みなさんはシンガポールに何があるのかご存じですか? どこを観光すれば良いのか、なんとなくテレビで見たことのある印象的な施設では何ができるのか、そんな疑問にさくっとお答えするのがこの記事です。
マリーナベイ・サンズなど定番の観光スポットとおすすめのエリアをMAP付きでご紹介。後半では、外せない見どころを押さえた3泊5日のモデルプランでイチ押しの回り方をお伝えしますので、ぜひ旅の参考にしてみてください。
画像: 3行でさくっと解説!シンガポールのおすすめ観光スポット&旅プラン

※2020年2月現在、シンガポールの各施設では新型コロナウイルスの影響により、一時的なイベントやショーの開催中止、営業時間の短縮などの措置がとられていることがありますのでご了承ください。

さまざまな文化が入り混じる、アジアを代表する大都市

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東南アジア・マレー半島の先端、海峡を隔ててマレーシアの対岸に位置するシンガポールは、アジア有数の経済発展を遂げて、近代的な高層ビルが立ち並ぶ大都市です。

とくに、ビルの上に船が乗っているような形のマリーナベイ・サンズ、人工の植物が闇に輝くガーデンズ・バイ・ザ・ベイなど、まるでSFの世界のような奇抜な建物は、数多くの観光客を虜にしています。

同時に、シンガポールはマレー系、インド系、中国系とさまざまな民族が作り上げた国なので、多様な文化を感じられるのも魅力のひとつ。リトル・インディア、アラブ・ストリートと街ごとにガラッと雰囲気が変わるので、街歩きの楽しさもひとしおです。

3行でさくっとわかる、定番の観光スポット!

ここでは、シンガポールに行ったらぜひ訪れてほしい観光スポットをご紹介します。最先端技術を駆使した人工の滝やライトアップをはじめ、夜だけ開園する動物園、世界遺産の植物園とバラエティに富んだエンタメスポットが充実。

気になったスポットにどんな魅力があるのか、まずはさくっと3行、読んでみてください。

「マリーナベイ・サンズ」は次世代シンガポールの象徴

【3行でさくっと解説!】

  • 絶景のインフィニティプールへ
  • 展望デッキからベイエリアを一望
  • ライトアップショーを毎晩開催

3つのタワーに船形の空中庭園がまたがる外観が印象的なシンガポールのアイコン、マリーナベイ・サンズ。ホテルにカジノ、シアター、レストラン、ショップとあらゆる施設が揃う全方位型の巨大エンタメ施設です。

最も有名なのは、屋上にあるインフィニティプールでしょう。水平線が街並みに溶け込むデザインで、非日常を演出しています(利用は宿泊者限定)。ビジターならサンズ・スカイパーク(Sands SkyPark)へ。眺望を楽しめる展望デッキのほか、絶景とともに食事を満喫できるバーやレストランがあります。

イベントプラザでは、ライトアップショー「スペクトラ(SPECTRA)」を毎晩開催。
クラーク・キーから出ているリバー・クルーズの船からマリーナベイ・サンズを背景に鑑賞するのもおすすめです。

マリーナベイ・サンズ(Marina Bay Sands)
住所10 Bayfront Avenue, Singapore, 018956
営業時間施設により異なる
定休日施設により異なる
webhttps://jp.marinabaysands.com/
備考〈Sands SkyPark展望デッキ〉9:30~22:00(金~日曜は~23:00)※営業時間は変更の場合あり、無休、S$26 ※チケットはwebによる事前購入のほか当日券もあり
〈SPECTRA〉20:00、21:00開催(金・土曜は22:00も開催)、無休、無料
※新型コロナウイルスの影響により2020年2月8日より一時休止。再開は未定。

「マーライオン・パーク」は街を代表する観光名所

【3行でさくっと解説!】

  • 国の象徴・マーライオンの像がある
  • 観光の定番撮影スポットとして人気
  • 国内に7体あり、それぞれ表情が違う

街中で見かけるマーライオンは、ライオンの頭に魚の下半身というユーモラスな姿で、「ライオンの街」や「海の街」と呼ばれてきたシンガポールの国を象徴しています。

「ライオンの街」はサンスクリット語でいうと「シンガ(ライオン)プーラ(街)」にあたり、ライオンは国名の由来にもなった動物なのです。

有名なマーライオンは7つで、そのなかでもよく知られているのがマーライオンパークにある、通称「マリーナのマーライオン」。シンガポールの彫刻家リム・ナン・センによって、1972年に制作されました。

