夜市初心者でも楽しめる！ 台北グルメの聖地「寧夏夜市」のおすすめ11選

※1元＝約4.5円（2024年9月時点）
※価格や提供内容、営業時間は2024年9月時点の情報です。
※2024年9月現在、寧夏夜市の敷地内で道路工事が行われている関係で、工事終了予定の2024年11月中旬までは屋台の営業店舗数を大幅に減らし、交替で営業する予定です。訪問の際には、店舗の営業状況などを事前に確認してください。

ミシュランガイド掲載店舗も並ぶ！ 寧夏夜市とは？

寧夏夜市がある寧夏路（ニンシアルウ）は、日本統治時代のインフラ整備によってロータリー（圓環＝ユエンホワン）ができたことから、人が集まるエリアになりました。安くておいしいグルメが多く、近年はミシュランガイド（ビブグルマン）の掲載店も増えたことから“台湾グルメの聖地”と呼ばれています。大人数の場合は、寧夏夜市を代表する22の屋台グルメをひとつの円卓で楽しめる「千歲宴（チエンスイイエン）」（要予約、1卓10人前6000元）もおすすめです。

寧夏夜市へのアクセス

寧夏夜市への行き方は、台北メトロMRT雙連（シュアンリエン）駅1番出口、もしくは中山（ヂョンシャン）駅5番出口から徒歩約8分です。最寄り駅までのアクセスは、台湾の交通系ICカード・悠遊カード（ヨウヨウカー）の利用が便利。悠遊カードの使い方については、以下の記事で解説しています。使い方をマスターして、夜市散策をさらに楽しんでください。

関連記事

“台湾版交通系ICカード”で旅中の移動がラクになる！買い物にも便利な「悠遊カード」を使いこなそう

台湾旅行が決まったら、ぜひ「悠遊カード（ヨウヨウカー）」を手に入れてください。SuicaやPASMOに似た交通系ICカードで、台湾全土の公共交通機関やコンビニエンスストア、レストラン、ショップなどで使えて、割引などの特典付き。悠遊カードを上手に使いこなして、キャッシュレスで快適な旅を楽しみましょう。

ontrip.jal.co.jp

寧夏夜市に来たら外せない、おすすめグルメ11選

ここからはぜひ食べてほしい絶品グルメを、「グルメ」「スイーツ」とカテゴリ別にご紹介。夜市のグルメは、油やタレを使った料理が多いため、ウェットティッシュを持参しておくと重宝します。

【グルメ】圓環邊蚵仔煎（ユエンホワンビエンオアゼン）

台湾発祥の「蚵仔煎（オアゼン）」は、サツマイモ粉の生地にカキ、卵、ネギ、台湾白菜などを入れて鉄板で焼いたオムレツのこと。ミシュランガイド常連の「圓環邊蚵仔煎」は、1965年に賴炳勳（ライビンシュン）さんが屋台からスタートし、今や路面店を構える行列店になりました。

カキは台湾南部の嘉義（ジャーイー）と台南（タイナン）の養殖場から取り寄せ、卵は雲林（ユンリン）の地鶏を使っているというこだわりよう。オムレツにかけるソースは、スイートチリソースをベースにした秘伝のレシピで作られています。

圓環邊蚵仔煎

【グルメ】豬肝榮仔（ヂュウガンロンズ）

「豬肝榮仔」は1950年創業、豚レバースープが名物の屋台です。おすすめは、豚レバー、豚ガツ（豚の胃袋）、肉団子を入れた「綜合湯（ゾンフータン）」。当日仕入れた新鮮な食材を使い、レバーは中心部の軟らかい部分しか使わないのがこだわりです。豚骨と野菜で出汁をとったスープは後を引くおいしさ。

新メニューのタロイモケーキ「香蔥芋頭糕（シャンツォンユィートウガオ）」と、サイドメニューの特製チマキ「肉粽（ロウゾン）」もぜひおさえておきたい一品。併せて注文してみてください。

豬肝榮仔

【グルメ】爆漿脆皮魷魚（バオジャンツイピーヨウユィー）

インパクト大なイカ料理がSNSで話題の「爆漿脆皮魷魚」。新鮮なイカを丸ごと1匹使い、キュウリと豆薯（ドウシュウ：シャキシャキ食感のマメ科の植物）を入れて、豪快に揚げた一品が食べられます。

ソースは8種類から選べ、おすすめは甘酸っぱい風味の五味醬（ウーウェイジャン：スイートチリソース、ニンニク、砂糖、酢、醤油をミックスした台湾で親しまれているソース）。甘い台湾マヨネーズ・美乃滋（メイナイズー）も人気です。

