
JALふるさとアンバサダー〔鹿児島支店〕 吉村
皆さま、こんにちは!
お茶の魅力に"どっぷり"とハマっております、鹿児島県のJALふるさとアンバサダー吉村です。
この記事では、「かごしま茶」を存分に堪能できる体験スポットやカフェをご紹介します。
これをきっかけに、鹿児島を訪れたい!と思っていただけたら幸いです。ぜひ最後までご覧ください。

「かごしま茶」について
鹿児島県は令和6年、荒茶の生産量が27,000トンに達し、ついに悲願だった日本一の座を獲得しました。この「荒茶」とは、製品化される前の茶葉の状態を指します。また、「鹿児島茶(かごしま茶)」とは、鹿児島県内で生産されるお茶全般の総称で、その中には「知覧茶」や「霧島茶」といった地域ブランドが含まれます。
温暖な気候と、火山灰を含む肥沃な土壌に恵まれた鹿児島県は、平坦な地形を活かした機械化の早期導入によって生産効率を向上させ、高品質なお茶を安定的に生産してきました。
また、春の訪れが早い土地柄のため、日本で最も早く収穫される「走り新茶」の産地としても知られています。3月下旬から10月までの長い期間、新鮮なお茶を楽しむことができますよ!

「かごしま茶」の大きな特徴に品種の多様さがあります。全国的に主流の「やぶきた」品種だけでなく、「ゆたかみどり」「あさつゆ」「さえみどり」「おくみどり」など多彩な品種がバランスよく栽培されています。また爽やかな香りを持ちながら、強い甘み、渋みや苦味が少ない飲みやすさが特徴です。
また近年、日本国内では急須を使用したお茶の消費が減少する「急須離れ」が進む傾向ですが、嗜好品のペットボトル飲料や抹茶製品を通じて、鹿児島県のお茶は国内外で幅広く消費されています。

一般社団法人 鹿児島県茶生産協会提供 令和6年かごしま茶お茶マップ(荒茶生産量ランキング)
令和6年の鹿児島県内における荒茶の生産量ランキングは以下のとおりです。
1位:南九州市(48%)
2位:志布志市(15.6%)
3位:霧島市(7.6%)
それでは、これらトップ3のお茶処で楽しめるイチオシのスポットをご紹介します!
JAL CAのイチオシ!「かごしま茶」を堪能できるスポットをご紹介
#南九州市「はるとなり」でお茶の個性を楽しむ、贅沢体験
鹿児島県・薩摩半島の南部に位置する南九州市は、頴娃(えい)・知覧・川辺(かわなべ)の3地域からなり、「知覧茶」のブランドで全国的に高い評価を受ける地域です。
その南九州市にある「はるとなり」では、「さえみどり」「ゆたかみどり」「やぶきた」「めいりょく」「おくみどり」と贅沢に5つの単一品種(シングルオリジン)を飲み比べたり、自分好みのお茶にブレンドする体験ができます。ブレンドしたお茶は持ち帰ることもでき、自宅でもお茶の余韻に浸れるのは嬉しいポイントです!

「はるとなり」代表の永山和博さんはお茶作りに熱い情熱を持つ、お茶農家さま。「ただ飲むだけではなく、どんな畑でどんな人が作ったのかを知ることで、お茶の魅力をより感じてほしい」と教えてくださいました。

それぞれの品種の特徴からお茶のおいしい淹れ方までしっかり伝授くださいます。
普段はブレンドされたお茶を飲むことが多いため、品種本来の味わい、甘み、旨味、渋み、香りなどをじっくり味わう機会は大変貴重でした。またブレンド体験では、特に珍しい品種の「めいりょく」と、優しい甘みが特徴の「さえみどり」を多めにブレンドし、世界にひとつだけのオリジナルティーを作り上げました。
また、こうした多彩な品種を育てる背景には、多くの努力が存在します。例えば、寒さに弱い品種「ゆたかみどり」は、春先の寒波によって新芽が枯れるリスクがあるため、夜間に「防霜ファン」を稼働させて霜を防ぐ必要があります。その管理のために徹夜で見回ることもあるそうです。おいしいお茶の裏には、こうした涙ぐましい努力があるわけです。