マーライオン・パーク(Merlion Park)
住所1 Fullerton Road, Singapore, 049213
営業時間見学自由
料金無料

「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」は未来のハイテク植物園

【3行でさくっと解説!】

  • 巨大人工ツリーの間を空中散歩
  • 夜に開催するライトショーが幻想的
  • 緑に覆われた人工の山でリラックス

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイは、101haにも及ぶ広大な最先端植物園。ひと際目を引くスーパーツリー・グローブ(Supertree Grove)は、植物に覆われた巨大な人工樹木が集まる広場です。

高さ22mの木々の間には空中回廊が架けられ、SFのような異空間を散歩することができます。夜に開催されているライトアップショーもおすすめです。

熱帯高山地帯を再現したドーム内に、巨大な人工山がそびえるクラウド・フォレスト(Cloud Forest)や、世界中の花々が一斉に咲き誇る世界最大のガラス温室フラワー・ドーム(Flower Dome)も必見です。

ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ(Gardens by the Bay)
住所18 Marina Gardens Drive, Singapore, 018953
電話(+65)6420-6848(代表)
営業時間施設により異なる
定休日施設により異なる
料金施設により異なる
webhttps://www.gardensbythebay.com.sg/
備考〈OCBC Skyway(スーパーツリー・グローブの遊歩道)〉9:00~21:00(入場は20:00まで)、月1回のメンテナンス日休、S$8
〈クラウド・フォレスト/フラワー・ドーム〉9:00~21:00(入場は20:00まで)、月1回のメンテナンス日休、共通入場券S$28

「ジュエル・チャンギ・エアポート」は今話題の複合施設

【3行でさくっと解説!】

  • 天井から流れ落ちる巨大な人工滝
  • 国内最大級の屋内庭園が空港すぐに
  • 2019年に開業した新スポット

2019年にオープンしたチャンギ空港直結の巨大複合商業施設、ジュエル・チャンギ・エアポート。ローカルブランドの高品質なお土産をはじめ、世界的な有名ショップ&レストランが軒を連ね、その圧倒的な規模に驚くこと間違いなし。

シンガポール最大級の屋内庭園、資生堂フォレスト・バレー(Shiseido ForestValley)の中心には、天井から地下2階まで流れ落ちる巨大な滝、HSBCレイン・ヴォルテックス(HSBC Rain Vortex)があり、SNSでも話題に。夜はライトアップもされ、定番の撮影スポットになっています。

また最上階にあるキャノピー・パーク(Canopy Park)は空中庭園。滑り台や、歩けるスカイネットなど、家族連れにも人気のアトラクションです。

主要航空会社のアーリーチェックインやラウンジ、宿泊にリラクゼーションも完備。出発前や到着後にわざわざ時間をとって行きたい注目の最新スポットです。

ジュエル・チャンギ・エアポート(Jewel Changi Airport)
住所78 Airport Boulevard, Singapore, 819666
電話(+65)6956-9898
営業時間24時間、施設により異なる
定休日無休、施設により異なる
料金入場無料、一部施設は有料、〈Canopy Park〉S$5
webhttps://www.jewelchangiairport.com/

「ナイト・サファリ」で夜の動物たちを間近に観察する

【3行でさくっと解説!】

  • 世界初の夜だけ開園する動物園
  • トラムに乗って夜行性の動物に会う
  • 観客参加型の動物ショーが人気

自然な生息環境を再現し、夜行性動物のありのままの姿を見学できる動物園、ナイト・サファリ。徒歩でも回れますが、園内を楽々巡回できるトラムがオススメです。柵がないので、動物たちを至近距離で見られることも。

かわいい動物たちがさまざまな特技を繰り広げるクリーチャーズ・オブ・ザ・ナイト・ショー(Creatures of the Night Show)は、観客参加型のパフォーマンスが評判。小さい動物が多いので、できるだけ前方の席へ。英語のみですが、あっという間の30分です。

ショーやトラムの待ち時間には、エントランスプラザでトゥンブアカ・パフォーマンス(ThumbuakarPerformance)を鑑賞。ボルネオ島先住民族のファイヤーダンスが見られます。

