桜の花に彩られた春のニューヨークへ
過ごしやすい気候の日々が続き、身も心も軽くなる春。桜の花々が風景を彩る美しい季節を、心待ちにしていた人も多いのではないでしょうか。アメリカ各地にも、桜の花が咲く美しい場所がありますが、その代表格のひとつが、東海岸に位置するニューヨークです。例年4月〜5月頃に桜の花が開花するニューヨークは、数多くのお花見名所が点在する大都市。市内各地で桜まつりなども数多く開催され、地元ニューヨーカーや世界各国からの旅行者で賑わっているのです。
ニューヨークのお花見名所といえば、まず訪れたいのが「ブルックリン・ボタニック・ガーデン」です。開園から1世紀以上を経た歴史ある園内には、世界各国から集められた10,000種以上の植物が生育。1915年には米国初の公的な日本庭園も造られており、桜や盆栽など日本文化ゆかりの植物も充実。1982年からは桜まつりも開催されており、園内ではヤエザクラやシダレザクラ、ハタザクラなど数多くの桜の姿を楽しむことができます。2017年の桜まつりは、4月29日と30日の2日間。期間中はお花見だけでなく日本文化をテーマにしたさまざまなイベントも開催されます。青空に映える桜並木と、お花見を楽しむニューヨーカーたちの姿……。日本とはひと味違ったお花見の雰囲気を、ぜひ現地で体感してください。
ニューヨークに点在する お花見名所をめぐる
ニューヨークでお花見を楽しめるのは、もちろん「ブルックリン・ボタニック・ガーデン」だけではありません。たとえば、マンハッタンのオアシスとして親しまれる「セントラルパーク」には、「チェリー・ヒル」や「ピルグリム・ヒル」、「シェイクスピア・ガーデン」などをはじめ、お花見の名所や桜並木が点在。ニューヨーカーたちは思い思いのスタイルで、春のお花見を楽しんでいます。また、コロンビア大学の北側に位置する「サクラ・パーク」は、1912年に日本からニューヨーク市に2000本以上の桜が寄贈されたことから名付けられた歴史ある公園。現在もお花見の名所として、地元の人々に愛されています。このほか、マンハッタンの東を流れるイースト・リバーに浮かぶ「ルーズベルト・アイランド」も桜の名所として有名です。
地元っ子気分で「セントラルパーク」の桜並木を散策し、「サクラ・パーク」で日本ゆかりの桜を鑑賞、さらに「ルーズベルト・アイランド」で、ヤエザクラの並木の奥に広がる摩天楼を眺める……。春のニューヨークならではの心地よい旅を、ゆっくりと楽しんでください。
桜だけじゃない! 春のニューヨークを彩る花たち
うららかな陽気の下、草花がのびやかな葉を広げる春は、秋と並ぶニューヨークのベストシーズン。この時期にニューヨークを歩けば、実に多くの花々が街並みを彩っていることに気付くはずです。
たとえば、モクレンの仲間であるマグノリアは、ニューヨークに春の訪れる告げる花として愛される花。甘い香りを漂わせる優雅な花が魅力で前述の「ブルックリン・ボタニック・ガーデン」をはじめ、ニューヨーク各所で咲き誇っています。さらに、色とりどりの花を咲かせるチューリップや小さな花びらが印象的な街路樹・ライラックなど、春のニューヨークでは、街のあちこちに美しい花を見られます。
アートやエンターテインメント、ショッピング、グルメなど、多彩な旅の魅力を備えるニューヨークが、一年の中でもひときわ美しい表情を見せてくれる春。この時期だからこそ楽しめるカラフルな旅の魅力が、ニューヨークで待っています。
ひとことコメント
春のニューヨークには、お花見をはじめとする旅の魅力がギュッと詰まっています。たとえば開幕を迎えたばかりのメジャーリーグは、ニューヨーク・ヤンキースやニューヨーク・メッツを応援する地元っ子たちにとって大きな関心事!また、暑くも寒くもない絶好の気候は、ダウンタウン散策にもってこいです。好奇心の赴くままにニューヨークを歩き回り、春の魅力を楽しんでください。
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