韓国旅行といえば、旨辛グルメを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。でも実は、辛くない韓国料理にも、深い味わいと心温まる魅力がたくさん詰まっています。この記事では、「辛いものはちょっと苦手…」という方や、「旅先でも胃にやさしい料理を楽しみたい」という方に向けて、ソウルで味わえる“辛くない”韓国グルメのお店をご紹介。定番の料理の人気店や、知る人ぞ知る穴場、ひとり旅でも入りやすいお店などを厳選しました。

辛くなくておいしい、定番の韓国グルメ

辛いイメージのある韓国料理ですが、実はやさしくて深い味わいの定番料理もたくさん。何度でも食べたくなる、ホッとするような韓国グルメを厳選してご紹介します。

【タッカンマリ】日本の番組にも紹介された「サムボク韓方タッカンマリ」

画像1: 【タッカンマリ】日本の番組にも紹介された「サムボク韓方タッカンマリ」

韓国語で「鶏一羽」を意味する「タッカンマリ」は、コラーゲンたっぷりで体にやさしい韓国の定番鍋料理。骨付き鶏肉をホロホロになるまで煮込み、ニラやジャガイモ、餅などと一緒に煮ることで、スープには滋味深い旨みが溶け出します。料理名の通り、鶏が一羽入っているので、シェアして食べるのがおすすめ。

画像2: 【タッカンマリ】日本の番組にも紹介された「サムボク韓方タッカンマリ」

タッカンマリは、通常は透明な鶏ガラベースのスープであることが多いのですが、「サムボク韓方タッカンマリ」は、韓方(ハンバン)薬膳をブレンドしたスープが特徴の専門店。黒いスープは見た目ほどクセがなく、すっきりとした味わいです。別添のニラキムチや、特製タレにお好みで酢・カラシ・コチュジャンなどを加えて味変も楽しめます。主要な観光地からは少し離れた、学生街としても知られる「回基(フェギ)」駅が最寄りですが、日本のテレビ番組でも紹介されたこともあり、観光客にもファンが多いお店です。

サムボク韓方タッカンマリ

住所ソウル特別市東大門区回基路16キル 5-1(서울특별시 동대문구 회기로16길 5-1)
営業時間11:00〜22:00(ブレイクタイム 15:00〜16:30)
定休日なし
Instagram@sambok1985

【ソルロンタン】やさしい味わいと旨みが凝縮「新村ソルロンタン」

画像: 【ソルロンタン】やさしい味わいと旨みが凝縮「新村ソルロンタン」

「ソルロンタン」は、牛の骨や肉を長時間煮込んで作る白濁スープ。あっさりした見た目ながら、旨みが凝縮された滋養料理です。ごはんやネギを入れて、塩やキムチで味を調整しながら食べるのが定番スタイルになっています。

画像: 辛みがほしい場合は卓上のキムチを入れて味変

辛みがほしい場合は卓上のキムチを入れて味変

「新村ソルロンタン」は、その名の通り新村(シンチョン)エリア発の人気チェーン。ソウル駅近くのソウルスクエア店は、アクセスしやすいので旅行者にもおすすめ。じっくり煮込んで仕上げたスープは、すっきりとしながらもコク深く、食後の胃にもたれないやさしさが魅力です。シンプルで飽きのこない味は、韓国グルメ初心者にもぴったり。朝ごはんや、ひとりごはんでも行きやすいお店です。

新村ソルロンタン ソウルスクエア店

住所ソウル特別市中区漢江大路416モール B1F(서울특별시 중구 한강대로 416,몰 B1F)
営業時間11:00~21:00
定休日旧正月・秋夕(チュソク)の当日
web新村ソルロンタン 公式サイト(外国語サイト)

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【ジョン】バラエティ豊かなジョンを味わえる「ヨン大砲(デポ)」

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韓国で「ジョン」と呼ばれる料理は、日本でいう“チヂミ”のこと。小麦粉と卵を衣にし、野菜や魚介、肉などを焼いたバリエーション豊かな一皿です。お酒のおつまみや、特別な日の家庭料理、ジョンを焼く音が雨音に似ていることから、雨が降った日などに食べる料理として親しまれています。

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「ヨン大砲(デポ)」は、ひとつ前に紹介した「新村ソルロンタン」のある延世(ヨンセ)大学近くにあるジョン専門店。チーズがのったカムジャジョン(ジャガイモチヂミ)や、ズッキーニやスパムといった数種類のジョンの盛り合わせなど種類も豊富。食欲をそそるビジュアルにも目を引かれます。特に酸味のあるタレと一緒に食べると、素材の味がさらに引き立ちます。深夜まで営業しているので、友人や家族とシェアして食べるのにぴったり。ローカル感あふれる夜のグルメスポットです。