写真右:はるとなり代表 永山和博さん
永山さんは、煎茶の魅力を海外に広めるため、さらに手間のかかる有機栽培に積極的に取り組んでいます。「本当においしい煎茶を作ることに価値がある」と語り、誇りと熱意が伝わってきました。
「はるとなり」での体験は、お茶の奥深さを学びながら、生産者の想いや努力に触れる貴重な機会となります。青々とした茶畑を訪れるだけで心が癒され、お茶への理解と愛着が深まること間違いありません。体験希望の際は、あらかじめ公式HPで時期を確認し、ぜひ足を運んでみてください。
知覧茶体験をもっと知りたいなら
〔お問い合わせ先〕はるとなり
| 住所 | : | 鹿児島県南九州市頴娃町上別府6009-5 |
|---|---|---|
| 電話 | : | 090-9562-6254 |
| 営業時間 | : | ※事前予約制 体験時期は11月~3月のみ(4月~10月はお茶づくり繁忙期のため) |
| web | : | はるとなり 公式サイト |
また、知覧にお越しの際には「知覧武家屋敷」のすぐ近くにある自家栽培のオーガニック100%茶葉を使用した抹茶ソフトクリームをぜひ召し上がってください。濃厚な抹茶ソフトクリームの上にさらに抹茶の粉がたっぷりと振りかけられており、上品な甘さと程よい苦味が絶品です!

〔お問い合わせ先〕株式会社 知覧農園
| 住所 | : | 鹿児島県南九州市知覧町群6219-3 |
|---|---|---|
| 電話 | : | 0120-650-250 |
| 営業時間 | : | 10:00~18:00(定休日 水曜) |
| web | : | 株式会社 知覧農園 公式サイト |
#志布志市「お茶」を食す-「茶音の蔵」の創作ランチコースに舌鼓
鹿児島県・大隅半島の中部に位置する志布志市は、鹿児島県内でも第2位の茶園面積とお茶の生産量を誇る地域です。「志布志茶」や「有明茶」といわれ、すっきりとした味わいやコクのある味わいまで幅広い個性豊かなお茶です。さらに抹茶の原料である「てん茶」の生産量は県内トップです!

そんな志布志のお茶を堪能できる場所が、堀口製茶直営のお茶の創作レストラン「茶音の蔵」です。
堀口製茶は、志布志市で70年以上にわたり、お茶の生産から製造、販売までを一貫して手がけており、煎茶や紅茶は商品として国内外のコンテストや品評会で数々の賞を受賞しています!

※メニュー内容は季節によって変更されます。
「茶音の蔵」のコンセプトは、お茶を飲むだけでなく「お茶を食す」という新たな体験を提供すること。堀口製茶のお茶と大隅半島の食材を使った創作料理が楽しめます。
選べるコースは「至れり~Itareri~」(2,860円)と「尽くせり~Tsukuseri~」(3,960円)の2種類。食べてしまうのがもったいないほど一皿一皿が繊細で美しく、味・香り・見た目の全てが楽しめる内容です。

※掲載写真は一部厳選した料理です。
料理長の奥吉さんは、一品ごとに和食との相性を重視しながら日本茶が持つ色や風味の魅力を引き出すために工夫を凝らしているそう。メニューを2~3か月ごとに一新しているのでリピーターも多いようです。
特に印象的であった料理は「新芽の天ぷら」。新茶の時期にしか味わうことができない新芽の柔らかな食感と自然の甘みが際立つ特別な一皿でした!
また、店内は1階にグランドピアノが設置された静かな雰囲気、2階には個室があり、窓から茶畑を望むことができます。お茶を五感で味わいながら、上質な時間を過ごすのに最適な場所です。
堀口製茶の商品をお求めの際はコチラからどうぞ
〔お問い合わせ先〕お茶の創作和食 茶音の蔵(さおんのくら)
| 住所 | : | 志布志市有明町原田1203-7 |
|---|---|---|
| 電話 | : | 0120-464-300 ※前日までの電話予約制 |
| 営業時間 | : | 11:30~15:00 LO.14:00(定休日 月曜、第1、3火曜、不定休) |
| web | : | お茶の創作和食 茶音の蔵(さおんのくら) 公式サイト |
#霧島市 特別な「時」を楽しむ、日本茶カフェ TOKI KIRISHIMA-時きりしま-
鹿児島空港から車で約10分、両脇に広がる美しいお茶畑を眺めながらドライブを楽しむと、日本茶カフェ「TOKI KIRISHIMA-時きりしま-」があります。
このカフェは霧島市の老舗お茶農家である今吉製茶が「霧島で特別な「時」を感じてほしい」という思いで手がけた直営店。自家栽培のお茶を使用したスイーツとランチを楽しめます。