ナイト・サファリ(Night Safari)
住所80 Mandai Lake Road, Singapore, 729826
電話(+65)6269-3411
開園時間19:15~24:00(入場は23:15まで、チケット販売は17:30~23:00)、入場は1時間ごとに人数制限あり
定休日無休
料金S$51、多言語トラム(日本語あり)は別途予約料S$10が必要、
webサイトよりチケットの事前購入可能
webhttps://www.wrs.com.sg/en/night-safari.html

「シンガポール動物園」で動物たちの自然な姿に出会う

【3行でさくっと解説!】

  • オランウータンと一緒に朝食をとる
  • 柵が少なく動物を至近距離で観察
  • かわいいホワイトタイガーに会える

シンガポール動物園は、極力柵や檻を設置せず、まるでジャングルのような生育環境を再現した動物園です。ホワイトタイガーなどの希少動物が、自然に近い生態で見学できます。

アニマルショーや餌付けプログラム、VIPツアーなどの体験イベントが充実。アーメン・レストラン(Ah Meng Restaurant)では、オランウータンと一緒に朝食を食べられるジャングル・ブレックファスト・ウィズ・ワイルドライフ(JungleBreakfast with Wildlife)というちょっと変わった催しも。

シンガポール動物園(Singapore Zoo)
住所80 Mandai Lake Road, Singapore, 729826
電話(+65)6269-3411
開園時間8:30~18:00(入場は17:30まで)
〈Ah Meng Restaurant〉9:00~10:30
定休日無休
料金S$39、webサイトよりチケットの事前購入可能
〈Jungle Breakfast with Wildlife〉S$35
webhttps://www.wrs.com.sg/en/singapore-zoo.html

「ラッフルズ・ホテル」でシンガポールの歴史を感じる

【3行でさくっと解説!】

  • 美しい白亜のコロニアル建築に感動
  • ビジターでもカフェやスパは入店可
  • シンガポール・スリング発祥の店へ

1887年の創業以来、シンガポールを代表する高級ホテルとして営業を続けてきたラッフルズ・ホテル。白亜に輝くコロニアル建築は、チャップリンやサマセット・モームなど、歴史上の著名人にも愛されました。全部屋がスイートで、至福のひとときを約束してくれます。

ビジターでも利用可能なダイニングやバー、スパ、ショップも充実しているので、建物の鑑賞に訪れることもできます。とくにロング・バー(Long Bar)は、南国を感じさせるこの国ならではのカクテル、シンガポール・スリング発祥の店として知られています。

ラッフルズ・ホテル(Ruffles Hotel Singapore)
住所1 Beach Road, Singapore, 189673
電話(+65)6337-1886
営業時間〈Long Bar〉11:00~24:00(L.O.、金・土曜、祝前日は翌1:00L.O.)
定休日無休
料金入場無料、〈Long Bar〉シンガポール・スリングS$35
webhttps://www.raffles.jp/singapore/

「ユニバーサル・スタジオ・シンガポール」でここだけのアトラクションを体験

【3行でさくっと解説!】

  • 7つのゾーンにシンガポール限定のアトラクションが4つも
  • 映画やアニメのキャラクターと記念撮影できる
  • ミニオン・ストアで限定アイテムをお土産に

シンガポール南部のセントーサ島内に位置する総合型リゾート「リゾート・ワールド・セントーサ」にあるテーマパーク、ユニバーサル・スタジオ・シンガポール。全部で7つのゾーンに分かれており、映画やアニメの世界を完全に再現しています。

「ジュラシック・パーク・ラピッド・アドベンチャー」や、「キャノピー・フライヤー」など、園内にはユニバーサル・スタジオ・シンガポール限定の人気アトラクションが盛りだくさんです。

ユニバーサル・スタジオ・シンガポール(Universal Studios Singapore)
住所8 Sentosa Gateway, Singapore, 098269
電話(+65)6577-6000
営業時間10:00~19:00、
営業時間は期間や曜日により異なるので事前にwebサイトでご確認ください
定休日無休
料金S$81
webhttps://www.rwsentosa.com/en/attractions/universal-studios-singapore/explore

