海、山、川の雄大な自然に加え、それらに育まれた美食や文化など、さまざまな魅力を持つ高知県。たくさんの旅行客にこの地を満喫してもらいたいと、バリアフリー対策が進んでいます。そこで、高知龍馬空港がある物部川(ものべがわ)エリアをメインに楽しむ、高知県の魅力がギュッと詰まったモデルコースをご提案。実際に、車いすを利用した体験レポートの形式でお届けします。

※価格は税込み表記です。

画像: 車いすで巡る高知県。グルメもアクティビティも満喫する1泊2日モデルコース

旅は高知龍馬空港からスタート。コンパクトな空港なので、空港内の移動も少なく、レンタカー受付も到着口すぐ目の前です。車いす利用でも負荷が軽く、スムーズに出発できました。

〈1日目〉
すぐ近くの漁港から水揚げされた新鮮な海産物に舌鼓

画像1: 〈1日目〉 すぐ近くの漁港から水揚げされた新鮮な海産物に舌鼓

高知県の定番グルメといえば海鮮! そこで初めに向かうのは、空港から車で約5分の場所にある「天然色市場」です。お店のすぐそばに漁港があり、獲れたばかりの海鮮メニューが楽しめるのが最大の特徴。新鮮な魚や野菜をはじめとする地場産品の直売所も併設しており、日々、地元の買い物客で賑わっています。

画像2: 〈1日目〉 すぐ近くの漁港から水揚げされた新鮮な海産物に舌鼓

食事は食券制のため券売機で購入しますが、車いすのまま利用しやすいユニバーサルデザインの券売機なので安心。注文後の待ち時間は、併設している直売所で買い物を楽しむのがおすすめです。

画像3: 〈1日目〉 すぐ近くの漁港から水揚げされた新鮮な海産物に舌鼓

注文したのは、マグロにホタテ、イカ、エビなど約10種類の海鮮が美しく盛られた「魚屋の海鮮丼」(1,800円)。鮮度抜群の魚介類はどれもプリプリの歯応えで、素材の甘みや旨みが口いっぱいに広がります。高知の海の幸のおいしさをしっかりと味わうことができる、食べ応えある一品です。

海鮮メニューのほか、地元の食材を使ったサンドイッチなどカフェメニューも充実しているので、魚介が苦手な方でも安心。テラス席もあるので、海風を感じながら食べるのもおすすめです!

天然色市場

住所高知県香南市吉川町吉原1841-2
電話0887-53-9799
営業時間9:00~16:00
定休日水曜、年末年始
webhttps://tennensyoku.com/

ユニバーサルビーチで車いすのまま海水浴!

画像1: ユニバーサルビーチで車いすのまま海水浴!

天然色市場から東へ向かって車を走らせること約15分、道の駅や鉄道駅に隣接している海の公園「ヤ・シィパーク」に到着しました。

太平洋が一望できる絶景はもちろん、各施設がバリアフリー対応しており、老若男女に優しいのも魅力です。こちらではSUPやカヤック、ヨットなどのマリンアクティビティが、車いすの方でも楽しめます。

画像2: ユニバーサルビーチで車いすのまま海水浴!

着替えを済ませ、マリンレジャー用の車いすに乗り換えたらさっそく海へ。向かう途中の砂浜では、車椅子が安全に進めるよう「アクセスマット」を準備していただけるので、スムーズに移動できます。入水してからもYASU海の駅クラブの方が補助をしてくれるため安心です。

画像3: ユニバーサルビーチで車いすのまま海水浴!

ライフジャケットをつけ、アクティビティ用の車いすのまま海に入ったり、SUPに寝転がってサーフィン気分を味わったり。スクエア型の救命ボートに乗ることもできます。救命ボートなので、安定感も抜群! きらめく水面と心地よい波に揺られる癒しのひとときをぜひ体感してください。高知が誇るユニバーサルビーチならではの感動が味わえます。

YASU海の駅クラブ

住所高知県香南市夜須町千切536-19
電話0887-57-1855
webhttps://www.yasu-uminoeki.com

ロケーションも抜群! 山間に佇むビールスタンドへ

画像1: ロケーションも抜群! 山間に佇むビールスタンドへ

高知の海を満喫し、心地よい疲労感に包まれながらやってきたのは、香美(かみ)市の山間にお店を構える「TOSACO TAP STAND(トサコ タップスタンド)」。

店内はカウンター席のほか、テラス席もあり、目の前の物部川河畔を眺めながらゆったりとした時間が過ごせます。高知県の特産品を副原料に造られるクラフトビール「TOSACO」の直営ビアスタンドで、常時8種類のビールを用意。

画像2: ロケーションも抜群! 山間に佇むビールスタンドへ

一番人気の3種類のミニビールを飲み比べできる「飲み比べセット」(1,300円)は、その日のおすすめや、旬のビールをラインナップ。定番からその日だけの限定ビールまで味わうことができ、味わいはもちろん、色や香りの違いも比べられるので、自分好みの「TOSACO」がきっと見つかるはず。瓶ビールもあり、テイクアウトやお土産にもおすすめです。

TOSACO TAP STAND

住所高知県香美市香北町橋川野584-1
電話0887-59-2633
営業時間木曜、金曜 16:00~21:00(L.O.20:30)
土曜、日曜、祝日 11:00~18:00(L.O.17:30)
定休日月曜~水曜
webhttps://tosaco-brewing.com/ 
https://tosaco-brewing.com/pages/tapstand/

