未知の風景の中を旅し、異国の文化や伝統にふれる。そんな海外旅行の醍醐味を日本でも楽しめるとしたら? 実は東北には、トルコの「カッパドキア」、イタリアの「青の洞窟」といった世界の絶景に似ている場所や、異国情緒を感じるスポットが数多くあるのです。本記事では、世界の風景にそっくりなスポットをめぐる東北旅をご提案します。

【青森】白緑色の奇岩が連なりトルコのカッパドキアを想起させる「仏ヶ浦」

画像1: 【青森】白緑色の奇岩が連なりトルコのカッパドキアを想起させる「仏ヶ浦」

青森県下北半島西岸の佐井村の海岸線に位置し、約2kmにわたって白緑色の奇岩が連なる「仏ヶ浦」。約2000万年前の火山活動によって生み出された凝灰岩が、長い年月をかけて風雨や波によって侵食されてできたこの場所は、そのダイナミックな景観から“東北のカッパドキア”とも称されています。

画像2: 【青森】白緑色の奇岩が連なりトルコのカッパドキアを想起させる「仏ヶ浦」

如来首や五百羅漢、観音岩、蓮華岩など、仏教に因んだ名を持つ奇岩や浜が連なる仏ヶ浦は、古くから地元の人々の信仰の対象となってきた場所。実はトルコの世界遺産カッパドキアも、キリスト教の岩窟教会が点在することで知られています。大自然が生み出した神秘的な造形に畏怖の念を抱き、祈りを託す……。そんな自然と人の関わり方も仏ヶ浦とカッパドキアの共通点なのかもしれません。

画像3: 【青森】白緑色の奇岩が連なりトルコのカッパドキアを想起させる「仏ヶ浦」

車と徒歩でもアクセスできる仏ヶ浦ですが、海岸線の全貌を楽しむなら佐井村の「津軽海峡文化館アルサス」から発着する遊覧船を利用して、海側から眺めるのがおすすめです。所要時間約1時間30分の遊覧コースでは、船上からの景色を楽しめるほか、仏ヶ浦に上陸してのんびり散策することも可能。澄んだ海がきらきらと輝く午前中から、奇岩群が西日に照らされる午後まで、訪れる時間や季節によってさまざまな表情を見せる仏ヶ浦の魅力を楽しめるはずです。

仏ヶ浦

住所青森県佐井村長後
電話0175-38-4515(佐井村観光協会)
webhttps://saikanko.sakura.ne.jp/

〈トルコ・カッパドキア〉

画像: iStock/Hydromet

iStock/Hydromet

カッパドキアはトルコ中央部のアナトリア高原に位置し、1985年に世界遺産に登録された景勝地。南北約50kmにも及ぶ広大な地域に、風雨の侵食によって生み出された奇岩群が点在し、神秘的でダイナミックな光景を作り出しています。

【秋田】ウユニ塩湖のように美しい水鏡が広がる「鵜ノ崎海岸」

画像: 提供:秋田県観光連盟

提供:秋田県観光連盟

秋田県の男鹿半島の南部に位置する「鵜ノ崎海岸」は、鏡のような水面に空と雲が映し出される光景が「まるでウユニ塩湖のよう!」と評判の場所です。

約1.5kmにわたって海岸線が続く「鵜ノ崎海岸」の特徴は、なんといっても遠浅な海岸の地形にあります。干潮時になると岩の上を歩いて200mほど先の沖までいけるほど遠浅になるこの海岸。風のない穏やかな日に訪れれば、見渡す限りに美しい水鏡が広がる圧巻の光景が目の前に現れます。小豆岩と呼ばれる円球状の岩が露出し、その上で写真を撮ってSNSに投稿する人も多いとか。

