徳島の伝統文化と自然風景に出会う旅

徳島県1泊2日のモデルコース日程

10:00 脇町うだつの町並み

江戸中期より、一世一代の夢をかけ藍に沸き、繭に栄えた商いの町・脇町。吉野川の水運に恵まれ、その積出し港として栄え、一時は百を超える藍商人たちが栄華を極めました。400ｍにわたって連なる家並みには、ありし日の豪商たちが隆盛を顕示した「うだつ」がそびえ、今なお当時の隆盛を物語っています。
〔国指定重要伝統的建造物群保存地区　昭和63年12月16日指定〕
「うだつ」とは隣家との境界に取り付けられた土造りの防火壁のことで、これを造るには相当の費用がかかったため、裕福な家しか設けることができませんでした。 すなわち「うだつが上がる」ということは富の象徴であり、「うだつの町並み」は当時の繁栄を物語っています。（所要時間1時間）

車で1時間（三好市大歩危まで）

12:00 祖谷そば・そば米雑炊

「祖谷そば」は、三好市の祖谷地方に古来から伝わる在来種のそば粉を使ったそばで、そば粉の割合が高くて香りが高く、ぷつぷつと切れやすい特徴を持っています。
また、そばの実をゆでてから乾燥させ、皮を取り除いたものをだし汁で煮た雑炊「そば米雑炊」も祖谷地方の郷土料理として親しまれています。「そば米雑炊」は、源平の合戦に敗れた平家の落ち武者が祖谷地方に身を潜めた際に、都を偲んで作ったのがはじまりといわれています。（所要時間30分）

車で10分～30分

13:00 大歩危峡遊覧船

2億年もの年月をかけて吉野川の激流によって浸食されて自然によって作られた渓谷を楽しめる遊覧船です。季節によって違う景色を楽しめるので、2014年には、大歩危峡の一部ではありますが、日本列島の成り立ちを知る上で学術的に非常に価値が高い場所として国に認められ、国の天然記念物に指定され、翌年には国の名勝にも指定されました。遊覧船の航路上がその一部になっています。併設されているレストランでは、四季折々の吉野川を眺めながら、鮎の塩焼きや祖谷そばなどを召し上がれます。（所要時間30分）

車で30分

14:00 祖谷のかずら橋

三好市西祖谷山村にある「祖谷のかずら橋」は、日本三奇橋のひとつとして知られています。重さ約5トンにもなるシラクチカズラで作られおり、3年ごとに架け替えが行なわれます。 現在は周辺が整備されており、大型バスやマイカーでも訪れることのできるスポットになっていますが、その昔は断崖を通らなければ辿り着けない「秘境」でした。
一歩踏み出すたびに軋んでユラユラと揺れる橋はスリル満点！
長さ45m・幅2m・水面上14m。 （国指定重要有形民俗文化財）（所要時間1時間）

車で30分

15:30 祖谷渓・小便小僧

ミシュラン・グリーンガイドにも選ばれた祖谷街道を進んで谷川をのぞき込むとぞくっとする眺めに出会えます。祖谷渓は祖谷川が長い年月をかけて山を削り取った渓谷で、Ｖ字型に深く切り込んだ眺めは圧倒的。川面まで約170mの突き出した岩の上には小便小僧の像があります。また、祖谷川がひの字になっている「ひの字渓谷」からの眺めに感動です。（所要時間30分）