秋田の県南に位置する横手市は、伝統行事である“かまくら”が有名な豪雪地帯で、日本一大きな横手盆地、横手焼きそばやいぶりがっこの町としても知られる秋田県内2番目の規模を持つ都市です。春の訪れを感じる街を散策しながら、緻密な細工を施した内蔵や、雪国の歴史を感じる古民家、横手グルメなどを楽しむ1泊2日です。
画像1: 心穏やかに癒しを求めて 秋田県横手市プチ旅1泊2日

西村 愛

2004年からスタートしたブログ「じぶん日記」管理者。47都道府県を踏破し、地域の文化や歴史が大好きなライター。
島根「地理・地名・地図」の謎 (実業之日本社)、わたしのまちが「日本一」事典 (PHP研究所)、ねこねこ日本史でわかる都道府県(実業之日本社)を執筆。 サントリーグルメガイド公式ブロガー、Retty公式トップユーザー、エキサイト公式プラチナブロガー。

画像2: 心穏やかに癒しを求めて 秋田県横手市プチ旅1泊2日

09:00 約380年の歴史を持つ「横手 増田の朝市」

増田町で開催される朝市は、毎月2、5、9のつく日に朝市通りに多くの露店が並ぶ名物朝市です。
売られるものは野菜、山菜、鮮魚、漬物、お惣菜などの海の幸、山の幸から、衣料品、金物などまで横手の日常を感じられる品の数々。早い店は朝6時くらいからぽつぽつと立ち始め、お昼くらいまで開かれています。
カメラ片手にふらりと歩いていると、お店の奥から「どっから来たの?」と声が掛かり、そのあいさつをきっかけに会話に花が咲きます。人懐こい笑顔と優しい言葉で、知らない場所に来た緊張がすっかりほぐれてしまいました。人情あふれる接客のひとつひとつにホッと心を和み、観光地というだけではない、地元の人たちとの交流の時間が持てました。

お客さんのほとんどは近隣からで、今も昔も“ツケ払い”での助け合いもあります。この朝市は人のつながりを創出する場所でもあり、単に物の売り買いをするだけでなく人と人との信頼関係を築き、それが生活する上での関係性にも大きく影響を与えてきたことがわかります。地元の人同士、家族の話や近況を語り合う姿も多く見られ、暮らしに密着した大事な役割を持っているのですね。
2013年にメイン通りが「国の重要伝統的建造物群保存地区」に選定され、県外観光客の朝市見物も増えてきたという朝市。いつまでも変わらない温かい交流場として、続いていってほしいですね。春先には旬の山菜が沢山並び、また郷土食豊かな素材や手作りの品々が買える見られる市なので、色んな質問や楽しい会話をしながらゆっくり散策してみてはいかがでしょうか。

横手 増田の朝市

営業時間毎月2、5、9のつく日のおおむね7:00~12:00
webhttps://masuda-matta.com/highlight/masuda-morning-market/

10:00 横手市増田の伝統的家屋”内蔵”を見学

横手市南東部に位置する増田町は、江戸時代は銀山、明治期になると木材やお米はもちろん、葉タバコや生糸・繭などの仲買人が多く、物流の拠点として栄えた町です。奥羽本線十文字駅からバスで5分ほどの場所に、主に明治時代に建てられた古い町並み「中七日町通り」があります。

増田の町並みは、商人が商売と住まいとを兼ね、15年以上前から商工観光活用を模索してきましたが、重伝建選定を機会に建物調査が行われ、どの建物にも主屋奥の建物内部に豪華な「内蔵」を有することが確認されました。内蔵とは、上屋で囲い外部からは一切見ることができない構造にした蔵のこと。国内屈指の豪雪地帯で冬には2mもの雪が降り積もる横手市で、蔵と蔵の中の物を守るために根付いた独特の建築構造です。現在もこの内蔵が50棟ほど残されており、その一部が一般公開されています。

内蔵は時代によりその用途や形状が少しずつ違うものの、重厚な漆喰扉、漆塗りの柱や梁を持つ立派なもので、道具を入れておく蔵としてだけでなく、日常の生活空間やお座敷としても使われました。扉や窓からの物の出し入れの際に土蔵を傷つけないように、蔵を保護するための木製の飾り「鞘(さや)」が施されているのも特徴です。黒漆喰などの堂々とした蔵に、木枠や組子の鞘の繊細な意匠が重なり優美さが加わり、さらに当時の職人の技を今に伝えています。
内蔵は、増田町の華やかな時代を偲ばせ、この町と歴史ある建造物を守り続けてきた人たちの想いと当時の技を感じさせる貴重なスポット。生活の一部を垣間見られるのも珍しく、増田町の旅は横手の魅力を存分に体験できる時間となるでしょう。

横手市増田の町並み

web定休日等はそれぞれの施設の公開情報をご確認ください。
https://www.city.yokote.lg.jp/tokusetsu/masuda/04_open/index.html

12:00 こだわりのコーヒーにファン続出「NS. coffee stand(エヌエスコーヒースタンド)」

増田の蔵巡りの途中で立ち寄ったランチスポットは、白い石蔵を改装した寛げるカフェ。チョークアートやミニチュアなどのディスプレイが並ぶ、親しみやすい空間です。1階はカウンター、2階にはテーブル席があります。

ランチは日替わりで、サラダ、スープ、ドリンク、デザート付きにもできます。ドリンクは複数種類から選べ、さらにコーヒーは浅煎り、中煎り、深煎りからチョイスできます。デザートも2種類から選べ、自分好みの満足感のあるランチを組み立てられます。
オーナーの中村さんは独学でコーヒー焙煎を学び、傷んだ豆を取り除く“ハンドドリップ”からロースト、豆の挽き具合からハンドドリップまで、コーヒー好きの誰もが納得する魂の一杯に情熱を注いでいます。コーヒー豆は常時5~6種類が用意され、焙煎を変えて10数種類が用意されており、ランチに来たついでに豆を購入して帰る人も少なくありません。

この日のランチメニューは、オリジナルソースを使ったナポリタン。一般的なパスタランチよりもボリュームがあり、もちもちのリングイネが食べ応え十分です。お腹いっぱい食べてほしいという店主の想いを感じられる、素敵なお店です。
カウンター越しに楽しい会話が弾み、常連さんも一見さんも楽しい時間を過ごせます。

NS. coffee stand(エヌエスコーヒースタンド)

住所秋田県横手市増田町増田字中町74
電話0182-45-5541(増田町観光協会)
webhttps://www.instagram.com/ns.coffee.stand/

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https://www.jal.co.jp/jp/ja/info/2020/other/200228/

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