オーストラリアの旅の楽しみは、雄大な自然や都市観光だけではありません。シドニー湾でのホエールウォッチング、コアラやカンガルー、“世界一幸せな動物”と呼ばれるクオッカ、夕暮れに現れるフェアリーペンギンなど、心に残る動物たちと出合えるのも魅力です。会いたい動物から旅を組み立てるオーストラリアの旅へ出かけてみませんか。

※野生動物や展示動物は、季節・天候・体調などにより見られない場合があります。訪問前に各施設・ツアー会社の最新情報をご確認ください。

クジラ|シドニー湾で大迫力のホエールウォッチング

画像1: クジラ|シドニー湾で大迫力のホエールウォッチング

野生動物を見るなら大都会から離れた秘境に行かなければならない。そんなイメージを持つ方もいるかもしれません。

オーストラリアで最も人口が多い(都市圏人口約530万人)シドニーは、じつはホエールウォッチングの名所。都市観光を楽しみながら、雄大なクジラの姿に出合えるのが魅力です。

画像2: クジラ|シドニー湾で大迫力のホエールウォッチング

シドニー周辺で見られる代表的なクジラはザトウクジラ。5月中旬ごろから11月ごろにかけて、オーストラリア東海岸沿いを回遊します。特に6月下旬から7月上旬は、北上するクジラを見られるチャンスが高まる時期とされています。

陸地の展望スポットから観察できることもありますが、より間近で迫力を感じたいなら、ホエールウォッチングクルーズに参加するのがおすすめです。多くのクルーズはサーキュラーキーやダーリングハーバー周辺から出航しており、シーズン中は混み合うため、事前に予約しておくと安心です。

クルーズ船は、大型船から少人数向けのボートまでさまざま。ゆったり景色を楽しみたい方は大型船、より機動力のある体験を求める方は小型ボートなど、旅のスタイルにあわせて選ぶとよいでしょう。

クジラに出合える主なスポット・体験

  • シドニー湾周辺のホエールウォッチングクルーズ(シドニー)
  • サーキュラーキー周辺発のクルーズ(シドニー)
  • ダーリングハーバー周辺発のクルーズ(シドニー)

※催行時期や出航場所、クジラの遭遇状況はツアー会社により異なります。事前に公式Webサイトなどで最新情報をご確認ください。

コアラ|木の上でのんびり過ごす、愛らしい姿に会いに

画像1: コアラ|木の上でのんびり過ごす、愛らしい姿に会いに

コアラの主な生息地はオーストラリア東部のユーカリ林。高い木の上で過ごすことが多く、睡眠時間は1日18〜20時間ほどともいわれているため、日中も眠っていることがほとんどです。

画像2: コアラ|木の上でのんびり過ごす、愛らしい姿に会いに

野生のコアラに出合えたとしても、遠くの木の上で休んでいることが多いため、間近で愛らしい姿を見たいなら、動物園や保護施設を訪れるのがおすすめです。オーストラリア各地の主要な動物園では、コアラを飼育している施設も多くあります。

コアラといえば「抱っこしてみたい」と思う方もいるかもしれません。ただし、シドニーがあるニューサウスウェールズ州や、メルボルンがあるビクトリア州では、観光客によるコアラ抱っこは認められていません。コアラの負担を減らすため、州や施設ごとに体験内容が定められています。

画像3: コアラ|木の上でのんびり過ごす、愛らしい姿に会いに

一方、クイーンズランド州など一部の地域では、条件を設けたうえでコアラとの記念撮影体験を実施している施設もあります。シドニーやメルボルンでも、飼育員が抱いているコアラのそばで写真を撮れるプログラムを用意している場合があるため、訪問前に各施設の公式Webサイトで確認しておきましょう。

コアラに会える主なスポット

※展示状況やコアラとの記念撮影・抱っこ体験の有無は、州や施設により異なります。訪問前に公式Webサイトをご確認ください。

カンガルー|跳ねる姿もくつろぐ姿も愛らしい、オーストラリアの象徴

跳ねるように移動する姿が印象的なカンガルー。コアラと同じ有袋類で、おなかの袋から赤ちゃんが顔を出す様子は、オーストラリアを象徴する愛らしい光景のひとつです。寝そべってくつろぐ姿にも、どこかユーモラスな魅力があります。

画像1: カンガルー|跳ねる姿もくつろぐ姿も愛らしい、オーストラリアの象徴

カンガルーは、オーストラリア各地の草原や森林、半砂漠地帯などに広く生息しています。野生の姿を見たい場合は、カンガルー観察を含むネイチャーツアーやハイキングツアーに参加するのがおすすめです。日中は休んでいることも多く、活動的になるのは朝夕の時間帯が多いそう。

画像2: カンガルー|跳ねる姿もくつろぐ姿も愛らしい、オーストラリアの象徴

なお、カンガルーの仲間のうち、小型のものは「ワラビー」と呼ばれます。生態はカンガルーと似ていますが、体の大きさや種類によって見た目の印象もさまざま。動物園や野生動物保護施設では、カンガルーやワラビーを間近に観察できるほか、施設によっては餌やり体験を楽しめることもあります。

