言っても、コーヒーのおいしさを存分に楽しむことができるサイフォン式。店内には常にコーヒーの芳醇な良い香りが漂います。
そんな西山珈琲館のモーニングは全6種類。
スタッフと考案したという、自家製厚焼き玉子のホットサンドは、中にキーマカレーが入っているというオリジナリティ溢れるアレンジで、唯一無二のおいしさ。淹れ立てのサイフォンコーヒーとともに、味わってください。
西山珈琲館
住所 | : | 高知県高知市高須新町2-1-52 |
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電話 | : | 088-880-5530 |
営業時間 | : | 8:30~21:30(モーニングは11:00まで) |
定休日 | : | 木曜 |
web | : | https://nishiyama-coffeekan.com/ |
パンにご飯に味噌汁に、たくさんの人たちの「食べたい!」が反映されながら育まれた高知のモーニング文化。その形は日々進化し続け、各店舗の名物メニューになりました。高知に足を運ぶ際は、そんな高知の心意気と文化が詰まったモーニングをぜひ堪能してください。
弘法大師の足跡を辿る四国遍路で、自分と向き合う「心の旅」を。
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