日本最大の離島・新潟県の佐渡島(さどがしま)。誰もが教科書で学んだ、世界有数の金銀産出量を誇ったこの場所は、ユネスコの世界遺産暫定リストにも記載される歴史の地。歴史と文化が今も色濃く残るこの島が今、大人の修学旅行地として注目を集めています。子どものころにはわからなかった価値や味、人のぬくもり……。
「あらためまして、佐渡」。大人の修学旅行へ出かけましょう。
画像1: 関西圏からひとっ飛び。佐渡でおすすめの「大人の修学旅行」

本記事では、JALふるさとアンバサダーの小川さんが定番観光スポットを中心に佐渡をガイドします。日ごろとは異なる、ゆったりと流れる時間の中、「よく食べ、よく笑い、よく学び、よく眠る」。発見にあふれた旅を一緒に楽しみましょう。

※価格は税込み表記です。

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大阪伊丹空港=新潟空港を往復ご利用、かつ佐渡市内の宿泊施設をご利用の場合、1名につき5,000円を旅行代金から割引します。詳細は以下、JALパックのページをご覧ください。

対象期間:2023年6月1日(木)~2024年2月15日(木)出発

画像2: 関西圏からひとっ飛び。佐渡でおすすめの「大人の修学旅行」

新潟県・佐渡への島旅

JALパックで、金の島・佐渡島が誇る文化と自然に会いに行こう!

直行便で楽々アクセス
あっという間に新潟港へ

画像1: 直行便で楽々アクセス あっという間に新潟港へ
画像2: 直行便で楽々アクセス あっという間に新潟港へ

旅の始まりは、新潟の空の玄関口・新潟空港から。伊丹空港から新潟空港までは、約70分です。

佐渡へ渡る船の乗り場がある新潟港佐渡汽船ターミナルへのアクセスは実は簡単。なんと直行便があるんです。新潟港佐渡汽船ターミナルと新潟空港の間をノンストップでつなぐ佐渡汽船ライナーは毎日4往復。車窓から見える新潟の景色を眺めつつ、佐渡への想いを馳せること約25分で新潟港佐渡汽船ターミナルに到着します。

新潟空港

住所新潟県新潟市東区松浜町3710
電話025-275-2633
webhttps://www.niigata-airport.gr.jp

佐渡汽船ライナー 予約受付窓口「さくら交通 配車センター」

電話025-274-3232
webhttps://s-kuko2000.com/sharetaxi/ja/

時間重視のジェットフォイルか
旅情感あるカーフェリーか

画像1: 時間重視のジェットフォイルか 旅情感あるカーフェリーか
画像2: 時間重視のジェットフォイルか 旅情感あるカーフェリーか

新潟と佐渡をつなぐ船は、カーフェリーとジェットフォイルの2つ。この旅では、少しでも多くの時間、島内を散策できるように行きはジェットフォイルを、帰りにはゆったりとした船旅を楽しむためにカーフェリーを利用しました。

画像3: 時間重視のジェットフォイルか 旅情感あるカーフェリーか

乗船する便の出発時刻の30分前にターミナルには到着しておくのがベター。乗船時間まではターミナル内にある食事どころで腹ごしらえをするもよし、SNSでも映えると評判のフォトスポットで旅の記念撮影をするもよし、思い思いの過ごし方をしているうちにあっという間に乗船時間です。

画像4: 時間重視のジェットフォイルか 旅情感あるカーフェリーか
画像5: 時間重視のジェットフォイルか 旅情感あるカーフェリーか

67分で佐渡の両津港に到着するジェットフォイルは、出航時間の約10分前から乗船スタート。自動改札で楽々チェックインできるので、慌てずに乗船するためにも事前に乗船券は手元に用意しておくことをおすすめします。

佐渡汽船新潟港ターミナル

住所新潟県新潟市中央区万代島9-1
電話0570-200310(営業時間10:00~13:00、14:00~17:00)
休業日日曜・祝日・12月31日・1月1日
webhttps://www.sadokisen.co.jp