大自然に包まれるリゾートホテルで星空観察

画像1: 大自然に包まれるリゾートホテルで星空観察

宿泊先として選んだのは「ザ・シックスダイアリーかほくホテルアンドリゾート」。公園や山に囲まれた立地が魅力のホテルで、高知県の雄大な自然を夜もしっかり楽しみます。

ホテルの目の前には芝生広場があるほか、山間の澄んだ空気は星空観察にぴったり。外に出れば、満天の星が迎えてくれます。車通りも少なく静かな場所なので、旅を振り返りながら一面に広がる星空を満喫してください。

画像2: 大自然に包まれるリゾートホテルで星空観察

月明りのない時間帯の方が、より多くの星が見られるので、宿泊する日の月齢をチェックしておくのがおすすめ。山間ということもあり、夜は気温が下がります。寒さ対策もお忘れなく。

ザ・シックスダイアリーかほくホテルアンドリゾート

住所高知県香美市香北町美良布1224-2
電話0887-59-2380
定休日無休
webhttps://6thdiary.jp/

〈2日目〉
吹きガラス体験で、職人気分を味わう

画像1: 〈2日目〉 吹きガラス体験で、職人気分を味わう

2日目は、ものづくりの体験からスタート。吹きガラス体験ができる「小さなガラス工房 透千(とーち)」で、世界にひとつだけのガラス製品作りに挑戦です。経験豊富な工房主のサポートのもと、車いすに座ったまま体験することができます。

まずはデザインを決めるところからスタート。30種類以上のカラーバリエーションから色が選べ、形もお好みで選べるので、どれにしようか迷うのもこの体験の楽しみのひとつ。

画像2: 〈2日目〉 吹きガラス体験で、職人気分を味わう

デザインを決めたら制作です。水飴のように溶けたガラスを絡め取り、ガラスに息を吹きこんで形を整えます。工房主の方がマンツーマンで教えてくれるので、弟子入りした気分。作品の仕上がりイメージに近づくよう、しっかりサポートしてくれました。

完成した作品は数日かけてゆっくり冷ます必要があるので、後日郵送してもらいます。

画像3: 〈2日目〉 吹きガラス体験で、職人気分を味わう

透き通るガラスの美しさと、自分だけのデザインに大満足です!

小さなガラス工房 透千

住所高知県南国市十市3062
電話070-5680-9307
営業時間10:00~17:00
定休日不定休
webhttps://www.glass-tochi.com/

季節の花に囲まれた空間で、可愛いスイーツを

画像1: 季節の花に囲まれた空間で、可愛いスイーツを

ひと休みして、フレッシュなフルーツでビタミン補給を。植物鑑賞や果物狩りが楽しめる体験施設「西島園芸団地」は、一年中メロンやスイカが楽しめる土佐の楽園。色とりどりの草花や亜熱帯の草木に囲まれた空間は南国リゾート感満載です。

併設されたカフェでは、園内で育てた果物を使ったスイーツが楽しめます。

画像2: 季節の花に囲まれた空間で、可愛いスイーツを

ビジュアルのインパクト抜群な「メロンのしっぽ」(1,380円)や、果物盛りだくさんの「スムージーパフェ」(1,080円)など、可愛くておいしいメニューが充実しています。

画像3: 季節の花に囲まれた空間で、可愛いスイーツを

園内には多数テーブル席が用意されており、好きな場所で食事が楽しめます。通路幅も広く車椅子でも安心して移動できるので、いろいろ見て回りやすいのもうれしい点。スイーツを楽しんだ後は、直売所でお土産を購入しました。

1~6月はいちご狩りもできるので、世代を問わず楽しめるのも西島園芸団地の魅力です。もちろん、いちご狩りも車いすのまま楽しめます。

西島園芸団地

住所高知県南国市廿枝600
電話088-863-3167
営業時間9:00~17:00
定休日無休
webhttps://www.nishijima.or.jp/

空港に向かう前に、高知市周辺を観光

帰路に就く前に高知市にも立ち寄り、高知県を最大限満喫します。

高知のグルメが集結した「ひろめ市場」

画像1: 高知のグルメが集結した「ひろめ市場」

高知城下にある屋台村「ひろめ市場」は、高知名物が一堂に会する人気スポット。土佐のソウルフードである「鰹のたたき」はもちろん、辛口淡麗で世界から高い評価を得ている「土佐酒」をはじめとする、土佐の美食を提供する飲食店や、土産物店が軒を連ねています。

画像2: 高知のグルメが集結した「ひろめ市場」

相席が日常のひろめ市場では、旅の一期一会も一興。個性豊かな土佐のグルメと美酒に酔いしれたいならぜひ訪れてください。

ひろめ市場

住所高知県高知市帯屋町2-3-1
電話088-822-5287
営業時間月曜~土曜 10:00~23:00、日曜 9:00~23:00
定休日無休
webhttps://www.hirome.co.jp/

地元の方も足しげく通う「日曜市」

画像: 地元の方も足しげく通う「日曜市」

ひろめ市場の北側道路では、日曜日限定で街路市「土佐の日曜市」が毎週開催されています。日曜市の歴史は古く、約300年前から続く高知を代表する観光名所で、地元の野菜や果物、加工品などを購入することができます。お店の方との会話も、旅の楽しみになるはずです。

土佐の日曜市

住所高知県高知市追手筋
電話088-823-9375(高知県商業振興・外商支援課 街路市担当)
開催日毎週日曜 6:00~15:00ごろ
※1月1日、2日または8月10日~12日が日曜の場合は休市
webhttps://www.city.kochi.kochi.jp/site/gairoichi/

高知県・物部川エリアに注目して、自然や食、カルチャーに触れるモデルコースをユニバーサルデザインの視点で紹介しました。すべての旅行客を受け入れ、楽しんでもらうための取り組みが、県内各所で進んでいます。旅先で現地の施設や人を頼ることで、当事者それぞれの経験値が上がり、この動きは加速するのではないでしょうか。ぜひ、実際に旅に出て確かめてみてください。

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