オリエンタルな文化と西洋のカルチャーが交錯するドラマチックシティ・香港。バラエティ豊富なグルメと宝石箱をひっくり返したような夜景、さらに最新アートスポットからディープな下町、自然豊かな離島まで、多彩な見どころがあります。フライトも日本から4~5時間ほどと気軽に行ける海外のひとつです。初めて香港に行く人はもちろん、リピーター向けにも最新の香港の魅力を凝縮。おさえておきたいスポットを効率的にめぐる3泊4日のモデルコースをご紹介します。

※価格や提供内容、営業時間は2024年10月時点の情報です。

INDEX

1日目:九龍の定番スポット&ディープな下町めぐり

香港国際空港からエアポート・エクスプレスで九龍駅まで22分、香港駅までは24分ほど。香港はMTR(鉄道)をはじめ、トラムやスターフェリーなど、整備された公共交通を利用してスムーズに観光ができるので初心者にも安心です。

初日は観光の中心地である九龍(ガウロン)を回ります。点心ランチの後、話題のニューエリア「西九文化区(サウガウマンファーコイ)」でアートに触れ、定番のナイトビューを観賞し、ディープな香港世界も楽しみます。

点心専門店「龍點心(ロンディムサム)」でランチタイム

食の都・香港での1食目は飲茶。本来、朝から14時頃までが飲茶タイムですが、最近は、一日中飲茶ができる点心専門店が増えています。お腹の空き具合にあわせて、ひとりでも、ふたりでも気軽に立ち寄れるのが点心専門店の良さ。

九龍サイドの中でも、香港一の繁華街「尖沙咀(チームシャージョイ)」にある「龍點心」に向かいます。オープンキッチンで職人が手作りする点心を提供する同店は、バラエティ豊かなメニューが人気。

画像: 一龍大満足

一龍大満足

おすすめの「一龍大満足(ヤッロンダーイムンジョック)」は、エビやトリュフなどを使った贅沢な創作点心6種の盛り合わせです。

画像: 点心専門店「龍點心(ロンディムサム)」でランチタイム

このほかにも素材とレシピにこだわった、クオリティの高い点心が豊富。レトロポップなインテリアの店内で味わえばグルメシティ・香港を実感できることでしょう。

龍點心

住所香港九龍尖沙咀海防道38-40號 中建大廈1樓
営業時間7:00~23:30
定休日なし
web龍點心 公式サイト(外国語サイト)

香港の新アイコン「M+」で現代ビジュアルアートに浸る

点心ランチの後は、尖沙咀の北西側、ウォーターフロントに誕生した「西九文化区」へ。芸術、文化、エンターテインメント、グルメの施設が集まる話題のニューエリアです。

画像1: 香港の新アイコン「M+」で現代ビジュアルアートに浸る

2021年11月にオープンした「M+」は、20世紀以降のデザインや建築など、幅広いビジュアルアートを収集・展示するアジア初の視覚文化ミュージアム。

画像2: 香港の新アイコン「M+」で現代ビジュアルアートに浸る

1万7000平方メートルに及ぶスペースに33のギャラリーや映画館、視聴覚ライブラリーなどをレイアウトしています。このほか、ヴィクトリア・ハーバーを眺められるルーフガーデン、カフェやレストランなども充実。展示作品をモチーフにしたグッズや香港クリエイターの雑貨などを取り揃えたミュージアムショップも要チェック! 時間をかけて鑑賞したい魅力あふれるミュージアムです。

M+

住所香港九龍西九文化區博物館道38號
営業時間10:00~18:00 ※金曜のみ10:00~22:00、最終入場は閉館の30分前
休館日月曜
webM+ 公式サイト(外国語サイト)

「香港故宮文化博物館(ヒョンゴーングーゴンマンファーボッマッグーン)」で貴重な中国アートに触れる

画像: iStock/josephmok

iStock/josephmok

「M+」から徒歩5分ほどに位置する「香港故宮文化博物館」は、2022年7月に開館した新しいミュージアム。中国の伝統的な建築スタイルに革新的な技術とモダンなセンスを融合させた建物は、香港の著名な建築家ロッコ・イムが設計を担当。

9つのギャラリーから構成されており、北京の故宮博物院から集められた1000点近い貴重な宝物を展示、そのうち166点は国宝に指定されています。中国の芸術のみならず過去には、フランスを代表する宝飾・時計ブランド「カルティエ」をテーマにした特別展や「ロンドン・ナショナル・ギャラリーの名作展」なども開かれており、今後の企画にも注目です。

