2024年8月、パリ2024オリンピックでは、JALアスリート社員たちが日本人初の快挙を次々に成し遂げました。加納虹輝選手はフェンシング男子エペ個人で、個人種目では日本初となる金メダルを獲得。北口榛花選手はやり投で、フィールド競技で日本女子初となる金メダルを獲得。そして村竹ラシッド選手は110mハードルで日本男子初の決勝出場を成し遂げました。3名のアスリートが、パリでの躍動を振り返りながら、チームや“旅”への思いを語ります。
画像1: パリ2024オリンピックで大活躍! チームJALの3人が語る、競技と旅への思い
画像2: パリ2024オリンピックで大活躍! チームJALの3人が語る、競技と旅への思い

加納虹輝(かのうこうき) 2020年4月1日入社

競技種目:フェンシング・エペ
生年月日:1997年12月19日
出身地:愛知県

主な実績:
2021年 日本選手権 優勝
2021年 東京2020オリンピック 個人/出場 団体/優勝
2022年 アジア選手権 個人/優勝 団体/3位
2022年 日本選手権 優勝
2023年 ワールドカップ 個人/優勝 団体/3位
2023年 アジア選手権 個人/団体 優勝
2024年 ワールドカップ 個人/出場 団体/優勝
2024年 アジア選手権 個人/出場 団体/準優勝
2024年 パリ2024オリンピック個人/優勝 団体/準優勝

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北口榛花(きたぐちはるか) 2020年4月1日入社

競技種目:陸上競技・やり投
生年月日:1998年3月16日
出身地:北海道

主な実績:
2021年 東京2020オリンピック決勝進出
2022年 ダイヤモンドリーグ 優勝、ダイヤモンドリーグ・ファイナル 3位
2022年 世界選手権オレゴン 3位
2023年 世界選手権ブダペスト 優勝
2023年 ダイヤモンドリーグ・ファイナル 優勝
2024年 日本選手権 優勝
2024年 パリ2024オリンピック 優勝
2024年 ダイヤモンドリーグ・ファイナル 優勝
日本記録保持者

画像4: パリ2024オリンピックで大活躍! チームJALの3人が語る、競技と旅への思い

村竹ラシッド(むらたけらしっど) 2024年4月1日入社

競技種目:陸上競技・110mハードル
生年月日:2002年2月6日
出身地:千葉県

主な実績:
2022年 世界選手権オレゴン出場
2023年 ダイヤモンドリーグ 5位入賞
2024年 日本選手権 優勝
2024年 パリ2024オリンピック 5位入賞
2024年 ダイヤモンドリーグ 6位入賞
2024年 WAコンチネンタルツアー・ゴールド 優勝
日本記録保持者

海外大会最多数のメダルで大いに盛り上がったパリ2024オリンピックが閉幕した後の2024年9月下旬。出場したJALアスリート社員の3名の姿は、日本にありました。フェンシング男子エペ個人で金メダル、団体で銀メダルを獲得した加納虹輝選手、女子やり投で金メダルを獲得した北口榛花選手、そして男子110mハードルで5位入賞した村竹ラシッド選手です。

パリ2024オリンピックを終え、メディア出演を重ねる3選手は、それぞれに充実した日々を送っているようです。

観光どころではなかった。パリ2024オリンピックを振り返って

加納虹輝選手(以下、敬称略)「今月から練習再開ですが、大好きな甘いものを毎日食べています。東京郊外の喫茶店にあるパンケーキがおいしかったですね」

画像1: 観光どころではなかった。パリ2024オリンピックを振り返って

北口榛花選手(以下、敬称略)「今は完全にオフです。久しぶりの自分の家と日本を満喫しています。私はコンビニのスイーツが好きで、とくに季節ものや限定のフレーバーに目がないんです。父がパティシエなので、好きにならざるを得なかったのかもしれません」

村竹ラシッド選手(以下、敬称略)「僕はゲームですね。実はさっきもやっていました。スマホなどの携帯ゲームではなく、テレビにつなげる据え置き型で楽しむ本格的なタイトルが好きです。本当は練習や遠征にも持っていきたいのですが、競技に集中できなくなってしまうので、我慢しています。今はオフでようやくできるので、ずっとやってみたかった名作シリーズを堪能しています」

オリンピックを終えて、三者三様に楽しんでいる様子です。村竹選手は広大なフィールドを自由に探索できるオープンワールドゲームをやっていると、「旅に出かけたくなる」と言いますが、パリ2024オリンピックの期間中、ゲームはもちろん、3人とも観光どころではなかったのだと振り返ります。

