ここ数年、世界各国で出入国をスムーズにする新システムが続々と導入されています。もちろん、その流れは日本でも。中でも多くの人が耳にしたことがあるのが、これまでよりも日本への入国審査をスムーズに行える「Visit Japan Web」というサービスでしょう。
本記事では、このVisit Japan Webの登録方法を画像付きで解説。海外旅行を検討しているけれどこのサービスを利用したことがない人はもちろん、利用したことがあるけれども改めておさらいしたい人も、ぜひこの記事を参考に必要な手続きをチェックしてください!
画像1: Visit Japan Webの登録方法。海外旅行前にチェックして、日本入国をスムーズに!【画像で解説】

Visit Japan Webとは、税関申告をスムーズにするサービス

画像1: iStock/marchmeena29

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「Visit Japan Web」とは、日本入国時の税関申告と入国審査、検疫をオンラインで手続きできるサービスです。ただし日本人であれば入国審査は不要な点に加え、検疫が不要となった現在の使い道は、税関申告がメインといえます。

これまでは税関申告(携帯品・別送品申告)というと、帰国便の機内で配布される入国カードに手書きで記入し提示するという方式のみでした。

しかし、2022年11月よりVisit Japan Webが導入されたことで、事前にWebサイトで税関申告の情報を登録し、日本到着後に電子申告端末にQRコードをかざすだけで申告できるようになりました。これによって帰国時の手続きが非常にスムーズになり、帰国時の混雑緩和につながったといわれています。

ちなみに、かつて検疫の手続きは「My SOS」と呼ばれるアプリで行っており、税関申告の手続きとは別々になっていました。そのため、Visit Japan Webには検疫と税関申告の手続きが一つのサービスで行えるメリットもありました。

それではここからは、Visit Japan Webの利用方法についてご紹介していきます。

【画像付き】Visit Japan Webの登録方法

画像2: iStock/marchmeena29

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Visit Japan Webの登録にあたり必要となるのは、以下です。

  • スマートフォン or パソコン
  • パスポート
  • 帰りの飛行機のチケット情報

登録はパソコンからもできますが、実際に利用するときはQRコードなどを提示するため、スマホで操作するのがおすすめです。

(1)アカウントを作成しログインする

まずはVisit Japan Webにアクセスし、アカウントを作成しましょう。「今すぐ登録」→「新規アカウント作成」の順にタップします。

「利用規約」「プライバシーポリシー」に同意するようでしたら、それぞれにチェックを入れて「次へ」をタップします。

アカウント作成に必要な情報はメールアドレスとパスワードのみです。それぞれ入力できたら「アカウント作成」をタップしましょう。

入力したメールアドレス宛にメールが届くので、リンク先で認証コードを入力すればアカウント作成は完了です。ログインページに戻り、ログインしましょう。

(2)本人の情報を登録する

続いて、本人の情報を登録します。ログイン後のページ上部「本人の情報」をタップしてください。

日本のパスポートを持っていれば「はい」を押します。

次に以下の情報を入力しましょう。

  • 旅券(パスポート)番号
  • 姓名
  • 国籍
  • 生年月日
  • パスポートの有効期間満了日

パスポートが手元にあれば、カメラで読み取ることも可能です。

次のページでは、任意で日本での連絡先情報を入力します。最後に入力内容を確認し「登録」ボタンを押せば完了です。

本人情報は原則1人ずつ登録しなければなりませんが、乳幼児など自分で登録できない人は同伴家族として最大10人まで登録できます。

(3)入国(帰国)スケジュールを登録する

続いて、日本への入国(帰国)スケジュールを登録します。帰りの飛行機のチケット情報を手元に用意しましょう。

スケジュールの登録方法には、直接入力する方法と過去のスケジュールから引用する方法、ビザから引用する方法の3つがあります。ここでは、直接入力での入力方法を例に解説します。

旅行名は「8月4日ハワイ旅行」など自分で管理しやすい名前を付けるのがおすすめ。

飛行機のチケットを見ながら、以下の情報を埋めます。

  • 日本への到着予定日
  • 航空会社名
  • 便名

次に、日本での連絡先を登録します。

「町字、番地」はアルファベットで入力する必要があります。記入例に従って入力してください。最後に入力情報に間違いがないか確認し「予定の登録」をタップすれば完了です。

(4)税関申告の情報を登録する

続いて、税関申告の情報を登録します。先の手順で登録した入国(帰国)予定をタップし「携帯品・別送品申告」をタップします。

登録する内容は、紙の税関申告書と同じです。それぞれの質問について「はい」または「いいえ」をタップし、最後に入力内容を確認すれば完了です。

スムーズに帰国。日本到着時の手続き

画像: iStock/anyaberkut

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税関申告の情報を登録すると、QRコードが発行されます。日本に到着したら、電子申告端末が導入されている空港のゲートで提示するだけです。

QRコードはマイページから表示できます。インターネットへの接続がうまくいかないことを考慮し、スクリーンショットを控えておくと安心でしょう。

なお、2023年4月29日より、帰国時のワクチン接種証明書の提出が不要になりました。そのため、現在はVisit Japan Webから検疫手続き(ファストトラック)のボタンはなくなっています。

Visit Japan Webに関するよくある質問

画像: iStock/recep-bg

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Q.Visit Japan Webに登録しないとどうなる?
A. 特に問題はありません。もし登録しない場合は、従来通り入国カードの用紙を記入し、提出しましょう。

Q.Visit Japan Webのアプリはない?
A. ありません。Webから登録する必要があります。

Q.Visit Japan Webが使える空港は?
A. 成田空港・羽田空港・中部国際空港・関西国際空港・福岡空港・新千歳空港・那覇空港の7カ所です。

海外旅行時には、Visit Japan Webを活用しよう

Visit Japan Webの利用は任意です。現在の用途は税関申告がメインですが、紙の用紙の記入が面倒と感じる人には便利なサービスといえます。

一度登録すれば、次回の渡航時にはスケジュールと税関申告の情報を入力するだけで済むのも嬉しいポイント。次の海外旅行では、これまでよりもスムーズな帰国が叶うVisit Japan Webをぜひ利用してください。

Visit Japan Web

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