香港故宮文化博物館

住所香港九龍西九文化區博物館道8號
営業時間10:00~18:00 ※金曜・土曜・祝日は10:00~20:00、チケットの最終販売は閉館の1時間前
休館日火曜、旧正月2日間
web香港故宮文化博物館 公式サイト(外国語サイト)

「尖沙咀(チームシャージョイ)プロムナード」から世界屈指の夜景を堪能

香港の象徴ともいえる海峡「ヴィクトリア・ハーバー」をはさみ、対岸・香港島のビル群を望む「尖沙咀プロムナード」は、香港ならではの絶景が楽しめるスポットです。展望デッキの2階が夜景観賞・撮影のベストポジション。人気の高い観賞スポットなので、早めに場所を取っておくと安心です。

画像: シンフォニー・オブ・ライツ ©︎香港政府観光局

シンフォニー・オブ・ライツ
©︎香港政府観光局

毎晩20時にスタートする「シンフォニー・オブ・ライツ」は、両岸に立つ高層ビルからサーチライトやレーザーが放たれ、音楽と共演するファンタスティックな光のショーです。11月下旬頃からビル群がクリスマスイルミネーションに彩られ、いっそう輝きを増します。

画像: 九龍サイドと香港島サイドを結ぶスターフェリー

九龍サイドと香港島サイドを結ぶスターフェリー

九龍サイドと香港島サイドを結ぶ「スターフェリー」の船上から夜景を眺めるのもおすすめ。わずか100円ほどで楽しめる優雅な船旅です。華やかなナイトビューは香港観光のハイライトでもあります。

尖沙咀プロムナード

住所香港九龍尖沙咀尖沙咀公眾碼頭

シンフォニー・オブ・ライツ

開始時間毎晩20:00~
定休日なし(悪天候時は中止)
webシンフォニー・オブ・ライツ 公式サイト(外国語サイト)

「旺角(ウォンゴッ)」でディープな香港に出合う

ナイトマーケット「女人街」と「男人街」をチェック

夜景を堪能した後は、尖沙咀からMTR(地下鉄)で3つ目、旺角へ。ここは、香港の若い世代に人気の町で、ショッピングセンターやローカルな飲食店がたくさんあります。

画像: バッグや小物などの屋台が並ぶ女人街 ©︎香港政府観光局

バッグや小物などの屋台が並ぶ女人街
©︎香港政府観光局

夕方からにぎわうのが「女人街(ノイヤンガーイ)=通菜街」。名前のとおり、女性物の衣類や雑貨をメインに扱う露店が並ぶナイトマーケットです。

観光客でにぎわう男人街
©️香港政府観光局

また、隣の駅「油麻地(ヤウマーデイ)」近くにある「男人街(ナムヤンガーイ)=廟街」と呼ばれるナイトマーケットは、長さ600mの道の両サイドに露店が並びます。以前は男性向け商品を扱う店が多いマーケットでしたが、現在はTシャツやバッグ、お土産ものなど、観光客向けの店がほとんど。2つのストリートマーケットのハシゴもおすすめです。

女人街

住所香港九龍旺角通菜街

男人街

住所香港九龍油麻地廟街

ローカルなフードコート「呉松街臨時熟食小販市場(ンーチョンガーイラムシーソッセッシウファンシーチョン)」で乾杯

画像: 「旺角(ウォンゴッ)」でディープな香港に出合う

男人街のマーケット前にある「呉松街臨時熟食小販市場」は、ローカルなフードコート。軽食を提供する店や広東料理店など10店ほどが入っており、アジアの屋台らしい庶民的な雰囲気が漂います。

18時を過ぎると屋外にレイアウトされたテーブルは大にぎわいに。地元の人に交じってビールを飲みながら食事を楽しむ外国人観光客もたくさん見受けられます。ローカル気分を味わって、初日からディープな香港を体験してみてください。

呉松街臨時熟食小販市場

住所香港九龍油麻地呉松街29-30號
営業時間7:00~24:00(店舗により異なる)
定休日店舗により異なる

2日目:新旧が融合する流行発信地、香港島を満喫

2日目は、香港の経済の中心、香港島の中環エリアを中心に巡ります。なお、1日目に紹介した尖沙咀から朝食をいただくカフェのある香港島銅鑼湾まではMTRで10分ほどです。

歴史的建造物をリノベーションしたスポットを訪ね歩き、ローカルな朝食や正統派アフタヌーンティーなど香港ならではのグルメも満喫。さらに、夜はヴィクトリア・ピークからの絶景ナイトビューを堪能します。