佐渡についたらホッと一息
島由来のデザートにほっこり

画像1: 佐渡についたらホッと一息 島由来のデザートにほっこり

佐渡に到着してお邪魔したのは、両津港から徒歩5分ほどの場所にある「餃子&珈琲 おにCafé」。こちらは、もともとラーメン店。その時代の名物だったギョーザを受け継ぎ、今も提供しています。ランチタイムにはサラリーマンをはじめとする地元客でにぎわうお店です。

こちらのお店で若い女性に人気の、「おにきん」。佐渡の伝統芸能・鬼太鼓をモチーフにしたオリジナルワッフルには、バターや牛乳、米粉など佐渡産の材料を使用。中の具材は、こしあんの「あん」、佐渡産番茶が混ぜ込まれた「ばん」、甘納豆が入った「まめ」の3種類(各300円)がラインナップ。さらにノンシュガーでグルテンフリーな「ヴィーガンおにきん」(400円)なるメニューも。

画像2: 佐渡についたらホッと一息 島由来のデザートにほっこり
画像3: 佐渡についたらホッと一息 島由来のデザートにほっこり

このおにきんに合わせたのは、佐渡島内の野草を使ったクラフトコーラ「おにコーラ」(500円)。ヤブニッケイ、クロモジ、クルマバソウ、ゲットウ、アカマツ、クローブを独自の割合で配合。爽やかな香りと甘みのきび砂糖でリラックスできる人気ドリンクです。マドラー代わりのクロモジの枝で全体を混ぜ合わせていただきます。

画像4: 佐渡についたらホッと一息 島由来のデザートにほっこり

生粋の佐渡娘、オーナーの井上ゆかりさんのお話を聞きながら、島内のおすすめスポットを探すのもこのお店の楽しみ方の一つです。

餃子&珈琲 おにCafe

住所新潟県佐渡市両津湊110
電話0259-27-2420
webhttps://www.instagram.com/onicafe_sado/

全国から注目を集める若き蔵元
至極の日本酒に舌鼓

画像1: 全国から注目を集める若き蔵元 至極の日本酒に舌鼓

新潟といえば、日本酒。佐渡には5つの酒蔵がありますが、今回は両津港から車で7分、港から最速で訪れることが可能な「天領盃(てんりょうはい)酒造」にお邪魔します。

2018年、24歳で日本酒業界史上最年少蔵元となった、代表の加登仙一さん。この日は、直々に蔵の中を案内していただきました。ちなみに天領盃酒造では、事前予約の必要な酒蔵見学のほか、予約不要の飲み比べテイスティング(有料試飲)も用意しているので、急な訪問でも十分に楽しむことが可能です。

画像2: 全国から注目を集める若き蔵元 至極の日本酒に舌鼓
画像3: 全国から注目を集める若き蔵元 至極の日本酒に舌鼓

約5年にわたり、蔵の設備を入れ替えた天領盃酒造。加登さんたちが醸す味わいは、年を重ねるごとに洗練され、全国に多くのファンを抱えるほどに。中でも2019年に誕生した、蔵人の看板銘柄「雅楽代(うたしろ)」は、優しい甘みとジューシーな味わい、果実のような香りで人気となっています。

画像4: 全国から注目を集める若き蔵元 至極の日本酒に舌鼓
画像5: 全国から注目を集める若き蔵元 至極の日本酒に舌鼓

蔵の一角には、1種類(60ml)を500円で試飲できるスペースもあります。こちらでは日替わりで、天領盃酒造の日本酒を楽しむことが可能。もちろん、購入も可能なので、友達へのお土産選びにも最適です。

画像6: 全国から注目を集める若き蔵元 至極の日本酒に舌鼓

また、2023年6月1日から7月31日までの期間限定で、天領盃酒造の「雅楽代~瑞華(ずいか)~」を国内線ファーストクラスの機内で提供しています。直近10年間で国内線JALファーストクラスに採用された新潟清酒としては2例目、佐渡市においては初の採用。空の上でしか楽しめない味わい、機会があればぜひお試しください。