画像: 提供:秋田県観光振興課

提供:秋田県観光振興課

鵜ノ崎海岸でひときわドラマティックな風景を楽しむなら、早朝や夕暮れの時間帯がおすすめです。もちろん季節によって潮の満ち引きや日の出・日の入りの時間帯などが異なるので、絶景写真を撮影するときには、事前の情報収集をお忘れなく。また、男鹿駅近くのレンタサイクル店「男鹿自転舎」でE-BIKEをレンタルして、海岸線をサイクリングするのもいいでしょう。

鵜ノ崎海岸

住所秋田県男鹿市船川港台島鵜ノ崎
電話018-860-2267(秋田県観光連盟)
webhttps://akita-fun.jp/

〈ボリビア・ウユニ塩湖〉

画像: iStock/abriendomundo

iStock/abriendomundo

ボリビアのウユニ塩湖は、標高約3700mの高地に広がる巨大な塩湖。南北約100km、東西約250kmに及ぶ塩湖全体の高低差はわずか50cmほど。2月~3月頃の雨季になると、塩の大地にたまった雨水が空を映し出す“天空の鏡”が出現します。

【岩手】洞窟の中で輝く青い海、イタリアの青の洞窟にも引けをとらない「八戸穴」

画像1: 【岩手】洞窟の中で輝く青い海、イタリアの青の洞窟にも引けをとらない「八戸穴」

イタリアの「カプリ島」やギリシャの「メリッサニ洞窟」、メキシコの「グランセノーテ」など、世界各地には“青の洞窟”と称される美しい景勝地がありますが、“三陸の青の洞窟”と称されるのが、岩手県の宮古市浄土ヶ浜にある「八戸穴」です。

“青森県の八戸まで続いている”という伝説から名付けられた八戸穴は、洞窟の半分が海に浸かった海蝕洞。入り口がとても狭いこの洞窟へは、漁師が使う小型船“さっぱ船”での遊覧ツアーでアクセスすることができます。さっぱ船に乗るためには「浄土ヶ浜マリンハウス」でチケットを購入しましょう。

画像2: 【岩手】洞窟の中で輝く青い海、イタリアの青の洞窟にも引けをとらない「八戸穴」

浄土ヶ浜の内湾や八戸穴を巡る約20分のツアーのハイライトとなるのが、やはり洞窟内部。暗い洞窟の中できらきらと輝く“青”の美しさは、イタリアやギリシャの“青の洞窟”にも、まったく引けを取りません。

海水の透明度の高さや、海底に広がる白い砂、洞窟に差し込む太陽光の角度など、いくつもの条件が重なることで生み出される“青の洞窟”。八戸穴も、訪れる季節や時間帯によってさまざまな表情を見せてくれますが、特におすすめなのが3月~5月と10月~11月。この時期は、1年のなかでもひときわ鮮やかな“青”が見られることが多いのだそう。

ちなみに、海況次第で入れないこともある八戸穴には、“入った人には幸運が訪れる”という言い伝えも。美しい風景と幸運に出合う“三陸の青の洞窟”への旅を、ぜひ楽しんでください。

八戸穴

住所岩手県宮古市日立浜町32-4(浄土ヶ浜マリンハウス)
電話0193-63-1327(浄土ヶ浜マリンハウス)/0193-62-3534(宮古観光文化交流協会)
webhttp://j-marine.com/index.html
https://www.kankou385.jp/jodogahama/index_01.html

〈イタリア・青の洞窟〉

画像: iStock/wagnerm25

iStock/wagnerm25

イタリア南部のカプリ島にある海蝕洞窟。断崖絶壁に開いた小さな入り口から全長約54m、高さ約15mの洞窟内部に入ると、幻想的な風景が広がっています。天候や海況次第で洞窟に入れないこともありますが、入れる確率が高いのが6月~8月。

