2019年9月27日にオープンした日本橋の商業施設「COREDO室町テラス」。目下の話題は施設内2階にオープンした「誠品生活日本橋」です。日本の伝統文化を色濃く残す街に現れた“台湾の風”は、古今東西の暮らしと文化をミックスする新しい日本橋の魅力を体感させてくれます。

日本橋は江戸時代より発展してきた商業・文化の中心地。現代においても、金融街や老舗の百貨店や商店の本店などが軒を連ねる、いわゆる日本の「歴史と伝統を感じるエリア」となっています。
しかし、ここ最近の日本橋の再開発においては、伝統を重んじるだけでなく、新旧の暮らしの融合や和洋の文化をミックスするコンセプトが重要視され、台湾発「誠品生活」の上陸はその象徴的な出来事と言えるでしょう。
 誠品生活は台湾で人気を博しているカルチャー体験型店舗。書店として創業し、以来読書と文化の交流の場を育み発展してきたブランドです。今回、初めて中華圏外の出店となりますが、「誠品生活」のイズムは出店する国や都市ならではの文化や特色を取り入れた店舗づくりであり、この日本橋店にもその特徴が如実に表れています。

画像: 台湾発「誠品生活」が日本初上陸。再注目される日本橋は、古今東西の文化の“今”を体感できる街

誠品生活が出店した「COREDO室町テラス」は2010年にオープンした「COREDO室町1」、2014年にオープンした「COREDO室町2、3、タワーダイニング」に続く建物です。
古今の日本文化が融合・進化した日本橋という土地に合わせ、誠品生活は自国台湾の文化や書籍の発信だけでなく、日台の交流になり得るような場所を目指しているとのこと。その言葉の通り、台湾はもちろん日本の日常や暮らしに寄り添ったテーマの書籍が並びます。ちなみにアジア版『TIME』誌が発表した「アジアで最も優れた書店」に選ばれたこともある「誠品生活」は、その選書に定評があります。
文学、小説、アート、ファッション、旅、料理、写真、ビジネス書…。誠品生活にセレクトされたハイセンスな書物がずらっと並びます。

古今と日台の融合。日本橋にいながら、台湾を感じる。

画像1: 古今と日台の融合。日本橋にいながら、台湾を感じる。

回廊にもなっている圧巻の書籍スペースは、眺めながら歩いていると時が経つのも忘れてしまいそうなくらいのボリュームです。この空間は、実は江戸時代の町並みを意識して作られたもの。商業施設の近未来的な建築とミックスされた内装は、まさに古今の融合です。

画像2: 古今と日台の融合。日本橋にいながら、台湾を感じる。
画像3: 古今と日台の融合。日本橋にいながら、台湾を感じる。

一般的な新刊書物が並ぶ書店と違うのはやはり「台湾」というキーワード。
と言っても研究書などの学問の書物ではなく、
台湾で普通に暮らしている人々のライフスタイルにまつわるものが目立ちます。小難しい本ではなく、どれも私たちの暮らしに身近なテーマなので、ついつい手にとってしまいます。
実は本国・台湾の「誠品生活」では、老若男女が「立ち読み」ならぬ「座り読み」を店内のそこかしこでしている姿を見かけるのだそうです。
いかに台湾の人々にとって「書店で過ごす」のが日常になっているのかを象徴する光景のようですが、果たして日本ではどうなるのでしょうか…?

画像4: 古今と日台の融合。日本橋にいながら、台湾を感じる。

公共の場でのマナーを重んじる日本人の国民性に合わせ、書籍棚の隙間に「試し読みスペース」が用意されていました。これなら、立ち読みだけでなく、ソファに座って書物を試し読みできますね。きちんと「日本ナイズ」されているようです。

書物から飛び出した“体験”を五感で感じる

画像1: 書物から飛び出した“体験”を五感で感じる

「誠品生活」の面白さは選書の秀逸さだけでなく、書物を超えた「体験」ができることにあります。セレクトされている書物のように、「日本と台湾」をテーマとした雑貨などもおいているのです。
台湾の伝統的な雑貨や筆記具、ちょっとしたギフトにもなりそうなものまで幅広いラインナップに目移りしてしまいます。
日本のものとは違う感性で作られた雑貨類が並んでいる棚は、まるで海外旅行に来たかのようなワクワク感。書物の中の写真で見るより、実物を手に取れることでグッと身近に感じます。

画像2: 書物から飛び出した“体験”を五感で感じる
画像3: 書物から飛び出した“体験”を五感で感じる

「誠品生活市集」という食物販のコーナーも設けられています。
書籍コーナーで台湾の食に興味を持ったら、少し先にはその書籍で紹介されている調味料や食材が売っている——日用品やキッチン雑貨は見ているだけでも楽しいものですが、どうやらここは「見る」だけにとどまりません。
キッチンも併設されているこの売り場では、調理のワークショップなども開かれます。書物だけにとどまらず、書物の中で紹介されているものを実際に体験できるのが「誠品生活」の面白さ。

画像4: 書物から飛び出した“体験”を五感で感じる

他にも、台湾で人気のレストランやティースタンドまで、日本橋にいながら台湾を感じることのできるショップインショップがフロアに所狭しと並んでいます。本国で人気のある「ガラス吹き体験」ができる工房も完備。
端から端まで見て台湾を感じていたら、あっという間に時間が過ぎてしまいそうです。

誠品生活日本橋
住所東京都中央区日本橋室町3-2-1 COREDO室町テラス2階
電話03-6225-2871
営業時間10:00~21:00
定休日COREDO室町テラスに準ずる
webhttps://www.eslitespectrum.jp/

さて、せっかく日本橋まで足をのばしたら、最新の「誠品生活」だけでなく、日本橋らしい、それでいて「新しい体験」も感じてみてはいかがでしょうか。
「誠品生活」で書物探しをした後は、ほっと一息つける場所へ移動しましょう。1ブロック歩いていったCOREDO室町「1」内にある「日本橋だし場」。
その名も、「だしBAR」です。

画像5: 書物から飛び出した“体験”を五感で感じる

老舗の出汁メーカー「にんべん」が運営するこの「だし」のスタンドは、
出汁をまるでコーヒーや紅茶感覚で飲むことができる、「バー」のようなお店なのです。

プロが作り出す「おだし」。優しいながら深みのある味わいの「かつお節だし」は一杯100円(税抜き)から楽しめます。普段何気なく料理のベースに使っている「おだし」を飲み物として飲むなんて斬新ですよね。
これからの寒い季節、せっかく日本橋にいるのなら、古き良き日本の良さを「新しいスタイルで」感じられる、こんな場所での休憩も粋かもしれません。

日本橋だし場(NIHONBASHI DASHI BAR)
住所東京都中央区日本橋室町2-2-1 COREDO室町1・1階
電話03-3241-0968
営業時間10:00〜20:00
定休日1月1日を除き年中無休(12月31日は10:00〜18:00)
webhttps://www.ninben.co.jp/honten/dashiba/

老舗の商店やブランドが多い日本橋。老舗ながら、「新しい業態」にチャレンジしているところも少なくありません。「にんべん」の「だしBAR」のように、古いだけでなく、古いものをリスペクトし、新しい伝え方でアピールしていく。そんな挑戦を続けているお店とたくさん出会えます。
街を歩きながら、さりげなく掲げてある看板の「創業年」に着目してみるのも日本橋の楽しい歩き方としておすすめです。
そして誠品生活で感じる台湾の“今”と、街歩きで知る日本の伝統文化の“今”。再注目の街・日本橋で、脈々と受け継がれ新しさを融合して進化していく「日常と暮らし」を再発見してみませんか?

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