夏の足音とともに、日本の果実界に圧倒的な存在感を放つ主役級が登場します。深く艶やかな赤、広がる甘く高貴な香り、そして言葉を失うほどにとろける黄金色の果肉。宮崎県が世界に誇る「完熟マンゴー」を求めて、宮崎に向かいます。

※価格は税込み表記です。

JALでも、マンゴーという果物にはたいへんお世話になっています。機内食を彩り、JAL PLAZAやJALのふるさと納税でも、おかげさまで高い人気を誇ります。なかでも本場として知られているのが、宮崎のマンゴーです。なぜ、これほどまでに私たちを魅了するのでしょうか。そのおいしさの秘密を探るため、宮崎へと飛びました。

南国の太陽が育む至高の果実を求めて、宮崎の緒方果樹園へ

熱帯地方を中心に世界中で親しまれているマンゴーですが、宮崎で育てられるマンゴーは、アーウィン種と呼ばれるもの。アップルマンゴーという名でも親しまれ、日本で独自の進化を遂げてきました。その評価は国内にとどまらず、海外のトップシェフや美食家たちからも絶賛されるほどです。

画像1: 南国の太陽が育む至高の果実を求めて、宮崎の緒方果樹園へ

宮崎市街地から少し離れた、のどかな田園が広がる地域にある「緒方果樹園」を訪ねました。にこやかに迎えてくれたのは、緒方廣秋さん。この道20年のベテランです。

緒方さん「約45アールのビニールハウスを構え、年間約2万個のマンゴーを栽培しています。果実の平均重量は約350gで、これはJAのブランド規格である『太陽のタマゴ』の基準(350〜450gの2Lサイズ相当以上)を満たす大きさです」

画像2: 南国の太陽が育む至高の果実を求めて、宮崎の緒方果樹園へ

海外産の多くが、輸送期間を考慮して青いうちに収穫し、のちに追熟させるのに対し、宮崎県産の高級マンゴーは「樹の上で完全に熟す」ことを絶対条件としています。

気候のみならず、優れた技術があればこそ生み出されるおいしさ

完熟に至るまで、一年を通じて休むことなく緻密に栽培が管理されます。ハウス内には1列ごとに扇風機が設置されており、ハウス内の空気をまんべんなく循環させ、環境が整えられます。

画像1: 気候のみならず、優れた技術があればこそ生み出されるおいしさ

緒方さん「収穫を終えたら、翌年に向けてまず樹の剪定を行います。その後、収穫を終えた樹に『お疲れさま』の気持ちを込めてお礼の肥料を施し、新しく芽を出させます。大体1月ごろに花が咲き、そこから半年ほどかけて実を育てていきます」

1月ごろに花が咲くと、ハウス内には受粉を補助するために、ミツバチやハエが飛び回ります。やがて実がなる季節が訪れます。

画像2: 気候のみならず、優れた技術があればこそ生み出されるおいしさ

夏場は太陽の光が甘み形成に不可欠である一方、強すぎる直射日光は果実の日焼けや黒化を招くため、遮光幕で覆って日射量をコントロール。梅雨が長引く年や台風の時期でも、こうした徹底的な管理によって品質が維持されているのです。

「葉40枚に実1個」の厳選と、自然の落果を待つ完熟農法

栽培のプロセスにおいて大切なのが、摘果(てきか)の作業です。初期の段階では複数あった実を、まずはスタッフが形の良い3個ほどに絞り込み、最終的には緒方さん自身の手で1個に厳選します。その見極めの目安は「葉っぱ40枚につき、果実1個」という厳しいバランスです。

緒方さん「長年やっていると、見ただけできれいに育つ実がわかるようになります。最初のうちは少し戸惑いましたけどね」

画像: 「葉40枚に実1個」の厳選と、自然の落果を待つ完熟農法

宮崎マンゴーの代名詞ともいえるのが、完熟農法です。果実が高度に熟して真っ赤へと変わる落果の10日ほど前、ようやく果実一つ一つに白いネットがかけられます。ここでは人間がハサミを使って収穫することはしません。マンゴーが樹の上で完璧な熟度を迎え、自らポトリと果実を落とすその瞬間を、ネットで優しく受け止めるのです。