香港スタイルのカフェ「十字冰室(サップハーベンサッ)」でブレックファスト

街のあちこちで看板を見かける「茶餐廳(チャーツァーンテン)」と「冰室(ベンサッ)」は、香港人の生活に欠かせないファミレス的なお店。朝食、ランチ、アフタヌーンティー、夕食と時間ごとにおトクなセットメニューが用意されています。

画像: 香港スタイルのカフェ「十字冰室(サップハーベンサッ)」でブレックファスト

そんな冰室のひとつであり、3店舗を展開する「十字冰室」は、1960年代から香港の離島・ランタオ島で作られていた香港牛乳ブランド「十字牌牛乳」のカフェ。自社の牛乳を使ったドリンクやフードが楽しめます。

画像: パイナップルパンに卵を挟んだサンドイッチ

パイナップルパンに卵を挟んだサンドイッチ

モーニングタイムには、香港名物のパイナップルパン「菠蘿包(ボーローバーウ)」などとドリンクのセットを提供。

香港式ミルクティー「奶茶(ナイチャー)」とともに味わうのがおすすめ。ローカルな香港カフェで朝食を終えたら、MTRで中環(ジョンワン)へ移動します。

十字冰室

住所香港香港島銅鑼湾禮頓道64號
営業時間7:15~18:30
定休日なし
Instagram@hkcrosscafe

歴史と芸術が融合する「オールド・タウン・セントラル」で感性を刺激

画像: iStock/Baloncici

iStock/Baloncici

香港で最も歴史がある「中環(ジョンワン)」と「上環(ションワン)」にまたがる「オールド・タウン・セントラル」。歴史的建造物をリノベーションしたスポットや古い寺院、モダンアートのギャラリー、トレンドのレストラン、長く愛されてきたローカルグルメなどが混在しており、OLD&NEW、ローカルとインターナショナルが融合する魅力的なエリアです。

画像: 香取慎吾氏が描いた「大口龍仔(大きなお口の龍の子)」

香取慎吾氏が描いた「大口龍仔(大きなお口の龍の子)」

街を歩いていると、壁や階段などに描かれた個性的なストリート・アートが点在しており、写真撮影スポットとして注目を集めています。

舊城中環(オールド・タウン・セントラル)

住所香港香港島中環

英国統治時代の歴史的建造物を修復した「大館(ダーイグーン)」を見学

画像1: ©Tai Kwun

©Tai Kwun

「大館」は、香港が英国統治下にあった19世紀中頃から20世紀初めにかけて、警察・司法関連の施設として建設された歴史的建造物をリノベーションし、2018年にオープンした施設。

画像2: ©Tai Kwun

©Tai Kwun

敷地内には18の建物があり、歴史を紹介するギャラリーのほか、かつての監獄の生活を紹介する展示室、ショップなどが入っています。

また、館内には中国各地の料理を揃えたレストランやベジタリアン点心を提供するティーハウス、フランスの伝統料理が楽しめるカフェなど洗練された飲食店があり、香港ならではのランチやティータイムが楽しめます。

大館

住所香港香港島中環荷李活道10號
営業時間8:00~23:00(施設・店舗により異なる)
定休日なし(施設・店舗により異なる)
web大館 公式サイト(外国語サイト)

クリエイティブスポット「PMQ」でこだわりグッズを入手

画像: ©PMQ

©PMQ

警察官舎だった建物をリノベーションした「PMQ」は、ストーントン棟とハリウッド棟の2棟の建物から成り、香港のクリエイターやデザイナーのショップ、カフェやレストランなど、140店ほどが入店しています。香港の風物をモチーフにした雑貨をはじめ、ここでしか手に入らない商品も多く、個性あふれる店を訪ね歩くのは心はずむ体験です。旅の記念になる素敵なお土産を探してみてはいかがですか。

PMQ 元創方(ユンツォンフォン)

住所香港香港島中環鴨巴甸道35號
営業時間9:00~23:00(施設・店舗により異なる)
定休日施設・店舗により異なる
webPMQ 元創方 公式サイト(外国語サイト)

ラグジュアリーホテル「マンダリン オリエンタル 香港」でアフタヌーンティー

1963年開業の香港を代表する名門ホテル、「マンダリン オリエンタル 香港」。中2階に位置する「クリッパーラウンジ」で正統派のアフタヌーンティーを楽しみます。

画像: ラグジュアリーホテル「マンダリン オリエンタル 香港」でアフタヌーンティー

サンドイッチをはじめとするセイボリー、パティスリーなどが美しく盛り合わされた3段トレイで提供されます。バラの花びらを使ったオリジナルのローズペタルジャムでいただくスコーンは香港一ともいわれています。ラグジュアリーな雰囲気のなか、香り高い紅茶とともに過ごす午後は、忘れがたい旅時間となりそうです。