天領盃酒造

営業時間新潟県佐渡市加茂歌代458
電話0259-23-2111
webhttps://tenryohai.co.jp

運が良ければ間近で見られる
佐渡の象徴・トキにうっとり

画像1: 運が良ければ間近で見られる 佐渡の象徴・トキにうっとり

佐渡を訪れたらやはり会っておきたいのが、トキ。天領盃酒造から車を走らせること約9分で到着するのが、佐渡トキ保護センターに隣接する、「トキの森公園」です。

トキ資料展示館では、保護増殖に関するパネルや映像資料、はく製標本などが見られるほか、フォトジェニックなゆるキャラ「サドッキー」の人形も。さらにトキの体重を実感できるぬいぐるみなど、触れて見て学べる仕掛けがたくさんあります。

画像2: 運が良ければ間近で見られる 佐渡の象徴・トキにうっとり

同公園の最大の鑑賞スポットが「トキふれあいプラザ」。ここでは再現された生育環境の中でさまざまなトキの姿を観察することが可能になっています。写真のように、目の前にトキが!なんて幸運に恵まれることも。

画像3: 運が良ければ間近で見られる 佐渡の象徴・トキにうっとり

ゆっくりとトキに触れた後は、近くの人気スポットで、昼食です。

トキの森公園

営業時間新潟県佐渡市新穂長畝383-2
電話0259-22-4123
webhttps://www.city.sado.niigata.jp/site/tokinomori/1161.html

大ぶりのネタに極上のしゃり
佐渡前スタイルで至福のランチ

画像1: 大ぶりのネタに極上のしゃり 佐渡前スタイルで至福のランチ
画像2: 大ぶりのネタに極上のしゃり 佐渡前スタイルで至福のランチ

新鮮な海鮮を楽しみたい!と訪れたのは、トキの森公園から車で約5分の場所にある、「長三郎鮨」。両津市場に加え、地元の漁師から直接仕入れる、とびきり新鮮なネタが人気の老舗寿司店です。

画像3: 大ぶりのネタに極上のしゃり 佐渡前スタイルで至福のランチ

ご主人の鶴間光男さんはこの道50年の大ベテラン。味はもちろんのこと、軽快なトークも評判。この日は、佐渡沖で揚がったメジマグロを見せてくれました。

画像4: 大ぶりのネタに極上のしゃり 佐渡前スタイルで至福のランチ
画像5: 大ぶりのネタに極上のしゃり 佐渡前スタイルで至福のランチ

お昼にいただいたのは、「元祖佐渡市認定 佐渡天然ブリカツ丼」(1,450円)。実は佐渡、全国でも指折りのおいしいブリが食べられる場所。北の海でエサをたくさん食べたブリは秋に南下し始め、脂ののった一番おいしい時期に佐渡沖を通過。刺し身で食べれば、マグロのトロにも引けを取らない脂の乗り具合。火を通せば、まるでお肉のような存在感ある味わいを楽しめます。

佐渡天然ブリカツ丼は、佐渡産米粉を使いカラッと揚げたブリカツを特製のあごだししょう油にくぐらせて、佐渡市の認証コシヒカリ「朱鷺(とき)と暮らす郷」と合わせた一品。

画像6: 大ぶりのネタに極上のしゃり 佐渡前スタイルで至福のランチ

お寿司が食べたいという方には、「上生すし」(2,200円)がおすすめ。この日は、ブリ、ヤリイカ、メジマグロ2種(生と炙り)、サザエ、南蛮エビ(甘エビ)、あじ、ヒラメのエンガワの8種類。どのネタも大ぶりで食べ応え抜群。口いっぱいに佐渡の海が広がります。

長三郎鮨

住所新潟県佐渡市新穂81-4
電話0259-22-2125
webhttps://www.instagram.com/sushi.tyouzaburou/

海の中に佇んでいるかのような
SNS映え必至の注目スポット

画像1: 海の中に佇んでいるかのような SNS映え必至の注目スポット

今、佐渡No.1フォトスポットとなっている「あめやの桟橋」に向かいます。長三郎鮨からは西に車を走らせること、約17分。佐和田海水浴場にある、真野湾にかかる桟橋が若い世代にも人気です。

