高知県の自慢といえば、おいしい食べ物とフレンドリーであたたかな県民性。その両方を楽しめるのが、高知市で開催されている「日曜市」です。毎週日曜日に開かれている日本最大級の街路市で、地元の人にとっては生活の一部。高知観光で訪れる人にとっても、ご当地グルメを味わったりお土産を探したりと様々な楽しみ方ができる人気の催しです。
そんな日曜市のおすすめのお店や楽しみ方を、ほぼ毎週日曜市に通っている地元ライターが「グルメ編」「お土産編」に分けてご紹介します。

高橋さよ(たかはしさよ)

高知生まれ、在住のフリーライター。地元誌をはじめ、全国誌やウェブメディアで高知県および四国の情報を執筆。尊敬する人物は土佐清水市の英雄、ジョン万次郎。「鰹のたたき」はタレとタマネギたっぷりが好み。

画像: 300年以上続く歴史あるマルシェ。高知の日曜市で買いたい名品

1.300年以上の歴史がある高知の街路市「日曜市」とは

昭和20年時代の日曜市(『高知市街路市開設300周年記念 街路市資料集』より出典)

2.日曜市の基本情報

開催日は毎週日曜日

開催日は、毎週日曜日。時間は、4月~9月は午前5時~午後6時、10月~3月は午前5時30分~午後5時となっています(出店の準備および撤収の時間を含む)。午後になると商品数が少なくなり撤収を始めるお店も多いので、午前中に行くのがおすすめ。

出店数に変動はあるものの、夏の暑い日も、冬の寒い日も、雨天でも基本的には毎週開催されています。休みとなるのは年始の「1月1・2日」と、よさこい祭りが開催される「8月10~12日」が日曜日と重なった時のみ。ゴールデンウィークや夏休みの時期は、たくさんの人で賑わいます。

台風など荒天の日には稀に中止となることもあるため、そういった場合は高知市HPやFacebookページ「高知の日曜市(土佐の街路市)」で配信されているリアルタイムの情報を確認するのが良いでしょう。

開催場所は「高知市追手筋」。公共交通機関でのアクセスがおすすめ

開催場所は県内随一の繁華街である「高知市追手筋」。高知城の追手門前から東へ約1kmにわたり、車道の片側二車線を歩行者天国にする形で開催されています。

公共交通機関でアクセスする場合は、JR高知駅または高知龍馬空港から電車かバスに乗車し「蓮池町通」停留所で下車してください。そこから徒歩5分ほどで日曜市に到着します。

日曜市には専用駐車場が無いので、車でのアクセスには注意が必要です。休日限定で県庁駐車場や追手筋周辺道路の一部区間が無料で駐車できるようになりますが、混雑するので周辺の有料駐車場を利用するのが無難です。(日曜市周辺の有料駐車場情報は県庁HPで公開されています)

画像: 開催場所は「高知市追手筋」。公共交通機関でのアクセスがおすすめ

お店は道路の南北両側にずらりと並んでおり、ひととおり見て回るだけでも時間がかかります。ところどころに休憩用テントがあるので、ひと休みしながらのんびりめぐってくださいね。

日曜市
開市毎週日曜日 ※ただし、1月1・2日、8月10〜12日の日曜日は除く
開市時間4〜9月 / 5:00〜18:00 10〜3月 /5:30〜17:00(出店の準備および撤収の時間を含む)
問い合わせ高知市産業政策課 088-823-9456

3.地元ライターおすすめの店 ~グルメ編~

いよいよ日曜市のおすすめのお店をご紹介します。まずはグルメ編です。

大平商店のいも天:サクふわの衣に包まれたスイートなお芋にうっとり

画像1: 大平商店のいも天:サクふわの衣に包まれたスイートなお芋にうっとり

日曜市で大人気のグルメといえば、大平商店の「いも天」です。高知県産のサツマイモに秘伝の衣をまとわせて揚げた一口サイズの天ぷらで、アツアツ揚げたてを食べ歩きするのは、もはや日曜市の定番スタイルといっても過言ではありません。

