毎朝7時半から正午まで、佐賀県唐津市の呼子朝市通り商店街で開催される「呼子朝市」。全長200mの「朝市通り」には、土日は約50軒、平日でも約30軒近くの露店が立ち並び、新鮮な魚介類や加工品、野菜などが販売されています。さっそく呼子朝市で味わいたいグルメや注目の店舗を、朝市の歴史とあわせてご紹介します。

※価格は税込み表記です。
※価格や提供内容、営業時間は2025年1月時点の情報です。

100年以上の歴史を持つ日本三大朝市のひとつ「呼子朝市」

画像1: 100年以上の歴史を持つ日本三大朝市のひとつ「呼子朝市」

呼子朝市は、約100年の歴史を持つ日本三大朝市のひとつです。佐賀県唐津市の港町・呼子町で、元日を除き毎日開催されており、地元の活気あふれる雰囲気を楽しむことができます。

その起源は江戸時代にさかのぼり、漁師と農家が鯨肉や鮮魚、農産物を物々交換していたことから始まったといわれています。大正時代初期には、商店街が形成され、現代のような朝市として発展しました。

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ブランド化された「呼子のイカ」はもちろん、玄界灘で獲れた新鮮な魚介類を味わえるのも、朝市の大きな魅力。歴史と美味しさが詰まった呼子朝市で、地元ならではの味覚をぜひお楽しみください。

呼子朝市の食べ歩きグルメマップ

ここからは、朝市通りにあるお店を9つ厳選してご紹介します。老舗の海鮮グルメだけでなく、ニューオープンしたおしゃれなスポットもピックアップしました。

朝ごはんでハシゴしたい! 海鮮グルメに最新フードまで

呼子朝市には、手軽に食べられるストリートフードが多く、朝からでもペロッと楽しめるグルメがたくさんあります。せっかくの機会なので、気になる食べ物をいくつか試して、食べ歩きを満喫してください。

【揚げいかしゅうまい】人気の食べ歩き商品が多数揃う「木屋」

画像1: 【揚げいかしゅうまい】人気の食べ歩き商品が多数揃う「木屋」

唐津市内や呼子に複数店舗を構える「木屋(きや)」。数々の人気商品を生み出し、メディアでも多く取り上げられています。

ここでおさえておきたいグルメといえば、「揚げいかしゅうまい」(700円/4個入り)。カリカリに揚げた衣とフワフワなしゅうまいの食感は、絶対にハズさない組み合わせです。一口サイズで何個でも食べられそう。

画像2: 【揚げいかしゅうまい】人気の食べ歩き商品が多数揃う「木屋」
画像3: 【揚げいかしゅうまい】人気の食べ歩き商品が多数揃う「木屋」

「木屋」では、「魚ロッケ(ぎょろっけ)」(150円/1個)や「阿つ焼」(小810円)、「お魚ドーナツ」(700円/3個入り)などのテイクアウトメニューも有名です。魚のすり身を加工して作られたさまざまな創作メニューを楽しめます。

画像4: 【揚げいかしゅうまい】人気の食べ歩き商品が多数揃う「木屋」

木屋

電話0955-82-3510
営業時間7:30~
web木屋 本店(唐津観光協会 公式サイト)

【イカ焼き・イカ天】焼きたて&揚げたてを味わえる「木屋さかな市場」

画像1: 【イカ焼き・イカ天】焼きたて&揚げたてを味わえる「木屋さかな市場」

「木屋」の別店舗である、「木屋さかな市場」は、イートインスペースを備え、海鮮系のお土産も購入できる便利なスポットです。

画像2: 【イカ焼き・イカ天】焼きたて&揚げたてを味わえる「木屋さかな市場」

朝市の時間には、店舗前にグリルとフライヤーが並び、目の前で新鮮な海鮮を調理してくれます。「イカ焼き」は他のお店でも提供されていますが、「木屋さかな市場」のものは見た目のインパクトが大きく、SNS映え抜群の一品。

画像3: 【イカ焼き・イカ天】焼きたて&揚げたてを味わえる「木屋さかな市場」

サッと火を通したイカ焼きは、硬さがなく、スッと噛み切れる柔らかさが特徴です。

画像4: 【イカ焼き・イカ天】焼きたて&揚げたてを味わえる「木屋さかな市場」

続いていただいたのは「イカ天」(500円)。あおさ入りの塩をお好みで振りかけてもらえるのですが、この塩が天ぷらと相性抜群! あおさの風味がアクセントになり、食欲を掻き立てる一品です。イカ天を片手に朝からビールを楽しむ人も多く、その気持ちがよくわかる美味しさです。

木屋さかな市場

電話0955-82-1991
営業時間8:00~12:00(お土産売り場は17:30まで)

【ウニのせあわび串】行列のできる海鮮店「かま笑」

画像1: 【ウニのせあわび串】行列のできる海鮮店「かま笑」

朝市通りの看板をくぐってすぐの場所にある「かま笑」。呼子の朝市でも特に人気のある海鮮店のひとつで、朝9時を過ぎるとあっという間に人でいっぱいになるのだとか。並ぶ時間も考慮し、行きたいお店は早めにおさえておくのがポイントです!