北口「私は完全に選手団と別の日程で選手村に入れてもらったので、試合に合わせて入り、終わったらすぐ帰る日程でしたから、観光する暇もなく終わりました。ダイヤモンドリーグ(陸上競技における世界最高峰とされるシリーズ戦)のときに来たことがありますが、ルーブル美術館を外から見たくらいで終わってしまいました。いつか涼しい時期に街を歩きたいですね」

村竹「僕もルーブル美術館には行ってみたいです。実はオリンピックの前にダイヤモンドリーグに出場するためにパリにいて、その大会後、エッフェル塔や凱旋門を見ました。ルーブルは1日じゃ足りないと聞いていたので、いつかゆっくり観光したい。オリンピックの期間中、家族がパリに来ていてエッフェル塔の近くのTEAM JAPAN HOUSEに行きましたが、それ以外はずっと選手村にいました。そこで食べたクロワッサンやパンオショコラがおいしくて、さすがフランスだなと感激しました」

画像2: 観光どころではなかった。パリ2024オリンピックを振り返って

加納「僕の場合、フェンシングはフランスが本場なので、もう10回くらい来ています。毎年パリで試合があるので、今さら観光はしないですね。でも今回、歴史あるグラン・パレで競技ができたのは最初で最後だと思うし、あの規模のあの会場でできるのは今後のフェンシング人生ではきっとないので、本当に感動しました」

チームの仲間とJALの存在が、力を与えてくれた

当たり前ですが、選手にとっては競技が中心。ましてやオリンピックの大舞台ですから、そっちのけで観光というわけにはいきません。その一方、チームJALの一員として、それぞれの活躍に刺激を受けているようです。

村竹「みなさん偉大な先輩たちだけど、分け隔てなく接してくれるので、すごく支えていただいています。とくに競技面では、2人から刺激を受けています」

画像1: チームの仲間とJALの存在が、力を与えてくれた

加納「それぞれが結果を出していて、すごいと感じています。これまでフェンシングの選手としか関わりがなかったけど、チームJALにいると、陸上などフェンシング以外の競技に関する声が聞けます。勉強になるし、何より話しているだけで元気をもらえるんですよね」

画像2: チームの仲間とJALの存在が、力を与えてくれた

北口「私も、話しているとすごく楽しいんです。同じように海外で頑張っているのを見て、自分も頑張らないとと思います。また競技に対してもそれぞれ自分の意見があって、その違いが面白くて、勉強になります。自分の住んでいる世界って狭いなって思うこともあります」

画像3: チームの仲間とJALの存在が、力を与えてくれた

3人ともとても仲がよく、撮影の合間にはずっと談笑をしているほど。チームJALの一員として、アスリート同士のみならず、大きな力を得られたと語ります。

加納「やっぱり海外で飛行機に乗るとき、JALスタッフの姿があるとホッとしますね。今回はグラン・パレまで赤坂祐二会長に応援に来ていただきましたが、実は海外の試合では、よく支店の方が応援に駆けつけてくれるんです。その姿を見つけると、すごく励みになります」

北口「それはすごく同感です。海外の田舎で試合をしたときも、支店の人が来て応援してくれたんですが、とても心強く感じました。去年、世界陸上で金メダルをとったときは、機内食で客室乗務員手作りの『金メダルおめでとう』と描かれたデコレーションデザートを用意してくれたんです。パティシエの父を見ていてチョコペンの難しさは知っています。ましてや揺れる飛行機のなかで、上手に書いてくださったのが嬉しかったですね」

画像4: チームの仲間とJALの存在が、力を与えてくれた

村竹「僕も今回の帰国時に『Congratulations』と書いたデザートをサプライズでいただいて、すごく丁寧だなと感動しました。

画像: 提供:村竹選手

提供:村竹選手

出発便では見送ってもらえているようですし、到着便では温かく迎えてくれるような感覚をいつも感じています。ちなみにパリ2024オリンピックの渡航はビジネスクラスに乗せてもらったのですが、乗り心地は最高だし足は伸ばせるし横になれるし、とにかく快適でしたね」

現役アスリートの機内での過ごし方と、思い出の場所

海外遠征の多いアスリートにとっては、機内でいかに過ごすかも大切な選択です。北口選手は「ぐっすり眠る派」で、かたや加納選手は「眠れないので映画を観る派」と分かれました。目的地に向かうときに旅行気分かどうかは選手次第のようですが、旅先としてとらえたときに思い出に残っている土地があるといいます。