「抹茶づくし」と「とくべつ抹茶スパークリング」
今回私がいただいたのは、こちらの2つ。プレートに並ぶスイーツはそれぞれが異なる食感や甘さで、抹茶の風味を最大限に引き出されています。抹茶好きには堪らない!!
とくべつ抹茶スパークリングは、濃厚な抹茶ソースに爽やかな炭酸と柑橘の風味が絶妙に調和し、夏にぴったりのリフレッシュドリンクでした!
他にもバラエティ-豊かなメニューがあり、霧島茶や抹茶、紅茶、ほうじ茶など種類も豊富です。外にはテラス席やベンチ席もあり、晴れた日には霧島連山を望みながら、ドリンクやスイーツをテイクアウトするのもおすすめです。

今吉製茶有限会社 代表取締役今吉耕己さん
お話を伺うと、とてもチャーミングで柔らかいお人柄が印象的な今吉製茶代表の今吉耕己さん。
お茶作りには、畑の肥料から栽培方法に至るまで今吉さんの徹底したこだわりが。「品種ごとの特性を活かし、旨味と渋みのバランスを大切にしている」と語るそのこだわりは、お茶のブレンドに表れています。

店内は木のぬくもりを感じ、大きな窓から光が差し込む落ち着く空間で、思わず「時」を忘れてゆっくり過ごしてしまいそうな店内。
また、商品の販売コーナーもあり、朝・昼・夕それぞれの時間帯で飲むお茶を楽しんでほしいという願いを込めた商品ラインナップは、「明けがた」「真ひる」「夕ぐれ」などがあります。そのパッケージの可愛さに魅力が詰まっていますね。
霧島茶の風味と時の流れを感じられる、オリジナルブレンドのお茶。大切な方への贈り物にもぴったりな一品です。
〔お問い合わせ先〕日本茶カフェ TOKI KIRISHIMA-時きりしま-
| 住所 | : | 鹿児島県霧島市溝辺町麓3382-136 |
|---|---|---|
| 電話 | : | 0995-55-8039 |
| 営業時間 | : | 4月~9月 10:00~18:00 (ランチタイム 11:00~13:30、スイーツタイム 13:30~17:00) 10月~3月 10:00~17:30 (ランチタイム 11:00~13:30、スイーツタイム 13:30~16:30) |
| 定休日 | : | 火曜 |
| : | @toki.kirishima |
鹿児島市で特別な出会いを。
「すすむ屋 茶店」の日常に寄り添う一杯
鹿児島県の中心部、鹿児島市。繁華街から徒歩圏内にある「すすむ屋 茶店」でお気に入りの一品に出会えるかもしれません。
こちらのお店は、鹿児島の老舗製茶卸問屋から派生し生まれた日本茶専門店です。自社農園を持たない製茶問屋だからこそ、鹿児島全土から厳選した最高品質の茶葉を見極め、職人たちが丁寧にブレンドや焙煎を施し、安定した品質を提供しています。

店内では「日常にお茶が根付いてほしい」という想いを胸に、丁寧なヒアリングを行い、お客さまの好みに合った商品をご提案してくださいます。取り扱う商品は幅広く、手軽に楽しめるティーバッグから厳選されたリーフ茶、自社オリジナルの急須などの茶道具まで。その一つ一つにこだわりが詰まっています。
(私はこちらで、お茶時間の相棒となる急須を購入させていただきました!)
東京・自由が丘にも店舗を構えており、鹿児島の茶文化を拡大中です!
「すすむ屋 茶店」で、あなたの日常に寄り添う一杯を見つけてみてはいかがでしょうか。
〔お問い合わせ先〕すすむ屋 茶店 本店
| 住所 | : | 鹿児島県鹿児島市上之園町27-13 |
|---|---|---|
| 電話 | : | 099-251-4141 |
| 営業時間 | : | 10:00〜18:00(L.O 17:30) |
| 定休日 | : | 水曜 |
| web | : | すすむ屋 茶店 公式サイト |
〔お問い合わせ先〕すすむ屋 茶店 東京自由が丘店
| 電話 | : | 03-6421-4142 |
|---|---|---|
| 営業時間 | : | 茶葉10:00〜19:00 喫茶10:30~18:30 |
| 定休日 | : | 第1・3水曜 |
| アクセス | : | 東急東横大井町線自由が丘駅 正面口徒歩3分 |
〔お問い合わせ先〕すすむ屋 茶店L 鹿児島センテラス店
| 電話 | : | 099-248-7445 |
|---|---|---|
| 営業時間 | : | 10:00~20:00 |
| アクセス | : | 天文館通電停前 徒歩1分 |
さいごに
鹿児島県の薩摩半島と大隅半島にはお茶の産地が数多く点在しています。そこには農家やお茶作りに携わる人々が紡いできた歴史と物語があることを知りました。お茶畑を巡りながら奥深いストーリーに触れる、そんな旅もいいですね。
掲載の内容は記事公開時点のもので、変更される場合があります。