【宮城】荒々しい山肌と美しい火山湖が世界遺産・トンガリロ国立公園のような「御釜」

画像1: 【宮城】荒々しい山肌と美しい火山湖が世界遺産・トンガリロ国立公園のような「御釜」

宮城県と山形県の県境に位置し、標高1500m以上の山々が居並ぶ蔵王連峰。その中央部、標高約1670mに広がる火口湖が、蔵王を象徴する名勝「御釜」です。度重なる噴火によって生み出された御釜の周辺には、荒々しい山肌とエメラルドグリーンの湖が織りなす景観が広がっています。その光景は、ニュージーランドの世界遺産「トンガリロ国立公園」のエメラルドレイクを彷彿とさせるワイルドな迫力に満ちています。

画像2: 【宮城】荒々しい山肌と美しい火山湖が世界遺産・トンガリロ国立公園のような「御釜」

1968年に行われた調査によると、御釜の大きさは東西径325m、南北径325mで、最大水深は27.6m。湖水は強酸性のため生物は生息できず、太陽光の当たり方でさまざまな色に見えるため「五色湖」とも呼ばれています。大地の営みが生み出した御釜の壮大な景観を楽しむなら、蔵王ハイラインの終点駐車場近くにある展望台がおすすめです。

画像3: 【宮城】荒々しい山肌と美しい火山湖が世界遺産・トンガリロ国立公園のような「御釜」

御釜へのアクセスルートとなる蔵王エコーラインや蔵王ハイラインは冬季通行止めになるため、見学できるのは例年4月下旬~11月初旬。道路の周囲に雪の壁が残る春の時期から、新緑が輝く夏、そして紅葉に包まれる秋へ。季節ごとに移り変わる絶景を望む、爽快なドライブ旅を楽しんでください。

御釜

住所宮城県蔵王国定公園内
電話0224-34-2725(蔵王町観光案内所)
webhttp://www.zao-machi.com/

〈ニュージーランド・トンガリロ国立公園〉

画像: iStock/Fyletto

iStock/Fyletto

ニュージーランドの北島にある同国初の国立公園で、1990年には世界遺産に登録。古くからマオリ族の聖地として守られてきた場所で、トンガリロ山のエメラルドレイクなど、数々の見どころが点在しています。

【山形】壮麗な雰囲気はまるでイギリスの宮殿そのもの、山形県郷土館「文翔館」

画像1: 【山形】壮麗な雰囲気はまるでイギリスの宮殿そのもの、山形県郷土館「文翔館」

壮麗な雰囲気をたたえたシンメトリーなファサードや、高い天井が美しい曲線を描くホール、高さ25mに及ぶ重厚な時計塔など、ヨーロッパの宮殿に迷い込んでしまったかのような不思議な感覚を味わえるのが、山形県山形市にある「文翔館」です。

画像2: 【山形】壮麗な雰囲気はまるでイギリスの宮殿そのもの、山形県郷土館「文翔館」

1916年に竣工した山形県庁舎と県会議事堂を文化財として保存しながら、郷土の歴史や文化を伝える施設として活用される山形県郷土館・文翔館。英国近世復興様式を基調とした華やかな建物は、イギリス人建築家ジョサイア・コンドルの門弟として建築を学んだ田原新之助によって設計されたもの。広々とした敷地内には、旧県庁舎や旧県会議事堂をはじめ、時計塔や中庭などがあります。もちろん、観光客も気軽に見学することが可能。美しい建築群や展示を眺めながら、異国情緒たっぷりの散策を楽しめます。

画像3: 【山形】壮麗な雰囲気はまるでイギリスの宮殿そのもの、山形県郷土館「文翔館」

特に旧県庁舎の3階にある正庁は、かつて訓示や辞令交付などが行われたほか、重要な会議にも使用された部屋。漆喰飾りの天井や豪華な内装が当時の雰囲気を今に伝える空間です。また、旧県庁舎の中庭も石畳と赤レンガの壁に囲まれ「イギリスのような雰囲気が感じられる」と人気の場所。旧県庁舎2階には山形県産のフルーツを使ったメニューを提供するカフェ「やまがたフルーツcafe Hongmi Full」もあります。ヨーロッパ気分に浸りながら、こちらでティータイムもおすすめです。