画像2: 海の中に佇んでいるかのような SNS映え必至の注目スポット

明治時代に日用品を運ぶために作られた桟橋を、味噌醸造業を行う「飴屋(屋号)」さんに引き継いだことから「あめやの桟橋」と呼ばれるようになり、2018年に佐渡市によって建て替えられました。しかし、桟橋の目に見える橋板の部分は木製で、昔の景観をそのまま楽しむことができます。

画像3: 海の中に佇んでいるかのような SNS映え必至の注目スポット

観光シーズンは多くの人でにぎわいます。旅の記念の一枚にぜひとも訪れたいスポットです。

あめやの桟橋(佐和田海水浴場)

住所新潟県佐渡市河原田本町315

事前の予習はここでバッチリ
最新技術で学ぶ佐渡金銀山

画像1: 事前の予習はここでバッチリ 最新技術で学ぶ佐渡金銀山
画像2: 事前の予習はここでバッチリ 最新技術で学ぶ佐渡金銀山

さらに西に車を走らせ、あめやの桟橋から約12分で到着するのが、次の目的地。2019年に誕生した「佐渡金銀山ガイダンス施設 きらりうむ佐渡」は、400年以上の歴史を持つ佐渡金銀山のことを楽しく学べるスポット。

大型映像やプロジェクションマッピングを使用して、佐渡金銀山の魅力や価値をわかりやすく解説し、ここを拠点に佐渡金山の見学が活性化することを目的とした施設です。施設内には、観光案内所を併設し、滞在時間に合わせた観光情報も提供しています。

画像3: 事前の予習はここでバッチリ 最新技術で学ぶ佐渡金銀山
画像4: 事前の予習はここでバッチリ 最新技術で学ぶ佐渡金銀山

展示室は、金銀生産技術の工程を映像などで紹介するコーナー、佐渡金銀山の歴史や暮らしを絵巻グラフィックで紹介するコーナー、佐渡金銀山をどう保存・活用しているかを紹介するコーナーと大別して3つに分かれ、全部で4つのシアターがあります。

佐渡金銀山を代表する3つの鉱山とその歴史がわかる映像を放映し、金銀生産の様子をプロジェクションマッピングなどの映像手法で紹介しています。

画像5: 事前の予習はここでバッチリ 最新技術で学ぶ佐渡金銀山
画像6: 事前の予習はここでバッチリ 最新技術で学ぶ佐渡金銀山

シアターを移動する動線には、さまざまな資料を展示。約40分の間、じっくりと展示物を見ることで、より学びが深くなる、おすすめのスポット。ぜひ、佐渡金銀山遺跡を訪れる前にはお立ち寄りを。

きらりうむ佐渡

住所新潟県佐渡市相川三町目浜町18-1
電話0259-74-2215
webhttps://www.city.sado.niigata.jp/site/mine/5294.html

狙うべきは夕暮れどき
フォトジェニックスポット

画像1: 狙うべきは夕暮れどき フォトジェニックスポット

1日目の最後に訪れたのは、県道45号線沿いにある「弁慶のはさみ岩」。こちらはきらりうむ佐渡から北上すること約3分で到着します。

佐渡弁慶ら山伏一行が相川から金北山へ修行に行く途中、待ち伏せしていた鬼が力比べを所望。その際に佐渡弁慶が投げ飛ばした岩が下相川の浜まで飛んできたと伝えられている場所です。

画像2: 狙うべきは夕暮れどき フォトジェニックスポット

日が高いうちに訪れるのもいいのですが、おすすめはなんといっても夕暮れどき。海に太陽が沈む時間帯に写真を撮ると、とても映えると評判です。

画像3: 狙うべきは夕暮れどき フォトジェニックスポット
画像4: 狙うべきは夕暮れどき フォトジェニックスポット

この日の日没、18時50分ごろを待ち撮影したのがこちら。季節によって夕日の沈む方向が違い、3月であれば、ちょうど岩の下に夕日が沈む写真も撮影可能とのこと。佐渡に来た際には何度でも訪れたい、佐渡の素敵風景スポットです。