画像2: 大平商店のいも天:サクふわの衣に包まれたスイートなお芋にうっとり

ぷっくりふくらんだ衣を口へ運ぶと「サクッ、ふわっ」となんとも心地よい食感が広がり、中から鮮やかな黄色のサツマイモが現れます。その甘いことといったら…!子どもも大人も思わず笑顔になるおいしさです。

売っているお店:日曜市4丁目南 245・246番 大平商店(夏期は休業)

うどん&田舎寿司:朝食にぴったりな優しい田舎味

画像1: うどん&田舎寿司:朝食にぴったりな優しい田舎味

日曜市は商品数が豊富な朝早くに行くのがおすすめですが、せっかくなら朝食も日曜市で楽しんでみてはいかがでしょうか。

わたしが必ずといって言いほどよく食べるのは一柳さんの「うどん」です。店内には小さなイスとテーブルがあるので、座ってゆっくりと温かいうどんを食べることができます。麺はふわっと柔らかく、お出汁はじんわり染み入るような旨味があって心まで癒やされます。

画像2: うどん&田舎寿司:朝食にぴったりな優しい田舎味

また、山菜・野菜・こんにゃくなどの具を、柚子の香り漂う酢飯にのせた高知名物「田舎寿司」もおすすめ。三谷さんが作る田舎寿司は特に人気なので、売り切れ前に買っておくべし!です。

売っているお店:日曜市3丁目北 201番 一柳さん(うどん)
        日曜市2丁目南 96番 三谷さん(田舎寿司)

土佐和牛のサーロインステーキ:買い物中のちょっとした贅沢を楽しむ

画像: 土佐和牛のサーロインステーキ:買い物中のちょっとした贅沢を楽しむ

お肉が焼ける香ばしい匂いに誘われて、ついつい立ち寄ってしまう炭火串焼き店。焼き鳥や豚バラなどもおいしいのですが、ぜひ一度食べていただきたいのが「土佐和牛のサーロインステーキ」です。

上品な脂がほどよく入った贅沢なお肉を、串に刺して炭火で香ばしく焼いた粋な一本。噛むと口のなかに脂がジュワワ~と溢れ出します。かしこまらずにおいしいものを味わえるのも、日曜市ならではの魅力です。

売っているお店:日曜市4丁目北 283番 池田さん

文旦:爽やかな甘さと豊かな香りが特徴の高知の特産品

画像1: 文旦:爽やかな甘さと豊かな香りが特徴の高知の特産品

高知の特産品である「文旦(ぶんたん)」は、赤ちゃんの頭くらいの大きさをした柑橘類。分厚い皮と甘皮を剥くと宝石のように輝く果肉が現れ、食べると爽やかな果汁がジューシーに溢れてほんのりビターな香りが広がります。時季になると日曜市の多くのお店に、まるまる育った文旦が並ぶので、ぜひ味わってみてください。

文旦を取り扱う店のひとつ、武田くだもの店によると、酸味と甘みのバランスが楽しめる「露地栽培の文旦」は2月~5月上旬頃、甘さと香りが際立つ「水晶文旦」は10月~12月頃、コクのある甘さが広がる「温室土佐文旦」は11月下旬~12月頃に出回るそうです。

訪れる時季が文旦の季節以外でも、文旦味のスイーツやドリンクを味わうことができます。特に文旦生産者が自らつくるスイーツがおすすめです。

画像2: 文旦:爽やかな甘さと豊かな香りが特徴の高知の特産品

かよやでは、自家製の文旦ジャムをたっぷり使ったクッキーが人気です。文旦そのものの甘酸っぱい味を楽しめるよう、クッキーの甘さは控えめ。食べると文旦特有の香りが豊かに広がり、つい「もう一枚…もう一枚」と手が伸びてしまいます。