爆漿脆皮魷魚

【グルメ】方家雞肉飯（ファンジアジーロウファン）

「雞肉飯」とは、茹で鶏胸肉をほぐしてご飯にのせ、鶏骨を煮込んで作るタレや揚げエシャロットをかけたもの。創業40年以上、ミシュランガイドにも掲載された人気店「方家雞肉飯」では、毎朝市場で仕入れた新鮮な食材を使っています。

各種スープのほか、味が染み込んだ煮込み豆腐「滷豆腐（ルードウフー）」も自慢の一品です。

方家雞肉飯

【グルメ】劉芋仔蛋黃芋餅（リョウユィーズダンホアンユィービン）

創業40年以上の「劉芋仔蛋黃芋餅」は、2代目が切り盛りするタロイモ団子の人気店で、ミシュランガイドにも掲載されました。

中でも必食なのが、塩味と甘みが絶妙な「蛋黃芋餅（ダンホアンユィービン）」。台湾南部にある高雄（ガオション）の甲仙芋頭（ジアシエンユィートウ）を半日かけてペースト状にした餡を使い、蒸したタロイモペースト、塩漬け卵の黄身、肉でんぶを入れて揚げています。

タロイモペーストのみの「香酥芋丸（シャンスーユィーワン）」（25元）もおすすめ。商品は2個以上から注文可能です。

劉芋仔蛋黃芋餅

【グルメ】山東赤肉蒸餃（シャンドンチーロウヂェンジャオ）

創業60年以上の「山東赤肉蒸餃」は、2代目が切り盛りする地元で人気の蒸し餃子（蒸餃＝ヂェンジャオ）店です。店頭で包みあげる蒸餃の具は、脂分が少ない豚モモ肉とキャベツ、ネギ、黒ゴマ油。生地は小麦粉に熱湯を注いでこねていくため、水餃子に比べてモチモチなのが特徴です。

蒸し餃子につけるタレでおすすめなのは、醤油、ニンニク、辣醬（ラージャン）の組み合わせ。ここの辣醬は辛みが強いので、量を調節しながら好みの辛さを探ってみてください。

山東赤肉蒸餃

【グルメ】料理長胡椒蝦（リャオリーヂャンフージャオシア）

台湾南部の屏東（ピンドン）から直送された新鮮なエビを使った11種類のメニューが楽しめる屋台「料理長胡椒蝦」。「胡椒蝦（フージャオシア）」は、エビを胡椒で味付けして鍋で炒めた人気メニュー。注文を受けてから活きエビを処理して調理するので鮮度抜群です。

アツアツのエビを鍋のフチに引っ掛け、冷ましてから食べる人が多いのだとか。胡椒が効いていてやみつきになる味わいです。

料理長胡椒蝦

【グルメ】慈音古早味阿婆飯糰（ツーイングーザオウェイアーポーファントゥワン）

「慈音古早味阿婆飯糰」は創業40年以上、台湾おにぎり「飯糰（ファントゥワン）」を提供する屋台です。看板メニューは、魚でんぶ、揚げパン、漬物、たくあんを入れた「鹹飯糰（シエンファントゥワン）」。

飯糰といえば朝に食べるイメージですが、ここの飯糰は具がぎっしりと詰まっていて、味付けも濃いめ。夜食にそそられるジャンクな味わいです。

他にも、ピーナッツ粉と揚げパン、砂糖を入れたスイーツ系の「甜飯糰（ティエンファントゥワン）」も人気メニューです。

慈音古早味阿婆飯糰

【スイーツ】雅米花生捲冰淇淋（ヤーミーホアシェンジュエンビンチーリン）

観光客にも人気の「雅米花生捲冰淇淋」。ここでは「花生捲冰淇淋（ホアシェンジュエンビンチーリン）」という、生地に削りたてのピーナッツ粉とアイスクリームをのせて巻いた、クレープに似たスイーツが食べられます。

アイスクリームは季節によって変動しますが、この日はタロイモ（芋頭＝ユィートウ）、紅茶、パイナップルをミックスしたフレーバーでした。パクチーが不要な場合は「我不要香菜（ウォブーヤオシャンツァイ）」と伝えると抜きにできます。

雅米花生捲冰淇淋

【スイーツ】祥記純糖麻糬（シャンジーチュンタンマーシュウ）

台北の大橋頭（ダーチャオトウ）で50年以上お店を構える餅スイーツ店「祥記純糖麻糬」。寧夏店の人気メニューは、ザクザク氷の上にたっぷりの餅をおき、ピーナッツ粉、ゴマ、練乳をかけた「麻糬冰（マーシュウビン）」（大80元）です。

ボリューム満点なので、2人などでシェアをして食べている人が多く、１人の場合はトッピング1種類の麻糬冰（小55元）か、餅にピーナッツ粉とゴマを振りかけた燒麻糬（シャオマーシュウ）（55元）がおすすめです。