「シンガポール植物園」で珍しい熱帯植物を観察

【3行でさくっと解説!】

  • シンガポール唯一の世界遺産
  • ランが集まるオーキッド・ガーデン
  • 園内の緑あふれるカフェが素敵

シンガポール植物園は、約82haの広大な敷地を誇る熱帯植物園。1859年に創立された歴史ある施設で、2015年にはシンガポール初の世界遺産に登録されました。

1000種以上の原種と約2000種の交配種のランを集めたオーキッド・ガーデン(National Orchid Garden)、250種を超えるショウガを栽培するジンジャー・ガーデンなど、見どころ多数。

散歩のあとは園内のカフェレストラン、ハリア(Halia)へ。園内で採れたハーブを特別に調合したジュース、ハーバリウム・コレクションを緑に包まれた店内で味わってみてください。

シンガポール植物園(Singapore Botanic Garden)
住所1 Cluny Road, Singapore, 259569
電話1-800-471-7300(シンガポール国内からのみ)
開園時間5:00~24:00
定休日無休
電話無料 〈National Orchid Garden〉S$5
webhttps://www.nparks.gov.sg/SBG

「ラウ・パ・サ・フェスティバル・マーケット」はシンガポール最大級のフードコート

【3行でさくっと解説!】

  • 屋台や食堂が集まるフードコート
  • 世界各国のグルメが安価に楽しめる
  • 夕方以降はサテー屋台が続々と出現

小さな屋台や食堂が集まるホーカーズ(フードコート)はシンガポール特有のグルメスポット。オフィス街に位置するラウ・パ・サ・フェスティバル・マーケットは規模も大きく、近隣に勤めるサラリーマンやOLから観光客まで幅広い人々に愛されています。

ローカルグルメはもちろん、中華やインド、タイと多国籍な顔触れでシンガポールならではの食体験が魅力的です。さらに19時頃からはサテー(シンガポール版焼き鳥)の屋台も登場し、夜まで活気に満ちています。

ラウ・パ・サ・フェスティバル・マーケット(Lau Pa Sat Festival Market)
住所18 Raffles Quay, Singapore, 048582
電話(+65)6220-2138
営業時間24時間(店により異なり、主要店舗は11:00~21:00頃)
定休日無休
webhttp://www.laupasat.biz/

「リバー・クルーズ」で水上から輝く夜景を堪能

【3行でさくっと解説!】

  • シンガポール川から街並みを一望
  • 夕闇に輝く街の夜景スポットを巡る
  • レーザー・ショーを船から鑑賞

ネオン輝く夜遊びスポットのエリア、クラーク・キー周辺からシンガポール川を下って、マリーナ湾に出るリバー・クルーズは、水上から人気スポットを眺められる人気のツアー。

川に沿って進むとコロニアル建築が美しいザ・フラートン・ホテル、アジア文明博物館、マーライオン、マリーナベイ・サンズなどが次々に登場し、優雅な観光を楽しめます。

とくにおすすめなのは、マリーナベイ・サンズのライトアップショーに合わせてクラーク・キーから1日2回だけ運航するレーザー・ショー・クルーズ。

水上から望む大迫力のショーはきっと特別な思い出になるに違いありません。チケットは当日購入が可能で、ボート乗り場はいくつかあるので公式webサイトを確認しておきましょう。

シンガポール・リバー・クルーズ(Singapore River Cruise)
乗り場マーライオン・パーク、マリーナベイ・サンズ、
クラーク・キーほか
電話(+65)6336-6111
営業時間〈リバー・クルーズ〉9:00~22:30の間を約15分間隔で運航
〈レーザー・ショー・クルーズ〉19:30、20:30にクラーク・キーから出発
定休日無休
料金〈リバー・クルーズ〉40分S$25、
〈レーザー・ショー・クルーズ〉60分S$38
webhttp://rivercruise.com.sg/

「シンガポール・フライヤー」はアジア最大の観覧車

【3行でさくっと解説!】

  • 摩天楼を眺めながら30分の空中遊覧
  • ガラス張りでパノラマビューを堪能
  • ゴージャスな観覧車内ディナー

ガラス張りのカプセルに乗り込んで、1周約30分の空中散歩へ出発。最高到達地点の高さは約165m、そんなアジア最大の観覧車がシンガポール・フライヤーです。

周辺の高層ビル群はもちろん、晴れた日はマレーシアやインドネシアまでを一望。幻想的な夕景やきらめく夜景にも心奪われます。カプセル内で食事が楽しめる贅沢なスカイダイニングコース(2周で約60分)も用意されています。

シンガポール・フライヤー(Singapore Flyer)
住所30 Raffles Avenue, Singapore, 039803
電話(+65)6333-3311
営業時間8:30~22:30(チケット販売は~22:00)
定休日荒天時
住所S$33、ほかディナー付きコースなどもあり
webhttps://www.singaporeflyer.com/
※2020年1月現在閉鎖中、再開予定あり

3行でさくっとわかる、おすすめの観光エリア!