画像3: 文旦:爽やかな甘さと豊かな香りが特徴の高知の特産品

片山農園では、文旦果汁100%でつくった濃厚な風味のシロップを使ったジュースが大人気。爽やかな甘さとほんのりビターな香りのハーモニーが心地よく、飲んでいるだけで気持ちが和らぎます。

売っているお店:日曜市2丁目南 106番 武田くだもの店(文旦青果)
        日曜市2丁目北 138番 かよや(文旦クッキー)
        日曜市5丁目南 382番 片山農園(文旦ジュース)

幸せのわらび餅:日曜市を歩いて疲れたら、ひんやりと甘い癒しを

画像: 幸せのわらび餅:日曜市を歩いて疲れたら、ひんやりと甘い癒しを

東西に長く伸びる日曜市を歩いていると冬でも体がほてってきます。そんな時は、つるりん冷たい「幸せのわらび餅」をどうぞ。わらび粉と水を鍋で練り上げてつくる本格派です。このお店では高知名物の大きな皿「皿鉢(さわち)」に氷とともに並べてあって、買うとカップにすくい上げ、自家製黒蜜ときな粉をたっぷりかけてくれます。ひんやりモッチモチのおいしさが、幸せな気分にしてくれますよ。

売っているお店:日曜市3丁目北 200番 和田さん(2017年6月25日時点)

はしまき&アイスクリン:食べ歩きのお供にぴったりのご当地グルメ

画像1: はしまき&アイスクリン:食べ歩きのお供にぴったりのご当地グルメ

食べ歩きを楽しむなら、こちらの二品がおすすめ。「はしまき」と呼ばれる食べ物は、実はお箸に巻いたお好み焼きで、アメリカンドッグを食べるように片手で食べることができます。目玉焼きやチーズなどトッピングも選んで、お気に入りの味を楽しみましょう。

画像2: はしまき&アイスクリン:食べ歩きのお供にぴったりのご当地グルメ

そして、こちらのお店では高知名物「アイスクリン」も売っています。アイスクリームとシャーベットの中間のようなシャリシャリとした食感が特長で、ほんのりバナナやメロンのようなフルーティーな味が広がる、高知の昔ながらのおやつです。

売っているお店:日曜市4丁目北 269番 はしまき

4.地元ライターおすすめの店 ~お土産編~

ここからは、高知旅行のお土産を購入するのにおすすめのお店をご紹介します。

あわせしょうが:高知特産のショウガを贅沢に使ったシロップ

画像: あわせしょうが:高知特産のショウガを贅沢に使ったシロップ

100%高知産のショウガと砂糖だけを材料に、水を一切使わず作った吉平商店の「あわせしょうが」は、“ショウガの蜜”と言っても過言ではないほど濃密なショウガシロップです。水やお湯、炭酸で割って飲むだけでショウガの風味がしっかり広がる贅沢なドリンクが完成。また、砂糖代わりの調味料として料理に使うのもおすすめ。豚肉のショウガ焼きも、いつもの作り方でショウガが濃厚に香るスペシャルな味になります。

売っているお店:日曜市5丁目北 383番 吉平商店

包丁:切れ味も使い勝手も抜群!高知の風土が生んだ土佐打刃物

画像1: 包丁:切れ味も使い勝手も抜群!高知の風土が生んだ土佐打刃物

面積あたりの森林率で日本一を誇る高知県は、林業の繁栄とともに刃物の製造が盛んになりました。丈夫さと切れ味の良さを特徴とした「土佐打刃物」は400年以上の歴史があり、いまも頑固な職人の手によってつくり続けられています。土佐雅では、職人謹製の包丁を多彩に取りそろえており、肉や魚や野菜などよく切るものにあわせてセレクトしてくれます。

画像2: 包丁:切れ味も使い勝手も抜群!高知の風土が生んだ土佐打刃物

また、土佐打刃物職人のお一人が考案したのが、なんとも愛らしい「くじらナイフ」。元々は刃物離れが進む子どもたちに使ってもらおうと誕生したそうです。マッコウクジラ、ナガスクジラなど全6種がラインナップ。高知の歴史と職人さんの手仕事が詰まったこの逸品、ぜひ一家に一頭いかがでしょうか?