祥記純糖麻糬

【スイーツ】冰霖古早味豆花（ビンリングーザオウェイドウホア）

「冰霖古早味豆花」は1996年創業、寧夏夜市のそばにある台湾伝統スイーツを味わえるお店です。看板メニューの「豆花（ドウホア）」は、伝統製法にこだわったなめらかな食感。トッピングは2種類で65元。1種類追加するごとに＋10元、タロイモは＋15元です。手間ひまかけて煮込んだ金時豆は絶品！

トッピングは実物を見ながら指さしするか、メニュー表にある人気の組み合わせから選んでもOKです。

冰霖古早味豆花

寧夏夜市の歩き方。思いきり楽しむには？

夜市を思う存分楽しむために、知っておきたいお役立ち情報もご紹介します。

おすすめの時間帯

ゆっくり見て回りたいのであれば、ピーク時間の18:30～20:00を避けた、平日の訪問が狙い目です。行列店は売り切れ次第に営業終了となる場合が多いので、オープンにあわせて向かうと行列も少なく快適です。

ただし、夜市の屋台はほとんどが不定休のため、事前にWebサイトやSNSなどをチェックするか、電話などで問い合わせをしてから向かうと安心です。

回り方のコツ

まずは16:30にオープンする圓環邊蚵仔煎へ行き、気になる屋台を巡ります。途中でお腹を休ませたいときは、ゲーム屋台で遊んだり、夜市内にある雑貨店やドラッグストアでショッピングを楽しんだりするとよいでしょう。夜市を満喫したあとは、深夜1:30まで営業している冰霖古早味豆花で締めの豆花を味わう回り方がおすすめです。

ルールやマナー

行列店では、イートインは屋台の後ろから並び、テイクアウトは屋台の前に並びます。店舗でビールなどは販売していないので、コンビニで調達してから向かいましょう。ただし飲酒が禁止されている屋台もあるので要注意。

飲酒可能の屋台でも空き缶は店に放置せず、夜市内にあるゴミ箱へ捨てるのがルールですが、ゴミ箱の数が少ないので、自分でビニール袋を用意しておくと便利です。

支払い方法

屋台によって異なりますが、テーブルが設置されている屋台は、「内用（ネイヨン）」と伝えて料理を注文します。料理がテーブルに届いてから支払いをするパターンが多く、現金はじめ、2次元コード決済（※）、悠遊カード、クレジットカードなどの利用が可能です。

※日本のLINE Payは、2025年4月にサービス終了予定です。

お手洗いはどこにある？

寧夏夜市内で一般開放されているトイレは下記の通りです。混雑する時間帯やエリアもあるため、時間に余裕を持っておくと良いかもしれません。

夜市散策での防犯対策

寧夏夜市は非常に混雑するため、リュックサックは体の前に持ち、貴重品はショルダーバッグに入れておくことをおすすめします。できるだけ両手をあけておけるように、雨の日は傘ではなくレインコートがあると安心です。レインコートは夜市内のコンビニなどでも購入できます。

台湾伝統や話題のグルメが充実している寧夏夜市。ここでしか食べられない一品から、台湾屋台の名物料理まで、心ゆくまで食べ歩きを満喫してみてください。

寧夏夜市

関連記事

台北のグルメスポット「士林夜市」。現地ライターおすすめの食べ歩きガイド

台北観光の夜のお楽しみといえば、台北の夜市の中でも最大級規模の夜市「士林夜市（シーリンイエシー）」での食べ歩き。今回は、現地をよく知る台湾在住ライターに、食べ歩きするなら知っておくべき名店を教えていただきました。

ontrip.jal.co.jp

タピオカや豆花だけじゃない。台湾各地の知られざるスイーツの世界

すっかり定番化したタピオカや専門店が続々オープンしている豆花（ドウホワ）など、日本でたびたび注目を集めている台湾スイーツ。この記事では、そんな台湾スイーツが堪能できる現地の8店を紹介します。定番フルーツから日本では知られていない変わった食材まで、各地の雰囲気も楽しみながら味わう台湾スイーツの奥深い世界。自由に渡航できるようになったら行きたい店を、ぜひ探してみてください。

ontrip.jal.co.jp

まるで映画の世界。台湾の人気観光スポット九份で絶景とグルメを堪能

九份は、台北から約30kmのところにある、海と山に囲まれた小さな町。夕暮れどきになると提灯の明かりがともり、まるで映画の世界に迷い込んだかのような風景が広がります。午前中に九份老街（ラオジエ）でローカルグルメを堪能し、午後は茶藝館で絶景を眺めながらのんびりくつろぎ、夜は港町・基隆（キールン）の夜市で食べ歩きをするのがおすすめです。

ontrip.jal.co.jp