【大崎下島】「船宿カフェ若長」でノスタルジックな気分に
豊島大橋と次の豊浜大橋を渡ると、ノスタルジックな街並みで知られる「御手洗地区」のある大崎下島に着きます。御手洗には、江戸から昭和初期までに建てられた貴重な建物が数多く残っており、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定された、どこか懐かしさを感じる景観が魅力です。
瀬戸内を旅すると、「風待ち・潮待ち」という言葉を耳にすることがあると思います。江戸時代は、風向きや潮の流れに海運の状況が左右されるためタイミングを待つ必要がありました。しかし、この御手洗は潮流が緩やかであったことから、風待ち・潮待ちの港として、瀬戸内海航路の発展とともに栄えた歴史があります。
この古き良き雰囲気が残るエリアを進むと、「船宿カフェ若長」があります。江戸時代に大洲藩・宇和島藩指定の船宿だった建物を改装した古民家カフェで、週末のみ営業しています。
海を見渡せる、どこか懐かしい気持ちにさせてくれる店内。そんな空間の中で楽しめるのは、温暖な気候をいかして栽培したレモンを使ったスイーツなど、この地域ならではの味覚。
サッパリと爽快なレモンの味が、サイクリングで乾いた喉と疲れた体を潤してくれるでしょう。
船宿カフェ若長
住所 | : | 広島県呉市豊町御手洗325 |
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電話 | : | 050-3558-4141 |
営業時間 | : | 11:00〜17:00 |
定休日 | : | 月曜〜金曜 |
web | : | https://yosoro.com/wakacho |
【大崎下島】映画のロケ地にもなった「閑月庵 新豊」に宿泊
本州から安芸灘とびしま海道を経て四国に渡るなら、ここ御手洗で一泊するのもおすすめです。「閑月庵 新豊」は、アカデミー賞国際長編映画賞を受賞したことが記憶に新しい『ドライブ・マイ・カー』のロケにも使われた、一日一組限定のお宿です。
江戸時代末期に建てられた旅館を、150年前の柱や梁などはそのままにリニューアルした同館。かつて海上交通で賑わった港町で、時間を忘れるひとときを過ごせます。
穏やかな海と潮の香り、月の光、波の音、行き交う船の気配を感じながら、瀬戸内海の景色に溶け込むかのような滞在。この島旅をより特別な時間にしてくれるでしょう。
御手洗で過ごした後は、岡村島の岡村港で自転車を乗り捨てて今治に渡るコース。または、体力があるようなら、往路とは違うルートを通って梶ヶ浜へ引き返すというコースの選択肢もあります。
閑月庵 新豊
住所 | : | 広島県呉市豊町御手洗313 |
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web | : | https://mitarai-shintoyo.com/ |
“裏”だからこそゆったり楽しめるサイクリング旅
安芸灘とびしま海道は、“裏しまなみ海道”といわれるだけあり、しまなみ海道と比べると車の通行量も少なく、距離も短め。のんびりと景色を楽しみながら走るのにぴったりで、初心者にも優しいサイクリングルートです。
そして、海や山などの自然と、ローカルな雰囲気をダイレクトに浴びることができるので、著名な観光地とは違う体験ができるはずです。
まだ多くの人が知らない、そしてあなたも見たことがない景色を求めて、ぜひ裏しまなみ海道でアイランドホッピングを楽しんでください。
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