弁慶のはさみ岩

住所新潟県佐渡市下相川

青い海、泳ぐ魚群に潮風……
日本の渚百選で佐渡の魅力を知る

画像1: 青い海、泳ぐ魚群に潮風…… 日本の渚百選で佐渡の魅力を知る
画像2: 青い海、泳ぐ魚群に潮風…… 日本の渚百選で佐渡の魅力を知る

2日目のスタートは、日本の渚百選にも選定されている「尖閣湾揚島遊園(せんかくわんあげしまゆうえん)」から。

この場所は、1933年に文部省天然記念物調査委員の理学博士・脇水鉄五郎さんがこの地を踏査した際、天下の絶景と賞され世界一と呼ばれている北欧ノルウェーのハルダンゲル峡湾の景観に勝るとも劣らない海岸美として「尖閣湾」と命名した景勝地。

画像3: 青い海、泳ぐ魚群に潮風…… 日本の渚百選で佐渡の魅力を知る

2023年には一部施設をリニューアル。新たに誕生した「あげしま海のでじたる館」では、YouTuberとしても人気のさかな芸人ハットリさんが描いた、尖閣湾近海の海水魚をデジタル動画で見ることが可能です。

ぐるりと島を巡りながら、海水透視船乗り場を目指します。

乗船時間は、約15分。20分間隔で出航しているため、少ない待ち時間で乗船できるようになっています。

画像4: 青い海、泳ぐ魚群に潮風…… 日本の渚百選で佐渡の魅力を知る
画像5: 青い海、泳ぐ魚群に潮風…… 日本の渚百選で佐渡の魅力を知る

船内の中央はガラス張りになっていて、海中を見ることが可能に。海の中を泳ぎ回る魚たちを見たり、窓の外に広がる尖閣湾の景色を楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごせます。

尖閣湾揚島遊園

住所新潟県佐渡市北狄1561
電話0259-75-2311
入園料大人500円、子ども300円
海中透視船乗料大人1,400円、子ども800円(ともに入園料含む)
webhttps://sado-ageshima.com

佐渡ゴールドラッシュの聖地
大人なら2コース満喫が正解

画像1: 佐渡ゴールドラッシュの聖地 大人なら2コース満喫が正解
画像2: 佐渡ゴールドラッシュの聖地 大人なら2コース満喫が正解

この旅のハイライト「史跡 佐渡金山」へは、尖閣湾揚島遊園から車で約15分で到着できます。佐渡金山は、近世における日本最大級の金銀山。開山は1601年といわれ、1989年の操業停止まで盛衰を繰り返しながら400年近く続いた歴史があります。

坑道や採掘跡、産業遺構は、国の重要文化財、史跡、近代化産業遺産に指定され、世界遺産候補にもなっています。

画像3: 佐渡ゴールドラッシュの聖地 大人なら2コース満喫が正解
画像4: 佐渡ゴールドラッシュの聖地 大人なら2コース満喫が正解

まず訪れたのは、ほとんどの観光客が巡るという、「宗太夫坑(そうだゆうこう)コース」。こちらは、江戸時代の手掘り坑道・採掘跡を見学できるコースで、人形を使って当時の採掘作業を忠実に再現しています。当時、採掘された鉱石は人力で担いで坑道外に運ばれたため、傾斜があるのが特徴です。

画像5: 佐渡ゴールドラッシュの聖地 大人なら2コース満喫が正解
画像6: 佐渡ゴールドラッシュの聖地 大人なら2コース満喫が正解

コース内にはWi-Fiが設置されていて、各見学スポットではスマートフォンで無料解説を聞くことも可能。

画像7: 佐渡ゴールドラッシュの聖地 大人なら2コース満喫が正解

坑道を出たところにある展示室では、時価1億円以上の金の延べ棒つかみアトラクションが。限られた大きさの穴から手を通し、金の延べ棒を取り出す体験ができます。重さ12.5㎏のゴールドバーに触れ、本物の金の重さや手触りが実感できると人気となっています。