アフタヌーンティーは公式サイトからの事前予約がおすすめです。

マンダリン オリエンタル 香港 クリッパーラウンジ

住所香港香港島中環干諾道中5號 香港文華東方酒店M/F
営業時間7:00~22:30 ※アフタヌーンティーは14:30~17:30、土曜・祝日は14:00~、日曜は15:30〜
定休日なし
webマンダリン オリエンタル 香港 公式サイト
予約ページhttps://www.mandarinoriental.com/ja/hong-kong/victoria-harbour/dine/clipper-lounge

世界夜景遺産の「ヴィクトリア・ピーク」で絶景を堪能

画像: iStock/BERK OZDEMIR

iStock/BERK OZDEMIR

香港観光のマストスポット「ヴィクトリア・ピーク」。中環のトラム駅を始発に、1888年から運行されている「ピークトラム」に乗って出かけましょう。

画像: 最大斜度27度の急勾配を上るピークトラム iStock/Zhixue CHEN

最大斜度27度の急勾配を上るピークトラム
iStock/Zhixue CHEN

ピークトラムは、2022年に駅と車両などがアップグレード。乗車して約10分、山頂駅に直結する「ピークタワー」には、展望台「スカイテラス428」やレストラン、カフェ、ショップなどが入っています。また、ピークタワーの向かいにあるショッピングモール「ピークギャレリア」にも展望デッキがあります。

画像: ヴィクトリア・ピークから眺めるナイトビュー ©️香港政府観光局

ヴィクトリア・ピークから眺めるナイトビュー
©️香港政府観光局

2024年7月にヴィクトリア・ピークからの夜景は、夜景観光コンベンション・ビューローの世界夜景遺産委員会が「世界夜景遺産」として認定しました。中環の摩天楼、対岸の九龍半島に広がる夜景は、香港という大都会が放つエネルギーを実感させてくれます。

ヴィクトリア・ピーク

住所香港香港島太平山頂
webヴィクトリア・ピーク 公式サイト

3日目:離島へ足をのばそう! ランタオ島で知らなかった香港と出合う

3日目は都会の喧騒を離れて離島へと足をのばします。香港は250以上の島々で構成されていて、香港島の西にあるランタオ島(大嶼山・ダーイユイサン)は、休日になると多くの地元の人が訪れる島。ケーブルカーに乗って大仏を見物した後、島の西に位置する漁村、大澳(タイオー)でのんびりとした旅時間を楽しみます。

ケーブルカーに乗ってランタオ島へ。シンボルの巨大大仏を拝む

まずは、ランタオ島の象徴である巨大大仏を見に行きます。MTRを使って香港駅から東涌駅まで約30分、駅近くの乗車場からケーブルカー「ゴンピン360」に乗り、世界最大の野外仏が鎮座するゴンピンビレッジまで約25分の空中散歩。

画像: 全面ガラス張りで絶景が楽しめるクリスタル+ ©Ngong Ping 360

全面ガラス張りで絶景が楽しめるクリスタル+
©Ngong Ping 360

キャビンからは、ランタオ島の自然を眺めることができます。新登場のキャビン「クリスタル+」は床だけでなく、側面も上から下まで強化ガラスで作られていてスリリング…!

画像: ©Ngong Ping 360

©Ngong Ping 360

ケーブルカーを降りた先には、中国の古い町並みを再現した「ゴンピンビレッジ」があります。

画像: 268段の階段を登ると天壇大仏の台座へと到着できる ©Ngong Ping 360

268段の階段を登ると天壇大仏の台座へと到着できる
©Ngong Ping 360

ここから徒歩5分ほどの「寶蓮禅寺」の「天壇大仏」は、台座を含めた高さが34mあり、世界最大の野外坐仏として知られています。

ゴンピン360ケーブルカー

営業時間10:00~18:00(土曜・日曜・祝日9:00~18:30)
定休日なし(点検などで運行休止あり)
webゴンピン360ケーブルカー 公式サイト(外国語サイト)