ヨン大砲(デポ)

住所ソウル特別市西大門区延世路7キル 26(서울특별시 서대문구 연세로7길 26)
営業時間12:00~2:00
定休日旧正月・秋夕(チュソク)の当日

【テジクッパ】ミシュランにも掲載された「安岩(アナム)」

画像1: 【テジクッパ】ミシュランにも掲載された「安岩(アナム)」

「テジクッパ」は、豚肉を長時間煮込んだスープにごはんを入れて食べる、港町・釜山(プサン)発祥のソウルフード。濃厚ながらも臭みがなく、お店によっては塩や薬味を加えて自分好みに仕上げられるのが魅力です。

画像2: 【テジクッパ】ミシュランにも掲載された「安岩(アナム)」

「安岩(アナム)」は、ミシュランにも掲載された人気店で、ソウルの伝統的な家屋が立ち並ぶ仁寺洞(インサドン)エリアに位置します。丁寧に下処理された2種類の豚肉と、雑味のない透明なスープが特徴。ごはんは最初からスープに入っており、スープごはんのように食べるのがポイント。シンプルながらも旨みたっぷりで、心が落ち着くようなやさしい味わいです。

安岩(アナム)

住所ソウル特別市鐘路区北村路5キル 10(서울특별시 종로구 북촌로5길 10)
営業時間11:30〜21:00(ブレイクタイム 15:00〜17:00)
定休日旧正月・秋夕(チュソク)の当日
Instagram@anam_inanguk

まだ知られていない。最新&ツウな辛くない韓国グルメ

辛くないのに驚くほど奥深いグルメに注目。日本ではあまり馴染みのない料理や地元の人々が通う人気のお店などで、やさしい味と素材の力強さを感じてみませんか? 次のソウル旅は、“ツウな一皿”が主役です。

【ヘジャングク】日本人も親しみやすい“韓国風の味噌汁”「キプン」

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ひとつ前にご紹介した「安岩」が展開するお店「キプン」。代表的なメニューは、炭火で焼いたサンマなどの青魚で出汁をとったスープ「へジャングク」です。二日酔いを解消する食べ物としても知られています。こちらのお店では、「テンジャン」と呼ばれる韓国の味噌がベース。材料は大豆などで日本と同じですが、発酵方法などの工程が違い、納豆のような香りがするのが特徴です。日本人観光客にとっても親しみやすい一方、韓国らしい深みのある味を感じられます。

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キプンのへジャングクは、具材に植物のアザミを使っているのも珍しいポイント。コク深いアザミとテンジャンがマッチします。ほかにも、韓国南西部で食べられるからし菜を使ったキムチなど、各地のご当地おかずもついてくるので、ソウルにいながらローカルな韓国料理を味わえます。

バーテーブル席があり、ひとりごはんも可能。前日に食べ過ぎたり飲み過ぎたりしたときや、家庭的な味を求めている人にうってつけの一軒です。

キプン

住所ソウル特別市鐘路区仁寺洞16キル 6(서울특별시 종로구 인사동16길6)
営業時間月・火曜11:30〜15:00、水〜金曜・日曜11:30〜21:00
定休日土曜
Instagram@gippen_insa

【マッククス】純度100%のそば粉を使用「江南マッククス&ポッサム」

「マッククス」とは、韓国の北東部に位置する江原道(カンウォンド)発祥の冷たいそば料理で、 暑い夏や食欲がないときにも負担なく楽しめるメニューです。

「江南マッククス&ポッサム」は、100%そば粉を使用した自家製麺が評判のお店。特にエゴマをたっぷり使った「エゴマ油マッククス」が人気のメニューです。こちらのお店は、エゴマ油と粉を混ぜるスタイルで提供しており、素朴なそばの風味と香ばしさが際立つ一品です。ポッサム(茹で豚)とのセットもおすすめで、ボリュームも満足感も抜群。江南のオフィス街でひとりでもサクッと食べられるスポットです。

江南マッククス&ポッサム

住所ソウル特別市江南区テヘラン路4キル13 1階105号(서울특별시 강남구 테헤란로4길 13 지상1층 105호)
営業時間10:30〜21:00
定休日日曜
Instagram@gangnam_makguksu_bossam

【スジェビ】洗練されたカフェのようなお店「カル 聖水店」

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「スジェビ」とは、韓国のすいとん料理。小麦粉をこねた生地を手でちぎってスープに入れ、煮込んで作る素朴な一品です。雨で冷えた体を温めてくれることから韓国では雨の日に恋しくなる家庭の味で、ジャガイモやズッキーニなどのホクホクの具材とモチモチの生地がやみつきになります。