画像8: 佐渡ゴールドラッシュの聖地 大人なら2コース満喫が正解
画像9: 佐渡ゴールドラッシュの聖地 大人なら2コース満喫が正解

一方、明治官営鉱山(道遊坑)コースは、「道遊坑」を含め、トロッコ、機械工場、粗砕場など多くの設備が操業当時の姿のまま残されています。やや玄人好みといわれるこちらのコースは、江戸時代に比べて各段に発達した坑道を歩き、内部を見学できます。

「道遊抗」は1899年、新たな主要鉱脈開発のために作られました。日本で初めてダイナマイトや削岩機などを導入し、開削された坑道内には、鉱石を運搬するために敷かれたトロッコのレールが残存。その水平坑道の総延長は、400キロ以上もあります。

画像10: 佐渡ゴールドラッシュの聖地 大人なら2コース満喫が正解
画像11: 佐渡ゴールドラッシュの聖地 大人なら2コース満喫が正解

坑道を抜けると見えてくるのが、頂上が2つに割れた山「道遊の割戸」。江戸時代から平成元年の操業停止に至る約400年にわたって、採掘が繰り返された場所で、佐渡金山のシンボルになっています。江戸時代においては、その採掘には地表を掘り進める「露天掘り」が採用され、山頂から深く鋭く鉱脈部分のみを削り取る採掘法により、山が2つに割れています。

また、このコース内には、トロッコや工具などを見ることができる機械工場もあり、より深く、佐渡金山の歴史を学べるようになっています。

史跡 佐渡金山

住所新潟県佐渡市下相川1305
電話0259-74-2389
料金宗太夫坑・道遊坑ともに大人1,000円、小学生500円、6歳未満無料。両坑道は大人1,500円、小学生750円、6歳未満無料
webhttps://www.sado-kinzan.com

金銀山の歴史がうかがえる
佐渡ならではの組み合わせ

画像1: 金銀山の歴史がうかがえる 佐渡ならではの組み合わせ
画像2: 金銀山の歴史がうかがえる 佐渡ならではの組み合わせ

史跡 佐渡金山から車を西に3分ほど走らせると見えてくるのが、「史跡 佐渡奉行所跡」。佐渡は、金脈の発見により、幕府の直轄地となり、奉行所が置かれました。佐渡奉行所跡は、2001年に「御役所」部分を復元。「役所」や「白洲」などの行政・司法の場に加えて、金銀を選鉱する「寄勝場(よせせりば)」の機能を併せ持つ、佐渡特有の奉行所の形態を復元しているスポットです。

画像3: 金銀山の歴史がうかがえる 佐渡ならではの組み合わせ

「白洲」がこちら。ちなみに、敷き詰められている白い石は、「訴える人」「訴えられた人」双方が嘘偽りのない発言をするという意味があるといわれています。

画像4: 金銀山の歴史がうかがえる 佐渡ならではの組み合わせ

金や銀を選鉱する工場である寄勝場には、選鉱で使う道具類(再現品)がズラリ。選鉱作業の過程がわかりやすい施設になっています。

史跡 佐渡奉行所跡

住所新潟県佐渡市相川広間町1-1
電話0259-74-2201
webhttps://www.city.sado.niigata.jp/site/museum/463.html

まるであのアニメの世界!?
見る人を魅了する壮大な遺産

画像1: まるであのアニメの世界!? 見る人を魅了する壮大な遺産
画像2: まるであのアニメの世界!? 見る人を魅了する壮大な遺産

史跡 佐渡奉行所跡からの一本道を車で1分ほど進むと見えてくる壮大な場所こそ「北沢浮遊選鉱場跡」。ここは、昭和初期に佐渡金山で採掘された鉱物を抽出するために作られた巨大コンビナート跡。

その雰囲気がアニメ映画「天空の城ラピュタ」の世界観にも似ていて、フォトジェニックなスポットとして人気。観光シーズンの夜にはライトアップ開催されていて、昼夜問わず訪れた人たちを魅了しています。