売っているお店:日曜市5丁目南 340番 土佐雅

新荘川焼の塩つぼ:いつでもサラサラをキープ。土が呼吸する土佐の塩つぼ

画像: 新荘川焼の塩つぼ:いつでもサラサラをキープ。土が呼吸する土佐の塩つぼ

知る人ぞ知る高知の清流・新荘川。その近くにある「猪狩窯」から生まれた新荘川焼は、素朴さと繊細な美しさをあわせ持った陶器です。そのなかで特に人気を集めているのが素焼きの「塩つぼ」。ただの調味料入れではありません。独自の製法によってつぼに通気性を持たせることで、中に入れた塩や砂糖に湿気が溜まらず、いつでもサラサラの状態に保っておくことができるのです。落ち着きのある雰囲気と優しい肌触りも魅力で、長く愛用したくなります。

売っているお店:日曜市4丁目南 238番 猪狩さん

天然果汁100% ゆず:料理やドリンクに!これ一本で高知味の完成

画像: 天然果汁 100% ゆず

天然果汁 100% ゆず

高知グルメには柚子をアクセントに加えたものがたくさんあります。それもそのはず、柚子の生産量が日本一なのです。そんな「高知の味」をご自宅でも楽しみたいなら、瓶詰めにされた柚子果汁をぜひ。

山で大切に育てられた柚子を、果汁も香りも逃さぬように一玉一玉搾った一品は、お酢代わりとしてお寿司やサラダに使っても良し、醤油とあわせて自家製柚子ポン酢にしても良し。はちみつを加えて水やサイダーで割ってドリンクにしてもおいしく、使い勝手抜群です。

売っているお店:日曜市4丁目南 257番 永野さん

5.ひろめ市場:日曜市と一緒に楽しみたいグルメスポット

画像1: 5.ひろめ市場:日曜市と一緒に楽しみたいグルメスポット

日曜市を堪能したあとは、周辺にある観光スポットにもぜひ足をお運びください。
特に訪れてほしいのは、約60の店がギュギュッとひしめき合う「ひろめ市場」。場所は、日曜市7丁目のすぐそばです。

画像2: 5.ひろめ市場:日曜市と一緒に楽しみたいグルメスポット

「かつおのたたき」や「安兵衛の屋台餃子」といった高知名物をはじめ、和洋中やエスニックなどの多彩な料理に、かき氷やケーキなどのスイーツまでありとあらゆるグルメが満載です。

6.日曜市だけじゃない、高知の街路市

画像: 6.日曜市だけじゃない、高知の街路市

日曜市に代表される「高知の街路市」は、平日にも開催されています。日曜市ほどの出店数や規模ではありませんが、旬の野菜や果物は多彩に並んでいます。地元のお客さんが多く訪れることもあり、お店の人はお客さんとの会話を楽しみにしているそうです。地元の人とふれ合いたい方は、ぜひ平日の街路市にも足をお運びください。

・火曜市…高知市上町4丁目・5丁目で毎週火曜日に開催。午前6時から日没1時間前まで

・木曜市…高知市本町5丁目(県庁前)で毎週木曜日に開催。日の出から日没1時間前まで

・金曜市…高知市愛宕町1丁目で毎週金曜日に開催。日の出から日没1時間前まで

※いずれの街路市も開催日は1月1日・2日を除く。開催時間は出店の準備と撤収の時間を含む

ここでご紹介したものは、いずれも作り手のこだわりと愛情がたっぷり詰まったものばかり。もちろんまだまだ他にも日曜市には魅力的なもの・おいしいものがたくさんあります。きっと、ほぼ毎週のように通っているわたしもまだ知らない逸品だってあるはず…それくらい広くて深いのが高知の日曜市なのです。
お店の人は優しくて話し好きの方が多いので、いろいろと質問してみるとさらに楽しい発見があるはず。一度と言わず、何度でも訪れていただきたい高知の自慢のスポットです。

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