香港の原風景が残る漁村「大澳(タイオー)」へ

ゴンピンビレッジ近くのバスターミナルから約30分、のどかな雰囲気が漂う「大澳(タイオー)」は、ランタオ島で最も早く開けた漁村。

画像: ノスタルジックな景観が広がる大澳 ©Ngong Ping 360

ノスタルジックな景観が広がる大澳
©Ngong Ping 360

ここには、「棚屋」と呼ばれる水上家屋が残っています。

画像: iStock/chris-mueller

iStock/chris-mueller

観光ボートに乗って水路を巡ったり、揚げ菓子や魚のすり身ボールなど、大澳名物のスナックを食べ歩いたり、のんびりとした時間が過ごせます。水上家屋を使ったカフェもあり、都会とはひと味違ったコーヒーブレイクを楽しめます。

大澳

住所香港新界大嶼山大澳

自然豊かなランタオ島には、ハイキングコースが複数整備されており、体力にあわせてルートを選べます。また、ランタオ島は「香港ディズニーランド」もあり、一日たっぷり楽しめるディスティネーションです。都心を離れて離島を訪れることで、新たな香港の顔を発見できること間違いなしです。

4日目:モーニング飲茶体験&おみやげハンティング

夕方のフライトで帰国する最終日の朝は、香港グルメの代表格・飲茶でスタートします。ゆっくりお茶と点心を楽しんだ後は、120年もの間、香港市民の足となってきた路面電車に乗ってニュースポット「中環街市」へ。ショッピング&グルメで旅を締めくくります。

最終日の朝は「美心皇宮(メイサムウォンコン)」で飲茶三昧

香港の朝は飲茶で始まります。広東料理店の多くが「早茶(ジョウチャー)」という朝の飲茶タイムを設けています。

画像: 最終日の朝は「美心皇宮(メイサムウォンコン)」で飲茶三昧

香港島サイドの上環にある「美心皇宮」は朝7時30分開店。着席すると「お茶は何にしますか?」と聞かれます。香港でポピュラーなのは、普洱(ポーレイ:独特の香りと味わいが特徴。油を流す効果がある)ですが、鉄観音(ティッグンヤム)や香片(ヒョンピン=ジャスミン茶)など、飲んでみたいお茶の銘柄を伝えます。点心名が記載されたオーダーシートに数を記入、店員に渡せば注文完了です。

あとはできたてのアツアツ点心が届くのを待ちます。にぎやかな店内で、飲茶を満喫して最終日をスタートしましょう。

美心皇宮

住所香港香港島上環干諾道中168-200號 信徳中心地庫B13-B18號舗
営業時間7:30~16:30、18:00~23:00(飲茶は~16:30)
定休日なし
web美心皇宮 公式サイト(外国語サイト)

ギネス認定の2階建て路面電車に乗って移動

続いて、2024年に開業120周年を迎えた路面電車に乗って話題のスポット「中環街市」へ移動します。

画像: トラムの愛称は「叮叮(ディンディン)」 iStock/CHUNYIP WONG

トラムの愛称は「叮叮(ディンディン)」
iStock/CHUNYIP WONG

香港の路面電車は、世界で唯一全車両が2階建て。「現役の2階建てトラム車両保有数」でギネスブックの世界記録に認定されています。運賃は一律3HK$(約60円)と格安。2階席からは、活気あふれる町を見下ろすことができます。

「中環街市(ジョンワンガーイシー)」でメイドイン香港のお土産探し

街市とは市場のこと。香港初期の市場として1842年に開業した歴史ある「中環街市」が2021年に生まれ変わってオープンしました。

画像: 赤いランプは香港の市場の伝統的スタイル ©Photo courtesy of Central Market

赤いランプは香港の市場の伝統的スタイル
©Photo courtesy of Central Market

3フロアに香港の食品、雑貨などの老舗、インテリアやライフスタイルの店、レストランなど約90の店舗が入っています。

画像: ©Photo courtesy of Central Market

©Photo courtesy of Central Market

お土産探しなら1樓(日本でいう2階)へ。トラムやスターフェリーをモチーフにしたキュートな雑貨を扱うショップや香港の有名調味料を扱う店などがあります。

また、2樓(3階)には香港スタイルのパンケーキ「雞蛋仔(ガイタンチャイ)」の店もあり、焼き立てを味わえます。旅のエンディングは、香港らしいショッピング&グルメを楽しめる中環街市で楽しみ尽くしましょう。

中環街市

住所香港香港島中環皇后大道93及徳輔道中80號
営業時間10:00~22:00(施設・店舗により異なる)
定休日なし(施設・店舗により異なる)
web中環街市 公式サイト(外国語サイト)

3泊4日でダイナミックな香港の魅力を凝縮

東洋と西洋、伝統とモダン、都会と自然、喧騒と静寂が混在する香港。グルメや夜景だけではない、多彩な魅力を通じて、今まで知らなかった香港に触れてみてください。

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

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