画像3: まるであのアニメの世界!? 見る人を魅了する壮大な遺産

また、施設群の中には、「50mシックナー」と呼ばれる泥鉱濃縮装置の跡も。草に覆われ、廃墟となった姿は、古代ローマの神殿を思わせる雰囲気です。

北沢浮遊選鉱場跡

住所新潟県佐渡市相川北沢町3-2
電話0259-74-2389
webhttps://www.sado-kinzan.com

真野湾を一望できる絶景と
島の食の魅力が詰まった一皿

画像1: 真野湾を一望できる絶景と 島の食の魅力が詰まった一皿

佐渡最後の食事は、佐渡の豊かな自然や食の魅力を楽しめるスポットへ。真野湾をぐるりと南下すること約30分。ベーカリー&カフェ「しまふうみ」は、佐渡島の西側・真野湾の海辺に佇み、美しい佐渡の海が一望できるお店です。

取材日はあいにくの雨模様のため、テラス席での食事はできませんでしたが、晴れた日は写真のように佐渡を一望できます。

画像2: 真野湾を一望できる絶景と 島の食の魅力が詰まった一皿

自家製の天然酵母と厳選した小麦粉で焼き上げるパンは、店内で食べることはもちろんテイクアウトも可能になっています。

画像3: 真野湾を一望できる絶景と 島の食の魅力が詰まった一皿
画像4: 真野湾を一望できる絶景と 島の食の魅力が詰まった一皿

そんなしまふうみで、ランチにおすすめのメニューが「佐渡ジオパークプレート」(1,300円)。こちらのメニューは、カレイ、ワカメ、しいたけなど、佐渡ならではの食材をふんだんに取り入れたひと皿。「食の宝島」といわれる佐渡の味覚を季節ごとにアレンジし、四季折々の味わいを楽しめると評判です。

画像5: 真野湾を一望できる絶景と 島の食の魅力が詰まった一皿

SNS映えしそうなメニューをもう一つ。約3.5センチの厚切り食パンを使用した「チーズトーストプレート」(800円)にはチェダーチーズとゴーダチーズの2種類のチーズを使用。佐渡型のゴーダチーズがなんともキャッチーで、若い女性を中心に人気を集めています。

画像6: 真野湾を一望できる絶景と 島の食の魅力が詰まった一皿
画像7: 真野湾を一望できる絶景と 島の食の魅力が詰まった一皿

また、最近お土産として人気なのが、クッキー缶。佐渡の真野湾をイメージさせる「佐渡クッキー缶」(930円)には、佐渡型のプレーンクッキーに加え、立岩(人面岩)のココアクッキーとクロッカンゲ2種が入っています。

2023年の春から登場した「佐渡朱鷺クッキー缶」(980円)は、佐渡とトキをかたどったクッキーの詰め合わせ。金山をイメージした⻩金と、朱鷺色のピンクのメレンゲもかわい らしく、思わず持ち帰りたくなります。

しまふうみ

住所新潟県佐渡市大小105-4
電話0259-55-4545
webhttps://www.primosado.jp/shimafumi/

大人だからわかること
大人だからできること

画像1: 大人だからわかること 大人だからできること
画像2: 大人だからわかること 大人だからできること

帰りは、ゆったりとカーフェリーで。甲板に出れば、心地よい潮風。名残惜しい気持ちを助長するウミネコの鳴き声を聞きながら島を離れます。佐渡の思い出を振り返るには、2時間30分の乗船時間は短すぎるかもしれません。

画像3: 大人だからわかること 大人だからできること

知っているようで知らない佐渡にあらためて触れる一泊二日。大人だからこそ楽しめる、少し優雅な修学旅行に、あなたも出かけてみませんか。

佐渡汽船 両津港 ターミナル

住所新潟県佐渡市両津湊353
電話025-245-1234
webhttps://www.sadokisen.co.jp

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※2023年9月11日に、一部内容を更新しました。

掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。

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