画像2: 【ウニのせあわび串】行列のできる海鮮店「かま笑」

「かま笑」は注文を受けてから焼き始め、時間をかけてしっかりと焼き色をつけるスタイルのため、常に行列が絶えません。有名人も多く訪れるお店で、呼子の名物として一度は訪れたいスポットになっています。

並んでいる間には「待たせてしまってごめんなさいね」と、イカの塩辛など、お土産として販売している商品の試食を提供してくれる心温まるサービスも。

人気メニューは、SNSで話題になったという「ウニのせあわび串」(2,200円/特盛)。遠方からこの串焼きを目当てに訪れるお客さんも少なくないそうです。

画像3: 【ウニのせあわび串】行列のできる海鮮店「かま笑」

人気商品で売り切れることも多いため、平日は在庫を少なめに、休日は多めに準備するなど工夫されているそう。

すべての串焼きは秘伝のタレを10回以上重ね付けし、味をしっかり染み込ませて焼き上げます。こうすることで焦げることなく、海鮮の旨みとタレの風味を存分に味わえるのだといいます。

画像4: 【ウニのせあわび串】行列のできる海鮮店「かま笑」

イカ焼きや海賊焼き、立派なタコの足を丸ごと焼いた「タコ焼き」など、目を引くメニューも展開。どれも新鮮な素材を活かした美味しさが自慢です。

かま笑

電話0955-82-5001
営業時間7:30~12:00

【さざえのつぼ焼き】醤油の香ばしい香りが食欲そそる!「さざえのつぼ焼き」

画像1: 【さざえのつぼ焼き】醤油の香ばしい香りが食欲そそる!「さざえのつぼ焼き」

「さざえのつぼ焼き」では、玄界灘に浮かぶ松島で獲れたさざえを、その場で焼いて味わうことができます。醤油が焦げる香ばしい香りに誘われ、多くの人が行列を作っています。

画像2: 【さざえのつぼ焼き】醤油の香ばしい香りが食欲そそる!「さざえのつぼ焼き」

所狭しと並べられたさざえは、店主が手際よくくり抜いてから提供してくれます。そのため、食べやすいのも嬉しいポイントです。

画像3: 【さざえのつぼ焼き】醤油の香ばしい香りが食欲そそる!「さざえのつぼ焼き」

価格は大きさによって200~600円ほど。この日は特別に入荷していた特大サイズ(900円)をいただくことに! 鮮度抜群のさざえは、臭みが一切なく、肝のほろ苦さが絶妙で、お酒好きにはたまらない味わいです。

画像4: 【さざえのつぼ焼き】醤油の香ばしい香りが食欲そそる!「さざえのつぼ焼き」

さざえのつぼ焼き

営業時間7:30~12:00

【牡蠣焼き】3種のオリジナル柚子胡椒でいただく「縁屋」

画像1: 【牡蠣焼き】3種のオリジナル柚子胡椒でいただく「縁屋」

「さざえのつぼ焼き」の対角線上、わずか10mほど進んだ先に見えてくるのが「縁屋」です。

店先のグリルには新鮮なエビと牡蠣が並び、じっくりと焼かれた殻付きの牡蠣は、目の前で丁寧に殻を開けてくれるので、焼きたてをその場で楽しめるのが魅力です。

画像2: 【牡蠣焼き】3種のオリジナル柚子胡椒でいただく「縁屋」

殻を開けた瞬間、ホクホクの湯気とともに半生の牡蠣が姿を現し、食欲をそそります。

画像3: 【牡蠣焼き】3種のオリジナル柚子胡椒でいただく「縁屋」

「お好みの柚子胡椒をつけてどうぞ」とお店の方が勧めてくれるのは、赤・青・黄色の3種類のオリジナル柚子胡椒。一番人気はもっとも辛さが際立つ黄色の柚子胡椒なのだとか。

画像4: 【牡蠣焼き】3種のオリジナル柚子胡椒でいただく「縁屋」
画像5: 【牡蠣焼き】3種のオリジナル柚子胡椒でいただく「縁屋」

柚子胡椒の爽やかな香りと辛さが焼きたての牡蠣と絶妙に調和し、思わず「うーん」と唸る美味しさ。せっかくなら3種類すべて試して、自分好みの味を見つけてみては?