ここからは、シンガポール観光に欠かせない街歩きを楽しむために、散歩するのにぴったりなエリアをご紹介します。街ごとにまったく異なる雰囲気が味わえるので、各エリアの特徴を知って、出かけたい街をぜひ探してみてください。

シンガポールのおもなエリアをチェック

シンガポールの面積はわずか725.7平方キロメートルと、だいたい東京23区と同じくらいの大きさです。そのなかでも、観光客に人気のマリーナ、アラブ・ストリートなどの街は島南部の狭いエリアに集中しています。

画像: HTU / Shutterstock.com

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さらにシンガポールはMRTと呼ばれる電車が主要エリアを結んでいるので、観光がしやすい環境です。隣り合うエリアなら徒歩でも十分回れる距離なので、散歩がてら歩いて移動するのも良いでしょう。郊外は多少アクセスしづらいスポットもあるので、タクシーの利用がおすすめです。

マリーナ湾沿いに巨大な施設が立ち並ぶマリーナエリアを皮切りに、内陸部に向かって広がる主要エリアをマップにまとめました。

画像: シンガポールのエリアマップ

シンガポールのエリアマップ

「オーチャード」は大型モールが集まる買い物ストリート

【3行でさくっと解説!】

  • 世界中から観光客が訪れる繁華街
  • 大型ショッピング・スポットが集結
  • 名物チキンライスの有名店がある

オーチャード(Orchard)はシンガポール屈指の買い物エリアで、約3km続くオーチャード・ロード(Orchard Road)がメインストリート。周辺にはシンボル的な存在感を放つアイオン・オーチャード(ION Orchard)をはじめとした大型デパートや、ショッピングモールなどが立ち並びます。

シンガポール・チキンライスの名店チャターボックス(Chatterbox)をはじめ、人気のレストランやカフェも充実。大きな街路樹が強い日差しから守ってくれるので、街歩きも快適に楽しめます。

「エメラルド・ヒル」で、気軽にプラナカン建築を見学

【3行でさくっと解説!】

  • 街の中心部でプラナカン建築を見学
  • 伝統建築でカフェやショップを満喫
  • 写真映えするカラフルな建物が並ぶ

プラナカンの街といえばカトンが有名ですが、中心部からやや離れているのが難点。もっと気軽にプラナカン様式のショップハウスを見たいならエメラルド・ヒル・ロード(Emerald Hill Road)がおすすめです。オーチャード・ロードから1本脇に入った場所にあり、買い物の合間に立ち寄れるので便利。

ショップハウスを利用した隠れ家風のお茶専門店ティー・ボーン・ゼン・マインド(Tea BoneZen Mind)にも注目です。シックな大人の空間で試飲しながら中国茶や紅茶を選ぶことができます。

「セントーサ島」は娯楽が揃うリゾート・アイランド

【3行でさくっと解説!】

  • 白砂ビーチで南国リゾートに浸る
  • ユニバーサル・スタジオ・シンガポールで遊ぶ
  • 巨大水族館で海中散歩気分を味わう

シンガポール島からモノレールやケーブルカーで簡単に行けるリゾート地、セントーサ島。とくに有名なのはリゾート・ワールド・セントーサ(Resorts World Sentosa)。ここにはユニバーサル・スタジオ・シンガポール(Universal Studios Singapore)や、巨大水族館シー・アクアリウム(S.E.A. Aquarium)、ほかにもカジノやウォーターパークまで勢ぞろい。

海好きにはビーチもオススメです。アトラクション重視ならシロソ・ビーチ(SilosoBeach)家族連れならパラワン・ビーチ(Palawan Beach)、静かに過ごすならタンジョン・ビーチ(Tanjong Beach)と目的別に楽しめます。

セントーサ島(Sentosa Island)
営業時間施設により異なる
定休日施設により異なる
料金入島料あり(セントーサ・エクスプレス、タクシーなど
セントーサ島へ渡る際の交通機関の料金に含まれる)
webhttps://www.sentosa.com.sg/
https://www.rwsentosa.com