カンガルーに会える主なスポット

※展示状況や餌やり体験の有無は施設により異なります。訪問前に公式Webサイトをご確認ください。

クオッカ|“世界一幸せな動物”の笑顔とともに写真を撮る

画像1: クオッカ|“世界一幸せな動物”の笑顔とともに写真を撮る

クオッカは、主に西オーストラリア州ロットネスト島で出合える小型の有袋類です。長い尻尾と後ろ足で直立する姿はカンガルーに似ていますが、体長は40~50センチメートルで体重は3~4キログラムとネコくらいの大きさです。

笑っているように見える表情から、“世界一幸せな動物”と呼ばれることもあるクオッカ。その愛らしい姿を目当てに、ロットネスト島を訪れる旅行者も少なくありません。島内では、フェリー乗り場周辺など比較的人の多い場所で姿を見かけることもあり、葉を食べたり、のんびり過ごしたりする様子を観察できます。

画像2: クオッカ|“世界一幸せな動物”の笑顔とともに写真を撮る

彼らに触れたり餌を与えたりすることは厳禁ですが、近くに寄っても恐れないので、アップの写真や自分とのツーショットを撮ることも比較的簡単にできます。低い目線でカメラを構えると、クオッカらしい表情を写真に収めやすくなります。

画像3: クオッカ|“世界一幸せな動物”の笑顔とともに写真を撮る

ロットネスト島では、クオッカの観察だけでなく、サイクリングや巡回バスでの島巡り、夏季のシュノーケリングも楽しめます。パースからはフェリーでアクセスでき、日帰り旅の目的地としても人気です。なお、フェリー料金とは別に入島料が必要となるため、最新料金は事前に確認しておきましょう。

クオッカに会える主なスポット

  • ロットネスト島(パース近郊)

※クオッカを含む島内の野生動物には、触れたり餌を与えたりしないようにしましょう。フェリーや入島料の情報は、訪問前に最新情報をご確認ください。

ウォンバット|夕暮れの自然の中でのんびり姿を観察

画像1: ウォンバット|夕暮れの自然の中でのんびり姿を観察

ずんぐりとした体形と、ゆったりとした動きが愛らしいウォンバットも、オーストラリアを代表する有袋類のひとつ。タスマニア州やオーストラリア大陸の南東部に生息しています。

画像2: ウォンバット|夕暮れの自然の中でのんびり姿を観察

野生のウォンバットを観察できる場所として知られているのが、タスマニア東部のマリア島(マライア島)です。島内では、草地を歩いたり、地面に顔を近づけて草を食べたりするウォンバットの姿に出合えることがあります。州都ホバートからは移動に時間がかかるため、日程に余裕を持って計画するのがおすすめです。

画像3: ウォンバット|夕暮れの自然の中でのんびり姿を観察

一方、動物園や野生動物保護施設でウォンバットに会う場合も、タイミングが大切です。ウォンバットは夜行性または薄明薄暮性の傾向があり、日中は巣穴や屋内で休んでいることもあります。飼育員によるガイドツアーや説明タイムが設けられている施設では、より詳しく生態を知ることができるでしょう。

ウォンバットに会える主なスポット

※展示状況やガイドツアーの内容は施設により異なります。野生のウォンバットは必ず見られるとは限らないため、訪問前に最新情報をご確認ください。

カモノハシ|早朝や夕暮れの水辺で貴重なひとときを

画像1: 画像提供:オーストラリア政府観光局

画像提供:オーストラリア政府観光局

哺乳類でありながら卵を産む、世界でも珍しい動物として知られるカモノハシ。水かきのある足や平たいくちばしを持つ、独特の姿も印象的です。18世紀末に標本がヨーロッパへ持ち込まれた際には、鳥のくちばしと別の動物の体を組み合わせた作り物ではないかと疑われたという逸話も残っています。

画像提供:オーストラリア政府観光局

カモノハシは、オーストラリア東部の川や淡水域に広く生息しています。ただし、野生の姿を見つけるのは簡単ではありません。活動が活発になるのは早朝や夕暮れの薄暗い時間帯で、水面に短い時間だけ姿を見せることも多いため、観察には根気が必要です。

画像3: 画像提供:オーストラリア政府観光局

画像提供:オーストラリア政府観光局

野生のカモノハシに出合いたい場合は、観察スポットを知り尽くした熟練ガイドによるツアーに参加するのがおすすめです。動物園や保護施設でも、薄暗い展示環境で飼育されていることが多く、じっくり目を凝らして探す体験そのものを楽しみたい動物といえるでしょう。