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トレンドスポットの聖水(ソンス)にある「カル 聖水店」は、そんなスジェビを洗練された空間で味わえる新感覚のお店。まるで北欧風カフェのような店内で提供されるのは、アサリや昆布、根菜から丁寧にとった澄んだスープと、モチモチの生地。塩味控えめで素材の味がじんわりと広がります。見た目も美しく、韓国の新しい“食の体験”をしたい人におすすめです。

カル 聖水店

住所ソウル特別市城東区聖水路126(서울특별시 성동구 성수이로 126)
営業時間11:00〜20:30
定休日日曜
Instagram@kal_seoul

【ミナリユッケ】セリがたっぷりのユッケが人気「陵洞(ヌンドン)ミナリ」

ミナリとは、日本でいう“セリ”のこと。香り高く、シャキシャキとした食感が特徴で、韓国では焼肉の付け合わせだけでなく、ユッケやスープにも幅広く使われています。

画像: 【ミナリユッケ】セリがたっぷりのユッケが人気「陵洞(ヌンドン)ミナリ」

「陵洞(ヌンドン)ミナリ 新龍山店」は、ミナリを主役にしたメニューが自慢の専門店。人気の「ミナリユッケ」は、たっぷりの新鮮なミナリの上に、甘辛く味付けされた牛ユッケをトッピング。香りと食感のバランスが絶妙です。また、ミナリと牛骨スープで煮込んだ「ミナリコムタン」もおすすめ。両方食べたい場合はシェアして食べるといいでしょう。深みのあるスープにミナリの爽やかさが加わり、最後の一口まで飽きずに楽しめます。最寄りは「龍山(ヨンサン)」駅。BTSなどの所属事務所である「HYBE」や新しいお店が続々と増えているエリアなので、推し活ついでに訪れるのもいいかもしれません。

陵洞(ヌンドン)ミナリ 新龍山店

住所ソウル特別市龍山区漢江大路40キル 28 1~2F(서울특별시 용산구 한강대로40길 28 1~2F)
営業時間11:00〜23:00
定休日なし
Instagram@ndminari

【ミヨックク】特別な誕生日に訪れたいお店「Oilje(オイルジェ)」

画像8: NAVER

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「ミヨックク」とは、韓国で誕生日や産後の回復食として親しまれている「わかめスープ」を指します。鉄分やミネラルが豊富で、体にやさしく、家庭のぬくもりを感じさせる一品です。韓国では「誕生日にはミヨッククを食べる」が定番で、大切な人の健康や長寿を願う気持ちが込められています。

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「Oilje(オイルジェ)」は、そんな文化を現代的な空間で味わえる話題の一軒。店内はまるでギャラリーのように洗練されており、ミヨッククは上品な出汁とやわらかなわかめの風味が絶妙です。通常営業のランチに加え、金曜の夜には特別な「誕生日膳」も提供。ソウルでしか味わえない“記憶に残る一杯”を体験してみてください。Instagramから予約ができるので、確実に行きたい人は予約がおすすめです。

Oilje(オイルジェ)

住所ソウル特別市龍山区漢江大路62ダキル29(서울특별시 용산구 한강대로62다길 29)
営業時間10:00〜15:00
定休日土・日曜
Instagram@oilje_official

【オンバン】ジェジュンも訪れた人気店「松岩温飯(ソガムオンバン)」

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韓国語で「オンバン(温飯)」とは、温かいごはんにスープや具材をのせて混ぜて食べる、北朝鮮・平壌発祥の家庭料理。ビビンバほど派手さはありませんが、素材の持ち味をいかした滋味深い一品で、韓国の「おふくろの味」ともいえる存在です。

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「松岩温飯(ソガムオンバン)」は、伝統の味を現代的な感覚で再解釈した韓国料理店。K-POPスターのジェジュンも訪れたことで話題になりました。友人たちなどの旅行はもちろん、ひとりでも入りやすいお店です。看板メニューの「オンバン」は、まるで花びらのように盛り付けられた豚肉の美しさと、丁寧にとった出汁がごはんにじんわり染み込みます。観光で一日中歩き回った心と体に染み入る一杯です。

松岩温飯(ソガムオンバン)

住所ソウル特別市鐘路区敦化門路11ナキル 31-3(서울특별시 종로구 돈화문로11나길 31-3)
営業時間11:30〜22:00
定休日日曜
web@sogam_official

辛くない韓国グルメに舌鼓を打ってみて

よく知られている韓国グルメ以外にも、まだまだ知られていないおいしいグルメが盛りだくさん。食べたことのない味にチャレンジしてみるのも旅の醍醐味です。

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