「アラブ・ストリート/ハジ・レーン」で移民文化を満喫

【3行でさくっと解説!】

  • 異国情緒あふれるムスリムの街
  • かわいい雑貨ショップが充実
  • 裏路地ハジ・レーンが人気急上昇中

アラブ系やマレー系の人々が集まるエキゾチックなエリア、アラブ・ストリート。街の中心には黄金色のドームが輝くサルタン・モスク(Sultan Mosque)がそびえ、静かに流れるコーランが異国情緒を誘います。

近隣にはアラブ料理やトルコ絨毯などイスラム文化を感じるショップ&レストランが軒を連ね、老舗香水店のジャマール・カズラ・アロマティックス(Jamal Kazura Aromatics)は観光客にも人気です。

近年は隣のストリート、ハジ・レーン(Haji Lane)もおしゃれな路地として話題に。壁一面にグラフィティが描かれた店や、店主の個性が光るショップ、カフェバーなど新しい文化の風を感じられます。

「リトル・インディア」は民族色豊かな活気ある街

【3行でさくっと解説!】

  • ヒンドゥー教の寺院が街のシンボル
  • 安くてかわいいインド系土産を探す
  • 本格的なインド料理を味わえる

MRTのリトル・インディア駅を降りると、そこはインドそのもの。民族衣装のサリーをまとった女性が街を歩き、どこからともなく香辛料の匂いが漂ってきます。目抜き通りのセラングーン・ロード(Serangoon Road)周辺には庶民的なショップやレストランが並び、極彩色のヒンドゥー寺院が目に鮮やか。

手軽なお土産を手に入れるなら、大型スーパーのムスタファセンター(Mustafa Centre)で食料品やコスメを購入したり、インド系の生活雑貨、衣料品店が並ぶリトル・インディア・アーケード(Little India Arcade)で工芸品やスカーフなどを探したりするのがおすすめ。

「カトン」はプラナカン文化が色濃く残る歴史地区

【3行でさくっと解説!】

  • 美しい装飾のショップハウスを見学
  • センス抜群のプラナカン雑貨が素敵
  • 有名なラクサの店でランチ

プラナカンとは、15世紀以降にマレー半島へ渡ってきた商人の子孫のこと。中国やマレー、ヨーロッパの要素が融合した独自の文化を育んできました。

その面影をとどめるのが、パステルカラーのショップハウスが連なるカトン(Katong)地区。とくにジョー・チアット・ロード(Joo Chiat Road)やクーン・セン・ロード(Koon Seng Road)などで繊細な装飾の建物を見ることができます。

かわいいプラナカン雑貨を扱うルマー・ビビ(Rumah Bebe)、名物ラクサが味わえる328カトンラクサ(328 Katong Laksa)などの人気店も見逃せません。

「クラーク・キー」はシンガポール随一の夜遊びスポット

【3行でさくっと解説!】

  • 川沿いのナイトスポットで酒に酔う
  • きらめく夜のリバー・クルーズへ
  • シンガポール屈指のクラブで遊ぶ

シンガポール川周辺に、レストランやカフェ、クラブ、バーなどが集まる一大ナイトスポット、クラーク・キー(Clarke Quay)。水面に映る色とりどりのネオンを目の前に、リバーサイドのテラス席で食事すれば非日常感をたっぷりと味わえます。

名店ハリーズ・バー(Harry’s Bar)で大人のムードに酔いしれるのも素敵ですし、シンガポールで有数の人気を誇るクラブをはしごするのも良いでしょう。夜景を楽しむリバー・クルーズもここから出発しています。

近隣にはボート・キー(Boat Quay)やロバートソン・キー(Robertson Quay)などクラーク・キーより落ち着いた雰囲気のナイトスポットもあるので、お好みで訪れてみてください。

「ティオン・バルー」は今いちばん熱い最旬エリア

【3行でさくっと解説!】

  • 新旧の魅力が息づくおしゃれタウン
  • リノベ系のカフェやショップが多い
  • 昔ながらの白壁低層団地が写真映え

ティオン・バルー(Tiong Bahru)はシンガポールで最も古い住宅街が、再開発によっておしゃれに変身した街。昔ながらの建物を生かしたモダンなカフェやショップが次々と誕生し、若者が集まる注目エリアとなっています。