カモノハシに会える主なスポット

※カモノハシは時間帯や展示環境により見えにくい場合があります。野生観察の場合は、早朝や夕暮れの時間帯を狙い、現地のルールに従って静かに観察しましょう。

エミュー|広大な大地を歩く、オーストラリアらしい大型の鳥

画像1: エミュー|広大な大地を歩く、オーストラリアらしい大型の鳥

ダチョウに次いで世界で2番目に大きい鳥といわれるエミュー。大きいものでは体高が2m近くになることもあり、長い脚で歩く姿は迫力があります。飛ぶことはできませんが、力強い脚で大地を進む姿は、オーストラリアらしい雄大さを感じさせます。

画像2: エミュー|広大な大地を歩く、オーストラリアらしい大型の鳥

エミューはオーストラリア大陸の草原や森林、半砂漠地帯などに広く生息しています。ただし、都市部で野生の姿に出合える機会は多くないため、観察したい場合はネイチャーツアーに参加するか、動物園・野生動物保護施設を訪れるのがおすすめです。

画像3: エミュー|広大な大地を歩く、オーストラリアらしい大型の鳥

近くで見ると、鋭いまなざしや大きな体に少し驚くかもしれません。それでも、ゆっくり歩いたり、首を伸ばして周囲を見渡したりする姿には、どこかユーモラスな魅力があります。カンガルーなどの動物と同じエリアで見られる施設もあり、オーストラリア固有の動物たちをまとめて楽しめるのも魅力です。

エミューに会える主なスポット

※展示状況や餌やり体験の有無は施設により異なります。訪問前に公式Webサイトをご確認ください。

タスマニアデビル|愛らしい見た目に秘めた、野生のたくましさ

画像1: タスマニアデビル|愛らしい見た目に秘めた、野生のたくましさ

タスマニアデビルは、タスマニアを代表する固有種の有袋類。体長は60cmほどと比較的小柄ですが、鋭い歯と力強い顎を持つ肉食性の動物です。

「デビル」という名前の由来には、夜に響く独特の鳴き声や、口を大きく開けたときの迫力ある姿が関係しているといわれています。一見すると愛らしい表情をしていますが、野生では小動物を捕らえたり、動物の死骸を食べたりする、たくましい生きものです。

画像2: タスマニアデビル|愛らしい見た目に秘めた、野生のたくましさ

基本的には夜行性または薄明薄暮性であるため、野生で出合うには夜行性動物を観察するツアーなどに参加するのがひとつの方法です。ただし、必ず見られるとは限りません。動物園や保護施設でも、時間帯によっては巣穴や屋内で休んでいることがあります。

画像3: タスマニアデビル|愛らしい見た目に秘めた、野生のたくましさ

そのため、タスマニアデビルに会いたい場合は、飼育員による解説や餌やりの時間などを事前に確認しておくとよいでしょう。見た目のかわいらしさと、野生動物としての力強さ。そのギャップに惹かれる動物です。

タスマニアデビルに会える主なスポット

※展示状況やガイドツアー、餌やりタイムの有無は施設により異なります。訪問前に公式Webサイトをご確認ください。

フェアリーペンギン|夕暮れに始まる、小さなペンギンたちの行進

画像4: 画像提供:オーストラリア政府観光局

画像提供:オーストラリア政府観光局

ペンギンの中で最も小さな種類として知られるフェアリーペンギン。現在は「リトルペンギン」と呼ばれることも多く、オーストラリア南部の沿岸部などに生息しています。

画像5: 画像提供:オーストラリア政府観光局

画像提供:オーストラリア政府観光局

なかでも有名なのが、メルボルンの南にあるフィリップ島の「ペンギンパレード」です。夕暮れになると、海で過ごしていたペンギンたちが巣へ戻るため、砂浜をよちよちと歩いていきます。小さな体で列をなすように進む姿は愛らしく、オーストラリアならではの忘れがたい体験になるでしょう。

画像6: 画像提供:オーストラリア政府観光局

画像提供:オーストラリア政府観光局

フィリップ島のペンギンパレードでは、一般観覧席のほか、より近い距離で観察できる席や、低い目線でペンギンを眺められる観覧エリアなど、複数のチケットが用意されています。いずれも人気が高いため、事前予約をしておくと安心です。

観察時は、ペンギンの通り道を妨げたり、フラッシュ撮影をしたりしないよう注意が必要です。小さなペンギンたちの暮らしを守りながら、静かに見守る時間を楽しみましょう。

フェアリーペンギンに会える主なスポット

※観覧方法やチケット、予約の要否は施設・プログラムにより異なります。ペンギンの保護のため、現地のルールに従って観察しましょう。

日本の約20倍の国土を誇るオーストラリアでは、旅先ごとにさまざまな動物との出合いが待っています。コアラやカンガルーのような定番の動物から、クオッカ、カモノハシ、フェアリーペンギンのような個性豊かな動物まで、その魅力は実に多彩です。「会いたい動物」から旅先を選べば、オーストラリア旅行がより印象深いものになるはずです。

取材・撮影:柳沢有紀夫

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