画像: クロアチアの旧市街地 iStock/rusm

クロアチアの旧市街地
iStock/rusm

村竹「社会人になって1年目なので、ワクワク感がすごくあります。とくに初めて行く場所はとても楽しみですね。ちゃんと『行った』と思える国はフランスくらいです。でも、クロアチアは印象に残っています。ホテルのご飯がとにかくおいしくて!」

画像: 春の錦帯橋 iStock/f11photo

春の錦帯橋
iStock/f11photo

加納「競技柄、海外へは“戦いに行く”という感覚なんです。逆に国内は少し違うかもしれません。学生時代を過ごした山口県によく行くのですが、いつもすごく楽しみで。錦帯橋は桜の季節がすばらしいですし、冬はふぐがおいしい。最高ですよ」

画像: セドレツ納骨堂礼拝堂 iStock/diegograndi

セドレツ納骨堂礼拝堂
iStock/diegograndi

北口「私は普段チェコを拠点にしているので、地元の感覚で往復しています。セドレツ納骨堂という場所があって、骸骨がたくさんあるのですが、トラウマになるくらい思い出に残っています(笑)」

トップアスリートがいつか訪れたい、世界の旅先

競技で訪れるのと、観光で訪れるのとでは、心持ちがまったく違うと口を揃えます。いつかプライベートで訪れたい場所は、それぞれあるようです。

北口「K-POPが好きなので、韓国には旅行で行きたいと思っています。済州島には行ったけど、本土には上陸したことがないんです。あと、ヨーロッパの選手がよくバカンスに出かけているギリシャやクロアチアも行きたいですね。綺麗な町がたくさんあるんですよ。それに南半球にも競技柄あまり行かないので、いつか行きたいですね。行きたいところがありすぎて、人生足りるか心配です」

加納「国内だと北海道に行きたいですね。ずっと昔に修学旅行では行きましたが、スキーや海鮮など、プライベートでは王道な楽しみ方をしてみたい。ただフェンシングの場合、冬がシーズンなので現役のうちは行けそうにありません。引退したらやりたいことのひとつです」

村竹「国内だったら、僕も北海道に行きたいです。雪が積もっている時期にさっぽろ雪まつりに行きたいし、乗馬もしてみたい。海外ならギリシャかエジプト。有名な遺跡を自分の目で見てみたいと思っています。それと、父親がトーゴの出身なのですが、実はアフリカには行ったことがなくて。キャリアを終えたらゆっくり行きたいなと思っています」

目指すはロサンゼルス2028オリンピック。チームJALの活躍にご期待ください

3人とも、現役まっただ中。オフに旅行三昧というわけにはいかないようです。目下の関心は、次のチャレンジにあります。

村竹「フランスをはじめヨーロッパでいろんな国に行けて充実していますが、来年の一番大きな試合は東京で行われる世界陸上です。活躍できるように頑張って、関心を集められたらと思っています」

北口「東京2020オリンピックは決勝進出で終わりました。そのときもおめでとうと言われましたが、正直モヤモヤしたものが残っていたのです。でも今回は金メダル。お祝いしてもらってもおかしくない成績だったので、素直に祝福の言葉が心に響いたんです。ただ、やり投は陸上競技の一種目。もっとメジャーにしたいし、今回の金メダルだけでは何かを動かすには足りないと思っています。日本の競技場は広くて観客との距離が遠いなどの制限があるので、選手たちが一致団結して、日本でも海外みたいにファンと選手との距離が近い試合ができたらいいなと思っています」

加納「今回やり切った感じもあるのですが、やはりこれからも勝ち続けたいし、ベストの状況を維持したいと思っています。目標としてはオリンピックで金でしたが、何よりフェンシングが好きですから。フェンシングをメジャーにしていきたいし、そのために大事なことはやはり結果です。なかでも一番はオリンピックで勝つことなので、また結果を残していきたいですね」

画像: 目指すはロサンゼルス2028オリンピック。チームJALの活躍にご期待ください

チームJAL3人の大望は次のオリンピックの地、ロサンゼルスにつながります。とはいえオリンピックだけが活躍の場ではありません。チームJALには10名のアスリートが所属し、それぞれの競技のフィールドのなかで研鑽を重ねています。世界に羽ばたく彼らの活躍に、ぜひご期待ください。

JALは、TEAM JAPANパリ2024オフィシャルエアラインサポーターです

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