山形県郷土館「文翔館」

住所山形県山形市旅篭町3-4-51
電話023-635-5500
開館時間9:00~16:30
休館日第1・3月曜日(ただし祝日・休日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
webhttps://www.gakushubunka.jp/bunsyokan/

〈イギリス・バッキンガム宮殿〉

画像: iStock/Circle Creative Studio

iStock/Circle Creative Studio

ロンドンにあるイギリス王室の宮殿で、現在は同国国王エリザベス女王の公邸として利用されています。広大な敷地内には舞踏会場や接見室、美術館などさまざまな空間が配置されており、夏季には大広間や庭園などが一般公開されます。

【福島】まるでラスベガス郊外の砂漠地帯、ダイナミックな景色の中をドライブできる「浄土平」

画像1: 提供:福島県観光物産交流協会

提供:福島県観光物産交流協会

まっすぐに伸びる道の先に広がる、荒涼とした大地。まるでラスベガス郊外の砂漠地帯をドライブしているかのような感覚を味わえるのが福島県の「浄土平」です。

高湯温泉と土湯峠を結ぶ全長約29kmの磐梯吾妻スカイラインの中間地点、標高約1600mに位置する浄土平の周辺には、標高1949mの一切経山の噴火によって生み出された火山荒原が広がっています。特に、標高1707mの吾妻小富士に向かって一直線に磐梯吾妻スカイラインが続く景観は、日本とは思えないほどダイナミック。火山ガスの影響で車の駐停車はできませんが、助手席や車載カメラから素晴らしい景観を撮影できる人気のスポットです。

画像2: 提供:福島県観光物産交流協会

提供:福島県観光物産交流協会

例年4月上旬から11月中旬まで開通される磐梯吾妻スカイラインですが、ラスベガス郊外のような風景を眺めるなら、春か秋がおすすめ。この時期は周囲に緑が少ないため、ひときわ荒涼としたランドスケープを楽しめます。とはいえ、道路の横に雪の回廊が続く4月上旬や、紅葉が見頃となる9月下旬~10月上旬も美しい時期。季節ごとにさまざまな風景を見せてくれることも、浄土平の魅力のひとつなのです。

※磐梯吾妻スカイラインは火山活動や気象条件によって通行止めになる時間帯もあります。事前にご確認ください。

画像3: 提供:福島県観光物産交流協会

提供:福島県観光物産交流協会

浄土平周辺で楽しめるのは、海外旅行気分の絶景ドライブだけではありません。吾妻小富士や一切経山、五色沼などへのトレッキングや、“東北の草津”との異名を持つ名湯「高湯温泉」もあります。山々でトレッキングを楽しみ、車から絶景を眺め、にごり湯の名湯に癒やされる……。浄土平を訪れるなら、ぜひそんな欲張りな旅を楽しんでください。

浄土平

住所福島県福島市土湯温泉町鷲倉山(浄土平ビジターセンター)
電話0242-64-2105(浄土平ビジターセンター)
※冬期休館、024-525-4024(福島県観光物産交流協会)
webhttps://www.tif.ne.jp/

〈アメリカ・ラスベガス〉

画像: iStock/DenisTangneyJr

iStock/DenisTangneyJr

エンターテインメント都市として知られるアメリカ・ネバダ州のラスベガス。その周囲にはネバダ砂漠が織りなす荒涼とした大地が広がっており、日帰りから数日間のロードトリップまで、さまざまなドライブ旅を楽しめます。

東北に海外の風景を彷彿とさせるスポットが点在していることに、驚いた人も多いのではないでしょうか。海外旅行が難しい今、国内でこういった海外気分を味わえるスポットを見つけてめぐるというのは、新しい旅の楽しみ方のひとつ。また、どこも写真映えするスポットばかりなので、また自由に旅行ができるようになったら、ぜひ異国感ある風景を撮影して楽しんでください。

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