緒方さん「ネットの中に落ちた瞬間こそが、最高の完熟の証拠です。人間の都合によって収穫するのではなく、自然に任せて熟すのを待ちます」

海外からも学びたいという声が。しかし、宮崎でしかできない理由

かくして完熟を迎えるのは、例年4月下旬から7月末にかけて。緒方果樹園では市場や流通へ一切出荷せず、直売のみで販売しているといいます。

緒方さん「うちは完全な直売だけ。どこにも出荷せず、この直売所での販売が中心です。遠隔地からお買い求めいただくには、直接こちらにお申し込みいただく形をとっています」

この幻の味わいを求めて、近年では県外からのみならず、海外からの旅行客も多く訪れるようになりました。特に香港や、今年はシンガポールからのインバウンドに大人気で、この日はスリランカからのお客さまも。

画像: 海外からも学びたいという声が。しかし、宮崎でしかできない理由

緒方さん「でも生の果実は検疫の関係から自国へ持ち帰ることが難しい。だから滞在先のホテルで食べるために、皆さん買って行かれますね。マンゴーの原産国であるインドからも、毎年のように学びたいと問い合わせがあります。ただ、技術を伝えても正直難しい。なぜなら宮崎の日照や気象条件があってこそ、極上のひと玉が生まれるんです」

糖度15度以上。甘みと酸味が織りなす本当のおいしさ

緒方果樹園が、直売において大切にしているのが、お客さま自身に味を確かめてもらう試食だといいます。高価なフルーツだけに、本当に納得して買ってほしいという想いから、直売所に足を運んだお客さまには必ず試食を勧めるといいます。

緒方さん「いくら糖度が高いと言っても、マンゴーのおいしさは甘さだけでは決まりません。程よい酸味が混ざり合ってこそ、本来の本当のおいしさになります。だからこそ、うちは必ずお客さまに食べていただいて、気に入ったらお買い上げくださいと案内しているんです」

画像1: 糖度15度以上。甘みと酸味が織りなす本当のおいしさ

中央の大きな種を避けて三枚におろし、果肉にさいの目状の切れ目を入れて皮の裏から押し上げる。マンゴーのカットとしておなじみの「花切り」を施して皮目から押し込んだ瞬間、パッと花が開くように黄金色の果肉が立ち上がります。

画像2: 糖度15度以上。甘みと酸味が織りなす本当のおいしさ

収穫したてのマンゴーはすでに食べごろ。手に取ってダイス状の果肉をそのまま頬張れば、柔らかな実が口の中で柔らかく弾け、濃密で華やかな果汁が溢れるかのよう。記憶に深く刻まれるような、幸福が極まるような、鮮烈なおいしさです。

画像3: 糖度15度以上。甘みと酸味が織りなす本当のおいしさ

“その味”に出合うためだけに、旅をする価値

宮崎の豊かな自然、そして緒方果樹園の深い愛情と緻密な技術。それらが全て、このひと玉に凝縮されているのだと知ると、目の前にあるマンゴーがより一層、愛おしく、尊いものに思えてきます。

画像1: “その味”に出合うためだけに、旅をする価値

旅の終わり、宮崎空港では、ジューススタンドにマンゴージュースが並び、JAL PLAZAなどのお土産店には、色鮮やかなマンゴーや、マンゴーを使ったお土産の数々が目に入ります。

画像2: “その味”に出合うためだけに、旅をする価値

人気の商品のひとつが、「宮崎マンゴーフィナンシェ」。宮崎県産マンゴーを贅沢に使用した、果実の風味豊かな焼き菓子です。

画像: 6個入り 1,263円/販売元:昭栄堂

6個入り 1,263円/販売元:昭栄堂

ほかにもマンゴーを使ったお土産はいろいろ。宮崎で大事に育まれ、看板商品として大切にされ、世界を魅了する南国の宝ものが愛される事実と理由に触れることができました。現地に足を運び、生産者の想いに触れながら味わう感動は、何物にも代えがたいものがあります。それは、ただおいしいものを食べるためだけではありません。その背景にある、人の手が生み出すストーリーに触れる旅となるのです。

画像3: “その味”に出合うためだけに、旅をする価値

緒方果樹園

住所宮崎県宮崎市大字本郷南方1785
電話090-3190-9467
営業時間8:00〜16:00
定休⽇4月〜7月末(マンゴーの収穫・出荷シーズンのみ営業)
web緒方果樹園 公式サイト

JALふるさと納税(宮崎マンゴー)

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