縁屋 呼子サザエのつぼ焼き屋

営業時間7:00~12:00
Instagram@yobuko_enya

【クラフトビール】古民家からオシャレ空間へと生まれ変わったブルワリー「Whale Brewing」

画像1: 【クラフトビール】古民家からオシャレ空間へと生まれ変わったブルワリー「Whale Brewing」

「朝市通り」の中ほどにある「Whale Brewing」は築80年の古民家を改装し、2023年にオープンしたブルワリーです。イカの活造りで知られる「河太郎」がプロデュースしたお店で、イカを使ったフードメニューも楽しめます。

画像2: 【クラフトビール】古民家からオシャレ空間へと生まれ変わったブルワリー「Whale Brewing」
画像: 河太郎のいかしゅうまい(500円/2個入り)

河太郎のいかしゅうまい(500円/2個入り)

唐津初のクラフトビール専門店として人気を集め、佐賀や福岡で開催されるイベントに出店することもあるそう。

ペールエール、IPA、ヴァイツェンの3種に加えて、季節に合わせた限定クラフトビールを楽しめます。

イカ料理と一緒に飲みたい方には、和食との相性がいいペールエール(カップは700円、ビンは770円)がおすすめです。

画像3: 【クラフトビール】古民家からオシャレ空間へと生まれ変わったブルワリー「Whale Brewing」

古民家の温かみある空間で、地元の食材を活かした料理とクラフトビールを堪能してはいかがでしょうか?

Whale Brewing(ホエールブルーイング)

電話0955-82-5670
営業時間平日9:00~12:00、土・日曜、祝日13:00まで
webWhale Brewing 公式サイト
Instagram@whale_brewing
※営業日については、公式サイトやSNSをご確認ください

【イカ焼き】水曜、週末限定で味わえる関西のソウルフード「関西イカ焼き屋」

画像1: 【イカ焼き】水曜、週末限定で味わえる関西のソウルフード「関西イカ焼き屋」

「朝市通り」出口付近に近づいてくると「関西風イカ焼き」の看板が見えてきます。呼子で「イカ焼き」といえば串焼きをイメージしがちですが、こちらの「イカ焼き」は、関西でスナック感覚で親しまれているお好み焼き風の一品です。

画像2: 【イカ焼き】水曜、週末限定で味わえる関西のソウルフード「関西イカ焼き屋」
画像3: 【イカ焼き】水曜、週末限定で味わえる関西のソウルフード「関西イカ焼き屋」

大阪で購入したという専用の鉄板で、一枚一枚丁寧に焼き上げます。お好み焼きソースのシンプルな味付けながら、イカの香りがしっかりと効いていて、飽きのこない美味しさ。

画像4: 【イカ焼き】水曜、週末限定で味わえる関西のソウルフード「関西イカ焼き屋」

クルっと二つ折りにされているため、お箸いらずで食べ歩きにぴったり! さらに、チーズや卵をトッピングしてもプラス50円というリーズナブルさで、お腹も大満足間違いなしです。

画像: トッピングなしの「イカ焼き」(300円)

トッピングなしの「イカ焼き」(300円)

関西イカ焼き屋

営業時間7:30~12:00
定休日月、火、木、金曜

【スープ】寒い朝にスープでホッと一息「ROG.33.129」

「ROG.33.129」は、呼子の250年にわたる歴史を表す「LOG(積み重ね)」と、「Round(周る)」を掛け合わせて名づけられたお店です。旅の拠点として立ち寄ってほしいという想いから、レンタサイクルの提供やゲストハウスも運営しています。

画像1: 【スープ】寒い朝にスープでホッと一息「ROG.33.129」

カフェスペースも用意されていて、店内でスープやスイーツを楽しめます。

朝市通りを出てすぐの場所にあるコーヒースタンド「moc-coffee」は姉妹店で、一部のスイーツメニューをどちらのお店でも楽しむことができます。寒い冬には、温かいスープ(550円)とスコーン(200円)でホッと一息つくのもおすすめです。

画像2: 【スープ】寒い朝にスープでホッと一息「ROG.33.129」

ROG.33.129

電話0955-82-3287
営業時間9:00~12:00
定休日火・水曜、荒天時
webROG.33.129 公式サイト
Instagram@rog_33.129

【駄菓子】昭和の時代にタイムトリップ!「駄菓子屋あたご」

画像1: 【駄菓子】昭和の時代にタイムトリップ!「駄菓子屋あたご」

朝市通りの出口付近にある「駄菓子屋あたご」は明治時代に建てられた古民家を改装してできた、駄菓子屋です。

画像2: 【駄菓子】昭和の時代にタイムトリップ!「駄菓子屋あたご」

週末にはお子さま連れの家族で賑わうのだとか。近年では見られなくなったゲーム機や駄菓子を懐かしむ大人と、新鮮な驚きで楽しむ子どもたちが集う、どこかほっとする空間となっています。

画像3: 【駄菓子】昭和の時代にタイムトリップ!「駄菓子屋あたご」
画像4: 【駄菓子】昭和の時代にタイムトリップ!「駄菓子屋あたご」

また、朝市が終了する午後も営業しているので、ご飯の後に立ち寄ってみるのもおすすめです。昭和の雰囲気漂う店内で、ノスタルジックなひとときを過ごしてみてください。

駄菓子屋あたご

営業時間9:30~17:00
定休日水曜
Instagram@hachi_12345

呼子には、海中展望船ジーラ七ツ釜遊覧船など、観光のアクティビティが複数あります。早起きして朝市からスタートし、地元の味や雰囲気を存分に堪能する佐賀の旅へ出かけてみませんか?

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