人気のティオン・バルー・ベーカリー(Tiong Bahru Bakery)は、焼きたてのクロワッサンが評判。白で統一された街並みも美しく、あちこちに描かれたウォールアートがアクセントに。

おすすめ観光スポット&エリアを巡る3泊5日モデルプラン

【1日目】到着日は夜景を堪能

日本を午前中に発って夕方に到着。空港に新しくできた話題スポットで遊んでから、夜はエキサイティングなライトアップを楽しみます。

1.ジュエル・チャンギ・エアポートで人工の滝を見学
 ▼MRT イースト・ウェストラインで
 移動(ホテルにチェックイン)

2.ベイエリアの海沿いレストランで
 チリクラブのディナー
 ▼徒歩15分
 (クラーク・キーの乗船場まで)

3.リバー・クルーズで水上から
 マリーナベイ・サンズのショーを鑑賞
 ▼徒歩すぐ(クラーク・キーで下船)

4.クラーク・キーのおしゃれなバーへ

【2日目】マリーナの最先端エリアへ

朝は名物のカヤジャムを塗ったトーストで。午前から巨大な最先端スポットを歩き、午後は名所や歴史あるホテルを巡る、街の新旧の趣が感じられる一日です。

1.カフェのカヤ・トーストで朝食
 ▼MRTで移動

2.マリーナベイ・サンズの展望台へ
 ▼徒歩約10分

3.ガーデンズ・バイ・ザ・ベイの
 人工ツリーで空中散歩する
 ▼徒歩約20分

4.ラウ・パ・サ・フェスティバル・
 マーケットのホッケンミーでランチ
 ▼徒歩約15分

5.マーライオン・パークで記念撮影
 ▼徒歩約15分

6.シンガポール・フライヤーで
 街を眺める
 ▼徒歩約20分

7.ラッフルズ・ホテルでハイティー
 ▼MRTイースト・ウェストラインで
 約10分

8.ティオン・バルーの街を散策して
 センスあふれる品を手に入れる
 ▼MRTで移動

9.肉骨茶の店でディナー

【3日目】文化を感じる街歩きと動物園

3日目は多民族国家シンガポールのバラエティ豊かな街歩き。イスラム、インド、プラナカンと三者三様の街並みを歩き、ランチもローカルなものを。夕方から夜はそれぞれ個性が光る動物園を訪れます。

1.アラブ・ストリートで
 イスラム文化に触れる
 ▼徒歩約15分

2.リトル・インディアでお土産探し
 ▼徒歩で移動

3.リトル・インディアでフィッシュ・
 ヘッド・カレーかカトンのラクサで
 ランチ
 ▼タクシーで約10分

4.カトンでプラナカン様式の建築を鑑賞
 ▼タクシーで約30分

5.シンガポール動物園で
 ホワイトタイガーに会う
 ▼徒歩で約1分

6.ナイト・サファリで夜の動物を観察
 ▼徒歩で移動

7.ディナーは動物園のショーを見ながら

【4日目】リゾートと緑に癒される

最終日はセントーサ島でゆっくりリゾートを満喫します。水族館や白砂のビーチなどお好みで遊んだあとは植物園で緑を観賞。夜の便でシンガポールを発ち、5日目は機内泊します。

1.セントーサ島で思いっきり遊ぶ
 ▼徒歩で移動

2.セントーサ島内のフードコートで
 ランチ
 ▼セントーサ・エクスプレス/
 MRTサークルラインで約40分

3.シンガポール植物園で
 広大な緑に癒される
 ▼徒歩約5分

4.植物園内のカフェでひと休み
 ▼タクシーで約10分

5.オーチャードでショッピング
 ▼徒歩約5分

6.シンガポール・チキンライスで
 ディナー
 (ホテルで荷物を受け取る)
 ▼MRTで移動

7.チャンギ空港から帰国フライトに搭乗
 翌日朝方に到着予定

多様な民族が暮らすシンガポールは、民族ごとの文化や新旧の建物がぎゅっと集まって、小さな島国とは思えないほどのエネルギーに満ちています。個性的な街を歩いたり、最先端のスポットを訪れたりとアジアらしい熱気に身をまかせて、ほかの国にはないシンガポールだけの魅力を感じてみてください。

画像提供:PIXTA

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